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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 冬の日 日本独自の文化である「連句」を一句一句、内外の名だたるアニメーション作家に解釈、イマジネーションしてもらいアニメーション作品とする着想が素晴らしいです。そして30数名ものアニメーション作家の作品を、流れるように鑑賞できる贅沢には幸せを感じます。池辺さんの音楽もそれぞれの作品に合っていい感じですね~。私はけっしてアニメに造詣が深いわけではありませんが、一つ一つの作品の個性から、その作家の他作品を見てみたいという鑑賞欲が湧き上がってきます・・・特にはロシアのアレクサンドル・ペトロフさんのガラス画の繊細なタッチに強くひかれました。それにしてもアニメーションとはまさにアニマ=魂が宿ったものであることを再認識させられた次第であり、先日放送されていたドキュメント番組で見た川本喜八郎さんの人形アニメに対する情熱には敬意を表さずにはおれないのであります。[CS・衛星(字幕)] 10点(2005-05-14 23:42:14) 2. プーサン 伊藤雄之助さんは、こういう生き方が不器用でくたびれた雰囲気のある、それでいて憎めない人物を演じさせればピッカピカです。その役柄とは対称にまばゆいばかりのスペシウムを放ちますね~。この作品では下宿先の勝気な娘(越路吹雪)にほのかな恋心を抱く中年やもめを演じておりますが、そのほのかな思いのいじらしさが実にかわいらしいです。娘の交際相手をめぐって母娘が言い争うシーンでその会話をバックに無言のままに部屋から出て行くところなどは、そのやるせなさがよく出ております。市川崑監督の初期作品で、世相を斬った風刺ユーモア作品ですが、私には伊藤雄之助さんの独断場に見えたのでした。いよっ、雄之助!8点(2005-01-01 22:02:57) 3. 夫婦 成瀬巳喜男監督の映画を初めて見ました。まずはなんてったってタイトルが凄い。「夫婦」だ。そのとおりまだ子どものない夫婦の話。お互いの感情のすれ違い、移ろいを第三者、夫の会社の同僚を配置することにより見事に描き出している。年末のあわただしさにあわせて進行する夫婦関係、そしてそこで鳴る除夜の鐘が余韻を残す。親子性を希薄のままに描き、最後の最後に夫婦が夫婦たらしめられるところは象徴的であった。8点(2004-03-08 22:59:43) 4. FRIED DRAGON FISH THOMAS EARWING'S AROWANA<TVM> ラストのオチでのプーのケラケラっとした笑いがいいですね。プーと夏郎の2人がそれぞれの執着から解放されたような感じがよく出ている。このラストでこの物語はタイトルのイメージどおりカラッとフライドされたような気がします。7点(2004-03-13 09:21:56)
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