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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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21.  日本侠客伝 斬り込み 《ネタバレ》 今回でこのシリーズ観るのは四本目だけど、今回はいつもと違った展開、何と今回は高倉健演じるやくざな男に一人息子がいるという今までとは違う内容!冒頭からいきなり殴り込みのシーンで始まり、最後もお約束通り殴り込みで締める。それだけなら何も変わらないのでは?と思うかもしれないけど、違います。マキノ雅弘監督はこの作品では初めてだと思う試みをしています。それは義理と人情、やくざの世界にいる男は最後は必ず捕まってしまうものの、今度だけは一度は捕まるけど、最後は捕まらない。高倉健と藤純子の最後の二人のツーショット、笑顔が素晴らしい。これは今まで私の映画を見て、応援してくれている人へのプレゼントのように感じる清々しい終り方!そこまでの流れの中でも主役だけでなく脇を固める俳優陣、一人、一人をきちんと描いているから全くダレルことなどない。マキノ雅弘監督の演出の上手さによって、一人、一人の人間性、例えば金子信雄と長門裕之の二人の子分についてもとても爽やかで気持ちが良い。金子信雄の最初の登場シーンで見せる健さんとのやりとり、卑怯な手を使う悪い奴らを許すことなど出来ないとばかりに寝返り、健さん達の見方となる長門裕之とその仲間達、とにかく義理に厚く、人情に弱いそんな男達の人間模様を描いているからマキノ雅弘監督作品とこのシリーズを初めとするこの頃の東映任侠映画って人気シリーズとして何本も撮られ、そして、どれもが大ヒットとなったのだと私はこの作品を観て益々感じました。いずれにせよ、マキノ雅弘流、任侠映画的な熱くて熱くて盛り上がるそんな作品です。[ビデオ(邦画)] 8点(2006-12-02 09:12:46)

22.  にっぽん泥棒物語 《ネタバレ》 三國連太郎の演じる主人公は、泥棒上がりの前科者である。その前科者の三國連太郎の泥棒時代のエピソードとそこに関わる人達、また泥棒からは足を洗ってはいるものの、世間の眼はとても冷たい。かつてまだ泥棒時代だったある日、列車の脱線事故を目撃したことで、警察に色々と聞かれたりもする。あること、無いこと色々言われても、家族を思う者として耐える三國連太郎の主人公の姿に心を打たれる。そんな三國連太郎の裁判シーンでの笑えること。伊藤雄之助の警部に対し、嘘の証言を迫られたことを述べるシーン、それを見つめる妻、佐久間良子の表情も切ない。更にこの作品、元泥棒だった三國連太郎演じる主人公が警察の尋問に対して、思い切り笑える皮肉を沢山言うのだが、これがまた物凄く笑える。警察にあなたは泥棒する時は縄は用意しないのですか?という質問に対し、泥棒は縄など用意はしません。何故ならお縄になるなどと、言っては裁判を見に来ている客を爆笑の渦へと巻き込み、このシーンは私も大爆笑してしまった。更に凄いのが警察は嘘を言わせようとしている。嘘は泥棒の始まりではと言うようなことを言う。元泥棒による警察に対する皮肉いっぱいの凄い作品を観た気がする。法廷シーンでの三國連太郎の演技は本当に凄い。やはりこの人、ただ者ではないとこの作品を観て改めて感じた。三國連太郎=すーさんとばかり決め付けてはいけないし、そう思っている方に特にお勧めしたい。これまた間違いなく俳優、三國連太郎の代表作の一つだと言えるでしょう![ビデオ(邦画)] 8点(2006-09-08 21:30:39)(良:2票)

23.  日本侠客伝 関東篇 これはまた今まで観たマキノ雅弘監督、高倉健主演の昭和残侠伝ものとは違う(良い意味で)雰囲気の高倉健の陽気さとでも言うべきか?これはこれでまたしても面白かった。ほとんど言いたい事は既にぐるぐるさんが書かれていますが、花田秀次郎とは違った俳優、高倉健の魅力、新鮮さ、また脇を固める俳優陣にしても、これがまた1人、1人、きちんと描かれているから楽しめる。マキノ雅弘監督らしい殴り込みのシーンでの大迫力、ラストもいかにもマキノ雅弘監督らしい閉め方とでも言うのか?とにかくこの盛り上がりの持っていき方といい、本当に上手いなあ!と感心させられました。[ビデオ(邦画)] 8点(2006-04-30 21:28:45)

