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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 名もなく貧しく美しく 主人公夫婦は聾唖者なのでセリフがなく手話で会話する。言葉は字幕で示されるが夫婦、特に高峰秀子は表情や仕草で字幕以上の豊かな感情を表現し伝えてくる。誰もが貧しく苦しかった時、障害者夫婦にはさらに厳しい時代だった。働く場も限られるし、聞こえないばかりに子供も死んでしまう。家族も問題を抱え、頼れるどころか母親の面倒まで見なくてはならない。そんな苦しい生活の中でも懸命に働き、子供を育て生きていく。まさに題名どおりの人生で、しかもやさしい秋子は報われないままだ。暗い話なのだが、けなげに一生懸命生きる夫婦の姿にいつ見ても感動して泣いてしまう。聾唖の会話シーンはサイレント状態に近いが全く不都合を感じず、全身で表現する姿はむしろ豊かな情感をイメージさせる。 この後、父と子の続編もできたが(高峰がいないせいか)精彩を欠き、本作にはまるで及ばなかった。9点(2004-01-29 23:15:56)(良:2票) 《改行有》 2. 楢山節考(1983) 親が子を思い、子が親を思う。それを断ち切っての残酷な親捨ての話だが、私は嫁姑の思いの深さのほうが印象的だった。貧しい暮らしの中での女同士で男には分からない、感じるところがあるのだろう。嫁のあき竹城がよかったね。7点(2003-08-31 14:19:00) 3. ナビィの恋 沖縄という楽園を舞台にした、おばぁのラブストーリーのファンタジーですね。沖縄は生活も考え方も日本とは違う国のようにゆったるしてるから、こんなメルヘンもあるかも・・と思えてくる。サンシンの歌や美しい海や自然の風景、人情・・沖縄大好きです。風土のごとく、映画もカラッと明るく気持ちがいい。西田尚美も、地元沖縄の人たちもとてもいい味でした。7点(2003-06-04 18:59:10) 4. 南極物語(1983) むかーし見ましたね、南極でロケをしたというので評判でした。劇場だったから初めて見る南極の風景が美しかった。動物モノは弱いんで、これも可哀想で泣きました。何で連れて帰ってこれなかったのか、映画でもよく分からなかった。後にタロ・ジロの剥製を見て感慨深いモノがあった。6点(2003-06-05 18:05:02)
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