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21. 落陽
日活が創立80周年を記念して、
50億円の巨費を投入して製作した超大作映画になるはずだった作品。
満州事変以降の中国大陸を舞台にした歴史ものであるが、
その後の日活が辿ることとなる未来をそのタイトルによって予言してみせたという意味で、
時空を超越した壮絶さを感じずにはいられない問題作。
というわけで、そんな予備知識は無しに見始めたのですが、普通に駄作でした。
もしかしたら、この作品は近未来型双方向インタラクティブ映画なのかも知れない。
どう考えてもありえないとんでも演出に対してツッコミを入れつつ、
どれだけ粗を探せるかというゲーム感覚を観客に提供しているとも言えなくはない。
そういったタイプの作品に興味のある方は是非ご賞味ください。
1点(2004-03-12 08:30:51)《改行有》
22. LOVE SONG
この作品には尾崎である必要性を感じない。出演可能な現存のアーティストか架空のアーティストで音楽をもっと前面に押し出すか、飽くまでも音楽は小道具にして、人間ドラマを前面に押し出すか、どっちかにして欲しかった。あまりにも中途半端。寧ろ仲間由紀恵すら削ってしまって、原沙知絵をメインに据えたラブストーリーにしても良かったのではないだろうか。尾崎と仲間由紀恵に期待して見ただけに、どうにも消化不良である。でも、やっぱり尾崎の曲はいいんだけどね。5点(2004-03-10 15:48:30)
23. Love Letter(1995)
拝啓、藤井樹様、お元気ですか?
ここまで完成度の高い作品は少ないと僕は思う。
まず話が面白い。
導入部分の天国への手紙だけでも話に引き込まれていくのに
それに纏わる様々な物語が次々に展開されていく。
あの手紙がなんだったのかラストにわかるという物語だったとしても
充分に面白かっただろうが、手紙の謎が解けた後の展開が更に興味深い。
ラストは切ないような、心温まるような、
なんとも言えない不思議な感覚に包まれる。
人を好きになるってどういうことなのか、考えさせられた。
個々の役者の演技も素晴らしくて、魅力的な登場人物だらけ。
誰か1人を挙げろと言われると悩んでしまう。
それぞれに良かった。
映像美という観点からも素晴らしいものがあり、音楽も心地好い。
カメラを持ち出して通ってた中学校に行ってみたくなった。
失われた時を求めて・・・[DVD(邦画)] 10点(2004-03-09 09:05:07)(良:1票) 《改行有》
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