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1. 万引き家族
《ネタバレ》 樹木希林があんな風に完成するとは。見事だった。
音楽も少なめで良い。細野晴臣に依頼したのは大正解だったのだと思う。
日常の会話のトーンそのままで会話を収録しているところが非常に良い。
安藤さくら、リリーフランキーについては、確立した評価に異論がなく、本作でも遺憾無く発揮されていた。
「誰も知らない」でその監督力を見せつけられて以降の是枝裕和の作品にはやや期待外れのところがあったが、
「いつもうまくはいかねぇよ」と言うことなのだろう。
誰かが、本質を追求していってくれなければ邦画は終わると危機感があったが、
こうやって力のある監督が牽引して行ってくれることが分かって安心した。[インターネット(邦画)] 8点(2019-11-12 14:56:45)《改行有》
2. マクロスプラス MOVIE EDITION
《ネタバレ》 この作品を語る上で外せないのはまず音楽だろうと思う。個人的に、借景した作品に敬意が感じられない菅野よう子は好きではない。
好きではないが、彼女のいくつかのオリジナル作品については、その稀有の感受性を認めざるをえない。
本作品の音楽は彼女の劇伴の中でも最高傑作に入るのではなかろうか。
なんとオケがイスラエル・フィルハーモニーだけあって珠玉の出来だ。未だにテレビでもバンバン使われ続けている。
元電気グルーヴのCMJKも曲を提供しているが、こちらもなんとダイジェストで挿入歌として使われるほどのクオリティに仕上がっている。
本作任における鬼品質菅野よう子楽曲群に埋もれないのは、さすがはCMJKである。
サントラ盤は菅野よう子ファンであれば買って損は無い。
さておき、個人的な映像の見どころは、今はなきトーヨーリンクスの3DCGである。
トーヨーリンクス独特の虹彩のようなグラデーションで描かれる造形は一見の価値ありだ。
このレベルのトーヨーリンクスのCGを他にも見たくて仕方なかったが、当時は、マクロスセブンのオープニングまで待たなければならなかった。
ストーリーのテーマは、はっきり言って他のマクロスシリーズと同じく「歌」で、良くも悪くもぶれてない。
本当の核心は、山月記の李徴よりも、もっともっと恥ずかしい虎の話なので、正直に生きてこなかった私には正視に耐えないものがある。
しかし、それこそが本作品の少年たちに向けられた愛なのだろう、と思っている。[ビデオ(邦画)] 6点(2017-05-31 01:55:14)《改行有》
3. 舞妓Haaaan!!!
「舞妓に惚れる男の話?なーんか、日本のトラディショナルなところをハイセンスに仕立て上げて若者受けしてやるぜ、っていう感じのあざとい映画なんだろどうせ。」って思ってたけど、キャストが安心して見てられる布陣だし、会話の外し方はやはり安定のクドカン節で、
ずーっとテンション高いまま最後までテンポ良く展開するので飽きずに観れた。
ただ、終わり方に一部、不明な結末を残したままな気がしてそこだけ惜しいというか。
いや、でも、よく組み上げた人間関係だと関心した。おみごと![地上波(邦画)] 7点(2015-03-14 23:17:27)《改行有》
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