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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌 《ネタバレ》 「ドラえもん」や「クレヨンしんちゃん」同様、良くも悪くも長期連載のおかげでキャラが確立した作品だからこそ見ていられる内容。もはやジャンル的にはミステリーでもアクションでもなく、「コナン」というジャンルと言った方が適切(笑)。 相変わらず純粋な推理要素は少なく、謎解きの醍醐味は薄い。オールキャストという売りも、ちょっと顔を出しました、という程度の扱いがほとんどで、本編に絡むキャラはごく一部。 犯人にしても、最初の探偵の爆破シーンがヤラセなら、なんで蘭たちには本物の爆弾を使う必要があるのか意味不明。犯人の最大の目的は「事件の真相を知ること」であって、蘭たちを殺す必要は無いはず。コナンたちを本気にさせたいだけならフェイクで十分ではないか?また、探偵の能力を見るためとは言え、あんな遠回しな情報の小出しも時間の無駄。さっさと知っている情報をすべて開示するのが真相を知るには一番手っ取り早いはず。この辺の矛盾や突っ込みどころが多いのが難点。 まあいつものシリーズのように、蘭と新一のウジウジしたメロドラマにせず、テンポの良いサスペンスドラマとして割り切った作り方には好感が持てる。PS.声優に久しぶりに平野文さんが出てたのが嬉しかったw。[地上波(邦画)] 5点(2007-04-07 05:05:26)《改行有》 2. メトロポリス(2001) 《ネタバレ》 デジタル処理を活用した気合の入った映像は確かに美麗だが空虚。見た目が綺麗というだけで、演出のための必然性が感じられない上滑りな映像ばかり。 描き込まれた未来都市は、まるで書き割りのような薄っぺらさ。手間が掛かっているばかりで、まるで世界の「広がり」や「空気感」を感じない。 決してCGが悪い訳ではなく、表現における主と従の関係性を忘れてしまっている監督と製作スタッフ達にこそ問題がある。絵は単に綺麗に描けばいいってものじゃない。 また、ストーリーについても、他の方の指摘にあるように、テーマが中途半端に分散してしまっていて、肝心のメインテーマに力が無くなっている。 そのくせテーマ自体の主張性は強いため、各キャラの言動が非常に演技的に見え、その不自然さばかりが目につく。そう言う意味でも薄っぺらい。例えて言えば、豪華な食材と調理器具を揃えておきながら、料理方法を間違えている典型といったところ。 まあ、基本的に21世紀にリメイクするには、さすがにストーリーや世界観が古臭くなってしまったと言うのが最大の問題点かなと。 日本のアニメや漫画には、こうした作品の良さを受け継いだ後継者は既にたくさんあるから、デジタル処理だのと無理に現代風にアレンジしてまでリメイクする必要は無かったと思う。 [ビデオ(邦画)] 4点(2004-09-03 21:17:41)《改行有》 3. 名探偵コナン 迷宮の十字路 デジタル処理による演出部分とセルアニメの融合にはセンスを感じます。あくまで「演出のためのデジタル化」であり、主客転倒していないことに安心。これ以上、CGメインにならないで欲しい。シナリオはいつものパターンで、ほとんどミステリー部分はオマケ程度だけど、「名探偵コナン」というジャンル(?)としてならそれなりに楽しめます。基本的にはファンのための作品であり、それ以上でも以下でも無いです。とにかく、多少無理のある謎解き要素やご都合主義を含めつつも、何年も話を続けられるという点は評価したいです。まあ二度は見れないですけどね。4点(2004-04-29 11:20:13) 4. 名探偵コナン ベイカー街の亡霊 個人的にはバーチャル世界の話も嫌いではないし、工夫すれば面白くなる設定のはずですが、この作品ではあまりバーチャル世界である必然性が感じられずイマイチでした。本格推理ものを期待していましたが、内容的にはアクション寄りでがっかり。少年探偵団の活躍も少なく、ジャックもキテレツなオカマ。もう少し、ファン心理を汲み取って欲しいなあ。4点(2003-12-27 22:42:18) 5. めぞん一刻 ある意味、ホラーより怖い。何でゲジ眉が響子さんなんだ?何をどうすれば、こんな無残な配役になるのだろう?当時のファンの嘆き、怒り、失笑、嘲笑、すべての負の感情の吹き溜まり的作品。0点(2003-10-22 19:28:17)(良:1票) 6. めぞん一刻 完結篇 映画を見る上で常に問題になるのは、「原作を知っていた方がいいか」という点ですが、これは微妙な問題です。ただ、個人的には「原作を知った上で見ること」が原則だと思っています(もちろん単発ものは別)。特に、この「めぞん」や「エヴァ」のように、長期シリーズの劇場版などはなおさらです。もちろん、原作を知らない一見さんでも楽しめるように作るのがベターではありますが、キャラの基本設定や今までの経緯すら知らずに見る事もまた原作に対して失礼な見方でしょう。より深く作品を楽しむための「見る側の礼儀」もあると思います。 確かにこの作品は、一見さんでは楽しめない不親切な作りですが、「原作らしさ」を考慮した作りで、「最終回に関わるオリジナルエピソード」という難しい位置付けの作品でありながら、ほとんど違和感の無い仕上がりになっている点を評価したいです。何でもない話ではあるものの、ラストに相応しいほのぼのとした雰囲気が良い。 従って、私個人の評価感覚では、「主観7、客観5」で、平均して6点という所です。[ビデオ(字幕)] 6点(2003-10-16 20:19:40)《改行有》
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