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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 人間魚雷出撃す 人間魚雷。老人が考えだして中年が指揮して若者が命を落とす。言葉が出ませんが演出が淡々としており涙腺は平常でありました。 中年の艦長を演ずるお目当て森雅之さんも淡々とした役柄で可も無く不可も無し。ただ、航海長役の西村晃とのコンビに先日の座頭市あばれ火祭りを思い出し、役者さんってやり甲斐ある素敵な職業だと思った次第です。 長門裕之、津川雅彦が兄弟役で出演しているのに、へぇ、であります。[インターネット(邦画)] 6点(2022-06-11 01:21:37)《改行有》 2. 人間 《ネタバレ》 漂流船での殿山泰司、佐藤慶、乙羽信子、山本圭が織りなす密室劇。極限の飢えが人を狂気に追いやる姿が、これでもかと言うほどネットリと描かれており観るのが辛かった。佐藤慶の意地汚さもさることながら、乙羽信子の怪演が特筆もの。お目当て山本圭は22歳デビュー2作目ということで何の屈折も無いのは残念だけど仕方ないところ。飢えが満たされて良心が戻ったかのような結末がやるせない。[DVD(邦画)] 6点(2022-05-02 07:02:05) 3. 肉体の盛装 京都を舞台にした芸者の「金の切れ目が縁の切れ目」な生き様が描かれています。男の恨み節に対して「こっちは大事な体を提供してまっせ」に説得力があった佐久間良子。この手の役どころは若尾文子の右に出る者無しが覆る絶品さでありました。市役所勤めの妹役が藤純子。真逆なキャスティングでも違和感無いのは流石名女優。トーンダウンの結末にずっこけましたがまずまずの良作です。 いつも通り鑑賞後に観た予告編がネタバレ全開でびっくりしました。こんなのダメでしょう。[DVD(邦画)] 7点(2021-12-31 02:14:49)(良:1票) 《改行有》 4. 人数の町 《ネタバレ》 人生に躓いた負け組が飼い慣らされて意志を持たぬ負け犬と成り下がり暮らす町。この町が言うところの自由は義務も責任も伴わないもので薄ら寒い。描かれる一見突飛なエピソードも「政治は数、数は力」が浮かぶ絵空事に思えない不気味さがありました。青年が妻子と暮らす為にとった選択に、チューター達も負け犬の中のボス犬に過ぎないのを感じます。姉の浅い人物像が残念ではありますが、心に残る作品です。[DVD(邦画)] 7点(2021-08-07 03:15:31) 5. 日日是好日 茶道の奥の深さに圧倒されます。素敵ですが敷居が高くてガサツな私には手が出ません。ただ、ガタガタゴチャゴチャ理屈こね回してマウント取り合い吠えたててヘンな湿疹が出てしまう身も心もカサカサに荒れた時にこそ、「考えずに感じる」ひとときを過ごすのが有効だと思わされた樹木希林さんの姿でした。この国が持つ潤いにも考えが及んだ秀作です。[インターネット(邦画)] 8点(2021-07-07 23:51:21)(良:2票) 6. 人間の証明 《ネタバレ》 原作未読。「砂の器」二番煎じな物語で、脚本及び演出のハリボテ感が痛々しい。唯一心に残ったシーンがジョニー・ヘイワードの「僕がそんなに憎いかい」自ら深く刺し入れる姿。余計なエピソードを取り払って母と息子2人に絞って貰いたかったところです。 埋め尽くされた酷い演出で超絶だったのが、ラストのジョージ・ケネディ、岡田茉莉子のスピーチと聴衆の反応、「逮捕しましょか」に首を振る鶴田浩二、崖下に去る岡田茉莉子を見守る刑事2人・・・・これくらいにしておきます。 原作への忠実度がどれくらいなのか分かりませんが、本作は「見てから読む」のが正解だと思います。[DVD(邦画)] 3点(2021-06-19 01:56:16)《改行有》 7. 人情紙風船 《ネタバレ》 無言で懐剣を抜くおたき。その背中は泣いているかのようで鬼気迫る姿に息を呑みました。ひたすら媚びへつらう又十郎の姿と併せて考えさせられる武家のプライド。小悪党新三や長屋の面々のしなやかな力強さとの対比が鮮やか。巧みな展開と見せない演出の見事さと、おたきの意地の象徴が流れ去るラストショットに感服です。[DVD(邦画)] 9点(2014-06-01 01:47:27)(良:1票) 8. 日本のいちばん長い日(1967) 理性無き愛国心の恐ろしさを黒沢年男と天本英世の鬼気迫る言動から痛感させられます。戦争を終結させた天皇陛下のお姿に、開戦阻止が叶わなかった残念さをあらためて感じました。陛下は民を思って涙なされた。すすり泣く幹部達は何を思って涙したのか。綺羅星の如き俳優陣。一人一人が歴史の証人として後世に伝えたいという気迫でもって見せた史実に2時間半もあっという間でした。[DVD(邦画)] 9点(2013-09-25 22:19:13) 9. 日本侠客伝 関東篇 《ネタバレ》 水産局長サマと結託して横車を押しまくる悪方一味と江戸一の面々の一進一退の攻防から血沸き肉躍る大乱闘へ至る展開は、豪華俳優陣から発せられる魚河岸の気風と相まって画面に釘付けでした。「堅気さんの仕事場血で汚してしまって・・ヤクザって奴は・・・」興奮を醒ましてくれる鶴田浩二の渋さに目が眩み身悶えしちゃいました。[DVD(邦画)] 8点(2012-10-07 13:01:55) 10. 西の魔女が死んだ 《ネタバレ》 慈愛に満ちて且つ凛とした祖母に癒されました。生き生きとしたスローライフをを見るにつけ、学校へ行けない等、子どもが皆と同じでなくとも恥じる必要はなく、荒んで腐ってしまうのを恥じるのだと思いました。ほろ苦い別れを経た永遠の別れ、無限の後悔にさいなまれた心を救うメッセージに祖母の有り難味を痛感しました。[DVD(邦画)] 7点(2011-11-05 17:58:41)(良:1票) 11. にっぽん昆虫記 生きるためには誠実さや倫理観などクソくらえ。自身が味わった理不尽さを他人に味あわせ、しっぺ返しを食らう主人公が見せる食うか食われるかの生き様がタイトルに相応しい。虫けら並みの交尾であっても子孫を残せばよい、では世代が進むにつれて人間の質と民族の文化が退化していくのだと思います。本作が殊更に見せ付ける「生きる」が人間の力強さとして描かれている事がこの上なく不快でした。[ビデオ(邦画)] 2点(2009-09-17 18:47:13) 12. 日本沈没(2006) 《ネタバレ》 子供の付き添いで鑑賞しました。細かなアラの部分を差し引いても良く出来た作品で嬉しい誤算でした。未曾有の災害により日本の国土が消滅してゆく過程でどれ程の恐ろしさ、悲しさが一人一人にあったかを細かに描かなくとも、廃墟の列島、日本を後にする人々の姿が想像させてくれます。日本国政府や国際社会からの視点を深く掘り下げていない事は、かえって色々考えさせてくれるので本作では正解だと思います。自然の力にひれ伏さなかった結末にも満足できました。[映画館(邦画)] 7点(2006-08-03 01:38:06)
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