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1. 龍三と七人の子分たち
《ネタバレ》 藤竜也でコメディという点に興味を持って観ました。うーん、正直なところ、もっとテンポよくイッパイ笑えることを期待していました。そして、もっとスカッと気分よくなれると思ってました。チンケな詐欺連中に対してイマイチ「こんな奴らメチャクチャにしてやれ!」って思えなかったから、盛り上がれなかったです。北野武の映画ってほとんど観てないのですが、この作品観てすごく気になってしまったのが、呑み屋でのボス決め談議のシーン。ひとりひとりのアップが次々流れるのですが、全員同じ壁をバックにしてるんです。本当はテーブル囲んで輪になってるから、ひとりひとりのアップは背景が違って然るべきなんだけど… 世界のキタノはどういう意図でこうしたのかなぁ、って思いました。あとで同じ場をテーブル中心視点からぐるぐる見回すカットが出てくるから、それとの緩急の差をつけたかったとかなのかな? あるいは撮影上の都合? 映画を観て一番気になったのは、それでした。[DVD(邦画)] 6点(2015-10-15 22:02:02)
2. 臨場 劇場版
《ネタバレ》 ドラマの存在も知らず観ました。あの明るさの中、街の通りに人っ子一人なく、降りしきる雨の中で倒れて両手を高く空に掲げる…なんか冒頭から凄くワザとらしい。続いて通り魔事件のシーン、逃げもせず一歩の後ずさりさえなくすべてを受け入れるかのようにナイフを受ける女のコ…ああ…完璧にテレビクオリティ…そして高嶋のあまりにもワザとらしい大根ニヒル演技…始まってものの数分で作品の底が見えてしまうような酷さです。[DVD(邦画)] 2点(2013-05-04 01:58:12)
3. リング(1998)
貞子がぬーっと飛び出してくるシーンが有名だけど、あのシーンの怖さより、ビデオの謎の映像が生理的になんか逆なでする不気味さがあって、そのインパクトの方が僕には価値がありました。息子がビデオを観てしまったのに玲子が気づいて狼狽えるシーンが好きです。好きなんですけど・・・この作品といい『チームバチスタの栄光』といい、どうしても男二人の物語のままではなく男女ペアの話に変えないと気が済まないという、メジャー映画のスタンスが気に入らなかったりします。それから小説では性的ハンデを持って生まれた貞子に対する差別意識に非常に気持ちを持っていかれるストーリーだった記憶があるんですが、映画にはそういう意識があまり感じられませんでした。息子を助ける為に親に犠牲になってもらおうとするラストの道路の映像はとても印象的でした。良質な終わり方だったと思います。[映画館(邦画)] 7点(2011-06-12 00:59:48)
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