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1. 洲崎パラダイス 赤信号
《ネタバレ》 客観的に観れば、新珠三千代よりも芦川いづみを取るべきだ(いや、あくまで映画の中の話)。だけどそうならないのが男と女の常。恋愛って理屈じゃないって言う典型的なストーリー。意外なことに(失礼!)、川島雄三って、こういうネオリアリズモっぽいものもいけたんだ![CS・衛星(邦画)] 8点(2007-09-07 05:51:14)(良:1票)
2. 助太刀屋助六
賛否が極端に分かれてますね。でも、90分の小品としては、十分楽しめたかな。製作に当たっている映像京都は、大映が倒産したあとに残ったスタッフや監督たちが立ち上げた、プログラムピクチャーを支えた職人集団。市川版の映画版『帰ってきた木枯し紋次郎』や、最近の山田洋次監督の時代劇も支えている。今回もかつての大映映画を思い起こさせる職人芸が光ってる。[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-07-17 21:28:33)
3. 砂の女
タルコフスキーの描く水に匹敵する砂の美しさ。すばらしい。原作・脚本・演出・演技・音楽……すべての要素ががっぷりと四つに組んだかのようにしっかりと相乗効果を生んでいる。前衛的といえば前衛的だけど、例えばゴダールのように、映像の文法を完全に解体したりはしない。あくまでリニアーな物語り展開は崩壊していない。だけれども、描き出された世界のシュールさときたら。永遠に色あせない戦後日本映画の代表作の一つだと思う。高校のとき、現代文の先生がこの作品をなぜか取り上げた。当然、大半の生徒はついていけなかったみたいだけれど、私はとっても面白かった。みんな睡眠に落ちてたけど、私にとっては黄金の午後でした。その直後にNHKで映画が放映された。高校生の未熟な頭脳でも、この映像は衝撃だった。そして、いまだにこの映像は私にとって衝撃的でありつづけている。たぶん、何十年かしてまた見なおしても、この衝撃は色あせないだろうな。[CS・衛星(邦画)] 9点(2007-03-02 22:05:23)(良:1票)
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