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プロフィール
コメント数 901
性別 男性
年齢 42歳
自己紹介 最近になってまた映画を観る習慣が出来ました。
前はほとんど観なかった邦画をたくさん観るようになり
新しい映画ライフが充実しています。

昔ほど数はこなせませんが
趣味と生活のバランスをうまく保ちながら
なるべくたくさんの映画を観て、
なるべく読み応えのあるレビューを続けていきたいと思います。

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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  映画 深夜食堂 《ネタバレ》 ああもう、この雰囲気がすでに良い。映画としても楽しめるし、実際にこんな食堂に通いたいという思いも抱く、素敵な映画です。 大きく3つのパートに分かれます。「ナポリタン編」と「とろろご飯編」、そして「カレーライス編」。個人的には「とろろご飯編」が一番好きかな。ホームレスのように街をさまよう女の子の人生や人柄に触れ、とてもあったかい気持ちになれる。食い逃げをするまでの展開、謝罪とともに押しかけそのまま深夜食堂に雇われる展開、かつての恋人との決別・周囲に認められ雇い口を見つけるまでの展開。そして最後、以前食い逃げをしたとろろご飯をマスターに頼む展開・・・。しっかり土鍋で炊かれたご飯にとろろをかけていただく。最高の食事だな。涙が出るわけでもない、とんでもない事件が起きるわけでもない、でもこのとろろご飯のように心にじーん、、、と染みる、いい話でした。 「ナポリタン編」はたまこに引っかかったはじめちゃんに感情移入してしまって、なんか見ていられなかったな。いや見ましたけどね。 寡聞にして存じ上げず、小林薫さんという俳優を知りませんでした。たぶん何かの映画やドラマでお目にかかったことはあるんでしょうが、名前と顔を一致させたのは今回が初めて。でもこの『深夜食堂』のマスターをするために俳優になったのかなってくらい似合っていました。一ミリも文句のつけどころのないキャスティングです。 原作やドラマバージョンもほとんど知らず鑑賞しましたが、全く問題なく楽しめた。ゆったりとした夜の飲み屋の雰囲気を味わいたくなったら、是非。[インターネット(邦画)] 8点(2023-02-03 22:07:26)《改行有》

2.  えんとつ町のプペル 《ネタバレ》 「外に世界なんてない、ここが世界だ」というセリフに象徴されるように、空はえんとつの黒煙、海は怪物の存在によって塞がれ、人々は文字どおり外への意思や行動を封じられた閉塞感の中で生きていた、そんな世界の話。 この作品の存在はだいぶ前から知ってましたが、あらすじやイラスト程度のもので、きちんと内容に触れたのは今回が初めてです。作品より作者に関するニュースを多く見る中で、正直少しイロモノ扱いしていた面もあり鑑賞に二の足を踏んでいたようなところもあったんですが、そんな先入観で鑑賞から遠ざかっていたことが恥ずかしくなるくらい良い映画でした。 良かったところはたくさんあるのですが、個人的には特に二つ。 一つはダンさん。プペルを人知れず処分するのではないかと思うような強面で固そうな印象の人でしたが、プペルを仕立て屋に連れて行く際に異端審問官たちを避けながら案内するその様子にすでに良い人感が出ていました。悪い人じゃないんだ、これは尊敬される人だということがすぐ伝わりました。出番は少ないですがとても魅力的な人です。 二つ目はこのえんとつ町の世界の成り立ち。他の映画やアニメでよくある、特に理由もなくただただ不思議な世界観とかではなく、きちんとえんとつ町の世界の成り立ちについて説明されていて、それが説得力にあふれ興味深かった。「Lの通貨」の話などは現実でも使えるんじゃないかと思えた。貯めることができない通貨、発想がとても面白い。なぜこの世界は塞がれているのか、なぜ異端人は排除されるのか、全てにきちんと説明がなされ、その視点で見ると異端審問官たちも悪ではないんだと思えてくる点も面白い。子ども向けのようでありながら、とても考えさせられるストーリーだった。 一見すると不自然だったアントニオの激昂も、その時点ではさっぱりわからなかった、「腐る前に使えよ」とダンさんがプペルに渡したL通貨も、全てがちゃんと整理され伝えられ、これで1時間40分程度でおさまってるなんて信じられなかった。 スコップのキャラや各声優の素敵さなど、他にもいろいろ語りたいことはあるのですが、もし私のような理由で鑑賞に気を引けてるような人がいたら、是非一度見てみてほしいと伝えたい映画です。最高でした。[インターネット(邦画)] 10点(2023-01-07 11:19:39)《改行有》

