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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
21. ルパン三世 EPISODE:0 ファーストコンタクト<TVM> 《ネタバレ》 非常に評価が難しい特殊な作品。 確かに初期設定と違うので、ラストを見ると、「すべてがルパンのハッタリだった」という事のようだけど、そうすると、長々と話されていた過去話と、そしてそれを聞かされていた我々はいったい何だったのかという事になってしまう。いくらルパンファンでも、まったくのウソなら、そんな架空の作り話には何の価値も見出せないのでは?それとも作中作として女性記者のようにルパンに騙された事を楽しめと言うのだろうか? ただ、私個人の考えとしては、もう「ルパン」の世界は、細かい設定に縛られてこじんまりとしてしまうよりは、既に命を持ってひとり立ちしてしまっているキャラクター達のパワーによって、パラレルワールドや外伝のように幾つもの物語が作られていって良い作品だと思う。 そういう意味では、今作は確かに初期設定とは違うし、ましてハッタリですらあるかも知れないものの、ルパンキャラの魅力を十二分に引き出し、巧く動かしていた佳作だと思う(特に次元、銭形がカッコいい。彼らのキャラクター性でもあるポリシーのベクトルをしっかり保ったままストーリーに有機的に絡ませる作りは、キャラの魅力を十分理解していなくては出来ない)。 個人的には「ルパンのハッタリじゃん」とか、「初期設定と違うからダメ」と簡単に片付けるより、いつくもあるであろうルパン一味のエピソードにルパンがちょっと味付けして語った真実の物語と思った方が楽しめる。 [ビデオ(邦画)] 7点(2004-01-19 01:46:55)《改行有》 22. ルパン三世 燃えよ斬鉄剣<TVM> 五右衛門が中心のストーリーのはずなのに、ラスト以外、彼にほとんど活躍の場が無いのは残念な限り。敵キャラも微妙に中途半端な感じで魅力に欠ける。特に桔梗のキャラの掘り下げがいい加減で、五右衛門を裏切るに至った経緯や、心の底にあるであろう葛藤がまったく描けていない。同じように、ストーリーにも盛り上がりやどんでん返しが無く、可も無く不可もなし。何か、ルパンを始め、登場キャラ全員が脚本に沿って淡々と「演技」しているような印象を受ける作品でした。4点(2004-01-16 21:05:13) 23. ルパン三世(1978) 《ネタバレ》 初期ルパンのテイストを残したまま、うまく映画化されている。時代を考えれば、クローンという設定をいち早く作品に取り入れた着眼点や先進性も評価できる。 ただ、「カリオストロの城」より少し古いとは言え、ほぼ同時期の劇場版という事を考えれば、画にはかなり古臭さや雑な印象を受ける。「カリオストロ」の画が今も色褪せない事と比較すれば、やはりどうしても減点対象になってしまう。 ルパン以外のキャラ、特に次元や銭形の活躍がほとんど無い点など、不満も多い。もっとバランス良く、各キャラに見せ場が欲しかった。マモーのキャラデザも生理的に受け付けない(事実、マモーのパロディであるウッチャンのマモーも嫌いだった)。 また、クローンを作れるのなら、どうしてルパンや次元、五右衛門のクローンと本物が戦うという、お約束な展開が無いのか疑問。そうすれば、各キャラにも見せ場ができるし、娯楽性も高まったはず。大人向けという売りも分かるが、この娯楽性の低さも個人的に今作を好きになれない要因。そのくせラスト付近はあまりにも荒唐無稽な展開でシラけてしまう。 ルパンとマモーという、似て非なる者同士の「自己存在証明」を賭けた死闘。そのテーマは深いし、独特な台詞回しにもシブいものがあるが、娯楽作品としての見せ方や演出はイマイチというのが正直な感想。[ビデオ(字幕)] 5点(2004-01-12 13:41:21)《改行有》 24. ルパン三世 念力珍作戦 どの辺が「念力」で「珍作戦」だったの?この企画自体が「珍作戦」という意味なら超納得。企画が赤塚不二夫というのも、この作品の意味不明さをいや増します。2点(2004-01-12 13:13:26) 25. るーみっくわーるど 炎トリッパー 懐かしいです。今思えば、確かにこれは「犬夜叉」の原点的作品ですね。タイムトリップものとして、すっきりとまとまっている名作です。8点(2003-10-22 17:44:42) 26. ルパン三世 カリオストロの城 小学生当時、リアルタイムで見た影響を差し引いても、とても79年の作品とは思えない、まさに奇跡的な完成度の高さ。安易にCGを多用する昨今の映画やアニメには到底辿りつけない境地に、既にこの地点で達している。確かに「ルパン三世」のキャラの魅力に助けられている部分も大きいが、それでもルパンキャラを生かした作りがとてつもなくうまいため、エンターティメント作品として相乗効果的に面白くなっている。序盤から息をもつかせぬカーチェイスに始まるストーリー展開や、最後まで飽きさせない緩急の効いたメリハリのある演出は、映画に限らずあらゆるエンターティメント作品のお手本と言っても過言ではない。現実的な演出部分と、いかにもルパンらしい非現実的な突っ走った演出の妙味が心地いい。何度見ても飽きないというのもスゴイ。これだけ完成度の高いエンターティメント作品に対しては、キャラ的にルパンらしいとか、らしくないという評価自体、ほとんど意味が無い。恐らく、十年後、二十年後に見ても、小学生当時と変わらない新鮮さと感動を持って見ることが出来るであろう数少ない作品のひとつ。10点(2003-08-26 08:00:40)(良:2票)
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