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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ゼロの焦点(1961) 登場人物たちが、ワッセワッセと情報交換をしながら、95分でサスペンスドラマを作り上げましたというような、なんだかメタな感触があり、それが妙な味わいでした。源流なんだけど、むしろ二時間ドラマのパロディを見ているような。[DVD(邦画)] 5点(2024-01-13 15:54:44) 2. 全員死刑 《ネタバレ》 「家庭の幸福は諸悪の本(もと)」(by太宰治)というお話にしたかったのだろうと思っています。確かに。いろんなことを思考停止させてしまう「家庭の幸せ」がなければ、世の中の不幸は相当なくなりそうです。家族って、どうしょうもないもんだと言われれば、ある程度そうかもねと思ってしまうワタシです。しかし。本作の4人。全くそのような、家族の雰囲気がないんですよね。良くも悪くも密度の濃いつながりがあるようには思えない。ただ柄の悪い4人が集まって、一番立場の弱い人間(次男)を追い詰めているだけ。繰り返しますが、「家庭の幸福は諸悪の本」。諸悪だけ描いて、家庭が描けていないのでは、ただ乱暴なだけの映画って事になってしまいますね。[DVD(邦画)] 2点(2018-07-17 17:26:46)(良:1票) 3. 世界大戦争 《ネタバレ》 近未来と過去の歴史という違いがあるにせよ、市井と核を含む戦争のお話(大雑把すぎる?)としては、「TOMORROW 明日(1988)」、「この世界の片隅で(2016)」が今日を生きる私たちにはあるわけです。円谷プロの、第三次世界大戦を現出させてみせるという強い熱意は伝わってきますが、いかんせん数多の終末映画を見てきたものとしては、模型を壊しているようにしか見えない。そういうのが好きっていう好事家の方が一定数いらっしゃるのも理解していますが、この映画はそういった方のためのものとしか思えない。古いけどいい、古いからいい映画があることはこのサイトで教えてもらいましたが、本作はもうその役割を終えているでしょう。[DVD(邦画)] 3点(2018-04-15 05:56:21) 4. 精神 《ネタバレ》 しんどい。いろんな意味でキツい視聴体験でした。メリハリのない編集で綴られる素材は、精神科の出来事とはいえ、このぐらいなら日常的にも目にするシーンだよなというもの。世の中、みんな病んでるんじゃんというツラさ。前作「選挙」では、開票結果という一応のオチがあったのだけれど、本作の「当事者」の皆さんは、限りない日常を生き続けていく。この素人のみなさんのプライバシーをつまびらかにして大丈夫?という心配。「観察映画」って標榜するのは、主観を排したいという気持ちなのでしょうが、観客としては心の置き所が見つからないで、そわそわしっぱなしの居心地の悪さ。ドキュメンタリーこそ、エンタメ要素が必要なんじゃないか。[DVD(邦画)] 5点(2018-04-07 17:21:15) 5. 青春☆金属バット 竹原ピストルさんが好き。圧倒的な声量と突きつけてくるような歌詞。それでいてナイーブ。そんな彼の10年前の姿を拝めたのは収穫でしたが、…。しかし エンディングテーマ「ならば、友よ」がまた良いだけに、本編中の焦燥感に駆られた彼の表情がツライ。いやいや、こういう(映画の)現場にも立ち続けてきたから、今のピストルさんがいるんだと思いますよ。[DVD(邦画)] 4点(2016-07-09 07:26:51) 6. 青春の殺人者 《ネタバレ》 面白くはないんだけれど、低い点数もつけられないってやっかいな映画です。ラストシーン、独りになった主人公。そこで、「It’s good to be home again(家に帰れて、うれしい)」が流れる。基地害沙汰が遠ざかってゆく。この胸くその悪い映画を、こういう風におわらせるワケねと、とため息をつきました。[DVD(邦画)] 5点(2016-03-06 17:55:29) 7. 選挙 《ネタバレ》 「党員」の皆さんのメンタリティっていまいちよく分かっていなかったのですが、つまりこの悲壮感漂いつつも滑稽なお祭り騒ぎが大好きな人たちだったのね、と合点がいきました。なんの主義・主張もない落下傘候補こそ、彼らにとっては格好の御輿。翻弄される主人公候補者が気の毒になり、開票結果に安堵してしまいましたが、同時にあの皆さんのしたり顔にゲンナリもする。昨年の衆院選での自民党の圧勝。皆さん、今もご健在のようでなによりです。[DVD(邦画)] 8点(2013-04-20 05:44:33) 8. 全然大丈夫 《ネタバレ》 ゴンチチっぽいBGMも相まって、類似作は「無能の人」とみましたが、それには及ばない感じ。「無能~」は結婚して子どももいるのに、どうしようもない助川助三でしたが、本作のあかりにしろ、輝男にしろ、結婚前なワケです。生活苦みたいなのが、底辺に流れてないと、それでも大丈夫と言われても、そりゃあんたらは、まだまだ全然大丈夫だよって思ってしまう訳です。できれば、蟹江敬三と鳥居みゆきのストーりーをもう少し見たかったですね。[DVD(邦画)] 3点(2011-10-10 21:09:56) 9. 青春デンデケデケデケ 《ネタバレ》 大林監督全開の作品でしたね。久しぶりに、あの甘ったるいセンチメンタルな世界を堪能しました。巨匠であるにも関わらず、あえて大型新人監督が作ったような青臭い雰囲気が出るのが、大林流演出だと思います。それとまた、あの海水浴のシーンの女の子。16のオレなら、熱かなんか出してしまいそう。ああいうい~い子が必ず出てくるのも、この監督ならでは。期待に、きちんと応えてくれるわけです。[DVD(邦画)] 8点(2010-12-23 03:43:34) 10. 切腹 《ネタバレ》 ボロボロになった仲代達也が、井伊家の家老のみを残し、全部なぎ倒して去っていくラストシーンなぞ、この冷徹で完璧な脚本家に望むべくもない。それじゃあ、いきなり「ランボー」だもんなあ。でも、ちょっと期待しませんでしたか?[DVD(邦画)] 8点(2009-02-28 15:33:20)
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