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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. トゥモロー・ワールド 設定はSFだが極めてヒューマンな作品。主人公は至って普通の常識人(過去は活動家だったようだが)で、ここでの「子供」という存在が文字どおり神々しく何事にも替えられない存在で、 その「人類の子供」を目の当たりにすると、それまで凄まじく繰り広げられていた戦闘(殺し合い)が一瞬でも収まるシーンは脳裏に焼き付いて消えそうにない。ラストも良い。[地上波(字幕)] 8点(2013-10-15 13:40:19) 2. トイレット 《ネタバレ》 言葉も心も通じない異国のばーちゃんと、孫たち一人一人がそれぞれのきっかけでばーちゃんと少しずつ通じることが出来た。ママのミシン。餃子とトイレ。エアギター。引きこもり兄のピアノとスカートは最後に見事四人を繋げた。味のある小物使いと空気感、そしてそれだけに終わらせず、人情味溢れる素敵な作品だったと思う。悲しいシーンを清々しくズッコケさせたラストも秀逸。[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-03-13 15:07:22) 3. 時をかける少女(2006) 甘酸っぱい~!アイドル俳優を起用した実写の青春ドラマや映画が横行している昨今ですが、アニメーションでしかもキャラデザインはこれと言って特徴の無い主人公、登場人物。なのに実写と同じくらい、いやヘタな実写ドラマでは表現できない微妙な切なさ甘酸っぱさリアリティを自然に醸し出す事に成功したアニメーションの底力を感じてしまいました。真のアニメファンにしてみればその薄っぺらいキャラに物足りなさを感じてしまうのかもしれないけど、アニメ素人としては若手俳優の熱烈な演技よりもアニメーションの方がむしろリアルにストレートに心に入ってくるという不思議な事実にびっくりしました。素人声優が良かったのかな。タイムリープという非現実世界を、現代的リアリズム全開キャラで表現したところに感情移入してしまう。視聴者も高校生時代にタイムリープしてしまう、そういう錯覚に陥ってしまいました。ラストも余韻を残した感動作。[地上波(邦画)] 7点(2008-03-08 22:36:17) 4. 東京物語 基本的にモノクロ映画は苦手なのだが、この作品にはすぐに引き込まれてしまった。色を特に必要としない。登場人物たちの心情とそこに流れる空気を感じられれば充分な気がする。例えばうちわの使い方が表現する。自分ばかりをバタバタと扇ぎまくる息子と娘。義父母の事をゆっくりと扇いであげる嫁。それだけで全てを語っている。何も自分で自分を扇いだからといって怒られる訳はない。悪いことは何もしていない。ただ気持ちの問題だけ。例えば食事のシーン。父のことを思いやった風の言葉を吐きながら、飯をせっかちに掻きこむ娘。悪いことはしていない。ただその言葉に気持ちが感じられないだけ。誰も悪くはない。ただ合理的なだけ。現代人に似ている。古さを感じさせなかったのはそのセイだろう。最後次女と嫁の会話だけが代弁者となり、救われた気がした。でも個人的に杉村春子演じる長女の存在が一番気に入ってしまった。彼女の演技あっての作品だと思った。10点(2005-02-26 17:52:43)(良:1票)
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