|
1. 永い言い訳
今回は内面にグイグイ来る、さして重要なストーリーは無いが、
各シーンを丹念に描き、感情移入しているこちらの心をかき乱す演出が巧み
途中、なんでもないシーンで何度も涙した
この監督はやはり男を描くと冴える、前作の失敗はやはりそこだと思う
時間の経過を髪型で表現する演出の上手さには唸ったし、池松君の演技が何気に心打つ
間違いなく今年の日本映画の代表作だろう
残念なのは(これはいつもなので意図されているかも)
ラストが思ったタイミングで終わらない事と
風景だけを映すシーンがダサい点がなぜか気になる[映画館(邦画)] 7点(2016-10-26 16:47:59)《改行有》
2. 南極料理人
うん、面白かった。
エピソードは平凡に見えるけど、場所が極地なので、こちらで起きる問題とは格段の重みを持つのだろう。
一人が怪我をしたり閉じこもったりするだけで単純分配でも10~20%の負担増になるし、ましてそれぞれが専門分野を担当するのだから他の人間の負担は計り知れない。
そんな中でも楽しくやってゆくため、コミュニケーションを維持することに長けていないとうまくいかない、冷静に考えると恐ろしく過酷だが、その生活を面白く描けていると思う。
映画は最初から最後までをしっかり描いた、普通ならラストの前ぐらいで終わっちゃうのかなと思ったけど、帰国後のシーンを見てこのベタな演出に逆に感服、とても清々しい。(エンドロール中ビーチバレーのシーンはいらない気がするが)
宇宙船の中や星の開拓などSFでも生活はあんなものだろう、専門的な仕事のできる男はどんな場所にいても無邪気で可愛いものなのです。[DVD(邦画)] 6点(2011-09-19 15:29:31)《改行有》
3. なくもんか
竹内結子の美しさにはみとれるが、話は中途半端。小ネタではクスッとさせるが全体として凡庸、ラストも私にとっては唐突。観終わるまで2時間オーバーの映画だとは感じなかったので演出には一定の評価をしますが、いかんせん脚本が悪い。[DVD(邦画)] 5点(2010-05-31 11:11:34)
|