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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 私は貝になりたい(1959) 《ネタバレ》 怖いのは、矢野中将が個人的には全くの誠実な人であること。清水豊松という「トカゲのしっぽ」を切ったのは、上司による保身のためなどではなく、軍や裁判という仕組みのシステムエラー。こういうのは、時代によるものなのだと以前は思っていましたが、今開催されているTOKYO2020オリパラの組織委員会。大会終了後に事後総括が行われた際には、どんな理不尽に責任取らされる担当者が出てくるかと思うと、悲しいです。印象的だったのは、同房の大西が名前を呼ばれた後、聖書を机に置くまでの間に覚悟を決めるところ。だから、囚人たちが大西を見送るために賛美歌を歌うというありえないシーンがとてもいい。夢のようなシーンだ。これは、10点。所ジョージ版があるのですね。それも見たい。[DVD(邦画)] 10点(2021-08-29 10:23:40) 2. 私をくいとめて 《ネタバレ》 ガチャンといわせないようにドアをロックする。恋愛のはじめの頃の、ため口と丁寧な口調が混じったたどたどしい様子など。せっかくお呼ばれしてきたのにバイク乗ってくる多田。そして、みつ子が部屋の中を取りなそうとした様子を素早く察知した気遣いにも思えるシーン。初めての料理で、かき揚げをだす黒田は本当に料理がうまいんだなとか。監督、巧いなと思うシーンを数えればいくらでもある。そして 語尾にハートマークをつけるしゃべり方が”苦手”な演技とか、のんがさすがだなともうシーンもたくさんあるのだが。でも、なんかちぐはぐだったんじゃないでしょうか。めんどくさい女性が、一歩踏み出すというか、すこし変わる映画だったんだと思いますが、なんか、まだひたすらこじらせ続けているようでした。【追記】のんのその場の空気を制圧する力は、往時の藤谷美和子のそれに似て。[インターネット(邦画)] 7点(2021-06-18 16:37:58)(良:1票) 3. 若おかみは小学生! 《ネタバレ》 なるほど。面白かったですというか、なんか好感を持ちましたというか。基本的なフォーマットは、幼気(いたいけ)で、元気な女の子(チョット勉強は苦手)が、大きな不幸にも負けず(健気)に、周囲の心を動かしていくってやつ、つまりNHKの連ドラのアレ、往年のケンちゃんシリーズのソレなわけで。まあ、この式に馴染みがあるオトナにとっては、外さない仕組みなわけです。ですからこれ、今回は映画でやりましたけれど、続編はNHKの深夜にドラマとして、半年に一回くらいのペースでやったらいいんじゃないでしょうか。おっこの成長をもう少し見守りたいような気になっています。旅館屋のおっこちゃん。【追記】ああ。テレビで日曜の朝に15分枠で子供用にやってたのですね。しかしそれでも、NHKの深夜枠で、少し屈託のある内容でアニメドラマとしての続編。ノスタルジーに浸りたい大人向け。需要ないっすか。[地上波(邦画)] 7点(2020-06-01 07:31:18) 4. ワンダフルライフ 《ネタバレ》 最も幸せだった記憶とだけあの世に旅立てる。とっても心優しいファンタジー映画だと思ったのですが。しかし。我が身に振り返って考えてみると、やはり誰かと心を通じ合えた記憶にするだろうなと思うのだけれど、渡辺一朗氏のエピソードみたいにパートナーとすれ違いがあったらイヤだなあ。それなら飛行シーンにこだわった彼のように、独りの幸せの記憶を選んだ方が懸命かもね。とか、考えながらみていました。そしたら。最後の試写会はグループみんなでみるんじゃないですか。そんな究極のプライバシーを。これからあの世に行くにしても。いや、あの世にいってからもなんか気まずいじゃん。それなら、もう少しチョイスするエピソード考えたよ。(せこいよ、オレ)なんてね。1時間45分頃に、望月のしおりへの言葉、「だから 僕は消してここでのことを忘れたりしない」。このシステムの運営側としては、軽々に言ってはいけない事と思われ。ここでの事を忘れること前提で、別れを告げる方が誠実なのではないか。というわけで、優しさを装ったデリカシーのないファンタジーということで、ワタシの中では収まりました。でも、オレも誰かの幸せに参加していたいなあ。[DVD(邦画)] 3点(2016-10-09 09:27:27) 5. わるいやつら 《ネタバレ》 物語への間合いが計りにくい作品。戸谷院長。ああ、サスペンスだから、この人が最初に死んでしまう人だなって思ったら、物語の中心人物じゃないですか。しかも、理由の分からないモテさ加減。終始、え、なんでと思いつつ観てました。緒形拳がでてから、ようやく物語が正気に返った感じでしたな。[DVD(邦画)] 2点(2016-02-14 09:10:53) 6. 私は二歳 《ネタバレ》 高度経済成長期における若夫婦の日常を赤ちゃんの視点から描き出すということであれば、もう少しコメディっぽいものを期待してました。しかし、その赤ちゃん視点が、期待していたほどには少なく、また若夫婦の日常もおそらくとってもリアルなもの。喜劇要素なし。期待はずれ。なんにも起伏なく進むストーリー展開に、1962年のキネマ旬報ベストワンだったそうですが、「切腹」や「椿三十郎」を抑えて何故?という気持ちでいっぱいです。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2012-01-03 19:33:46)(良:1票) 《改行有》
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