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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 大日本人 彼の本職はコントや役作りではなく喋りのほうだから、あらすじを聞いた時点でまぁこの程度だろなとは予測がついた。あと彼は大掛かりなプロジェクトや、予算を沢山使って制作する映画監督向きではないですね。目新しさも皆無。今更「ごっつ」的なコントをこの時代に映画というメディアを借りてやられても…。逆に200万くらい持たせて「3日で何か面白いもの撮ってきて」とか言った方が結果出すんじゃないかな?次は是非CSとかでこじんまりやっていただきたいです。自己満足な映画は嫌いなのでこの点数。[DVD(邦画)] 1点(2008-01-22 14:09:21)(良:3票) 2. タッチ(2005) 《ネタバレ》 まず原作の漫画は、愛蔵版で15冊にもなる長編の作品で、しかも感動の場面が随所に散りばめられているので、2時間の尺の映画にする時、どこを切り取って描くかがまず難しかったと思います。「NANA」のようにまだ続く前提で途中までで一応終わらせるか、もっと長編にして人物描写を丁寧にするか等、色々選択肢はあったと思いますが、この作品は原作15冊分の物語を2時間に凝縮しました。それなのでどうしても駆け足的な内容かつ、上杉兄弟と南がそれぞれを想う気持ちや細かなプロセスを描くまでの余裕は無かったと思います。また恐らく原作のファンで、この映画版に大満足という人は皆無に等しいと思います。でも褒めてあげたい点も沢山あります。斉藤兄弟の上杉も(特に弟は髪型も似てた)頑張っていたし、長澤まさみちゃんの浅倉南も、快活でありながら二人を慕うキャラを体現していて好演だったと思います。ただもう少し和也は南の事に関しては達也に対してムキになる部分が強くても良かったし、達也も野球部に入って弟の遺志を継ぐまでの心理描写とプロセスに時間をかけてもいいかなとは思いました。でもこの映画化はチャレンジだったと思います。20年前に大ヒットした作品を実写で作るのは勇気が要ったでしょう。細かな不満は言ったらキリがありませんが、出演者とスタッフの作品を大事に作ろうと思う気持ちは伝わってきたので、6点を献上します。[地上波(邦画)] 6点(2006-08-26 18:15:50)(良:1票) 3. TAKESHIS’ これは感覚で観る映画ですね。つまり難解だ、理解不能だと言われますが、初めから理解されようと思ってシナリオを書いていないし、小説ではなく映画だからこそ完成できる断片ぶりだと思います。むしろ無意味な作りに意味を持たせたかった狙いのある作品ですね。お得意の拳銃乱射等の暴力描写もある中、所々にたけしらしい笑いを入れてみたり、エロを交えてきたり(でも俺に言わせれば京野ことみは脱ぎ損)。リンチの「イレイザーヘッド」に近いような監督の脳内の投影という印象もありますが、時間軸の交錯、夢オチ等色々混ぜてきているので、作品の断片部分に北野武の色を掴めるか、感じられるかどうかという作品だと思います。よく言えば実験的ですが、悪く言えば限りなく独りよがりにもみてとれるギリギリの作品です。[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-08-12 17:44:12) 4. タイヨウのうた 《ネタバレ》 YUIの透き通った力強い歌声が劇中に流れる度に鳥肌が立ってしまいました。そしてこの映画は、YUIの存在無くしては成り立たない作品でした。映画初出演だった彼女は、難病を抱えた16歳の女性、雨音薫を背伸びせず等身大且つ自然に演じていました。彼女の歌っている時以外の顔があまり知られていない事も功を奏して「YUI=雨音薫」が自然に重なり、冒頭からすんなり映画に入り込めました。塚本君もサーフィンを趣味とする彼氏を微笑ましく熱演、スクーターに2人乗りするシーンやストリートライブする薫を見守る表情は本当に温かいものでした。印象深かったシーンは終盤、防護服を着た薫が両親や孝治と共に日中の海に出かけるシーン。岸谷五朗演じる父に「そんな服脱いじゃえよ」と言われた時の「嫌だよ。だって死んじゃうじゃん。私死ぬまで生き続けるんだから」という薫の台詞です。孝治との出会いで、生きる事に前向きになった薫の心情を象徴する台詞で、それを聞いた父親の「いつの間にあんなに大きくなって…」という言葉も重なって思わず目が潤んでしまいました。このたった1つのシーンで残り少ない人生を普通の子と同様に生きさせたい親と、好きな人の為にも精一杯生きたいと願う薫の心情が汲み取れました。決して大作ではありませんが、どこか思春期の純粋な気持ちを思い出させてくれるようなとても温かい恋愛映画です。薫の死を目前にしても、また死後も、周りの人は皆、彼女の残した「歌声」に勇気付けられ、薫が個々の心の中で生き続けている事を象徴しています。感情を押し付けるような演出が少ない事も功を奏し、逆に切なさが増しました。映画のラストで流れる主題歌「good-bye days」を、それまでの2時間を思い出しながら薫の気持ちに立って詞を聴き返すとその魅力は何倍にも膨れ上がります。私の中ではいつまでも心に残る恋愛映画の傑作となりました。YUIのファンだけでなく、甘酸っぱい淡い初恋に思い出がある方なら必ず満足できる映画だと思います。YUI曰く「私は演じるのではなく、スクリーンの中で雨音薫を生きた」彼女の精一杯の生き様に釘付けです。こういう作品に出会えた事は財産です。文句無しで満点です。[映画館(邦画)] 10点(2006-06-17 13:09:55)(良:4票)
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