24.  任侠東海道 《ネタバレ》 清水の次郎長、片岡千恵蔵のかっこ良さに加えて中村錦之助の鬼吉といい大友柳太朗の大政といいその他、東千代之介に大川橋蔵に里見浩太郎に名前を全部挙げると、とてもじゃないけど言いきれないほどの豪華な顔ぶれ、そんな中で、1番かっこ良かったのが仁吉役の市川右太衛門!惚れた女房(長谷川裕見子)との別れのシーンが哀しい。そんな市川右太衛門との分れを決断し、出て行く長谷川裕見子が本当に美しい!こういう女を演じさせたら彼女の右に出る者はいないと思う。月形龍之介、進藤英太郎、山形勲達の悪人等と戦うシーンでの畳み掛ける音楽も良い。殺陣のシーンの迫力がとにかく昨今の時代劇なんとかは比べ物にならないぐらいです。最後、仁吉が死んでしまった後のシーン、特に最後、仁吉に向って語りかける片岡千恵蔵の「仁吉、御主は男の中の男だったぜ!」という台詞が何とも言えないかっこ良さと哀愁を感じる。これもまた私は満足のいく1本として忘れられません。[ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-31 20:55:39)

25.  任侠清水港 片岡千恵蔵の清水の次郎長親分のかっこ良さとその子分達を従えての、石の弔い合戦というのがこの作品の一番の見所で、月形龍之介に山形勲、この二人は本当にどの作品でも悪人役がピタリとはまってる見える。この作品の中でも正にそれ!東映時代劇を観ていると役者の量もさることながら質の高さ、明らかに現代の時代劇とは比べものにならないぐらいの高さです。このシリーズはこれが観たのは「任侠中仙道」に続いて二本目だけど、今作の方が作品の完成度は別にして好みという点で上です。終り方も◎です。よって、「中仙道」ほ7点にしたので今作は8点といことで、残りの「東海道」も観たくなりました。[ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-07 18:33:40)

26.  にっぽん昆虫記 今村昌平監督の女性の描き方が何とも凄い。タイトルの如く、本当に昆虫のようにして描くこの今村昌平監督の人間観察、主演の左幸子の凄まじい演技力あってこそ成り立つこの映画、一人の女性の生涯を生々しくリアルに捉えることで人間の生命とでも言うのか?何か凄いドキュメンタリーものでも観ているような気分になる。今村昌平監督のこのねっちこくしつこい演出に応えて見せた左幸子、この女優の演技力はただ者ではない。歩く姿まで本当に昆虫のようだ。[CS・衛星(邦画)] 8点(2005-11-23 13:33:20)

27.  肉弾(1968) 《ネタバレ》 岡本喜八監督による戦争映画でありながらもコメディの要素も含めたこれは面白くて、最後はほんの少しではあるけど感動の秀作です。この作品の主人公、あいつを演じた寺田農の演技が素晴らしく、またその他の出演者も良いです。あっ!そうそう、仲代達矢のナレーションも良い。笑ってしまうのが、素っ裸の寺田農を見て他の軍隊の奴らが「あいつの○○○○」でけえなあ!て言うそのバックで流れる仲代達矢の「大したことはない」ていうのには思わず大爆笑です。この映画はどんな苦しい環境にあっても生きるということの素晴らしさを描いていて主人公のあいつじゃないけど、死んでしまったら立ちションベンも出来ないし、それはともかく間違いなく岡本喜八監督の代表作のひとつであると言っていい作品だと思います。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-20 14:57:52)(良:1票)

28.  日本侠客伝 昇り龍 どことなく緋牡丹シリーズぽい雰囲気を感じるのは同じ山下耕作監督作品だからか?高倉健を見る藤純子が悲しい。自分の手で高倉健の身体に刺青をと言う気持ちの時の悲しさには女としての悲しさが十分に見る事が出来る。高倉健と藤純子のドラマを描くと同時にヤクザ社会に生きる者の厳しさ、辛さもきちんと描かれていて流石は山下耕作監督だと思う反面、殴りこみのシーンの描き方に不満が残る。このシリーズ全体に言えるヤクザ映画という意味での完成度においては今の俳優などでは考えられない高さを感じる殆ど、この頃の俳優の顔ぶれは凄い。[DVD(邦画)] 7点(2016-04-23 19:33:49)

