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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ぼくんち 原作は貧困ファンタジー漫画。実写になればこのようにいろいろと差異を取り沙汰されてもしかたないでしょうね。私は原作とは完全に切り離して鑑賞しましたので、逆に原作の雰囲気を実写にしては十分に出せているという印象でした。特にキャラクターの出し方描き方が上手であの原作からよくエピソードを抽出し、また演出したものだと感心しました。描写のリアリティについてはもとがダークファンタジーだと捉えているので気にはならず、この現実との微妙な乖離性こそを楽しいんでほしい作品です。どですかでんにはちょっと及びませんが6点献上。[映画館(邦画)] 6点(2016-06-29 15:50:57) 2. 北斎漫画 戯曲の映画化ということで非常に軽快且つユーモラスな演出。 こうした映画を撮らせても本当に上手な監督。 演技派を取り揃えての洒脱な進行と楽しい作品ではあるが、 なんというか主役の芸術への狂気みたいなものがあまりふれられておらず、 厄介な江戸っ子止まりだったような気がしてならない。 むしろ滝沢馬琴の生き方をヒューチャーした部分のほうが、 映画として面白さを感じてしまい、ついには北斎が邪魔というか、 鬱陶しい人物にみえてきて、これは一体何を目的としているのか、 茫洋とした気分で終りまで付き合いました。 笑えるシーンは多いけれどもどこかコントじみており、 裸だしときゃいいんだろ的な感覚が全体として高く評価はしがたい作品。[DVD(邦画)] 5点(2015-12-26 12:10:21)《改行有》 3. ポテチ こっちの方が断然いい。というのは思い込みで案外どっちでも納得できたりする。 人間ってそんなもんだよねというお話。 コンパクトで内容が濃いのでぐんぐん引き込まれるし、 会話やキャラクターの面白さは原作から保障済み。 ただ犯罪者の倫理観にどうしても賛成できない。 おまえ泥棒じゃねーか。やはり映画だし岳君だしで騙されそうであるが、 犯罪者はダメ。という所はやはり物作りとして最低限守られるべきではないかと思う。 いくらか減点で6点。[DVD(邦画)] 6点(2015-12-17 13:06:08)(良:1票) 《改行有》 4. 仄暗い水の底から あの中田監督の新作、って売り出せば大抵計算が出来ていた時代の映画。 母親の必死な愛情が鬼気迫ることで映画としてもう一ハネする予定だったのでしょうが、 なかなかそこまでの結果には結びつきませんでした。 女優が悪いわけではなく、演出の計算がもう一つ食い違ってしまったことが敗因でしょう。 恐怖の演出としてはやはり水を巧く使ったシーン、マンション(団地)のおどろおどろしさ、 など不安感を煽る演出にはさすがと思わせるに十分でしたが、 恐怖自体のストーリーが今ひとつで、映像に頼ってしまった感があります。 ラストの決断については実は、生き続ける事、育て続けることへの諦め、 要はこっちの方が案外、安心していられるのかもという弱弱しい決意ではないか、 そうした演出であればまたこの映画の傑出度も上がるのですが。 多分そうした感じではないので5点。[DVD(邦画)] 5点(2015-12-17 12:30:04)《改行有》
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