3.  影裏 《ネタバレ》 この日浅っていう人、エヴァンゲリオンの影響でも受けたんですか?中二病のようなものがいちいちうっとうしい。 「光の当たった瞬間しか見れない」 「ヒトの裏っかわを見んだよ」 「屍の上に立ってんだ、おれたち」 …だから何??私は意味深なことを言おうとしてダダ滑ってる変なやつにしか思いませんでしたが。 さらに言うなら、こんな男に魅力を感じて彼と縁を切った父親や兄に会いに行ったり、そこまでしようとする神経も私には全くピンとこない。途中で出てきた女装の友人も、回覧板で苦情言いにくる同じアパートのお婆さんも、それぞれが単発のエピソードではっきり言ってメインの話と繋がりも何もない。 面白くなかった。 いろいろ書いたけどシンプルにそれかな。地震のこととつなげて色々描いてはみたものの、私は日浅と絶縁した父親と全く同意見で、震災で大変なときに大学4年間の学費と生活費を詐取してさらに社会人となってからもおかしな勧誘で詐欺を働くこのような男が津波で死のうがどうなろうが知ったこっちゃない。ちょっと酒に付き合わないだけでボロクソに言われるし。見ていてかなりイラッとする人物。よくそんな男をわざわざ探しに行ったものだ。そういう意味では綾野剛演じるこの主役の男にもイライラした。自分なら大事なプライベートの時間使ってこんなやつ絶対探しに行かないわ。 原作があるんですかね?それがあったとして、この映画はきっと原作の世界観をほとんど表せなかったんだろうなあ。意味不明だもん。時間が足りなかったのか製作が悪かったのか。キャスト頼りの映画でしかありませんでした。[インターネット(邦画)] 1点(2022-12-28 00:16:14)《改行有》

4.  映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ 《ネタバレ》 なんだか芥川賞に出す小説を読まされているような感覚だ。文学的内容に映像と音を乗せた、といった感じか。そして自分はそういった話が苦手であるからして。。。 まず、話をどこかに持っていきたいとか結論を求めたりする話ではないんですね。作りがそうなので、ドキドキや爽快感のようなものはほぼ皆無です。そういうのを求める人は観ない方がいいかと思います。人間観察が好きな人なら好きな映画かもしれません。ちなみに私は違いますが。 しかし考えさせられることはあって、 「愛は血の味がする。愛はこれまでたくさんの人を殺してきたから。」 このセリフは考えさせられた、確かにそうかもしれない、と。戦争もそうだし殺人も誰かが誰かを愛するが故の結果かもしれない。お金を愛するが故かもしれないし自分を愛しているからかもしれない。そう考えると、確かに愛はかなり多くの命を奪ってきているのかもなぁと思わされた。主演の女性は世の中のカップルに対してとても否定的な見解を持っていて、だから愛なんてくだらない、と言い続けます。恋愛の仕方なんて誰も教えないのに、人は勝手に恋愛する。確かに。 ですが、物語に散りばめられたピースは決して私の中で繋がることはなかった。肉体労働で日銭を稼ぐ四人のそれぞれの世界観、人生観。隣の部屋で騒音被害に苦しむ男性。ストリートミュージシャンの女性、、、。それぞれ何を伝えたかったのかなぁ。私にはよくわかりませんでした。わかる方、教えてください。[インターネット(邦画)] 4点(2022-12-15 20:00:38)《改行有》

