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61. 白昼の通り魔 《ネタバレ》 大島渚監督の代表作の一つ。 連続通り魔となった男が、どうして通り魔になるに到ったのか。 その過程を詳細に描いていて面白かった。 気を失った女の体を、衝動的に弄んだら、あら大変、女を犯す味をおぼえてしまったという心理。 そういう性犯罪者の心理を知る上ではこの上なく良くできた映画だ。 そしてモノクロの映像も、その怪しさを引き立てている。 ただし、後半の数十分は蛇足。 退屈した。 ゲロシーンも不要。 連続通り魔犯が捕まった所でアッサリ終わっていたら、もっと鮮烈な印象を残したに違いない。[DVD(邦画)] 6点(2009-10-04 17:31:44)《改行有》 62. バウンス ko GALS 《ネタバレ》 コギャルという生態を色物的に描いた前半から、まともな青春モノとなる後半まで、実にアンバランスな一品。 はっきり言って、賞味期限切れな作品なのだが、今となってみると一つの時代を描いた作品として貴重とも言える内容となっている。 残念なのは、作品としての全体的な印象が、どこにでもありそうな適当な邦画のように感じられるところだ。 こういう軽いノリの作品なら、最後はあそこまでマトモにしめることなく、最初から最後まで軽いノリでいってほしかった。 もしくは、最初から最後まで社会派的な作風にして、重厚にまとめ上げるとか。 ただし、この作品の素晴らしいところは、コギャルや援助交際といった、当時社会的問題となったネタを、余すところ無くストレートに映像に残しているところだろう。 そういう点では、その時代を映した他にはない貴重な作品として、後世に残る可能性も秘めた作品である。[DVD(邦画)] 4点(2009-08-29 03:03:28)《改行有》 63. 箱根山 ラピュタ阿佐ヶ谷にて鑑賞。 この日は、“川島雄三ハシゴ”という贅沢で、この後、「シネマート六本木」で『あした来る人』を観たわけで、まことに川島雄三三昧な一日だった。 さて本作だが、これはとっても楽しむことができた。 全編にわたって、川島雄三ならではの独特のユーモアが充満していて、それはそれは心地よい。 しかも、現代においても色褪せないユーモア感。 これはさすが川島雄三監督!のひとことだ。 東野英治郎と西村晃の古今水戸黄門対決は個人的にツボ。 それと、加山雄三は頭のきれる好青年を演じていて、嫉妬してしまうほどの男っぷり。 そして対する星由里子もとっても可愛らしい。 森繁久彌も抜群の存在感。 キャストに魅力あり、又、川島雄三のユーモアのキレ、箱根山についてのウンチクなど、見所盛りだくさんの喜劇で、観た後の満足感、いや満腹感はかなりのものだった。[映画館(邦画)] 7点(2009-08-08 23:18:33)《改行有》 64. 番場の忠太郎 瞼の母 はっきり言って、話の内容は古過ぎて面白くはない。 きっとこれは、無声映画独特の雰囲気を味わうべき作品であろう。[ビデオ(邦画)] 4点(2009-04-19 00:17:52)《改行有》 65. 母と子(1938) 最初は平和でつまらない話かと思いながら観ていたが、ところがどっこい、なかなかエゲツナイ内容でびっくり。 佐分利信が良い面と悪い面の両面を演じ切り、なかなか難しい役どころをこなしている。[ビデオ(邦画)] 5点(2009-01-15 20:23:02)《改行有》 66. 母(1963) 監督、新藤兼人の自伝的要素の強い作品らしい。 その影響もあり、細部にわたって妙なリアリティがある。 乙羽信子は外見的に好みではないが、役にピッタリはまっており、真に迫った素晴らしい演技をみせている。 今村昌平作品にも通じる、泥臭いエロティシズムが充満した内容で、観ていて暑っ苦しい。 でも、それがまた、本作の魅力であったりもする。 今村昌平作品の泥臭さやいやらしさが好きな方は、きっと気に入る作品であろう。[ビデオ(邦画)] 7点(2009-01-05 20:19:52)《改行有》 67. はたらく一家 パンチ力には欠けるが、それなりに楽しめる家族劇。 『おかあさん』の出来には遠く及ばないが、同じ毛色の作品と言えるかもしれない。 貧困の中でも、家族の絆を忘れず、日々の生活に奮闘する庶民の様子が上手に描かれている。[映画館(邦画)] 6点(2008-12-30 21:14:51)《改行有》 68. 晩菊 「晩菊」とは、年頃をすぎた女性を意味している。通常は脇役を務める杉村春子が主演を演じた、成瀬巳喜男作品の中でも異端の位置を占める作品。それが功を奏し、いぶし銀的魅力を存分に発揮しており、成瀬監督の代表作『浮雲』と表裏対を成す出来栄えとなっている。成瀬監督による隠れた名作である。 さて、成瀬巳喜男監督作品はそれなりに観てきたが、本作は今まで観た成瀬作品の中でもベストであった。 