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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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41.  トッポ・ジージョのボタン戦争 《ネタバレ》 最初はほのぼのとした作品かと思っていたが、いきなり核爆弾のスイッチを狙う悪人グループが登場し、ラスト付近で警官隊との銃撃戦があるなど、トッポ・ジージョという可愛らしいキャラクターが主人公の映画としてはけっこう内容が異色かもしれない。日本側主導で作られているのか陽気な国という印象のあるイタリアのキャラクターを使っているにしてはジージョと赤い風船のエピソードなんかは見ていて切なくなるような展開でなんか日本的でちょっと暗い印象が残ってしまう。でも、バナナにトランシーバーを仕込んで悪人たちに指令を送るボスがちょっとユーモラスで楽しかったりもした。人形劇と実写を組み合わせたような実験的な映像も市川崑監督らしい。2/14追記:市川監督の訃報・・・。つい最近もテレビで「木枯し紋次郎」について語っている姿を拝見して元気そうだと思っていた矢先のことだったんでとても驚いた。この映画も先週見たばかりなのもあってご高齢だったとはいえ、ショックが大きい。市川監督のご冥福をつつしんで心よりお祈りしたい。[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-02-11 15:28:17)

42.  東京流れ者 普通に演出していればありがちなアクション映画になっていそうなストーリーなのに、鈴木清順監督の個性的な演出が今見ても(むしろ今のほうが)斬新に感じられる傑作になっていてすごく面白かった。木村威夫の美術(とくに室内セット)もこういう映画に似合わず色彩豊かで美しく印象的。主演の渡哲也が何度も劇中でうたう主題歌が耳に残り、見終わったら口ずさんでいた。それにしても清順監督は「わけのわからない映画を作る監督」と言われていた通り、これといい「けんかえれじい」といい、ほかの日活の監督(日活映画あまりみないんだけど・・・。)にはないような作風を持った監督なんだなあ。[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-11-05 18:15:16)(良:1票)

43.  泥だらけの純情(1963) この前見た同じ中平康監督のデビュー作「狂った果実」と比べるとだいぶ演出がオーソドックスになっていて、普通にプログラムピクチャーの一本という印象。ラストもこの手のストーリーならば想像が容易についてしまい、「狂った果実」のような衝撃度は低いと思う。でも、話としてはそこそこ楽しめた。小池朝雄が渋くてかっこいい。[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-10-23 12:00:20)

44.  道頓堀川 「泥の河」、「蛍川」と同じく宮本輝の「川三部作」の一編を映画化した深作欣二監督作。なのだが、いつもの深作監督の映画のようなパワフルな演出は鳴りを潜め、そのうえ、ドラマ的にもなんだか暗い印象で盛り上がりにも欠けるという深作監督らしからぬ映画に仕上がってしまっている。山崎努と佐藤浩市の親子関係、真田広之と松坂慶子の関係どちらに主観を置いていいのか分からないのが致命的。いくら本来の作風と違うとはいえ、「蒲田行進曲」に比べると同じ監督による同じ年の映画とはとても思えない。[DVD(邦画)] 4点(2007-09-11 03:13:44)

45.  時をかける少女(2006) とても丁寧に作られている印象のアニメで、なかなかの佳作だと思うけど、先週、大林宣彦監督版を見たばかりなのでいけないことだと思いつつもつい比べながら見てしまい、そうすると何かが物足りなく感じてしまった。大林版をあまり意識しないほうが楽しめたかも。ただ、主人公のおばとして登場する芳山和子の存在が大林版を先に見ているとちょっと嬉しかったりもする。[DVD(邦画)] 6点(2007-09-03 02:43:46)(良:1票)