29.  日本一の男の中の男 《ネタバレ》 植木等主演による日本一シリーズはこの作品も見ていると余計な事など忘れて楽しめよ!例え会長だろうと部長だろうと上司に対しても言いたい事は包み隠さずにズバズバ言う。その気持ちの良さといったらない。造船会社の営業マンからいきなりストッキング会社への転勤なんて、えっ?全く別の世界なのにまるで関係ない。頭の回転の凄さと行動力がこの植木等演じる主人公の凄さを物語っていて、初めての世界に入った日に不快指数ゼロと笑ってる姿は正にそのままである。植木等を見てるとそれだけで不快指数ゼロになるのだ。叱られても平気、常に笑ってる主人公を見てるだけで嫌な気持ちを全て忘れさせてくれる力がある。植木等の演じるキャラクターはどこか寅さんと似てる。ただ寅さんのような笑いながら泣けるというような感動はほとんど無い。いや全く無い。それも寅さんとは違う魅力である。植木等主演映画には世の中の嫌な事を全て洗い流してくれるから時々見たくなるのだ。植木等主演映画の等のような人間がこの世には必要だと思います。 [DVD(邦画)] 7点(2014-02-02 12:28:22)(良:1票) 《改行有》

30.  日本侠客伝 白刃の盃 長門裕之が敵対している相手の組に騙されて(罠にはまり)殺されるパターンはマキノ映画によくあるパターンでそんな相手の悪さをどう処分して見せるか?天津敏はいつも通り徹底的に悪人で見ていてこいつを高倉健がどうするか?マキノ監督らしく殴り込みシーンの迫力十分です。高倉健もやはり義理人情に厚い男としてとにかく格好良い。所々泣かせようとしてるのが見え見えで気にはなるが義理人情を大切に描くマキノ監督ならではの作品になっている。高倉健とマキノ雅弘監督のコンビはやはり最強のコンビだ。 [DVD(邦画)] 7点(2014-01-05 12:48:11)《改行有》

31.  人間の約束 日本を代表する名優の1人である三國連太郎が亡くなってから一週間が経とうとしている。三國連太郎と息子佐藤浩市の親子共演て言うとやたら「美味しんぼ」ばかりが取り上げられるけどあんなものより他に取り上げるべき映画はあるだろ!て言いたい。この映画を取り上げないでどうする?三國連太郎が亡くなるまでこの映画の主人公のような感じだったて話を聞き、何だかとても痛たまれない気持ちになる。人間は必ず老いていく。人間を人間として扱って、最後まで約束を果たす役割をこの映画の重い内容により考えさせられる。どんなことになろうとも人間として扱ってこそ、人間なのだというメッセージがこの映画の主題であると感じる事ができる。最後にもう一度だけ言わせてもらうが三國連太郎と息子佐藤浩市親子共演作の代表作は間違っても「美味しんぼ」なんかではない。あんなものを取り上げるぐらいならこの映画をもっと取りあげて1人でも多くの方に見せるべきだ。 [DVD(邦画)] 7点(2013-04-20 20:57:27)(良:1票) 《改行有》

32.  日本一のゴマすり男 《ネタバレ》 オープニングから軽快に歌いながら走り出す植木等を見てると嫌な事など全て忘れて気楽にやろうではないかて気持ちにさせられる。新人としての初出社の日にいきなり一仕事してしまう凄さこそこの映画の中等の素晴らしさである。出世の為なら何でもする。やたら誉めて誉めて誉めまくる時には徹底的に誉めてと本当にゴマスリしながらもミスしたら謝る。係長との釣りの場面や課長とのゴルフの場面での何とも調子の良いこと。この調子の良さとご気楽さが主人公の前向きな植木等の笑顔を見て楽しむ為のシリーズ映画である。日本一シリーズの植木等みたいに生きられたらどんなに楽しいかなと毎回毎回思わせながら見てます。 [DVD(邦画)] 7点(2013-04-07 09:45:29)(良:1票) 《改行有》

