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プロフィール |
コメント数 |
450 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
大阪府出身、岡山県在住、阪神・下柳と同年月日生 |
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1. 用心棒
ゴォ~~ッという風の音とともに姿を現したミフネが宿場に着くと、その町にもゴォ~ッという風が不穏な空気と戯れています。望遠レンズで圧縮された空間が暑苦しく人や物や背景の距離を埋め、緊迫した濃密なフィルムを造形しておりますが、このゴォ~ッという風が、暑苦しさを静めながら緊迫感を増幅させております。そしてラストの対決シーンで舞い上がる砂煙、何度も何度も舞い上がる砂煙に、苦労して撮影したであろう作り手の楽しさが伺えました。棺桶作りに精を出す桶屋がコンコンと釘を打ちながらも、血生臭さを感じさせない作品となっているのは、ミフネの脇を固める役者のキャラクターの豊かさでしょうね~。前歯が一本欠けている加東大介のその通りの抜け具合に前金で三十両差し上げたいと思います。[映画館(字幕)] 9点(2005-05-01 23:50:39)(良:1票)
2. 妖怪大戦争(2005)
豊川と白い女のキャラが、うわっデビルマンかい!と始まると、いきなり鉄骨の怪物が暴れだし、うわっヴァン・ヘルシングかい!と、私の数少ない1点映画がワンツージャブのようにボディにヒット。その後は、安易なCG、薄っぺらいギャグ、やかましいだけの音、白々しい台詞、一ショットすら感心しない構図、愉快度ゼロのカメラワーク、多用されるスローモーション、大人に媚びたようなセクシーショット、子どもには分かりにくい脚本が百鬼夜行し、ついに私はテクニカルノックアウト、担架で運ばれ館外へ連れ去さられていきました。これは大映特撮陣が作り撮り上げたあの愛すべき妖怪たち、ラストで雲海の大空へと消えていったあの妖怪たちを石持て追うかのような冒涜ではないか。 スネコスリもいいが、大映作品のスネを少しだけでもかじってもらいたいものです・・・。[映画館(字幕)] 0点(2005-08-11 09:22:10)(良:2票)
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