46.  時をかける少女(1983) 大林宣彦監督の尾道三部作のほかの2作はもうだいぶ前に見てたが、この2作目だけ見てなくて長い間ずっと見たいと思ってたけど、ようやく見ることができた。「転校生」と「さびしんぼう」を初めて見た頃から数年が経過していてなおかつ大林作品を見ること自体がかなり久しぶりで自分の感覚と大林監督の作風が合わなくなってるのではないか、またここの平均点から見て角川のアイドル映画以上のものはないのではないかなど見る前は期待よりも不安の方が大きかった。しかし、その思いは映画を見ているうちに吹き飛び、大林作品の味とでも言うのか、そんなものがとても懐かしく、徐々に大林ワールドに引き込まれていった。「転校生」、「さびしんぼう」には及ばないまでも、三作の中でいちばん芸術性が高く、これもまた傑作だと思った。「桃栗三年、柿八年」のうたももちろん印象に残るのだが、上原謙、入江たか子という二人の往年の名優が演じる老夫婦のラスト近くの会話がとても印象に残る。しばらく見ていなかったけど、大林監督の映画にまた興味がわいた。[DVD(邦画)] 8点(2007-08-29 17:09:43)(良:2票)

47.  逃亡者 木島丈一郎<TVM> 「交渉人 真下正義」をまだ見ていないので楽しめるかがかなり不安だったけど、後日談ではなく前日談だったのですんなりと入っていけた。個人的に「踊る大捜査線」シリーズは連ドラ時代がいちばん面白いと思っているが、久々に面白いと感じることが出来る作品だったと思う。ただちょっと設定が「グロリア」っぽかったのは気になったけど、まあそこは大目に見よう。木島を演じる寺島進は北野映画でヤクザ役を演じている印象が強い俳優で、見る前は子連れで逃げ回る姿が想像つかなかったけど、なかなかいい演技をしている。それと子役が何年か前のNHK朝ドラ「私の青空」で田畑智子演じるヒロインの息子を演じてた子で、当時、ほぼ毎日見ていたのでかなり懐かしく思えた。[地上波(邦画)] 7点(2005-12-23 02:44:28)

48.  ドドンパ酔虎伝 勝新と田中徳三監督が「悪名」の直前に作ったコメディー時代劇。ストーリーそのものは単純すぎてもの足りない気がしないでもない。しかし、いきなり歌い踊りだしたり、時代考証を無視して登場人物がカタカナの言葉や江戸時代に絶対に使われていないような言葉を使っていたりしてなかなか楽しめた。(カタカナの言葉を使うーンはフランキーの「猿飛佐助」にもあったけど。)クライマックスの勝新が高田馬場目指して走るシーン(バンツマの「決闘高田馬場」のパロディー)もコミカルだった。上映時間の短さと内容の軽さからしてなにか別の映画の添え物だったんだろうけど、娯楽映画としてのレベルはじゅうぶん高いと思った。終始明るい雰囲気がとてもいい。[CS・衛星(邦画)] 7点(2005-11-18 19:49:17)

49.  どん底(1957) 期待しぎたのかあまり面白いとは言えなかった。最初のボーン、ボーンという寺の鐘のような音が印象的。[CS・衛星(邦画)] 5点(2005-08-08 23:10:48)

50.  ドラミちゃん ミニドラSOS!!! 《ネタバレ》 全4作あるドラミちゃんを主役にしたシリーズの1作目。小学生の頃以来に見たが、今見るとやはり純粋に懐かしいし、それでいて今でも楽しく見られた。のび太の息子がジャイアンとスネ夫の息子をいじめている父親たちとの立場逆転(ジャイアンの息子が父親の少年時代に似ず見るからに気弱そうなのがなんかかわいい。)が面白いし、彼らとミニドラとの関わりも見ていて微笑ましく、40分ほどの中編だが、よくまとまっている。本作で初登場となるミニドラがとても可愛いのだが、そのミニドラが出す道具がすべてミニサイズなのも可愛くて良い。冒頭からノビスケが持っているビー玉がラストの伏線になっているあたりは脚本にも抜かりがない。大人になったレギュラー4人も登場してそれぞれの未来世界での暮らしを垣間見えるのもちょっと興味深かった。それに何といってもよこざわけい子のドラミちゃんがかなり懐かしい。でも、今になって見るとやっぱり舞台が2011年というのにちょっと複雑さを感じてしまう。(2023年2月23日更新)[DVD(邦画)] 6点(2005-08-06 13:27:53)

