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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 満員電車 《ネタバレ》 なかなかブラックでよかった。 社会風刺はどこか説教臭くなりがちなところ、最初の雨の中の卒業式からグッと引き込まれて、最後まで一気に見せてしまうのは大したもの。 無理やり笑わせようしていないのに苦笑いしてしまうシュールなコミカルさもすごい。 主人公を船越英二の役のような淡々とした感じにしてもらったほうが、より風刺が効いたかも。[CS・衛星(邦画)] 6点(2014-05-11 01:32:30) 2. 間宮兄弟 《ネタバレ》 決して幸せとは言えない男女関係を、ちょっと変な兄弟の日常を通してぬるーくのんびり表現した独特の雰囲気を持った作品で、決してドラマ性や感動を求めて見る映画ではない。 兄弟役の佐々木蔵之介と塚地武雅のキャラ、演技は、映画の雰囲気に非常にマッチしたいい味を出しており、どっぷりと雰囲気に浸ることができた。 娯楽作品でも、芸術作品でもないのだが、映画の表現力を有効に使ったと言える。 しかし、いいのは見てる時に感じる雰囲気だけで、後に残るものが何もない一過性の雰囲気だけになっている。雰囲気を損なわないで、感動とかドラマ性とかを高めることが出来なかったのだろうか? 見ていていい時間を過ごせたと思うし、決して損をした気はしないのだが、やはり、何かが足りなかったのだろう。[CS・衛星(邦画)] 6点(2011-08-28 00:27:02)《改行有》 3. まあだだよ 《ネタバレ》 黒澤明監督の最後の作品。 淡々と進むストーリー、映像で、それなりに佳作であるとは思うが、ワクワクしたり大きく心打たれたりすることもなく、斬新なカメラワークや構図によるダイナミックさもさほど発揮できず、黒澤監督作品という目で見ると、ガッカリ感が否めない。 主人公の先生がすごく慕われているという前提で、すっとストーリーが進むのだが、なぜこれほどまでに慕われているのかの説明が不足している。 無邪気で純粋でユーモアがある事はわかるが、教師あるいは老人特有の上から目線の口調が殆どで、慕われる背景がよく分からない。 劇中の先生の話の内容は面白いが、老人特有の話し方が、私の感性には合わなかったため、感情移入もしにくく、感動も薄くなってしまった。 映画の中で表現される人となりに魅力を感じることを否定するものではないが、これだけ多くの学生達に慕われるということが、どこか白々しく感じる。 さすがの黒澤監督も、晩年は感性が鈍ってしまったのかと残念に思う。[CS・衛星(邦画)] 4点(2011-05-15 20:15:06)《改行有》 4. マタンゴ 《ネタバレ》 TOHOSCOPEと誇らしげに始まるカラーシネスコの気合の入った映画で、出だしの東京の夜景もカラーならではの美しい映像、期待が膨らみます。しかし、だんだんと期待はずれ感が大きくなり、途中からはガッカリ感のみ。尺が短かったので最後まで見れた感じ。 基本となる設定、ストーリーの幹は名作にもなり得るアイデアなのに、ぶち壊すような展開、脚本にガッカリ感が漂う。カラーシネスコの威力と、特撮(特殊メイク)技術と、水野久美の妖艶さとに頼って、脚本をサボったような印象が否めない。 漂流する7人のキャラを、緻密な心理描写もなくあざとい演技だけで安易に見せすぎ。難破船の成り立ちも、マタンゴの行動も納得出来る理由提示もなく投げっぱなし。 といいつつ、この映画全体の雰囲気は、ガッカリ感を含めて、不思議に魅力があり、ツッコミまくって見るタイプの映画ではないのだが、何故かB級映画ファンとして心にひっかる。 しっかりとシナリオを練りなおしてリメイクしてはくれないだろうか、、「マタンゴ」が地味で不気味すぎて多分無理だな。[CS・衛星(邦画)] 5点(2011-02-11 23:09:53)(良:2票) 《改行有》
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