元芸者達の行く末、まさしく“晩菊”を飾り気無く辛辣に、そしてユーモアに描いており見事。 杉村春子をはじめ、普段は脇役を演じることの多い女優達が主たる役を演じている。 その為、とても地味な仕上がりなのだが、その地味さを逆手にとっており、そこが本作の傑作たる所以となっている。 成瀬監督の傑出した風景描写は、本作でも健在であり、その点も観るに値する。 それにしても、細川ちか子という女優さんは美しいなぁ。 なんというか、“枯れた美しさ”が飛びぬけて良いのだ。 そしてラストシーン。 望月優子が道行く若い女性の歩き方を真似て、腰をくねくねさせて歩くシーン。 これには、思わず笑みがこぼれてしまった。 本作には、こういった思わず笑みをこぼさずには居られないシーンが随所に散りばめられている。 シビアなテーマとは裏腹に、ユーモアあふれるこれらのシーンが、コントラストをはっきり浮かび上がらせ、深みのある面白さを発揮している。 それが何とも言えず見事だった。[ビデオ(邦画)] 9点(2008-06-15 09:05:23)《改行有》 69. 博奕打ち 総長賭博 《ネタバレ》 ヤクザ間の抗争を描いた群像劇であるが、なかなか見応えがあった。 主演の鶴田浩二をはじめ、脇役陣の熱演が光る力作である。[ビデオ(邦画)] 7点(2008-05-24 21:34:01)《改行有》 70. 花とアリス〈劇場版〉 岩井俊二監督、いつの間にこんなまともな作品を撮るようになったのか。 結構、ストレートな青春モノで驚いた。 岩井監督の十八番、ゲテモノ的な物や登場人物がほとんど登場しない。 そういう意味で新鮮味があった。 蒼井優のバレエシーンに固唾をのんだ。 美しい。 最後の脚を上げるシーンは、彼女本人か、それとも代役が演じたのか。 遠目でよく分からず。 それにしても、鈴木杏の魅力の無さ加減にはびっくり。 役柄のせいもあるが、あれはキツい。 主演の俳優も全く男としての魅力がなく、中心に据えるには無理があった。 蒼井優と言えば『フラガール』だが、あの感動のフラダンスの下敷きになったのが、もしや本作のバレエシーンなのでは?? だとすれば、岩井監督は先見の目がある。 本作には、そこかしこにユーモアが散りばめられている。 これが微妙な笑いを誘い、岩井監督のユーモアセンスの高さを伺わせる。 この絶妙なるさじ加減のユーモア演出に反応できないと、本作を楽しむのは難しいのではないだろうか。 単なる女のコが楽しむ映画と簡単には片付けられないクオリティを感じた。 岩井監督は元々そんなに好きな監督ではなかったが、本作でかなりイメージが良くなった。 おまけだが、広末涼子。 カッチリきめた彼女のスーツ姿が観られたのは嬉しかった。[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-02-08 13:49:37)《改行有》 71. 母を恋はずや 《ネタバレ》 最初と最後が欠落している点を抜きにしたとしても、それほど良い作品だとは思えませんでした。 小津監督のサイレント作品で現存するものはほとんどを観ましたが、その中でも出来は良くないほうだと思いますね。[ビデオ(邦画)] 4点(2008-01-04 22:04:24)《改行有》 72. パンツの穴 キラキラ星みつけた! 浅野忠信を目当てで鑑賞。 若い頃の浅野忠信を観ることのできる貴重な作品。[ビデオ(邦画)] 6点(2007-11-14 12:05:43)《改行有》 73. 薔薇合戦 三宅邦子、若山セツ子、桂木洋子の三姉妹が印象的な成瀬巳喜男監督の作品です。 [ビデオ(邦画)] 5点(2007-11-08 13:29:29)《改行有》 74. 麦秋(1951) 小津作品ならではの、登場人物同士の妙な掛け合いがいいですよね。 あれだけで楽しくなっちゃいます。[DVD(邦画)] 6点(2007-10-15 20:00:16)《改行有》 75. 晩春 月丘夢路って、若い頃はこんなに綺麗だったんですね・・・ ほんと、驚きました。[DVD(邦画)] 6点(2007-10-15 19:54:15)《改行有》 76. 拝啓天皇陛下様 渥美清と長門裕之の兄弟演技はサイコーでした![映画館(邦画)] 6点(2007-10-14 17:43:26) 77. 馬鹿まるだし ハナ肇と渥美清のからみが観られたのは良かった。[ビデオ(邦画)] 5点(2007-10-14 17:42:29) 78. バレット・バレエ 塚本作品は基本的に苦手、を印象づけた作品。[DVD(邦画)] 3点(2007-09-22 08:55:45) 79. バトル・ロワイアル 別れた彼女と適当に観た映画。 その程度の印象。[映画館(邦画)] 5点(2007-09-09 00:44:17)《改行有》
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