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1. WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~
《ネタバレ》 都会っ子が田舎の林業訓練校に入る所から話が始まる 特殊な訓練校の授業内容も興味深いし、さらにそこから林業のディテールや田舎の生活、綺麗な学校の先生との恋愛やら、プリミティブな森の祭りまで盛りだくさんだ サービス過剰な展開でその分一番大事な林業の面白さ、素晴らしさ等がちょっと薄いと思った 100年先の森で木を切る人の事を考えて森を作って行く、林業と言う仕事の深さはわかったが、もっと森の生活自体が素晴らしい表現が見たかった しかし伊藤英明のハマり具合は素晴らしく、チャラかった主人公が森でそれなりの男前に成長していく様は面白い 田舎の生活が不便で徹底的にやられる表現とか、田舎の人達との交流がそれなりに排他的で、だからといって都会に帰る前提の青年にとって、皆と仲良くする事がさほど大事な事でもないというスタンスが、微妙な感じなのもリアルで良い 山で働く男達も本物のようなリアルさがある 出て来る女達が普段は綺麗な女優様達だが、今回は誰も彼もスッピンの大ブスでリアルと言えばリアルだが、そこが熱演に繋がってるかといえばちょっと違う気がする 見慣れないなとは思うがだから何なのって思った しかしグダグダな少年の成長物語としては近年に無く王道 エンディングでヒロインが「愛羅武勇(アイラブユー)てぬぐい」を振って見送るところとか、てらいの無さが気恥ずかしいぐらい 都会に帰った主人公が木の香りを嗅いで森に戻ると言う、最後まで王道に徹していてわかりやすさが鉄板だ[ブルーレイ(邦画)] 8点(2015-07-05 13:35:32)
2. 宇宙大怪獣ギララ
《ネタバレ》 松竹唯一の怪獣映画 おもちゃ的にはかなりレアであるぐらいの知識しかなかった これが見てみると結構カルト いきなり「地球の歌」みたいなゆるい歌で始まってがっくり膝が崩れる ギララが出てくるまでに50分もかかっていてすでに映画の半分以上が終わっているがその間にでてくるゆるい会話とかへんな間のシーンが満載でマジメに可笑しい 「宇宙船」とか「月ステーション」とかモニターの下に手書きで書いてあるし「火星までの航海の間に隕石とか宇宙人(笑)とかが出るからきおつけろ」みたいなセリフがあったりして結構笑える キャプテンがヤクザ映画みたいに妙にドスが効いてる役者で松竹ってこんな人ばっかりなのかな、普通キャスティングしないだろ うっかり八兵衛みたいなキャラもお約束なのか 乗員のドクターがいきなりトチくるって燃料消費して宇宙で漂流するも危機感はまるで無し 宇宙船のアストロボートは歴史に残る秀逸なデザインだ メチャカッコいい 反面ギララが出てからはいたって普通の怪獣映画になっていて残念だ ギララはひたすら「あ¨ー」とヨッパライのように叫びながら街を破壊しつつ何日も歩き続けるだけ これでは怪獣のキャラづけは不可能だな 怪獣としては人気がなかったのがうなずける 鳴き声はとにかく「あ¨ー」のみでめちゃ楽しい 特撮はかなりのヒドさ テレビシリーズのウルトラマンとどっこい程度 戦車とかミニチュア感たっぷりだ 傑作カルトといってもいいだろう[DVD(邦画)] 6点(2013-12-20 22:54:49)
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