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1. 梟の城
《ネタバレ》 んーー、微妙だ。映像にはこだわっていて、1枚1枚を切り出せば美しい構図は多いのだが、シナリオ、演技、編集が悪い。
映像に凝るならもっと静かで寡黙な脚本にしたほうがいいし、ストーリーで見せたいなら、もっとダイナミックな画面展開にすべき。日本情緒豊かな風景と、血しぶき飛び散るシーンとがちゃんと同居できるれば名作になるんだろうけど、それは相当ハードルが高いと思われる。痛いシナリオ、演技、編集のおかげで違和感ありまくり。逆に映像の違和感がシナリオ、演技、編集をより痛く感じさせている。
一応、日本映画界のでは巨匠と言われる監督なのだから、周りに気を使わずもっと完成度を高めて欲しかった。[CS・衛星(邦画)] 5点(2011-10-23 02:20:41)《改行有》
2. フライング☆ラビッツ
《ネタバレ》 シナリオも映像も褒めるところはほとんど無く、石原さとみのキャラクターに頼ったお気軽映画。
「映画」として客観的に評価すると、とんでもなくケチを付けるところだが、石原さとみが嫌いじゃなければ、深く考えずにボーッと見られて、そこそこ楽しめて、娯楽という観点ではそれほど悪くはない。
特に、長尺の重めの「名作映画」ばかり見ていると、たまにこういう映画も心地良い。[CS・衛星(邦画)] 6点(2011-06-04 22:45:18)《改行有》
3. ブルークリスマス
体制による陰謀、プロパガンダ、いわれなき差別の怖さを真正面から描いた怖い映画。
ストーリーはしっかりしており、絵作りも演技も非常に真面目に作られているのだが、原因がUFOというのが、作品を非常にチープにしているのが惜しまれる。原因は全く不明で、プロパガンダでUFOを持ち出すほうが良かったように思う。
また、仲代達矢の記者のストーリーと、竹下景子の恋愛のストーリーが、それぞれ別々にある感じで、もっとしっかり融合させるか、あるいは、どちらかに絞って深めて欲しかった。
ラスト近くのシーンは、思わず涙が出てしまうほど情緒的に撮られており、悪い映画ではないのだが、テーマ、ストーリーが極めて重く、反体制の岡本喜八精神のみが発揮され、軽妙コミカルな娯楽の要素の岡本喜八ワールドの出番が全くなかったのも残念。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2011-01-09 19:52:28)《改行有》
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