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1. ライフ・オン・ザ・ロングボード
《ネタバレ》 大杉漣が主役というだけでも、その珍しさに期待してしまったのですが、いい感じに高まっていく期待が、終盤でガックリに変わったのが残念でした。観終わってまず気持ちよくなかったのは、ファーストシーン。ボードをこいで波に向かっていく一人の男が映されます。上半身裸のその男の背中の肉付きは健康で逞しい感じです。誰なのか分からないように写してますが、「これが主人公なの?」と思わせぶりなファーストシーンです。そのシーンの最期には大杉漣のナレーションも入ります。定年退職した男がそこからサーフィンを始め、このファーストシーンの男になるのかって期待してしまいます。でも、そうじゃなかった。この「騙し」感が強いファーストシーンがとてもイヤでした。ポセイドンに挑むサーファー3人の背中を写したきり、それで結局どうなったかは煙に巻いて、ただ三人とも生きていましたってだけのことしか示さない安易さも、凄く騙されてる気分になりました。そして結局、大杉漣が悠々とボードを乗りこなす場面は一切なし。ここはやはり蓮さんには乗りこなしている姿を披露して欲しかった。それが一番勇気付けられるのに。[DVD(邦画)] 5点(2015-02-14 13:02:47)(良:1票)
2. 羅生門(1950)
グリシャムの原作がけっこう映画化されてた頃、はじめてこの作品を観まして「この時代にこれだけ見られる裁判劇が日本にもあったんだ!」と感心したことを覚えています。また、それまでタブーとされていたらしい「太陽にカメラを向ける」ことで強烈な木漏れ日のイメージができていたことを強く印象に残しています。たしか、役者に枝葉の陰を落としたりしながら撮影してあった気もします。『情景』づくりに労することの大切さを感じる作品でした。『暴行』という西部劇にリメイクされてもいます。[地上波(邦画)] 6点(2011-12-05 23:48:13)
3. ラヂオの時間
《ネタバレ》 これを観た小学生の息子が「メアリー・ジェーン」「ドナルド・・ドナルド・マクドナルド」をクラスで流行らせたようです。三谷幸喜作品で一番好きです。鈴木みやこがコード切って籠城するシーンが大好き!(そのあとの牛島の演説はシラケるけど)[DVD(邦画)] 7点(2009-12-26 00:18:05)
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