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1. ハウルの動く城
《ネタバレ》 本当はもっと単純なお話だったんでしょうね。メルヘンチックな。歳をとると誰しも説教臭くなり、色んな事が言いたくなる。でも、それを入れ過ぎるとまとまらなくなる。そんな気がする。なんでお話の途中、ソフィーはおばあちゃんになったり、元に戻ったりするのか分からなかった。友人に聞くと、あれは素直になるともどれる、そういう魔法だと教えられた。へぇ~、そうなんだ。それじゃぁ魔法をかけられた時、彼女は自分に正直ではなかったのか。魔法の事、忘れちゃうよねぇ。色んな事を詰め込み過ぎて、あの観賞後の宮崎アニメ独特の心地よい余韻がこの作品にはなかった。[DVD(邦画)] 4点(2006-04-08 11:22:45)
2. バトル・ロワイアルⅡ 鎮魂歌
アメリカだの勝ち組、負け組だのイラク、アフガニスタンだのテロだの。近頃ニュースで流れる時事ネタを盛り込んで、さも映画らしくメッセージを伝えようとしているが、反戦を主張するにも僕たちは戦争を許さないでは恥ずかしすぎるのではないか。さらには華のない役者をキャスティングし、偉大な父親の真似ごとしかできない(真似にもなっていないか、画面を揺らしてるだけだし。)息子がメガホンをとったことで、このような結果に終わった事を残念に思います。鎮魂歌というサブタイトルはあえて付けるべきではなかった。0点(2004-12-11 18:27:03)
3. HANA-BI
夫のしてきたこと、そして自分の余命を彼女は当然分かっていた。岸本加世子の最後の言葉は、2人で死ぬことへの理解だった。北野氏がこのようなテーマを描くとやはりこうなってしまうのかと残念にも思った。期待を裏切らないというか、予想通りなのだ。しかもたけしの元刑事役には違和感ありですね。始まって早々にたけし達はヤクザだと思ってしまった。彼等は他の組のヒットマンを探し出し、殺す為に張り込んでいるのだと。これまでたけしが演じてきたキャラクターが邪魔をして、しかも払拭できていないんです。映像作家はあまり多くを語らない。それが誤解を生む場合も多々ある。良くも悪くも。良い結果はヴェネチア国際映画祭の受賞。芸術性重視の映画祭としての評価だと思う。当然出品した時点で賞ねらいなのは仕方ないだろう。自称マザコンだけに誉められることに弱いのだろうか。だが賞は中毒性がある。海外や賞にに捕われすぎると、方向性を見失う場合もある。そろそろ彼も日本に帰ってきてほしい。大好きな作品もあるし、映画は観客に指示されてこそ映画だと思うから。4点(2004-04-10 12:34:28)
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