51.  ドラえもん のび太の大魔境 《ネタバレ》 何年か前にリメイク版も見ているが、このオリジナルを見るのは本当に久しぶり。リメイク版でもジャイアンの良さがうまく出ていて安心したが、本作はやはり普段はガキ大将としてふるまっているジャイアンの男としてのカッコよさや魅力が詰まった作品になっていて、見ていてついジャイアンのその男気に惚れてしまう。とくに自分が道具を置いていこうといったせいでみんなを危険に晒したことをずっと悩んだり、ペコに「俺はどうしたらいいんだ。」と泣きつく姿などはジャイアンの人間的な部分がよく出ていて良いし、だからこそ、ピンチに陥ってペコがたったひとりで敵に向かって行くのを見て助けに行く姿に目頭が熱くなる。またこのシーンの演出も主題歌が流れる中、セリフ無しで描かれていて、子供向けだけど子供だましにはしないという熱意が感じられるものになっていて、ここはリメイク版でも印象に残ったシーンだったのだが、本作のほうがより深みの感じられるシーンになっていた気がする。(もちろん、リメイク版のこのシーンも好き。)10人の外国人のオチはやはりリメイク版の後にオリジナルである本作を今見返してもやっぱり全くおなじ感想を持ってしまった。藤子・F・不二雄は手塚治虫の影響を受けて漫画家を目指したトキワ荘の一員としても知られているが、それだけに本作でペコの声を演じているのがアトム役で知られる清水マリというのはちょっと驚き。(2022年11月19日更新)[DVD(邦画)] 8点(2005-05-05 23:41:45)

52.  ドラえもん のび太の魔界大冒険 《ネタバレ》 単純明快なストーリーで面白かった。最初のシーンでドラえもんとのび太が石になった自分たちを見つけるのを描いておいて見てる側に謎を残しておいて、後から「そういうことだったんだ。」と納得させる脚本は実によく出来ていると思う。石像にされたドラえもんとのび太がドラミによって元の姿に戻され、ドラミのもしもボックスで元の世界に戻そうとするシーンで突然エンドマークが出てしまうのはちょっと笑える。それにしてもこの頃のドラえもんは本当にどれも傑作だと思う。[ビデオ(邦画)] 8点(2005-05-05 16:02:10)(良:1票)

