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1. 博士の愛した数式
《ネタバレ》 よく作ってあったと思う。丁寧なつくりは、黒澤直伝なんだろうな。原作読んでいても、素直に楽しめた。
ただ、原作の、シングルマザーの視点を息子の視点に変えてしまったことで、原作の中にある母の苦悩の描写は薄くなった。原作のそこの部分に共感した身としては、それは残念だ。あと、ルート先生のあの話を教室でじっと聞く中学生は、今時いないかな、とも思う。今時の中坊にはぴんと来ないんじゃないかなあ。実際の中学生の父はそう思ってしまったよ。[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-09-13 23:01:28)《改行有》
2. 花とアリス〈劇場版〉
《ネタバレ》 他愛のない話なのに、というか、あまりにどうでもいい話なのに、どうしてここまで癒されてしまうのだろう。中年の親父がこの映画に感動してしまうって、かなりやばい気もする…でも、とにかく、主役二人の自然な演技は、見ていて気持ちいい。実は2度目の鑑賞なのだけど、一度目のときは、何が良いのかよくわからなかった。この違いは何?
みなさん気づかれているとおり、徹底的に漫画ネタで世界が構築されている。一つ面白かったのが、高校の文化祭で演劇部が上演している劇『ジャングル大帝』が、『ライオン・キング』のパロディーだった点。ディズニーの『ライオン・キング』が公開されたとき、これは『ジャングル』のパクリだと、新聞の紙面をにぎわすほどの大騒ぎになったものだけど、ここでそれを逆手に取ったわけだね。これは笑えました。
[DVD(邦画)] 8点(2007-03-18 23:30:03)《改行有》
3. パッチギ!
感動した。多くの場面で共感した。でも、どこか腑に落ちない。『ワイルド・バンチ』を観たときにも感じたのだが、暴力性が前面に出ると、どうしても女の視点が甘くなる。沢尻エリカは圧倒的にかわいいヒロインだけど、残念ながらお人形さんで終わってしまっていて、すごくもったいない。
鑑賞環境は「衛星」ということになるのだけど、BSデジタル、結構カットしてます。それで批判するのは、少し後ろめたいです。[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-01-02 00:25:42)《改行有》
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