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プロフィール
コメント数 2260
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 お世話になっております。
只今『真・女神転生VV』攻略中のため新規投稿お休みしております。

2024.6.28


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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21.  フライ,ダディ,フライ 《ネタバレ》 設定も演出もマンガ的で、リアルさはありません。主人公が決闘を決意する重要な心理過程は説明不足。岡田くんの存在も中途半端。その他細かな描写も不足しがちで、全体的に軽く、そして粗い印象です。特訓の描写がほぼ基礎体力づくりに終始した点にも不満が残ります。そして、最も問題なのが脚本。とくに岡田くんの台詞は安っぽく、センスが感じられません。でも物語自体は決して嫌いじゃないです。マンガチックだろうと、リアルでなかろうと“お父さんが頑張る話”は好きなのです。娘のため、自分の尊厳を取り戻すため無謀な戦いを挑む中年男。法的手段ではなく、決闘でけりをつけることを選んだのがイイ。男の子の問題解決の基本はけんか!大切なものを傷つけられたら許せない。殴られたから殴りかえす。分かり易いです。暗黙のルール(やりすぎ禁止)と双方に後腐れが残らないこと。それが本当のけんかです。暴力とは別物。常識的、社会的には正しくない選択でも支持したいです。こんなバカなお父さん、素敵じゃないですか。話の要旨は好きなだけに、もっと丁寧に作って欲しかったです。惜しい。[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-09-07 18:11:45)

22.  フード・ラック!食運 《ネタバレ》 肉に特化した飲食店紹介&グルメウンチクでお馴染みCSテレビプログラム『肉専門チャンネル』を手掛ける寺門ジモン氏が原作・監督だそう。バラエティ番組の映画化は『ゲームセンターCX』や『ゴッドタン』等で前例がありますが、本作の場合『肉専門チャンネル』とは切り分けられているようです(焼肉だけに)。とはいえ、登場する店にモデルがあるのは明白で、『肉専門チャンネル』の視聴者や焼肉通なら「ああ、あのお店のことね」と見当がつく仕様と思われます。 主人公は廃業した焼肉屋の倅で、現在はフードライター。食運(よい食事にありつける強運)の持ち主で、オープニングエピソードでは下調べなく飲食の名店を見つけ出し、さらに「頼むべき一品」を勘で注文してみせる離れ業をやってのけます。そんな彼に託された任務は、新規グルメサイトを立ち上げ『本物の焼肉の名店』を掲載せよというもの。相棒は土屋太鳳さん。まさにグルメ漫画のパイオニア『美味〇しんぼ』を彷彿とさせるキャラ設定です。当然、主人公の特殊技能を活かして隠れた名店を見つけ出していく話かと思いきや、さにあらず。『おふくろの味再現』とか『主人公が過去に犯した過ちの懺悔』という、当初誘導されていた目的地とは違う着地点に向かいます。フリとオチが合っていないというか、羊頭狗肉といいますか(牛肉なのに)。おそらく実名でなくとも特定の店の礼賛は差し障りがあるのでしょう。そのため『実家の味探し』という無難な体裁をとったと思われます。このあたりの気配りは流石。劇中で否定したグルメウンチクを後でフォローする気遣いも見られました。寺門氏が料理店から好かれるのには、ちゃんと理由があるのですね。とはいえ、看板の『食運』が物語に絡んでこないのは解せませんし、『過ちの懺悔』は本人が満足しても観ている方はモヤモヤする消化不良な結末でした(グルメ映画なのに)。正直人情劇として出来が良いとは思いませんが、腹が立つレベルではありませんし、『焼肉』の奥深さは伝わってくる内容でした。おそらく寺門ジモン氏的には満足しているのではないでしょうか。キャストも豪華でした。最後にオマケ。オープニングクレジットについて。白米を背景に白字で監督名という寺門ジモン氏の“謙虚さ”、私は好きです。[CS・衛星(邦画)] 5点(2021-08-05 19:26:49)《改行有》