53.  ドラえもん のび太の海底鬼岩城 《ネタバレ》 大山のぶ代版ドラえもん映画シリーズのほとんどを手掛けた芝山努監督が初登板した作品。ドラえもん映画は子供の頃に何度も見ている作品が多く、どんな話だったか今でも覚えている作品が多いのだが、この「海底鬼岩城」はラストのバギーの捨て身の行動くらいしか記憶になかったので、先週にオリジナルの「宇宙小戦争」を見たこともあり、本作も久しぶりに見てみることに。序盤ののび太が夏休みの宿題に追われるところは完全にテレビ版の1エピソードのようで、見ていてつい懐かしくなってしまったが、逆にこれがあるために若干もたついているような印象があるし、メンバーが海底旅行に出かけてもなかなか話が先に進まないなど、前半はなんかテンポが悪く、つまらなくはないものの少し退屈な感じはした。でも、その中でしずかとバギーの関係が丁寧に描かれ、それがラストにつながっていくのはよく出来ているし、後半になって登場するムー大陸とアトランティス大陸の対立の構図が米ソ冷戦をモデルにしている(見た後で調べた。)ところは反戦メッセージも感じられて少し重さもあるなど社会派的な側面もあり、とくにこの後半は今のほうが面白く見れたし、一方でやはり少し子供向けにしてはテーマが深すぎる上に暗さもあって、そんなところが本作が子供の頃に見ていても今ではあまり記憶にない一因かもと思う。そんな本作だが、やはりしずかと彼女を慕うバギーのドラマはそんなことお構いないに心に響くものになっていて素直に感動できるのがいいし、バギーの憎まれ口をたたきながらも本当に優しさに溢れているキャラがとても好きだ。そんなバギーがしずかを守るためにポセイドンに突っ込んでいくラストは今見ても胸が熱くなるし、純粋にカッコ良いし、ポセイドンを倒した後にしずかがバギーのネジを宝物として大事に持っているのもグッとくる。やはり本作はバギーに尽きる映画なのだ。それにマニアックな話題だが、ポセイドンの声を日テレ版でドラえもんの声をやっていた富田耕生が演じているのもあって、ドラえもん役声優の先輩・後輩が共演しているのもファンにとっては見どころかもしれない。(日テレ版ドラえもん、無理かもしれないがいつか見てみたい。)80年代前半のドラえもん映画では唯一リメイクがされていない作品だが、内容やテーマ的に難しいのかも。でも、リメイクされたらどんなふうになるのかちょっと興味はある。(2022年3月12日更新)[DVD(邦画)] 7点(2005-04-30 20:16:04)

54.  ドラえもん のび太の宇宙小戦争 《ネタバレ》 リメイク版も公開というタイミングでめちゃくちゃ久しぶりに見た。特撮映画を撮影中のジャイアン、スネ夫、出木杉の三人の前に現れたピシアの戦艦がジャイアンの投石一つで簡単に故障するというのは序盤から敵の小ささをうまく表現していて、その上で後になってスモールライトを奪われるという展開がよく出来ているし、ビッグライトを使おうよ(子供の頃見る度いつも思ってた。)と突っ込みつつもけっこうハラハラしながら見れたし、今見てもやはり純粋に面白かった。ドラコルルたちに誘拐されたしずかを助けるためにパピが一人交渉に出向くくだり、自分の身代わりにパピが捕まったことを知ったしずかが引き返し、それまで「パピさん」っと呼んでいたしずかがピシアの宇宙船が空へ飛び立った瞬間に「パピー!」と絶叫するのが、しずかの必死さや無念さといったものがこちらに伝わってきて、ここのシーンは思わずしずかに感情移入してしまい、とても印象に残るし、子供の頃はこのシーン実はそんなに印象になかったので、やっぱり見方が変わったんだなと感じた。スネ夫のラジコン戦車の活躍が見どころの映画であるが、メンバーが二手に分かれたあと、怖気づいていたスネ夫が一人で戦いに出たしずかを勇気を振り絞って助けに来る展開は見ていて熱くなってしまい、今回はドラマとしてはこのスネ夫の勇気が見どころになっていて、やはり今回の主役はスネ夫を置いてほかにはないと改めて感じる。クライマックスの逆転劇は今見ると多少無理やり感があるものの、まあいいか。悪役のドラコルルはかなりの策略家だったんだなというのも今回見た新しい発見。オープニング主題歌のバックでは様々なSF映画のパロディが出ていて、その中でもジャイアンが「キングコング」のクライマックスシーンをやっていて、本作のクライマックスでもドラえもんが同じパロディをやっているのが楽しい。(C3POとR2D2が出ているカットはさすがに著作権が気になってしまったが。)そしてエンディング主題歌の「少年期」はやはり歴代の主題歌の中でも屈指の名曲だと今も信じて疑わない。(2022年3月7日更新)[DVD(邦画)] 8点(2005-04-20 13:42:37)

