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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 眠狂四郎 勝負 一作目を観てからだいぶ間を空けてこれを観たんですが、、んー、一作目の方が好きだったかも。何つーか、狂四郎、世の中に対してニヒってる割におせっかい焼きで、「ヒネくれてるけど実は良い奴」みたいな感じがしてしまったです。円月殺法の「解説」も何だか野球マンガの「魔球解説」みたいだったし、、ともあれ、最近このシリーズのDVDが全部揃ってるレンタル店を見つけたので(一作目のビデオを借りた店は潰れてしまった・・・)、全部観るぞ~![DVD(邦画)] 6点(2006-11-15 18:14:28) 2. 寝ずの番 う~~~ん。世間的にはなかなか評判良いみたいだし、おすぎさんも「久々に手放しで褒めたい邦画です!」と絶賛(てアンタ、「パッチギ!」は手放しじゃなかったんかい!確かあの時は「日本映画を観て嬉しくなったのは何十年ぶりです!」てゆってたけど)のこの作品。中井貴一はじめなかなか豪華なキャスト(富士純子!!!)が大真面目にコメディしてて笑えたし、津川雅彦がマキノを名乗り、オトナの映画、テレビでは出来ない粋な艶笑譚(えっちな笑い話)を撮ろうとした、その意気込みは分かる・・・んでもさあ。ちょっと、長い。冒頭の「○○が見たい」の部分とか、もっとサラッと流しても良かったと思うし、後半の猥歌の歌合戦(マキノって名前で歌合戦よ?期待するなっつう方が無理だべ)だって余分な説明とか入れずにもっと豪快に、アナーキーに、テンポ良くポンポンポーンとやってくれれば良かったのに。大体「粋」って、すごく豪華なんだけど「ほらほら豪華だろ!」っつって見せびらかすんじゃなくてチラッとしか見せない、という、そういうものなんじゃないの?僕はお座敷遊びなんてした事ないけどさ、やっぱこれは(下品ではないけれど)“野暮”だと思うぞ。あと、“あーちゃん”のお葬式のシーンで“あの歌”を使うのは、ズルい。いくら甥だって。[映画館(邦画)] 5点(2006-04-25 18:06:58)(良:1票) 3. 眠狂四郎 殺法帖 《ネタバレ》 【黒猫クロマティ】さんのコメントを読む前にこの作品をビデオレンタルしたのですが、結構良かったですよ。確かに狂四郎のキャラは安定してない感じがしたし、なんで短銃で撃たれて平気なんだ?とかラストの崖からの絶叫は説明的過ぎるしちょっとオマヌケだぞ、とか、色んなツッコミ所もあるにはあったけれど、狂四郎の「こういう事でもねぇと、俺はいつも自分が死んでしまったような気になるんだ・・・からっ風が、この胸板を吹き抜けていくんだ・・・」という台詞に象徴的な虚無感、そして(自分をも含めた人間、そして世の中に対する)怒りが裏に秘められた退廃的ニヒリズム(あり?虚無感とニヒリズムって、同義語か?まあいいや)に、ワタクシは強烈に惹きつけられてしまったのでした。それと、技術的なことをうまく説明するの下手なんですが、ちさ(中村玉緒)が父親と対決するシーンでカメラを斜めにして二人をとらえているカットは、えもいわれぬ迫力がありました。ともあれ二作目以降は、これよりさらにグレードアップしているようですね。「座頭市」「昭和残侠伝」シリーズに続いて、またまた観続けるのが楽しみなシリーズものを見つけてしまったぜ。嬉しい。8点(2004-08-26 20:01:10)(良:1票) 4. 眠る男 僕は映画の技術的な事とかには疎いのだけれど、それでもこの作品の構図がとてつもなくこだわって撮られたのはわかる。温泉の水車や「眠る男」が眠る日本家屋、そして田園風景や山の緑が、とても美しく、特に時折挿入される月や花のカットは官能的ですらある。そうした中での「生」と「死」の描かれ方は、まさに幻惑的・神秘的。また日本風俗のエキゾチックな面(能の一場面や、様々な風習など)も描かれていて、外国の各種の芸術祭・映画祭で評価されたのも納得できる。 ただ、「芸術」としての完成度の高さは分かるのだが、反面あまりにも「浮世離れ」し過ぎてる印象がある。まるで「彼岸」からモノを見ているような、現実を拒絶しているような。登場人物に活き活きとした感じが見られず、はっきり言えばあまりに「芸術」し過ぎている様に思えた。映画って確かに「芸術」の側面もあるけれど、でももっと俗っぽくても良いんじゃないかな。芸術的でなくても美しくなくても、やっぱし僕は映画で「人間」が見たいのです。ラストの、河原で戯れる母と幼い子供のシーンなんか、とっても良かっただけに、残念。6点(2004-08-02 21:29:56)《改行有》 5. 猫の恩返し ジブリ作品だからって宮崎駿を期待しちゃうとがっかりするかもしれませんね。僕としては、まあまあおもしろかったです。池脇千鶴の声は結構好感持てました。あと「ギブリーズ」は評判悪いみたいですけど僕は結構良かったな。一切観客のことを考えてないような無責任な感じが、ある種松本人志の笑いに通じるように思えました(当の松本氏はジブリ作品が好きでないそうですが)。6点(2003-03-25 18:55:37)
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