33.  日本一の色男 《ネタバレ》 これはもう完全に植木等の為の植木等の為に撮られたような作品である。スタートがまさか?の学校の卒業式の風景ってのが何とも意外な感じなのだが、それでもそこは植木等!監督が「無責任シリーズ」経験しているだけあって、ノリは完全にお気楽ムードである。ピアノでの変な歌、演奏が校長先生の反感を買い、クビになる。それでもただでは転ばない。一転して化粧品会社に就職!しかもその就職の仕方が凄い。笑える。もう本当に滅茶苦茶である。化粧品会社の営業部としての仕事も凄い運び方でどんどん稼ぎまくる。そして、女にモテモテ!次から次へと上手い口調で営業成績トップの先輩の女、団令子に勝負を挑む。そして、勝つ。更には惚れられて結婚の約束までしてしまう。その他出てくる女優陣の顔ぶれが草笛光子に白川由美、淡路恵子に浜三枝、中真千子、あれ?何だか「社長シリーズ」ぽいぞ!と思ったら監督さんも出てくる女優陣の多くは「社長シリーズ」にも出ている。「社長シリーズ」ファンとしてはそういう意味でも何か違った面白さが感じられる。それに比べると男優陣、特にクレージーキャッツのメンバーの使い方がちょっと勿体無いのが残念である。もっともっと見たい。見たかった。最後は何だか本当に寅さんの振られた方ぽくて、しんみりしている。はっきり言って植木等のキャラで持っているような作品です。他の人ではここまでのノリの良さは感じないと思うし、楽しめないだろう!ちゃっかりと自分の代表作である「無責任シリーズ」の宣伝までしちゃている辺りが凄いし、何とも憎めない。憎めないと言えば男優陣の中では私は植木等を除くと由利徹の社長さんが面白い。面白すぎですし、憎めない最高のキャラです。[DVD(邦画)] 7点(2011-05-02 20:50:53)(良:1票)

34.  日本列島 《ネタバレ》 宇野重吉と芦川いづみ、目当てに借りてきた。これは何とも重苦しい映画だ!観ていて何ともやりきれない気持ちにしかならない。モノクロの画面から伝わるその怒りと悲しみ、主演の宇野重吉演じる米軍基地犯罪捜査官(秋山)が日本の黒い霧を告発するのだが、敗戦後の米軍占領下で起こった殺人事件の裏に潜む影の正体を追求しようとした挙句に沖縄で殺されてしまう。その模様が描かれている。政治色の強さがありすぎる為にサスペンス映画として観ると面白くはないし、むしろ、そういう見方をするよりはこれは完全な社会派映画として観る方が正しいと思う。この作品では事件当時の映像が何度も出てくるが、そのモノクロ映像による恐ろしさと米軍のジェット機による爆撃で硝子の割れるラストは米軍によって圧殺される者の絶望の象徴を感じせずにはいられない。とにかく何ともやりきれないほどの怒りというものがひしひしと重く圧し掛かってきて本当に嫌になるが、こういうことが本当にあったんだ。けして、人事のようには思えない。他人事としてほっといてはいけない。社会派の熊井啓監督らしいメッセージというものが描かれた作品だと思いました。[ビデオ(邦画)] 7点(2008-06-17 20:49:23)

35.  日本の悲劇(1953) 《ネタバレ》 木下恵介監督と言えば日本人の優しさ、情感豊な作品が多いが、これはそんな木下恵介監督作品らしさの全く感じない何とも非情な作品です。ここまで徹底して非情に成り切っているのには深い訳がなくてはなれないであろうと観ていて感じるほどの冷たさ、とにかく出てくる人物がどこまでも冷たい。大事に育ててきた二人の子供に見捨てられる母、望月優子の演技の凄さ、子供達の為にしてきたことが子供達から反感の眼で見られ、挙句の果てに子供達に見捨てられる。こういう事は実際に、世の中にはあるであろう事実として、まずは考えさせられる。子供達に裏切られる母の苦しみを本当に理解していた者は果たしていたのか?佐田啓二だけが理解していたのか?人間なんて生きものは所詮は自分のことで頭の中はいっぱいなんだ。例え親だろうが、子だろうが親と子の関係など単なる親と子でしかないのだろうか?と我々に対して、訴えている。問いかけを行なっているような何とも観ていても人間の惨酷な一面が見えてやれきれない思いになる。時折、流れるニュース映像がまるでドキュメンタリー映画でも観ているようなリアリティーを生んでいることだけは間違いなだろうし、そういう映像を流すことで人間の人生なんて、ドキュメンタリーのようなものである。あの母親の人生、列車の中に飛び込み、自殺をはかり死んで行く母の人生の厳しさ、木下恵介監督が本当に言いたかったことは、人生は楽なことばかりではない。むしろ、苦しいことの方が圧倒的に多いのだ。望月優子演じる母親の自殺は我々、全ての人間に苦しくても自殺などしたらそれで終わりである。自殺したからって、何も報われはしないとこの映画を通して伝えたかったのではないでしょうか![ビデオ(邦画)] 7点(2008-05-22 21:23:56)

