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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 日蓮と蒙古大襲来 《ネタバレ》 日蓮宗に帰依なさっている方にはさぞかし有り難くも素晴らしい「開祖・日蓮上人マンセー」な内容なのでしょうが、生憎と私は帰依してないもので余りの荒唐無稽さにハッキリ言って笑っちゃいました。ま、戦前・戦中の日本なら「神風伝説」と教え習わせていただけに納得!の展開なのでしょうけど。今となっては「神風」でもなければ、本作みたいに日蓮上人が法華経の御利益で吹かせた訳でも何でもなく、たまたま台風シーズン真っ只中に蒙古が船団で来襲して被害に(ご丁寧に二回も)逢ったのが真相てのは歴史上のイパーン常識っすからw。戦前に公開してれば絶賛の嵐になってたかもナンチャッテ(駄洒落かよ)。5点(2005-01-28 01:57:40) 2. にっぽん昆虫記 今村昌平監督が戦後史を描いた奇妙な味わいの”重喜劇”。左幸子の熱演により、正しく昆虫の如きヴァイタリティ溢れるしたたかな女の生き様が活写されている。後年、カンヌ映画祭で何かエラクもてはやされてたみたいだが、作品のパワーもクオリティも明らかにコレや前作「豚と軍艦」の方が遙かに上。日活がロマンポルノへと凋落する前の最後の輝き…って感じかな。今村作品では他に1958年の「果てしなき欲望」も傑作。8点(2003-01-29 03:39:27) 3. 二代目はクリスチャン タイトルと原作&脚本つかこうへいでシチュエーション・コメディを期待した俺が馬鹿だったのか??何じゃあ、こりゃああああ!!!よくよく考えてみりゃ、コレって角川映画ジャン!!ダメだ、こりゃ。「犬神家の一族」以来、何度も角川のハッタリに騙され続けた己の不徳を恥じ入るばかり…。5点(2003-01-28 03:01:49) 4. 二十四の瞳(1954) 原作は余りにも有名な壺井栄の同名小説。木下恵介監督の「泣かせる」反戦映画の代表作であるが、小豆島へのロケが楠田浩之のカメラワークも相俟って抜群の効果。加えて生徒役12人に年齢差を出すために各々の兄弟姉妹を振り分ける芸の細かさは昨今の邦画には到底及びもつかぬ素晴らしさ!全編に鏤められた文部省唱歌も木下忠司の木目細かな配慮でグッと活きている。しかし、何と言っても本作最大の功労者は20~40代の大石先生を生き生きと演じた高峰秀子であろう。余談だが、大石先生の若き夫に扮するは”死神博士”天本英世。個人的には木下監督のベストは戦時中に反戦を訴えた「陸軍」(田中絹代、魂の名演技!)だと思っているので、原作付きの此方に最高点を与える訳にも行かず…8点!8点(2003-01-19 02:38:42) 5. 人間の証明 角川映画第2弾。森村誠一の原作は確か映画製作と併行して執筆された、と記憶している。そういう意味ではアーサー・C・クラークが「2001年宇宙の旅」を書いたのと状況としては似ているが、映画・小説共々、出来は雲泥の差。宣伝とのタイ・アップ等色々事情はあったのか知らないが、森村氏の原作を映画化するなら、質的に言っても「腐触の構造」か「暗黒流砂」といったホテルマン経験を巧みに活かした作品が先だろう?ビジネスを先行させると作品のクオリティがスポイルされるのは当然というモノ。二流外人スターを出演させて国際的スケールを出そうとするハッタリ臭さも個人的に×!西条八十の詩を陳腐に引用しているのも不快。悪しき角川パターンを確立させた罪深き作品として3点。 3点(2003-01-05 23:08:52)
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