23.  PLAN6 CHANNEL9 《ネタバレ》 主人公が経営するパンクショップを訪れるお客がみな強烈!只今仕事さぼり中『マウンテンリバー山川』、マジでデスする5秒前・おかまのモジャ毛シンガー『ブーメランいとう』、1000日修行の前に一発かますぜ『釈尊いしみね』等、奇天烈キャラが勢揃い。もう名前からして反則でしょう。そんな個性豊かなお客さんに似合う服を見立てる際に、ロックを歌うのが主人公の流儀というワケ。この設定も結構クレイジーですね。ちなみに歌唱の時間は、一休さんにおける『ポクポク』に該当するのでしょうか。サブカル系シュールコメディならではの独特な空気は、楽しめる(受け入れられる)人を限定するでしょうが、こういったジャンルの中では比較的まとも(まとまっている)作品と感じます。パターンは決まっていますし、面白ポイントや、言わんとしている事の意味は解るので。しょーもないモノの中にも、あるいはしょーもないモノの中だからこそ、光るものは見つけ易いワケで、例えばお客の悩み相談に対するマヒルの回答に、意外と価値があったりします。ラスト、クズ夫がカッコよく見えるのも、それまでが酷過ぎたから。何事もギャップって大切ですね。ちなみにタイトルはエド・ウッドの「プラン9フロムアウタースペース」のオマージュではなく、主人公が見立てた洋服の数=6着と、来客人数=9人に由来しています(嘘。テキトーです)。[インターネット(邦画)] 5点(2020-09-25 18:52:42)

24.  プラチナデータ 《ネタバレ》 DNA捜査システムが金科玉条の如く扱われる設定に違和感を覚えます。確かに髪の毛一本で容疑者が特定できたら便利でしょう。しかしあくまで物証の一つ。しかも神楽の場合は被害者(早樹)と日常的に接点があったので、彼のDNA素材が検出されたとしても有力証拠となりえないケースのはず(彼が疑われたのは監視カメラのトリックが判明した故の事)。『マイノリティ・リポート』で主人公が犯人として追われたのとはワケが違います。しかもNot Foundの問題をさて置いても、冤罪を誘発してしまう危険なシステムなのは明白でした。犯罪捜査ツールとしては、防犯カメラ集中管理システムの方が余程価値があるでしょう(『踊る大捜査線THE MOVIE2』で披露された監視カメラ捜査の完成形ですね。一体どんなスーパーコンピューターを使っているのやら)。これで神楽が逃げ切れてしまうのは、流石に無理があるような。特に物語後半、全くカメラの網に引っ掛かからなかったのは、都合が良すぎた気がします。逃走劇における追手と逃走者の距離感もダメダメでした。ミステリーの命タネ明かし、“真のプラチナデータの真相”や“犯人とその動機”も、期待値に遠く及ばぬものだったと思います。設定のバランスの悪さ・詰めの甘さ、脚本のアイデアの無さ(特にアクション)、良くない部分が目立ちます。せめてキャラクターに魅力があれば救われるのですが、こちらもパッとしません。トヨエツのオールドタイプな刑事像は悪くありませんし、その相棒役の役者さん(遠藤要)も存在感バッチリなのですが、キーパーソンン早樹に魅力がありません。あれではただのファッションモデルです。[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-01-19 21:59:40)

25.  プリンセス トヨトミ 《ネタバレ》 『大阪国』や『実は生きていた豊臣家の末裔』といった本作のウリとなるファンタジー設定は、物語上の肝ではありません。大切なのは、その御伽噺を父から子へ代々受け継いでいたという部分。引き継ぐものは“天皇制”でも、“秘伝の焼き鳥だれ”でも、“上手なカブトムシの捕り方”でもよかったワケです。傍からみれば“どうでもいいコト”でも、当人にとってみれば、何より大切な宝物。松平の強硬姿勢が覆ったのは、物質(金)から精神(親子の絆)への、また公人(会計検査員)から私人(大阪の男)への転換を意味しました。本来は此処で大きな感動を生まなければならなかった。ところが松平の心変わりの意味が分かり難いのです。ターニングポイントとして、松平への銃撃が必要だったのか疑問でした。あれでは、彼が暴力に屈したと取られ兼ねません。松平VS真田の直接対決。いくら怒号が飛び交っても、モノが投げ込まれても、シャレで済むレベルでなければダメです(投げ込まれた“わなげチョコ”は、まさしくそういうコトでしょうに)。本作はサスペンスではなくヒューマンドラマ。場面転換に松平を昏倒させたいのなら、たこ焼きにでも滑って転べばいい話。リアルな暴力は不要であったと考えます。ティム・バートンの『ビッグ・フィッシュ』と同じく、父子の絆をファンタジーで描いた作品でありながら、涙腺決壊したかの作品と比較すると、本作の感動指数はかなり低めと言えそうです。以下余談。皆様のレビューを読んで、綾瀬の胸元に着目した意見が多い事に安堵いたしました。自分だけエロいワケじゃなかったんだ!みんなエロくていいんだ!![CS・衛星(邦画)] 5点(2012-04-16 19:50:21)(良:1票)