36.  人間の壁 《ネタバレ》 学校とは何か?教育とは何か?教師の立場からと学校に子供を預ける立場にある親の視点から見た人間のエゴイズム、自分たちのそれぞれの言い訳により教師とは教え子の中にしか喜びを見出すことの出来ないものです。と宇野重吉演じる教師が語る場面は教師としての苦しみと一人の人間としての苦しみのようなものを感じることが出来る。教師といえども一人の人間であって、子供と同じく人には相談出来ない何か人間である以上、そこには誰もが抱える悩み、苦しみを宇野重吉の演技から感じることが出来る。そして、また、もう一人、香川京子演じる女教師のこれまた苦しみ、自分本位な夫を持ったことの苦しみ、いつの時代においてもやはり男社会、男が優位で女は弱い。教育問題、政治色など強すぎて観ていて息苦しく感じるなどの欠点があるものの、ただそれだけでは済まされないものをこの作品の中に見出すことが出来る。この作品の二人の教師、宇野重吉、香川京子の好演技ともう一人、正義感溢れる宇津井健、更に子供達の素朴さこそ人間にとって最も必要なことではないかと思う。[ビデオ(邦画)] 7点(2008-05-06 11:52:23)

37.  肉体の門(1964) 肉体の門、正にその名の通り、自分たちの肉体を武器に生活する女達のドラマが展開されて行く。不況の中、男社会で女が生き抜くためには自分たちの身体を犠牲にまでしなきゃならないという厳しさを描きながら必死になって頑張る女達、作品全体のテーマが重いだけにどの俳優も見ていて痛さを感じる凄まじさを痛感させられた。好みという意味では「河内カルメン」のような作品のが好きだが、作品全体のエネルギーではこちらの方が上かもしれない。 [ビデオ(邦画)] 7点(2008-01-26 18:59:14)《改行有》

38.  にっぽんぱらだいす 赤線を描いた映画はこれまでも幾つか観てきたが、この映画でも描かれているのは男社会の中で厳しく生き抜く女達を力強く描いていて、彼女らの人生、これから先、見えてこない希望、それでも何かにしがみつきながら生き抜こうとする姿、ラストのあの軽快な音楽の中、絶望的だと解っていながらも明るく振る舞い去って行く姿にはある意味、希望が見えるそんな気がした。[ビデオ(邦画)] 7点(2008-01-13 11:27:50)

39.  任侠中仙道 これもまたなかなか見応えのある任侠映画て感じで、やはり私もこの作品の大きな見所は片岡千恵蔵と市川右太衛門が川沿いで向き合う所とラスト近くでのシーンでの再び向き合って悪人どもをやっつけた後、握手するところだと思います。それにしてもこの作品もこれまた本当に出演者の顔ぶれの豪華なこと。もうそれだけで見る価値ありです。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-12-23 22:06:11)

40.  日本侠客伝 浪花篇 《ネタバレ》 高倉健が弟の墓参りからその弟の世話になった組の為に色々協力するという話なのだが、一応主役なのだが、後半出てくる鶴田浩二に喰われてしまってるし、それは良いとしても、二人で殴り込みに行くシーンが呆気なく終わってる気がして物足りない。マキノ映画らしい話の筋立てや脇役の描き方やらは相変わらず素晴らしいけどもう少し殺気立ったものが欲しかった。それにしても長門裕之を寅さんて呼ぶ皆を見てると渥美清を思い出してしまうのは私が寅さん(男はつらいよ)ファンだからか?最も寅さんシリーズよりは先に撮られてる作品ではあるけれど。ラスト雪の中、高倉健と鶴田浩二が二人去って行く後ろ姿には背中で全てを語れる男の姿を感じることができる。 [DVD(邦画)] 6点(2014-12-10 20:06:10)《改行有》

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