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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 茶飲友達 《ネタバレ》 2013年に起きた事件をモチーフにしているとのことですが、今も必ずこのような事案が発生しているはず。切実なニーズと莫大な市場が想像できます。新人のティ・ガールである若葉に指導する形で、仕事の概要を観客に見せるパートなどうまいなと思いました。喫茶店での勧誘シーンも、なんか伊丹十三監督の女シリーズのよう。■しかし。この舞台だからこその超絶面白い高齢者ギャグ(不謹慎)が放り込めたんだと思うが、終始シリアスな話運び。鑑賞後のトークショーでの監督を拝見して、面白話もお手の物だったんだろうけどあえて入れなかったんだと思いました。■また、こんな仕組みが警察に摘発されないわけにはいかないのですが、警察の説明が「ルールを逸脱したから」というのもなあ。おそらく、実際には、軽度の認知症がらみや、年金から何からつぎ込んでしまうような、ルール云々以前の実害があったはず。これはこれでいいじゃんという面ばかりで、負の側面が少ない。■こんな実話よく残ってたなっていう、せっかく良いカードを引き出したんだから、もう少し高い役(やく)を狙ってくれればよかったのにと思っています。[映画館(邦画)] 7点(2023-04-01 18:59:56) 2. ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌 《ネタバレ》 向田邦子ドラマスペシャル(監督;久世光彦)のような佇まいもあり、差し込まれる音楽パートは、NHK「みんなのうた」のものすごくいいときのヤツのよう。いや、この音楽パートのクオリティがとてつもなく高く、さくらももこ氏がどれくらい入れ込んだんだろうと。私も買い物ブギが好き。基本、にぎやかな映画なんですけど、のっそりと始まるオープニングが、なんでかってくらいすごい好きです。[DVD(字幕)] 7点(2023-01-22 12:56:21) 3. ちょっと北朝鮮まで行ってくるけん。 《ネタバレ》 うーん。ワタシには、素人をダシに使って山師(製作陣)が電波少年やってる映画のように見える。もちろん、妹さん自らの希望で北朝鮮の姉に会いに行ってるのだと思うし、純粋に、北朝鮮での姉の友人である日本人妻のための行動だったのだと思うが、結果として、ヒドく日本人妻のことを傷つけてしまうような作品になっている。しかも、不必要に。作中でいってたじゃん。「うれしいのが半分。そうじゃないのが半分」。彼女たちが本当は求めてないようなことを、わざわざ日本の身内にアポなし(ホントか?)で相談しにいったり、ツイッターの「自己責任論者」まで見つけてきて、対立軸を作り出してあおって。他にもいろいろ考えさせられるような部分はありましたが(なぜ、北朝鮮の一市民は昔の心優しい日本人に見えるか、など)、なんかこの映画、オラは好きじゃないです。[映画館(邦画)] 2点(2021-12-13 17:03:57) 4. 超高速!参勤交代 リターンズ 《ネタバレ》 心優しい湯長谷藩の皆さんにまた会えた喜びはありました。しかし、メリハリのない話ですな。悪役・松平信祝の造形が、なんか単純なんですよ。ワル一辺倒。「超高速!参勤交代 リターンズ」って言いたかっただけなんじゃないかと思いました。[DVD(邦画)] 5点(2017-03-05 21:33:45) 5. チチを撮りに 《ネタバレ》 冒頭、おコメを研ぐシーン。渡辺真起子さんの背中はすごい説得力だ。この家でゆるぎない時間が積み重ねられてきたことが伝わってくる。そして見終わった後は、毎日をもっと丁寧に暮らしたくなる。つまり、元気になる。中野量太監督、是枝裕和を7、内田けんじを3の割合でブレンドしたような方とみた。注目株。金鉱発掘。この監督のは、全部見たい。[DVD(邦画)] 8点(2015-06-22 11:00:57) 6. 超高速!参勤交代 《ネタバレ》 あ~、なんだか気持ちいい映画ですね。信頼し合うこととか、誠実であることの美しさをみせてもらいました。作中の湯長谷藩がそうであったように、作った皆さんもいたってマジメに作っています。まるで奇をてらわないハッピーエンド。正月休みにちょうどいい一作です。[DVD(邦画)] 8点(2015-01-03 17:15:23) 7. 近松物語 《ネタバレ》 うわー、どうしよう。ワタシには、それほどの名作とは思えません。たしかに、様式美というべき美しいシーンもありましたけど、あえていうなら、大映のカレンダーのスチール写真のよう。つまり、綺麗なだけなんです。忠義者が、間の悪い偶然に翻弄され、破滅に追い詰められる物語。あるいは、身分を越えた悲恋の物語。それを、こんなにも、どストレートな話運びでやられてしまっては、2011年を生きるワタシには、そうですか、としか言いようがありません。往時ならまだしも、今はもっと見るべき映画があるはずです。ようするに、やっぱこれは古いよ。【追記】評価できなかったのは、おそらく、香川京子さん演じるおさんに、魅力を感じられなかったことが理由と思っています。そんなおさんに茂兵衛が恋心持ってたなんて、それが吐露されたシーンでは、「マジ」って思ってしまいました。なんか、唐突な感じもしましたし。事態を飲み込めないまま、寂しく店を去るけなげなお玉ちゃんの方が魅力的でした。 [DVD(邦画)] 3点(2011-10-23 23:49:03)《改行有》 8. ちょんまげぷりん 《ネタバレ》 「いいかげんに、せえ~っ!」のシーンで、完全に心つかまれました。声を上げて笑うシーンもしばしば。お侍言葉の気持ちよさやら、錦戸亮の色っぽさやら、とにかく、とてもよい作品です。できれば、親子で観て欲しい。鑑賞後、必ず家族で「お侍さんごっこ」をやるはずです。[DVD(邦画)] 9点(2011-02-13 22:00:42)
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