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1. 空飛ぶタイヤ
劇場型の大袈裟な演技、特に岸部一徳。
しかしその分、分かりやすい。社会的な内容だが難しくならないように、という目論見があってこれなのであれなのであれば、見事。
かなり展開が早い。その分、間延びしなくて飽きずに見れた。
文芸性はなんともだけど、エンタメ性が高い。[インターネット(邦画)] 6点(2020-02-26 20:28:03)《改行有》
2. その男、凶暴につき
小学生の頃に見て衝撃を受けた。
暴力が存在することだけを第三者視点で映すなんて芸当は北野武以外で見たことなかった。
YouTubeで解説映像を見て独特な伏線があったことが今になって分かった。
不安定で緊張感のある映像は、北野自身の構図と、カメラマンのセンスで撮った映像が2軸で混ざっているそうだ。
北野映画の原点にして最高傑作。
フィクションでしかありえないリアリテイの無さと、フィクションでしか作りえないリアリテイが混在する。
もしこんな世界が現実なら、自分の人生にどう落とし前をつけるのか?
暴力から身を救うのも暴力であり、そこには雄弁さがあった。
銃を向けられたまさにその時、法律でも優しさでもなく、暴力でしか生き残るべきでは無いのでは無いか、
そんな錯覚に陥った。[ビデオ(邦画)] 10点(2017-05-09 17:19:11)《改行有》
3. ソラニン
《ネタバレ》 バンドや曲にリアリティがある。
個人的にはベースの役者 (サンボマスター) の演技に好感が持てた。
宮崎あおいは2ヶ月間ド素人の状態から猛練習してギターを弾けるようにしたということで、
実際に右手のストロークは素人とは思えないほど、いや、かえっていい味を出してるほどだった。
テーマ曲をアジカンが作ったのは、最高の采配だった。その時点ではそれしかないだろうという抜擢だったと思う。
言うまでもなく、曲も漫画に合うものだったし、その歌をうたう役者陣もハマってた。
それら以外はいささか物足りなかった…。が、メタなサブカルが好きな人にはおすすめしたい。[CS・衛星(邦画)] 7点(2014-11-21 12:38:19)《改行有》
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