55.  ドラえもん のび太と竜の騎士 《ネタバレ》 「宇宙小戦争」のリメイク版を見て本作でもスネ夫がメインだったことを思い出して本当に久しぶりに見た。藤子不二雄が別れる直前の作品だが、いかにも藤子・F・不二雄らしいテーマの作品になっていて、絶滅したはずの恐竜が地底で生きていて、その恐竜を祖先とする恐竜人という発想などはさすがに作者の恐竜好きという趣味の部分が炸裂していて抜群だし、純粋にSFとして見ても面白味があるのだが、そういう作者の指向が少し出すぎた感じで、昔から劇場版の中では地味な印象のある映画だったのだが、今見ても地味な印象は変わらず、むしろなぜ地味な印象なのかが今回見たことで分かってしまった感じ。序盤のスネ夫が地底で行方不明になり、竜の騎士が登場するあたりまではつかみはうまく引き込まれるのだが、メンバーがスネ夫と再会してからはそれまでと違う話になってしまった印象で、前半のスネ夫がノイローゼという話もなんのフォローもなく忘れ去られてしまったようになってるのはちょっと残念で、スネ夫の失踪はここへのただのきっかけに過ぎなかったような印象。またバンホーをはじめとした竜の騎士団の目的もなにか釈然とせず、もう少しキャラ設定に一貫性がほしかったところで、悪役を出さないというのもいいが、もう少し早い段階で竜の騎士が悪役なのかそうでないのかをはっきりさせたほうが良かったのではという気がする。風雲ドラえもん城は今見るとかなり時代がかったギャグなのだが、それでもクスっと笑うことができた。(この城での描写を見て「クレヨンしんちゃん」だけではなく、「ドラえもん」の長編劇場版でも本格的な時代劇をやればいいのにとつい思ってしまう。)恐竜の絶滅の原因に彗星衝突説が取られているが、時期的にハレー彗星と掛けているのではと感じてしまうのは仕方ないかもしれない。リメイクがされていない作品だが、その彗星によって大津波が起こるシーンがあり、(スネ夫のノイローゼも今では引っ掛かりそうなのだが)東日本大震災後の現在となってはこれがリメイクされない最大の理由かも。冒険の発端となるのがのび太の0点のテスト答案を隠しにいくというのが「ドラえもん」らしいのだが、エンドロールでそこにしっかりオチをつけているのが良い。(2024年6月16日更新)[DVD(邦画)] 6点(2005-04-20 13:23:06)

56.  Dolls ドールズ(2002) 《ネタバレ》 昔に見たときはたけしの映画の中でもイマイチに感じた映画だったが、久しぶりに見てみると映像的にかなり美しく、その美しさに終始魅せられてしまい、このおかげで最後まで退屈せずに見られたし、最近のたけし映画では見られない芸術性をじゅうぶんに感じることができる映画になっている。(ひょっとしてたけしのこういう映画は現時点ではこれが最後かも。)でも、この映像のイメージが先にあって、人形浄瑠璃をベースにした三つのラブストーリーというのはあとから付け足した感じだが、これがドラマとしての深みに乏しく今見てもストーリーとしてはイマイチに感じるし、たけし自身が背伸びをしてしまっているようにも感じる。ただ、深田恭子のアイドルのエピソードは本作の雰囲気からして浮いているが、この深田恭子演じるアイドルが事故に遭い、引退するという展開はたけし自身のバイク事故を重ねているようで、ひょっとしたら自分もあの事故で助かってもこのアイドルのように引退していたかもしれないという恐怖心のようなものが感じることができた。久石譲が今のところ最後に音楽を担当したたけし映画でもあるが、最初(「あの夏、いちばん静かな海。」)と最後がラブストーリーなのは偶然ではないのかもしれない。(2020年2月1日更新)[DVD(邦画)] 6点(2005-04-13 23:09:38)

