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21. 麻雀放浪記 《ネタバレ》 モノクロの映像が実に自然で素晴らしく、風景もまたリアル。 戦後の荒涼とした状況の中で、博打に生きる男たちの生き様を通し、重厚な人間ドラマが実に巧く表現されている。 一方で、キャスティングについては好みに合わず、鹿賀丈史や加賀まりこ、大竹しのぶ辺りが、この戦後を舞台に描いたせっかくのリアル感を、少なからず損なわせている気がした。 しかし、主演の真田広之は意外にも良かったし、女衒役を演じた加藤健一がとにかくカッコよかった! ただ、あんな情け深い女衒じゃあ、商売にならないだろうに・・・ 麻雀については、ツミコミや賽の目の出し方テクニックなど、見所があった。 戦後の闇賭場として、バーだかクラブだかが出てきたが、場末で怪しげな雰囲気を醸し出していて、実に味わいがあった。[CS・衛星(邦画)] 7点(2011-10-10 19:49:32)《改行有》 22. まってました転校生! 転校生がやってきて、次第にクラスに打ち解け、やがて仲間として認識される。 そんな少年時代の懐かしき様子を、恥ずかしいくらいに真っ直ぐに描いた児童映画。 ちなみに、監督ご本人がシアター内におり、そのすぐ後ろで鑑賞した。 監督のハゲ頭が気になったせいか、特別な感慨をおぼえられず、何だか申し訳ない気持ちにさえなってしまった。 もっと素直に感動すべきなんだろうけど、自分の少年時代と比べてみて、共感できる部分が少なかった。 というか、それ以前に、私にとっては真面目すぎる児童映画だった。 PTAの方か、真面目すぎる方にオススメしたい作品。[映画館(邦画)] 5点(2011-02-28 01:14:20)《改行有》 23. マブイの旅 山田辰夫が最もかっこよく見えた作品! 劇中の山田辰夫は決して強くはないのだが、それでもかっこよい。 なんていうか、人生を諦めた男のやけくそ気味なかっこよさ。 だけど、しっかり主張している。 山田辰夫演じる男は、東京でリストラされ、沖縄に逃避行してきたアル中。 そして沖縄で酒を飲みながら女を買い、ダラダラと毎日を過ごしている。 そんな役柄が見事にはまっていた。 沖縄が舞台の作品だが、飾らず気取らず、普通の沖縄を見せてくれている。 沖縄本島が舞台で、特別に綺麗な景色とかが出てくるわけではないのだが、沖縄本島の普通の風景の中に映画があって、まるで沖縄に行ったような気分になれるのが良い。 本作は宮台真司氏のお気に入り作品ということで観たのだが、確かにお気に入りになるだけの魅力は感じた。[DVD(邦画)] 7点(2010-05-07 21:59:00)《改行有》 24. (秘)色情めす市場 大阪・あいりん地区を舞台にした成人映画だが、濡れ場ばかりでなく内容もしっかり出来ていて、特にあいりん地区を生々しくカメラに収めているのが良い。[映画館(邦画)] 6点(2010-03-21 01:26:44) 25. 真昼の暗黒 警察の拷問による強制的自白、そして自白を主な証拠とすることにより誘発される冤罪。 それらの問題点を分かりやすく世に提示した勇気ある作品。 その社会的功績の大きさは凄まじいものがあるだろうし、それを実現させた今井正監督の勇気と心意気には感服するが、作品の面白味としてみてみると、いまいちな内容である。 なんでかと言えば、とにかく内容が固いのだ。 社会派劇は嫌いではないが、ここまで真面目に突っ走られると、観ていてどうしても飽きがきてしまう。 それに出演陣に華がない。 美しい女性が出てこない! それが大問題! 菅井一郎に山村聰当たりも辛気くさいし、飯田蝶子や左幸子もくどかった。 [ビデオ(邦画)] 4点(2009-10-31 21:13:18)《改行有》 26. マダムと女房 日本初の本格的トーキー作品として名高い本作。 日本映画をそれなりの本数観てきた私としては、避けては通れない作品で、楽しみに観たのだが、日本初のトーキー作品ということばかりが先行し、内容的には戦前の日本映画の中でも特に秀でたものは感じなかった。 田中絹代がとても若々しく、可愛らしいのが印象に残った。[ビデオ(邦画)] 4点(2009-08-23 00:22:18)《改行有》 27. 