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1. 時をかける少女(2006)
《ネタバレ》 この映画ってファンタジーだったんですね。
原田知世の頃からタイトルは知っていましたが、現在と過去を行き来して悪を倒すとかいうお話かと
思って特に興味はなかったのです。
こんな高校生の日常と心情を淡々と描いただけのお話とは全く想像していませんでした。
タイムリープは単なる仲良し3人組の心の機微を描く為の小道具に過ぎなかった、という感じなので
しょうか。
多分10代の頃とかに観たら、意外と感情移入できたかもしれませんが、素直にストーリーを受け入れるに
はあまりにも人生経験と常識がつきすぎて汚れてしまった自分には、正直これは無理と感じましたね。
汚れてしまった自分には、折角回数が限られたタイムリープできる能力を手に入れたのなら、そんな
くだらないことに使うんじゃなくて、3.11や9.11の直前に跳んで行って人々を救えよ、とか考えて
しまうものですから。[地上波(邦画)] 5点(2018-07-21 20:56:34)《改行有》
2. 東京物語
何人かの人が書いているように、見る側の人間の年代によって評価が分かれるのは仕方の無いところだと思います。一般人にとって映画は、カメラアングルだとか人物配置だとかの技術的な問題は二の次で、やはり映画の中味そのものに心を動かされたかどうかなのだと思います。私も、まだがむしゃらに人生を生きていた20代、30代に見ていたら(あの頃はこの種の映画を見る時間的、精神的な余裕もなかっただろうと思います)、評価はもっと低くくなっていただろうと思います。人生の峠を少し過ぎて、ふと立ち止まった時に見るのがお勧めかもしれません。それにしても、永遠の処女(でしたっけ)原節子ってもっと美しいと思っていたのですけど....(
下世話なコメントですみません)。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-07-28 13:43:06)《改行有》
3. ドラゴンヘッド
《ネタバレ》 生き残った住民に襲われたり、自衛隊員に殺されそうになったりなどの小さなエピソードはあるけれど、全体として大きな話の展開はなく、主人公のテル君とセトさんが白い灰が舞う荒野や廃墟となった町をひたすらさまよう姿を2時間見続けさせられる。エンディングの字幕が流れ始めて、これで終りなの?という感じでした。派手なアクションや娯楽作品を期待すると拍子抜けするでしょう。なぜ日本が突然荒廃してしまったかの明確な説明もない。これはSF映画でもなく、パニック映画でもなく、哲学作品なのでしょうか。最後に地下壕のようなところで二人が再会して、セトさんは空腹なのになぜ他の人達のように人間の恐怖や悲しみの感情を失わせてしまう非常食料を食べなかったのか、という問いかけに、テル君が死んだと知った時に涙を流したいから、と彼女が答えるくだりだけは結構気に入りました。でもそこに至る道のりは退屈で長かった。期待していただけに失望感が大きかった。ところで山田孝之君はあんなニューギニアの原住民みたいなメークして、ウォーターボーイズのさわやかなイメージにはダメージになるのでは。そう言えばこの映画新旧のシンクロ少年が共演しているんですね。 2点(2003-11-30 11:08:26)
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