5.  エンディングノート 《ネタバレ》 有名人でもなんでもない、一般のサラリーマンのおじさんの闘病記=エンディングノート。映画というよりドキュメントのような作りで、なので盛り上がらせようとか逆に静かにさせようとかいう演出のようなものはほとんどありません。がんになったお父さんのエンディングノートをその娘である次女が読み上げ、映像は次女が撮影したものを流して…という内容。仕事を定年退職した男が、その直後にがんを発症し、それにどう向き合っていくかを描いています。 自分は死に向き合ったことはまだありません。ので、この方の心情は測りかねますが、淡々と自分の死後のことを整理していくその様は、すでに覚悟を決めた人間の強さなのかと思いました。自分があと何をすべきか、残された人たちのために何を整理すべきか、何を残すか。とても落ち着いた向き合い方でした。演出のない映画だと書きましたが、この方の立ち居振る舞いは映画に出てくる俳優のように凛としたものでした。それまでの自分の人生を振り返り、反省すべきことを反省し、良かったことを良かったと認め、自らを整理する。すごいことだと思いましてが、でも逆に、死に直面した人間とは皆こういうふうになるのかと興味を持った面もあります。自分も何かのきっかけで自分の死を見た時、このようになれるのだろうか。 エンディングノートの内容を聞かれてひとこと、 「死ぬ前に教えるバカがあるか」 これは笑えました。 私もエンディングノートを作るかは分かりませんが、家族のための整理、さらに自分の人生の整理のため、似たようなことをしようか、そう思った作品でした。[インターネット(邦画)] 6点(2022-11-06 23:50:18)《改行有》

6.  AI崩壊 《ネタバレ》 最近ではよくあるAIに人間が乗っ取られる的なシチュエーションのストーリー。とそんな言い方をするとありふれた話という印象を与えてしまいますが、実際世の中にこれだけITが溢れている社会ならこういう話が増えてくるのも無理ないことだとも思います。 「のぞみ」と呼ばれる医療用AIが国に認可され、その認可を皮切りに社会に爆発的に拡散したそれは医療用AIにとどまらず、そこで得たビッグデータを活用して車の運転やスマート家電などさまざまな分野に食い込んでいきます。また「のぞみ」は医療用AIという立場から、それが収集するビッグデータは、その人の健康状態はいざ知らず、遺伝情報を取得するためにその人の家族構成や家族の病歴などかなりセンシティブな情報ばかりが集まるところも特徴です。さらに保険や金融にも紐づけられているそれは、成立すれば本当に「第4のインフラ」と呼ばれるくらい生活に欠かせないものになるのだろう。成立すれば、ですが。 こんなシステムが現実にあったとして、実際どうなんでしょう。私個人はマイナンバーカードですら持ちたがらない性格でして、色々紐づいて便利、とかポイントもらえます的なこと言われても、誰かに自分のデータを見られたり管理される気持ち悪さの方が勝ってしまって未だにマイナンバー制度反対派です。映画を見ながらも、どちらかというと反対派目線で見ていました。 逆に、これが普及できたというならかなり巧みな導入をしたんだろうなと思いました。それこそいま現実でおこなっているマイナポイントとかそんなエサで人を釣るようなその場しのぎの方法ではなく、本当に必要なことだと世の人にきちんと必要性を理解させたかあるいは導入のハードルを限りなく低くして気軽に登録するようなシステムにしたんだろうなと想像しました。 ちょっと話の本筋からは離れたことですが、現実っぽいSFだからこそより詳細を想像してみることができました。 さてこの『AI崩壊』はというと、上述のようにAI「のぞみ」が社会インフラの一角を担うほど普及した社会。だが、それは都市部などのある程度都市インフラが整っている場所に限っての話で、むしろ田舎の方ではかつてより地域格差が生まれたことにより寂れが進んでいるところも出てきていた。人間についても同様で、AIの普及によりAIに取って代わられる仕事が増えた結果、仕事につけずあぶれる就労世代が増加し、そんな人たちが「AI反対」のシュプレヒコールを上げる、そんな世の中を描いた作品。 ここからは個人的なAI社会に対する考えですが、確かに今現在でも少し前は人間がやっていた仕事が無人機で行うようになって来たなと思うものがあります。例を挙げれば、<高速の料金所><お店のレジや受付><駅の改札><ガソリンスタンドの給油>など。ですが同時に、そんな仕事あるの?と思うような新しい仕事もたくさん生まれています。代表的なものが<Youtuber>、他に<フードデリバリスト>やITの普及に伴う<SEなどの各種IT技術職><ドローンパイロット>など。機械が増えればそれを管理する技術者も比例して増えるはずなので、社会問題になるほど人はあぶれないだろうと思います。 それよりむしろ人が職を失う原因となるのは過剰なまでの「コスト意識」じゃないかと考えます。上記の無くなった職業もその理由の殆どは「人より機械のほうが長く働けて安価だから」という理由がほとんどのはずで。企業も官公庁も効率化・省コストという名目でどんどん雇う人を減らしていく傾向にあります。「人はいらない」と従業員を減らすくせに無給(休?)の研修員やボランティアはどんどん使うという矛盾が起きています。全て「コスト意識」が原因のように見え、AIはその一部でしかないと思われます。 ちょっと映画の話からは外れましたが、そんなことを考えたりしながら鑑賞させていただきました。 よく人は、「他人に何かを求めるからには自分もそれを求められる覚悟はあるか」というようなことを言います。作中の桜庭や副総理のような思想は過激なようにも思えますが、ひたすらに合理化を求め効率化を求めてきた人類が、逆に自らに合理化と効率化を求められ間引きされるとしたら、仕方ないのかなとも思ってしまいました。 AIと人類の関わり、現在とこれからの社会を考察するのに良い材料となりました。[インターネット(邦画)] 7点(2022-05-29 14:50:31)《改行有》