57.  東京物語 《ネタバレ》 「晩春」、「麦秋」に続く小津安二郎監督と原節子の紀子三部作の最後の作品。尾道から子供たちに会うために東京に出てきた両親と子供たちのすれ違いが描かれた映画だが、ここに現代でも通じる普遍性を感じることができるし、やはりこの普遍性こそが本作を不朽の名作たらしめるゆえんではないかと思う。実際に今見ても現実味を感じられるし、真に迫るものがあり、なにか身につまされるものもあった。子供たちの両親への対応がとても冷たいのだが、それは彼らには彼らの生活があるからであってたとえ親子であってももう別の人生を生きているということがリアルに伝わってくる。だから終盤の京子(香川京子)と紀子(原節子)の会話の部分も、兄姉を非難する京子を諭す紀子の言葉にすごく納得できる。(この部分、初めて見た時は京子のほうに共感してたと思ったんだけど、見方が変わったみたいだ。)周吉(笠智衆)が再会した友人(東野英治郎)と酒を飲みながら交わす会話も二人のさびしさをよく表していて印象的だったし、とみ(東山千栄子)が紀子の部屋へ泊るシーンのやりとりもすごく良い。笠智衆はもちろんだが、このとみを演じる東山千栄子がなんといっても素晴らしかった。この老夫婦が「それでもやっぱり、孫より子供のほうがかわいい。」と話し合うシーンは親のわが子への愛情が永遠であるということをあらためて感じることができ、素直に感動してしまった。(今、これを言えるような親が少ない気がする。)でも、当の子供たちは自分たちの人生を生きるのに精いっぱいで両親にかまっていられないという現実の悲しさ・・・、そういうものが見事に描かれていて、見終わった後には「家族」や「親子」というものについていろいろ考えさせられた。二十歳くらいの頃に初めて見た時は正直、そこまでの良さは分からなかったのだが、久しぶりに見て世界的な名作と言われる理由も分かるし、そしてもちろん、小津監督の最大の代表作、間違いなく日本映画の美しい名作の一本であると確信することができたし、再見して本当に良かった。何度でも繰り返し見たくなる映画というのはあるが、この「東京物語」は自分が年を経るごとに繰り返し見たくなるような映画だと思う。もう10点以外ありえない。(2020年1月6日更新)[DVD(邦画)] 10点(2005-04-12 21:09:24)(良:1票)

58.  虎の尾を踏む男達 エノケンが面白かった。[CS・衛星(邦画)] 6点(2005-04-04 22:30:47)

59.  どですかでん 頑なに白黒映画を撮り続けた黒澤監督の初のカラー映画。黒澤映画とは思えないほどに地味であり、東宝作品だが、どちらかと言えばATG映画のような雰囲気。面白くなくはないが、あまり印象にも残らない。当初の予定どおりに「どら平太」が撮られていたら、どんな風な映画になっただろうか。[ビデオ(邦画)] 5点(2005-03-30 22:26:17)

60.  ドラミちゃん アララ♥少年山賊団! 《ネタバレ》 ドラミちゃん映画シリーズ第2作。原恵一監督の劇場映画としても2作目となる本作だが、ドラえもん関連映画には珍しく戦国時代が舞台になっているあたりは新鮮。40分の中編なのだが、年貢を取り立てる領主と山賊団を結成した少年たちの戦いにドラミちゃんとアララが巻き込まれるという内容もドラミちゃんとアララの存在を除けば普通にテレビ時代劇にありそうな感じで、原監督ののちの「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」のような重厚さはさすがにない(しかし片鱗を感じる部分はある。)ものの、娯楽時代劇として手堅くまとまっていて面白かった。のび太同様にドジで弱虫だったのび平がドラミちゃんから普通のメガネをもらい、自然に勇気を出すのはなんか今なら分かる気がする。クライマックスのスネ丸と領主のピンチを救おうとするのび平たちにドラミちゃんがあえて道具を出さないのが良い。真面目なドラミちゃんらしい部分でもあるが、原監督らしさもここに出ていると思う。(2023年3月2日更新)[DVD(邦画)] 7点(2005-03-12 18:49:38)

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