26.  フライング☆ラビッツ 《ネタバレ》 物語の原型は『エースを狙え!』そのものです。しかし口当たりは随分と軽い。というか物足りない。主人公が壁を乗り越える過程に問題があると考えます。例えばバスケット選手への道のり。彼女の長所は合気道の身のこなしと人の動きを読む力。確かに強力な武器ではあるけれど、バスケの技量は素人以下です。そんな彼女が周りの先輩たちに短期間で追いつくためには、あの程度の練習では無理だと思う。仕事と恋愛の方も然り。彼女は彼氏の心を掴むために、大事な仕事を投げ出しました。けれどペナルティは甘々だし、結果彼氏も逃さなかったというイイトコ取り。それで「私は2兎を追って2兎とも手に入れる」と息巻かれても共感するのは難しい。彼女が課題解決に向けて、どう取り組んだのかきちんと見せて欲しかった。苦手なシュートを克服するために、どれほどの練習を積んだのか。仕事への取り組み姿勢をどう変えたのか。そこが大事かと。バスケ1流・恋愛2流・CA3流で満足したらつまらない。「半ラーメン・半チャーハン」じゃなく、ラーメンもチャーハンも、おしるこも、全部一人前平らげなきゃ。彼女には、自身の器を大きくするための努力をして欲しいと思いました。JOMO監督のベタ過ぎる台詞や、柄本和尚の「アンパンマンの歌」は、正視できないほど恥ずかしかった。脚本のセンスには疑問符が付きました。正直出来はイマイチだと思いますが、石原さとみは確かに可愛かった。また、女性アスリートにグッと来るタイプの御仁は、観て損はないでしょう。[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-04-10 21:06:32)(良:1票)

27.  フリージア 《ネタバレ》 「敵討ち法」に惹かれて鑑賞することに。犯罪被害者が加害者に合法的に復讐することが認められている社会。それも一方的な制裁ではなく反撃(返り討ち)もアリだという。まさに江戸時代の仇討ちが現代に蘇ったという設定。被害者、加害者、助太刀、その仇討ちに関わる全ての人のドロドロ、葛藤などが見られるものと期待しました。ところが本作の焦点はそこにはなかった。冒頭のエピソード“フェンリル計画”の被害者である2人。心を凍てつかせてしまった2人が、感情を取り戻していく物語。フリーズ爆弾でフリーズしてしまった心。だからフリージアなのかな?いずれにしても、敵討ち法はあんまり関係なかった。これにはガックリ。“心が無い殺人者”という設定なら、ただの殺し屋で構わない。実際、メインのVS西島については合法ではありません。せっかく面白い設定なのだから、活かさないと。どのキャストの感情も分かりづらく、感情移入しそびれました。それなりにスタイリッシュ。でも自分の心を捉える「何か」はありませんでした。[DVD(邦画)] 5点(2007-12-13 18:18:10)

28.  ブレイブ-群青戦記- 《ネタバレ》 例えばコレが趣味で制作した自主映画であるならば「良く出来てる」「面白いね」と笑顔で言えると思います。しかし大手配給の一般商業映画となると話は別です。感想は180度変わり「何やってんの」「恥ずかしくないの」と思います。『バックトゥザフューチャー』『漂流教室』『戦国自衛隊』を足して割ったとしか言いようがない本作。しかし、オリジナリティの点で本作を否定するつもりはありません。事実同じような体裁の『サマーフィルムにのって』は傑作認定しています。結局何が気に食わないのかというと、面白い映画からエッセンスを頂戴しているのに、オリジナルを遥かに下回る面白さしか得られていない事に不満を覚えるのです。オマージュするならオリジナルを超えてこそ。少なくともそういう意気込みや熱量がなくては、オリジナルに失礼だと思うのです。元ネタ(あえてそう言います)は本当に傑作で(漂流教室は漫画の方)、広くその魅力が周知されています。ファンも沢山います。ハードルは高いのです。生半可にイイトコロどりをしようとするのが一番いけません。[インターネット(邦画)] 4点(2022-07-24 00:58:58)