7.  エクステ 《ネタバレ》 これは、「恐怖感」というより「不快感」のほうが強烈な映画でした。それもホラー演出への不快感ではなく、性格最悪の姉・清美への不快感だけでもうイライラMAX!!勝手に家に上がりこんで優子たちと口論するシーンでもう怒りは絶頂へ。どうせ死ぬキャラだろうとはわかってたのですが、あまりにもそこでフラストレーションが溜まってしまったので、早送りして姉が死ぬシーンだけ先に見てしまいました(笑)しかし姉が死ぬシーンもイマイチでしたね。今までしてきたことを後悔するくらいもっと徹底的にやって欲しかった。残念。 その後元の位置に戻して鑑賞し直し。しかし他のシーンも怖いというより痛々しいとかそっちの感覚のほうが刺激されてしまいます。そういう意味では鑑賞前に期待したようなものではなかった。不快感マックスという意味では個人的には『ファニーゲーム』のような後味に似ている作品です、ええ。 ただ、栗山千秋さんはすごいですね。『キルビル』の時は「これどうしよう!?」ってくらいドン引きなキャラだったのに、この映画での魅力ったらありません。前半の何とも明るいキャラといい、中盤以降の脛に傷を持ちながらもでも溌溂で天真爛漫な少女に、芯から光る美しさを見ました。綺麗、可愛い。あんな子が海岸で叫んでるの見たいなぁ・・・(ボヤキ)[地上波(邦画)] 6点(2013-02-11 22:56:43)(良:1票) 《改行有》

