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1. ひとり狼
《ネタバレ》 私も主題歌に引いたクチです。最初に見たとき、それだけで気持ちが萎えてしまって、あとがひたすら辛かった記憶があります。十数年ぶりに、改めて、主題歌を軽く受け流して、本編を見たら、まあ、すばらしいこと! 過去に心に傷を負った一匹狼ってのは、雷蔵の演じるキャラのひとつの典型だけど、それをここでの雷蔵は期待以上にこなしている。ただ、もう、最晩年の病に蝕まれつつある雷蔵の顔は、本当に見ていて辛い。表情の鋭さはあるものの、決して健康的ではない。映画のすばらしさの一方で、その雷蔵の容色の衰えが気になって仕方ないのが玉に瑕。[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-07-03 20:39:09)
2. ひかりごけ
《ネタバレ》 正直、ここまで作りこまれた重々しさは、辛い。きつい。画面も暗い。最初に人肉を食らう場面は、こちらが空腹だったせいもあって、ほんとに気持ち悪くなってしまったよ(苦笑)。
でも、最後の裁判の場面は圧巻。この船長の自己主張、わかるなあ。
この映画は、確かに三国錬太郎の映画です。↓のレビュワーさんに同感です。[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-06-02 22:28:11)《改行有》
3. ひき裂かれた盛装
《ネタバレ》 期待していなかったけど、拾いもんだった。いろいろな意味で意外な作品。(TVドラマはともかく)映画の世界ではいつもしぶい脇役だった成田三樹男が、ここでは何と主役に。だからと言って悪役キャラは変わってない。相変わらずのクールさ。こういう成田が見たかったんだ。田中徳三監督と言うと、『兵隊やくざ』シリーズとか『悪名』シリーズとか、大映の中でも非常に骨太の作品群のイメージが強かったのに、ここではしっかりと女心を描ききっている。これもホント意外。藤村志保と安田道代の火花散る女の葛藤も、丁寧な演出のおかげでおどろおどろしい世界に落ち込まずに、きれいに描き出されている。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-03-18 23:14:16)《改行有》
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