29.  復讐したい 《ネタバレ》 原作は、『リアル鬼ごっこ』『×ゲーム』等でお馴染みの山田悠介氏。『リアル鬼ごっこ』で懲りた私は原作未読ですが、本サイトでも映画化作品が多数登録されている人気の作家さんです。ただしどの映画も、採点は芳しくありません。個人的には「さもありなん」と考えますが、その点お含みおき頂ければと思います。 ≪≪以下ネタバレしてます。ご注意を≫≫  復讐法なる法律が施行された日本。遺族には、加害者へ復讐する権利が与えられます。小さな離島を特別区に指定して行われる復讐は、複数組同時進行、返り討ちOK、加害者が生き延びれば身分を変えて無罪放免だそう。要するに、お上で時間と場所だけ提供するので、あとは当事者間で決着をつけてねという合コンのようなルールです。如何にも男子中学生が思いつきそうな詰めの甘い(失礼)、ロマンと刺激溢れる設定ですが、これが山田氏の流儀と考えます。さて、所謂『復讐もの』ではありますが、復讐の是非を問うヒューマンドラマは無いに等しく、主人公妻の意外な死の真相へ迫るミステリーと銃主体のバトルアクションがメインとして提供されます。エンタメ志向と言えば聞こえは良いものの、テロリストがこっそり核爆弾を島に持ち込む“トンデモ要素”(まあ全部そうですけど)があったり、妻の死の真相を主人公があっさり看破したりと、とりあえず美味しそうなもの詰め込みました的な(失礼)節操のない(失礼)、バラエティに富んだ印象を受けます。簡単に本作を説明するなら、『フリージア』×『バトル・ロワイアル』×『パージ』÷3。ちなみに、それぞれの主演俳優をこの数式に当てはめても成立するのは、ミラクルとしか言いようがありません(すなわち『玉山鉄二』×『藤原竜也』×『イーサン・ホーク』÷3=本作の主役。彼の素性は【くるきまき】さんのレビューを参照くださいね)。[インターネット(邦画)] 4点(2019-10-20 21:27:43)(良:1票)

30.  船を降りたら彼女の島 《ネタバレ》 人生の岐路に立ったとき、自分の礎となる部分に立ち戻り、人生を見つめなおす。初恋の人を尋ねて、自分の気持ちを確かめたい。幼い頃の記憶を辿り、自分が育ってきた道程を実感したい。その気持ちは分かります。でもだから何なの?とも思います。初恋の人の死を知り、わたしだけ幸せになってもいいのかしら。えっ、そこは悩むところなのですか。それより、もっと心を砕かなければならないことがあるのでは?自分には主人公の行動や心情が薄っぺらいものに感じてしまい、心に引っかかってきませんでした。でもその代わり耳に引っかかったのが、印象的なギターの調べでした。情緒あふれる旋律。主人公が過去を回想するシーンをはじめとして、郷愁を誘うシーンにはことごとくこのメロディが使われます。これが正直ウザイ。物語中盤以降は聞こえただけでイラッときました。(今まで映画を観ていて、BGMが気に障ったことなど一度も無いのですが…。)自分は島育ちで、今も島に住んでいます(本作の島よりもっと大きい島ですが。)島が持つ良さ、悪さ、抱える悩み等が主人公の人生の選択に絡んでいけば、もっと味わい深い作品になったと思います。せっかく島を舞台にしたのだから、もっと”島”を意識したつくりにして欲しかったです。[CS・衛星(邦画)] 4点(2006-08-28 17:50:41)