8.  映画 怪物くん 《ネタバレ》 なんだこれ。やっつけ映画以外の何者でもない。いったいどこにニーズがあってこんなもの作ったのか、というのがまず最初の感想です。 そもそも主役に魅力が0!零!!ゼロ!!! 本当一体どの層に向けての映画なのか。嵐ファンのためとしか思えない。だとしてもファンを失いかねないレベルだと感じます。 同じことをアニメのキャラがしているのならまだ愛嬌というものがあります。しかしこれは狙いも絞れていないただの商業的実写化アニメ。その代表格といっても良いくらいグダグダ。こんな演出を生身の人間にされたらドン引きです。実写化するにあたってのメリットデメリットくらい考えないのか製作は。 そうまでして実写化したかったのかと思いきや、変なところでアニメーションを入れてくる。普段なら気にならないレベルなのですが、もうこの作品に対しては粗探しモードになってしまいました。 また、ほとんどが演技もグダグダ。まともだったのは八嶋智人さんと北村一輝さんくらい。その二人もグダグダの環境に飲まれてだいぶ精彩を欠いていますが。それ以外はもっっっとグダグダ(ああもう、何度グダグダとか書けば気が済むのかわからない)。冒頭に書いた作品のやっつけ感がここにも出ています。 そもそもドラマを観ていませんので、そこを知らないということでの評価となりますが、それならそれで一本の映画として見せられる内容にするべき。これは別にこの映画に限らず、他のドラマ出身映画にも言えることですが。 ストーリーも稚拙の一言。魔王石が無いと何の力も発揮できないくせに、途中までドラキュラがそれを持ってることを誰も追求しない、気づかない。そして石を失い、パニックに。デモキンは展開上当然予想できる岩石男の復讐に全く対応できず襲われ、そのためデモリーナを失う。・・・などなど。挙げたらキリが無いですがね。 新年から最低レベルの映画を観てしまい実に残念です。[ビデオ(邦画)] 0点(2013-01-06 01:56:05)《改行有》

9.  ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 《ネタバレ》 今作の『エヴァンゲリオン新劇場版:Q』 いやあ、展開が「Q(uick)」過ぎて、頭の中が「Q(uestion)」マークだらけだ。ずっとこのタイトルの「Q」って何だろって思ってたんですが、そういう意味だったのかな。冒頭の鑑賞後そう思った私の感想を裏付けるように、物語はどんどんQ展開。今までディティールに変化をつけながらも基本はTVドラマ版のストーリーの踏襲でしたが、ついにTVドラマ版から大きく飛躍し、舞台は前作から14年後の世界。ネルフはゲンドウ、冬月、綾波を残しほぼ全壊。ミサトは新組織「WILLE(ヴィレ)」を立ち上げ、神の船「ブンター」を駆りゲンドウに対抗。14年後の世界は凄まじいまでに荒廃、その原因となったシンジはさらに綾波も救えていなかったことに愕然とし、前作までの自分の思い・活躍を全否定され失意の底に落ちてゆく。そして世界を逆に否定していく・・・ ほんとすごい展開なのですが、個人的な感想としてはちょっと展開が乱暴すぎる気がしました。まずあれほどシンジが冷遇される理由が不明瞭。サードインパクトを起こしたからだというのはわかるのですが、そこに至るまでの流れはシンジが誰かに反抗してそうなったわけではなくむしろネルフ本部や綾波を守ろうとした結果で、しかもミサトさんもそれを「誰かのためじゃなく自分自身の未来のために行きなさい!」という形でがっつり支援していたのにもかかわらず、である。シンジの子供っぷりに辟易する内容になっていますが、同時にそんなところに同情もしたり。 カヲル君との展開はある意味予想通り、ホモっ気全開。どこまで行くのかと心配になってしまいました。 結局槍のくだりは良くわかりません。ゲンドウに嵌められたらしいのですが、「???」状態。そもそもちゃんと槍が揃っていれば「世界を創れる」ってカヲル君は言ってましたが、それってどうやんの??何で槍がすりかえられてたらフォースインパクト引き起こすことになるの?? まあわからん。 元々エヴァってこういうアニメですけど、この『Q』は特に「ネタ&材料バラ撒き」映画だったように思う。今後のためのネタであるとか、内容を読み解くための材料を詰め込んだ映画ってところですね。その判断の是非は観る人次第でしょうけど、私は上記のように個人的には好きではありません。何故かというと「営業CM」感があるので・・・。 あくまで私見ですのであしからず。[映画館(邦画)] 6点(2012-11-24 15:29:29)《改行有》