股旅 なんだかマッタリとしすぎで、これといって見所もなし。 「股旅」というヤクザな渡世人の生き様はよく理解できるものの、別に面白くも何ともなし。 音楽もショボイ。 まさに悪い意味でのATGクオリティ。[DVD(邦画)] 3点(2009-08-13 23:48:06)《改行有》 28. また逢う日まで 《ネタバレ》 本作を見ようと思った理由は、もちろんあの伝説の「ガラス越しのキスシーン」を見るためです。 終盤近くに出てくるのでは?と勝手に想像していたら、中盤付近でそのシーンが登場し、ちょっとびっくり。 でも、さすが伝説の名シーン。 シビレましたね。 実に映画的美しさにあふれた素晴らしすぎるシーンです。 内容をぬきにしても、あのシーンを見られただけで十分です。 それにしても、本作の久我美子は実に可憐で、可愛らしいです。 こんなにも可愛らしい久我美子を見たのは初めてです。 それだけ今井正監督、その人が偉大であるということでしょう。 (2024.6.9追記) 大女優、久我美子さんがご逝去されました。とても寂しい。時代を超えたあなたの輝き、可憐さ、今後も忘れることはないでしょう。心よりご冥福をお祈り申し上げます。[ビデオ(邦画)] 7点(2008-05-07 23:37:28)《改行有》 29. 魔像(1952) 《ネタバレ》 ベタベタのチャンバラ喜劇。 個人的に苦手な系統の時代劇。 ただし、津島恵子の美しさは特筆モノ! おかしいなぁ、彼女の出演作を観るのは初めてじゃないのに、今までこんなに美しいと感じたことはなかった。 これは監督の手腕のせいか?! 今一度、その美しさに注目したい女優となった。[ビデオ(邦画)] 5点(2008-03-03 23:03:19)《改行有》 30. まごころ(1939) 御茶ノ水の「アテネフランセ文化センター」という摩訶不思議な場所で見てきました。 とても古臭く、かび臭い巨大なビルです。 そこの4階で上映されました。 舞台の様な場所に、プロジェクターというか、16mmでの上映でした。 作品ですが、成瀬作品としては平均的なレベルです。 平均的とは言っても、決してレベルが低いという意味ではありません。 成瀬作品はレベルが高いので、その中で平均ということは、普通からすれば傑作と呼んでも言い過ぎではないほどの出来です。 1930年代という点において、音声が聞き取りにくい、映像がぼやけている、50年代に比して完成度が低いなどの問題点はあります。 しかしながら、なかなか地味に見せるいぶし銀の味わいで、何回も繰り返し観られる奥の深い作品でした。 やはり、この頃の入江たか子は正統派美人ですなぁ。 ぐうの音も出ない程の美人顔であります。 晩年に新藤兼人監督のドキュメンタリーでそのお顔を拝見した後に観ただけに、そのギャップにやられました。 時というものは本当に残酷ですねぇ・・・[映画館(邦画)] 7点(2008-01-29 23:32:44)《改行有》 31. 舞姫(1951) 成瀬監督作品の中では、凡作の部類に入るのではないでしょうか。 1950年代の作品にしては、残念ながらパワー不足の感が否めません。 岡田茉莉子も特別好みではないので、印象が薄い。[映画館(邦画)] 5点(2007-12-16 15:00:39)《改行有》 32. 魔女の宅急便(1989) 宮崎作品の中ではかなり好きな作品です。 女のコがかわいいですね。[地上波(邦画)] 7点(2007-10-15 11:49:21)《改行有》 33. マリヤのお雪 若い頃の山田五十鈴はやはり何度観ても綺麗ですね。 後年は、やや粘着質で気持ち悪めのキャラになってしまったのが残念です(笑)。[ビデオ(邦画)] 5点(2007-09-13 10:59:36)《改行有》 34. 幻の光 《ネタバレ》 “誰も知らない”の是枝裕和監督作品。この人の撮る映画は苦手。えらく退屈に感じてしまう。しかも、この作品は格別に退屈と感じた。遠目のショットが多すぎ。話もつまらない。浅野忠信も前半で早々と死んでしまうので、途中で作品に対する興味が引いてしまうのも、つまらなく感じた要因の一つ。 [ビデオ(邦画)] 2点(2007-09-04 09:37:35)《改行有》
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