31.  ファイナル・ジャッジメント 《ネタバレ》 危機感や恐怖心を煽って入信を勧誘する手法は、古今東西を問わずどの宗教でも行っている常套手段。危機は具体的に、恐怖は切実である方がより効果的です。そういう意味では、尖閣問題で外交緊張が高まる折、中国(劇中ではオウラン)による日本侵攻というタイムリーな設定を用いたセンスは正しいと感じます(ただ、武力衝突も無しに、ある日突然併合されるという設定にリアリティは感じませんが…)。さて本作の目的は、ラストに行われた主人公の演説(説法)に集約されていました。この主張を際立たせる為に100分近くが費やされたと言ってもいいでしょう。然るに、肝心の演説が全く心を打ちません。既存の宗教を全て容認すると語る一方、主人公が説く“神”による価値観の統一を強要するのは明らかな矛盾です。オウランが日本併合時に行ったダブルスタンダードな施策と何ら変わりありません(おそらくこの不条理を製作者が理解していないのが一番怖い)。演説ひとつで問題解決という点も説得力を欠きますし、その後の次第を字幕で説明という手抜きも酷いと感じました。この完成度では、もはやプロパガンダとは言えない気がします。最後にどうしても触れておきたい宍戸錠について。ほぼ役作りを放棄したとも思える大根ぶりは、晩年の丹波哲郎を彷彿とさせる異次元の味わい。こちらの方が余程神懸かっているような。(以下余談)レンタルDVDでの鑑賞でしたが、正直言って下手なAVより借りるのに勇気が要りました。長女からのリクエスト『うちの3姉妹』と次女のリクエスト『プリキュアオールスターズ』に挟んでカモフラージュしてレジに出しましたが、お姉さんの表情がいつもより怪訝そうだったのは…気のせいでしょうね。[DVD(邦画)] 3点(2013-08-13 22:27:46)

32.  仏陀再誕 《ネタバレ》 仮想の敵を創出し民心を掌握するやり口は、お隣の大国の例を見るまでもなく、よくある使い古された手法。サイキックバトルもご指摘のレビュワー様もおられるように、『幻魔大戦』の如きノリ。プロパガンダ映画としてもファンタジーアニメとしても新鮮味はなく、失礼な言い方ながら「子供騙し」にもなっていないと感じます。仏教はある種の人生哲学。生きていく上での心の持ち様を説いたもの。絶対神を信仰しなければ地獄に落ちるという類の宗教ではありません。この一点を取ってみても、本作で推奨されている思想は仏教とは似て非なるものだという事が分かります。というか超常現象の数々を見るにつけ、仏陀とキリストが混同されているような気がしてなりません。よく言えば“良いとこ取り”悪く言えば“節操が無い”。そんな本新興宗教の正体が見えたという意味では、製作者が意図していない部分のプロパガンダは成功していると言えるかもしれません。意外だったのは、再誕の仏陀の名前が「空野」であったこと。てっきり「大川」、じゃなきゃ「大山」「太川」みたいな名前だと思っていたので。このあたり、控えめなのはちょっと微笑ましいです。[DVD(邦画)] 3点(2011-03-21 18:29:47)

33.  怖来 《ネタバレ》 (ネタばれあります。ご注意ください) (ネタばれあります。ご注意ください)(ネタばれあります。ご注意ください)だ・だ・だ・だ・だじゃれ・じゃーーーーーん!!!!![インターネット(字幕)] 3点(2009-05-24 19:44:11)