10.  SP 革命篇 《ネタバレ》 野望編はアクション重視の映画だったと思うのですが、革命編のほうは緒方達の正体とその目的・井上との決着など、物語を収束させていく作りだったので、アクションとしてはおとなしめな作りでしたね。音楽なども重々しい感じで、派手な感じは息を潜めていました。そのせいか、一緒に観にいった嫁は途中一瞬寝オチしていましたが(苦笑) そういう私も個人的には野望編のほうが好きでした。革命編のほうでは国会議事堂乗っ取りなどは迫力あったのですが、途中ちょくちょくはさまれる官僚たちのリッチ会などは蛇足。見ていて不愉快だし、あんな連中が実は日本を動かしてるのかと思ったら、なんかイヤ。実際の官僚に知り合いはいませんが、実際もみんなあんなに高慢な感じなのでしょうか??日本を背負ってる!っていう自負をもってくれるのは結構だが、自負と思い上がりは全然別物だろう、と映画を観ながら思ってしまう。 あと少し不満だったのは、冒頭からいきなりSPメンバーが国会議事堂で仕事を始めてしまったことでしょうか。もっとドラマ版のようなSPメンバー同士の絡みが見たかったので、始まってすぐ本筋に突入してしまったのは、個人的にはちょっと残念。笹本さんとか超好きなんですけど。 ズバッと本題にいってくれたほうが良い!!っていう人ももちろんいると思いますけどね。[映画館(邦画)] 6点(2011-04-25 21:55:46)《改行有》

11.  SP 野望篇 《ネタバレ》 まずあらかじめ、TVドラマ版を観た上での本作レビューだと言うことを書いておきます。その立場で観ると、これはとてつもなく面白い!! TV版ラストでの緒方(=堤真一さん)の発言に対する井上(=岡田准一さん)の疑念が映画ではすでに不信になっており、人間関係は複雑に。と同時に、尊敬する上司だった緒方の口から彼の本当の狙い(野望)を聞かされ、SPという職務そのものに疑問を抱き始める井上。しかし事件はそんな井上の戸惑いに時間を与えてはくれない・・・。 というあらすじ。 キャストはもうバッチシ!ですね。主要メンバーは全員しっかりとキャラが立っていて、新しい登場人物以外ではふわふわしてるような立ち位置の役柄は誰一人としていません。井上超人、渋めの緒方(腹黒?)、男勝り笹本、実直石田、イジられ山本。田中とかもスパイみたい。公安って本当にこういうのが仕事??覆面家族シーンには地味な驚きを隠せませんでした。 内容の方はやはり映画になったということでそこそこ誇張表現はあります。冒頭のような追跡劇は実際ならまあ無いだろうし、中盤以降のテロリストとの攻防は、いくら早朝とは言っても首都であれだけ大騒ぎがあって誰も出てこないというのは不自然に極まりますが、でも許せます。 ちゃんとドラマの流れをスポイルすることはなく、きちんとつながったストーリー展開が、ドラマからきている観客にはまさに流れるように進んでいきました。 しかし最初であらかじめことわっているように、これはドラマの流れを全て把握した者としての意見であり、感想です。もし予備知識ゼロ状態でこれを観たら・・・う~んどうだっただろう。おそらくあまり面白くなかったと思います。 そもそも緒方と井上の不仲の理由が初めて見る人には浅すぎると思う。回想シーンでちらっと「大儀のためだ」という名(?)セリフは出ますが、やはりドラマ版の中で緒方と井上の強固な信頼関係があったというのを知ってる上で見たほうが、インパクトとしては強いですよね。 そういう意味ではこの映画は単体としては成り立っていないと思います(続編もあるし)。映画としての評価は10-1=9点で付けたいと思いますが、普通にドラマの続きとして観にいくんであれば間違いなく10点の出来ですね。 続編、必ず観に行きます☆[映画館(邦画)] 9点(2010-11-08 17:37:42)《改行有》

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