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プロフィール |
コメント数 |
496 |
性別 |
男性 |
年齢 |
42歳 |
自己紹介 |
皆様のレビュー、いつも参考にさせていただいております。私のレビューも参考になれば幸いです。
2012年以降忙しくなったので、レビューを一言にしています(上半期分は6月末にまとめて投稿)。参考にしにくいかもしれませんが、あしからずご了承ください。採点基準は以前と同様です。
私の連絡先はこちら⇒えむいーあーる75jp[あっとまーく]yahoo.co.jp |
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1. 八日目の蝉
《ネタバレ》 原作未読。「大好きだったお母さんは私を誘拐した人でした」。この一言で、大体映画のアウトラインはほぼ説明されてしまっているのだが、この母子(ではないが)のたどる運命はなかなか興味深く、ぎっしりと二人の思いが詰まっており、2時間半という長尺にもかかわらず、まったく退屈することなく観られた。
野々宮希和子は秋山丈博との不倫の末にできた子を堕胎し、それがもとで子供を産めない体になってしまう。その後、丈博の妻江津子が子を授かるが、その子を希和子は誘拐して「薫」と名づけ、4年にわたって共に生活する。結局、警察は希和子を発見し、薫は本当の両親のもとに戻り「恵理菜」として育てられる。そして十数年が過ぎ、恵理菜は大学生になった。
この複雑な育ち方をした恵理菜を演じた井上真央、そして彼女をさらってしまった希和子を演じた永作博美の演技がこの映画の肝になるわけだが、それが素晴らしいのだからこの映画はその時点で成功している。加えて、脇を固める小池栄子もかなり重要かつあくの強い役どころだったが堂々の演技だった。一方、残念だったのは薫役の女の子だ。子役全般に言えることだが、なぜか海外のほうが圧倒的に自然に感じる。余貴美子、田中泯の演技も演出のせいかもしれないが、わざとらしすぎてちょっと抵抗があった。
一方、原作は読んでいないが、脚本では江津子がすこしヒステリックに過ぎ、悪役になってしまっているのが少し残念だった。分かりやすい悪役がいないほうがこういう映画は楽しめると思う。彼女は彼女で可哀想だが、わざわざ希和子に妊娠を誇示しに行くくだりは少しやりすぎではと感じざるを得ない。美しい小豆島の景色を背景に描かれる希和子と娘の交流シーンも良いが、幕切れのあたりが気に入った。ちょうどいいところで終わって深い余韻を残す。
総体的には良質な脚本(原作)に良質な演技。まっとうな映画を観たという満足感に浸れる作品だ。「おくりびと」以来だ。もっとこういう邦画が観たい。[映画館(邦画)] 7点(2011-05-09 22:39:02)(良:2票) 《改行有》
2. 442 日系部隊・アメリカ史上最強の陸軍
日系人で組織された第二次世界大戦当時のアメリカ軍部隊のドキュメンタリー。低予算のためか、つくりの安っぽさはあるが、それを上回る感動を得られた映画。あまり民族主義的な見方は好きではないが、忠誠心や勤勉さで優れる日本人部隊はそりゃ強かったろうさと鼻が高くなる。一方で、その戦争が彼らに齎した苦悩にも光が当てられており、これにもとても共感できた。表にで来ることが少ないトピックだけに、この機会に多くの人に観ていただきたい作品だ。
映画のなかでダニエル・イノウエという人を一目見たときから、こりゃ只者じゃないと思って、帰宅後にwikipediaで調べてみたが、やっぱり只者じゃなかった(笑)。強烈なオーラが出ていた。[映画館(字幕)] 7点(2011-03-13 20:20:00)《改行有》
3. 酔いどれ天使
《ネタバレ》 何だか出てくるキャラクターが漫画みたいに表層的でイマイチな感じもするが、主役二人に救われている。他のレビュワーさんがおっしゃるとおり、荒削りな演技なんだけどエネルギーがスクリーンからあふれてきて、気持ちがいい。眞田が死んだ松永の遺骨に触ろうとしてやめてしまうシーンが非常に印象的だった。松永のことを一番理解しながらも救えなかった眞田。あそこで遺骨に触れば、そのやるせない思いが噴出してしまいそうだったんだろう。そこのところがすごく泣けた。[DVD(邦画)] 6点(2007-09-04 00:08:33)
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