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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ラスト サムライ 《ネタバレ》 何より腹立たしく痛恨なのは「未亡人たかが亭主の仇オールグレンに接吻なんてフツーありえなくね?」とか「ヲイヲイ明治時代にニンジャ?」とか「村の入り口に鳥居?」とか「なぜオールグレンにはガトリング銃が当らないのか?」とか「官軍兵士一同なぜラストで土下座?」とか(皆さんの今までのレビューで散々ガイシュツだしキリがないので割愛!)そういう些細なツッコミ処では断じてなく、こんな陳腐かつ薄っぺらい「日本&武士道」勘違い映画をお耽美に撮るしか能がないエドワード・ズウィック如きに渡辺謙をオスカー(助演男優賞)へノミネートせしむるだけの力量を見せつけられたコトだ!珍妙な日本の風俗描写に辟易かつ失笑したヒトらも、勝元の画面における存在感には目を見張り、合戦場面のスペクタクルには思わず息を呑んだハズ。つまりそういうコトだ。要するに我が邦画界は”役者のポテンシャルを十全に引き出し増幅させる”という点に絞っても「ブラックレイン」のリドリー・スコットや本作のエドワード・ズウィックといったハリウッド二流作品及び監督にさえ完敗を喫している、という屈辱的な苦い”事実”を認めざるをえないのが現状なのである。取り敢えず日本人監督による(ジブリアニメ以外の)映画で逆にハリウッドをぎゃふん(死語?)と言わしたるくらいに奮起していただきたい!![DVD(字幕)] 5点(2006-02-14 02:59:44)(良:2票) 2. ラストコンサート 《ネタバレ》 私もビギナー映画ファンだったクソガキの頃に「カサンドラ・クロス」の併映で(ついでに)観ますた。残念ながら私の場合はノスタルジアよりも「泣かせようってのが余りに見え見え(過ぎ)で萎えるぞゴルァ」という気持ちの方が上回ったので辛い評価になったコト、どうかご容赦を。実話なら兎も角、フィクションで辛気臭い難病死別モノってのはどうもワザとらしくて退きます。リチャードを演じたリチャード・ジョンソンには十代の少女ステラ(パメラ・ビロレージ)を魅了するに充分な説得力が致命的に無かったのが主な原因です。もっと他にイキでダンディなナイスミドルは当時でもたくさんいたでしょうに。ルイジ・コッツィの演出も可も無く不可も無い平凡な出来。ステラの父親を演じたリカルド・クッチョーラとアノ印象的な主題曲に6点。6点(2004-10-08 14:02:58) 3. 羅生門(1950) ↓で仰っている通り、確かに芥川の原作「藪の中」はアンブローズ・ビアスの「月あかりの道(原題:The Moonlight Road)」を範に取った…ってか、ぶっちゃけパクリです。が、黒澤自身と橋本忍によるシナリオは「藪の中」のお膳立てのみ拝借して独自の映画に昇華しております。原作に無い木こりを4人目の証人に立てるという大胆なアレンジ、(松山崇による)見事な迄に拘った平安の時代考証、(天才カメラマン・宮川一夫による)山中の暗さと木漏れ日のギラつく光との鮮やかなコントラスト、何よりも溌剌とした役者達(個人的には森雅之がベストかと…)の演技!!原作の提示した「真実は”藪の中”、誰にも分かりはしない…」というシニカルな哲学的テーマよりも、アグレッシブな人間の生命力、飽くなき執念を前面に打ち出しており、ベネチア映画祭金獅子賞に輝いたのは(「地獄門」のカンヌ・グランプリの如き)オリエンタル趣味だけではないコトが実によく理解できます。”世界のクロサワ”の名を一躍世界に轟かせた記念すべき1作として9点~!やや観る人を選ぶみたいなので個人的に1点マイナスw。9点(2003-07-20 08:16:14)(良:1票) 4. RAMPO(奥山バージョン) ↓同感です。尤も私が観たのは奥山和由バージョンですが…ハッキリ言って演出センス無さ過ぎ。素人は製作に専念してろってな感じの、話題性狙い見え見え映画としか思えないッス。サブリミナルとかどうでもイイから、作品自体のクオリティをどうにかして欲しかったと思います。バージョン違いを平気で公開する神経も理解不能。チト観客をナメ過ぎじゃありませんか??横溝正史役に香川照之というキャスティングの悪趣味さに…4点!4点(2003-03-24 03:29:01) 5. らせん ひゃー凄い酷評の嵐ですな。でも、私も同感だし。「リング」ですら怖くなかったのに、やれウィルスがどうとか言われても訳が分かりません。何で別の監督(飯田譲治)で作ったのかも意味不明。原作もコレを観てからじゃ読もうという意欲は到底湧きませんな。佐藤浩市も出演作はチャンと選んで欲しいよ、全く。「リング」に対する理屈付けのアリバイ工作ぽい内容で退屈でした。「リング」は単独で観ても一応それ自体で完結する作りなのに比して、本作を単独で観ても「何のこっちゃ」という感じで先ず初めに「リング」ありき、とハナから不利な企画なんで同情の余地はありますが。だからと言って「ループ」だの「バースデイ」だの言われても続きを観たいとも思いませんね…。鶴見辰吾の似合わないヒゲ面に3点。3点(2003-03-03 02:26:04)(良:1票) 6. 乱 ウィリアム・シェークスピアの「リア王」をベースに毛利家の三兄弟をアレンジしたかのような脚本は、舞台を戦国の日本とした以上やむを得ないのかもしれないが…個人的には原作通り娘三姉妹にして欲しかった。84年当時にはもう全盛期の馬力を望むべくもない黒澤演出はひたすらスタイリッシュに走っており、それはそれで良いかもしれないが、矢張り一抹の寂しさを禁じえない。あと、「影武者」の際にも感じたのだが、仲代達矢は確かにウマイのだけど162分もの長丁場を支え切るだけの力量、貫禄といったものが絶望的に欠けている。助演ならグッと光る存在感なんだけどネェ。じゃあ他に誰が、と言われると弱いんだが…うーーーん、「赤ひげ」で訣別した三船敏郎くらいかなぁ?エ、ありきたり?そりゃごもっとも。6点(2003-01-30 12:38:35)
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