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プロフィール |
コメント数 |
250 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
サンボリズムとリアリズムのバランスのとれた作品が好きです。 評価はもちろん主観です。 評価基準 各2点ずつで計10点 1.物語の内容・映像にリアリティを感じるか? 2.視覚的に何かを象徴できているか? 3.プロットの構成は適切か? 4.画面に映る動き・台詞や音にリズム感があるか? 5.作品のテーマに普遍性はあるか? |
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1. ブレット・トレイン
アクション映画の主人公までがセラピーを受けるとは世知辛い時代ですな。まあ主人公と言ってもブラッド・ピットは災難に巻き込まれただけで物語の重要な部分は真田広之が持って行ってますけどね。よくこんな映画に出たとも思いますが現場は楽しかったかもしれませんので余計な心配はしないことにしましょう。日本が舞台となるわけですがおそらくロケーション撮影は全くされておらずほぼセットとCGで再現された新幹線内のみでストーリーが進行します。夜や夕焼けを表現した照明のカラフルでノスタルジーも感じさせる雰囲気は悪くなくリアリティを無視したいい加減な内容ですがこのアプローチは一応成功しているとは言えます。とにかくステレオタイプな描写とそれをおちょくったようなシーンしか出てきませんのでクエンティン・タランティーノというよりそれを真似ただけのダメな日本映画を見ているような気分にすらなります。まあ伊坂幸太郎自体がそういうところありますので逆輸入という形にはなるんでしょうね。ジョーイ・キングや福原かれんがかわいかったのでとりあえず見て損したとまでは思いませんでした。[インターネット(吹替)] 5点(2023-08-03 23:58:15)
2. ファミリア
日本社会における移民に関する物語を描くこと自体は何も間違っていませんしこういう題材を扱ったオリジナル脚本の映画はもっと増えるべきだと思います。しかし安易に悪役を設定したり最終的に家族愛に帰着するならば社会派や人間ドラマとして売り出すのではなくもうちょっと娯楽性のある内容にした方が良いのではないでしょうか。この映画特有の強みというのが日本映画としては扱う題材が希少であるという点だけで、人物造形や演出・構成の新規性があまり見られないのが苦しいところです。内容としてはグラン・トリノをやりたかったのかなとは思いますが、そのために何を描くべきかよくわかっておらず焦点がぼやけている印象を受けます。主人公の家業としての焼き物とブラジル移民の苦境、そしてアルジェリアの紛争が並行して描かれますが各要素がバラバラなままで進行し、伝えたいテーマやメッセージがよくわからなくなっております。無駄に複数の要素を投入するよりも重要な要素を一つだけピックアップして丁寧に掘り下げた方がまとまりのある良い映画になったと思います。[DVD(邦画)] 4点(2023-07-30 23:35:40)
3. BROTHER
久石譲の音楽は他の北野武監督の作品では情緒性の強さがミスマッチで好きではないのですが、この映画では感傷性が比較的抑えられたジャズ調の音楽がハードボイルドな雰囲気に合ってていいですね。あくまで劇中のヤクザは理想化されたおとぎ話でしかないにせよ文化や血縁を超えた絆が描かれるのでこれは良いおとぎ話だと思います。いつもの遊びのシーンもこの映画では異文化交流としての意味合いが付与されています。どんなに成り上がったところで根底にあるのは子供の頃の貧乏だった時期への郷愁なのも良いです。…と考えたところで気づいたんですがこれって結局スカーフェイスの二番煎じではあるんですよね、そこは減点要素です。それでも娯楽性と作家性の両立という点ではアウトレイジシリーズよりも上手くいっていると思います。[DVD(邦画)] 6点(2023-07-16 20:22:00)(良:1票)
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