34.  ブタカリ。 ~呪いの使徒~<OV> 《ネタバレ》 久々に明らかな“ツッコミ待ち”映画に出会えました。これはもう完全に狙ってるでしょう。さあ、みなさん遠慮は無用です。思う存分ツッコミましょう!! ≪≪ 以下ネタバレしてます。ご注意ください。と注意を促す価値があるのか微妙ですが念のため。≫≫   謎の宗教団体が所有する呪いの小箱=ブタカリ。復讐したい相手の名を口にしながら、我が肉体の一部を箱に捧げると、復讐代行人が現れ相手の命を奪う仕組み。要するに『魔法のランプ』+『必殺仕事人』。そこで復讐相手を見つけた主人公は、迷わず自らのエンコを詰め始めます。何の担保も無いのに?まずは髪の毛か爪で様子見じゃないの?振り切った展開に軽くパニくっている所、ついに魔人“ブタカリ”が姿を現しました。何と、タコ殴りフェイスのスキンヘッド全裸男が、アラレちゃん走りで登場だ!キーーーン。局部はモザイクつきだ!!ビジュアルインパクトは絶大ですが、パワー・スピードは人間のそれ。格闘スキルは素人同然。魔法、超能力の類は一切無し。要するに人間です。いや小峠です。そいつが自分の代わりに殴ってくれるという。正気ですか?本気ですか?地獄の苦しみを与える技能もなければ、死体の後始末等アフターフォローも無いんですが。教団関係者、いやバイトの可能性すらあるのが、逆に恐ろしい。道徳心と羞恥心が無ければ、誰でも務まりますから。そんな小峠の仕事ぶりを気に入った様子の主人公は、都合4回このシステムを利用します。きっとハズレのデリ〇ルでも、めげずに利用するタイプなのでしょう。引換は手の指4本。ゴルゴやゾルディック家に依頼する事を考えれば激安とも言えますが、足の指でよくないですか?さらにブタカリを呼んでおきながら、主人公は自ら手を汚す愚挙に出ます。はっちゃけましたねえ。仕事を取られた小峠が、肩を落としてトボトボ帰るシュールな画にくぎ付けであります。で、復讐が復讐の連鎖を生み、今度は主人公が命を狙われる番と。次なる復讐者もブタカリを利用しますが「片目」を供出する男気を見せます。というか馬鹿なのかな。で、今回出てきたブタカリは普通に怪物という。捧げた肉体の部位によって、召喚される魔物が変化するシステムと判明します。高い代償には強力な魔物。きっと爪や髪では、出てくるのも“それなり”なんでしょうね。例えば可愛い子豚が出てきたりして。これがホントの「ぶた借」と。  いずれにしても観客はモノホンの怪物なんて求めていません。欲しているのは小峠ですから。もっとも彼の場合は見た目で“かます”タイプなので、初見でなければ対処可能でしょう。というか、少しでも格闘技の心得があれば余裕で勝てますよ(だから反撃を食らって顔がボコボコなんですよ)。でラスト。主人公への復讐を遂げた男は、今度は教団関係者に普通に殺されます(主人公はいつの間にか教団幹部に昇格してたので、その復讐です)。いやいや、そこはブタカリ使わないのかよと。やっぱり、お前らがブタカリの正体なんじゃねえの?と。怪物だって着ぐるみだろ!と(これはご法度でした)。最後まで、やりたい放題、散らかり放題なのでありました。ぶっちゃけますと、ストーリーなんてどうでもいいです。本作の価値は小峠にあり。悪ふざけが生んだ邦画ホラー界のアングラモンスター「ブタカリ」。君はこの衝撃を知らぬまま死ねるのか?!(嘘です。どうぞ安心して生きてください)[インターネット(邦画)] 1点(2019-10-15 20:20:10)

35.  ブレーキ(2009) 《ネタバレ》 “ブレーキを踏んだら、捕らわれの恋人に毒が注入される死のドライブゲーム。あなたならプレイヤーにブレーキを踏ませるために、どんな仕掛けや障害を用意しますか?”大喜利でこんなお題が出たとしましょう。とりあえず小遊三あたりが「道路に穴を掘っちゃう」。続いて好楽が「バイクや車で邪魔するってのは」。まあ、前菜はこんなもの。この後の頭脳派円楽の理詰めのトラップ、木久扇の天然ボケがメインディッシュですから。ところがこの大喜利はいつまでたってもメインが出てこない。似たような前菜が何皿か出て終了。円楽や木久扇はおろか、昇太の未婚ネタ、たい平の嫁話さえなし。山田君いじりや歌丸のデスネタも観たかったのに。これでは大喜利として成立していない。本作はそんな映画でした。原作が『リアル鬼ごっこ』の作者と知っていたので、期待値のハードルは目一杯下げておいたのに、見事にコケました。これはちょっとナイなあと。一応どんでん返しはありますが、座布団十枚の賞品がボーナスだったのに、棒とナスが出てきたみたいな失笑レベル。そうそう、谷桃子のベッドシーンも酷かった。彼女が脱がないのは承知していましたが、まさかシーツでグルグル巻きとは。80年代のアイドル映画かと。そんな格好でセックスする奴を見たことあるのかと。こんな事なら、ちゃんと“お仕事”が出来る恵比寿マスカッツに発注してやってください。[DVD(邦画)] 1点(2011-01-10 17:27:05)

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