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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. SUPPINぶるうす ザ・ムービー 銀行強盗ものの隠れた秀作『遊びの時間は終わらない』で、見せ場をもらえず主人公に嫉妬する男を演じた今井雅之が、「今度は俺が目立ってやる!」と思ったのか思わなかったかは不明だが、初メガホンをとった人情コメディ。アル・パチーノの『狼たちの午後』を底本に、男と女とホモとニューハーフが繰り広げる銀行籠城中の恋愛バトル。そして、行き着く先は犯人・人質ともにアイデンティティーの確認。このあたりテーマは面白いのだが、どうにも脚本が練り込み不足で、最後まで盛り上がらず。音楽の使い方も今ひとつ堂に入っておらず、PVの延長のようなものになってしまっている。役者・今井雅之の個性は好きなだけに、残念な仕上がり。唯一の収穫は、新山千春のニューハーフぶり。3点(2004-10-13 19:04:36) 2. スワロウテイル 金が人間性を狂わす現代社会にメスを入れた作品。しかしながら、欲張りすぎのまとまりのないプロットに、一つ覚えのセピアがかった映像処理で、全てが中途半端に終わってしまった失敗作。ごった煮ムービーもノリがよければ観られるが、気取りまくった映像美にはうんざりしてくる。チャラの歌がよかったので、甘めに採点。2点(2003-12-02 18:00:20) 3. スモーク(1995) ラストに使われた短編小説が好評を博したことから、ポール・オースター自身がさらに世界を広げていった作品。全体的には散漫な印象もあるのだが、やはりH・カイテルが語る最後は味わい深い。今年に入ってから禁煙をしようと考え始めたのだが、本作を見返すとその意もすぐに煙のごとく消えていってしまう・・・って、こりゃただの言い訳か。本サイトを見ている若者たちよ、タバコはこんなに素晴らしいものじゃない。手をつけないように!8点(2003-12-02 16:56:55) 4. スペーストラベラーズ 大した事件を起こさずにも味わいあるドラマを紡ぐ岡田脚本と、事件で物語を動かしていかないと収まりのつかない本広演出。この二人の資質の違いが仕上がりに悪く影響してしまった。人質が犯人に協力していく過程も悪くはないが、そもそも犯人3人のキャラ設定がwetで今ひとつ弾けていない。深津絵里と安藤政信のロマンスもとってつけたようで浮いてしまっている。プロットの一貫性について再考を促したい。2点(2003-12-01 20:00:04) 5. 助太刀屋助六 真田広之の持ち味が存分に出た活劇。少々こぢんまりしすぎているのが残念だが、真田・村田の軽妙なやりとりが面白い。ラストも爽快! さすが岡本喜八だなと納得。ちなみに、本作は某映画祭で観たのだが、ゲストとして岡本監督が登場。しかし、言葉がうまく話せず、横にいた村田雄浩さんが一生懸命通訳していたのが可笑しく、印象的だった。岡本監督、まだまだ活劇を撮り続けてくださいね。7点(2003-11-30 21:12:25) 6. スーパーの女 人間観察力の鋭さといい、題材の選択およびアプローチのキレといい、伊丹監督の才能を感じられる作品。もしこの題材に目をつけた人が他にいても、これほどまでに可笑しい人間喜劇には仕立て上げられないだろう。伊丹作品は、現代社会が持つ病理へのメスであり、これからも無視してはいけない作品ばかりである。7点(2003-11-30 20:21:33)
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