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1. 手紙(2006)
《ネタバレ》 不幸の連鎖が続くストーリーで重たい内容です。しかし、その先に差別を乗り越えて生き抜こうとする力があるからこそ、この作品に意義があるんだと思います。犯罪は服役したからそれで済むというはなしではないことをこの映画は指摘する。犯罪者の家族、犯罪の被害者、そしてその周囲の社会…これらすべてが差別による苦しい思いをするということを。現実から目をそらさず、「そこで生きていくこと」を示す勇気ある映画。この映画を観て三回泣きました。自分でも分からないけど、自然と涙が流れました。人間の弱さと醜さ、そのふたつが生み出す悲しみが胸に刺さったからだと思います。ひとつひとつの場面も丁寧に描かれていて、作り手の誠実な思いが伝わってきました。 気になったのは沢尻エリカが関西人である必然性が全く無いことと、高橋瞳の主題歌ですけどそれを差し引いても見ごたえのある映画でした。[映画館(字幕)] 9点(2006-12-01 22:47:17)
2. 電車男
異常なまでの短期間製作だったと思いますが、丁寧に描かれていて驚きました。山田孝之の演技が特に良いですね。作りとしてはドラマの延長線上な感じで決して凝っているわけではないですが、サブカルチャーとしてのネット世界をうまくラブストーリーとして表現していると思います。エルメスさんは偶像の実体化だと思うのですが、お人形さんすぎて怖いくらいです。電車男が人間味ある普通の男の子だけに、エルメスさんの機械的な佇まいが逆に不気味な感じがしました。電車男が「マトリックス」を熱く語る姿は、とくに誰にもで思い当たるフシがある場面だと思います。良いシーンですね。どうでも良いことですが、電車男の趣味がイノセンス、マトリックス、ガンダム、美少女、スター・ウォーズというのはちょっと範囲が広すぎたのでは(笑)?[映画館(吹替)] 6点(2005-08-02 02:27:24)(良:1票)
3. 帝都大戦
「帝都大戦」なんていう大仰なタイトルの割にはやけにチマチマと戦っているところがいいです。千年の怨念もあの程度ですかという印象。全ての演出が唐突なのがこの作品の「味」かなあ。4点(2002-06-21 09:15:19)
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