みんなのシネマレビュー |
|
【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 私の男(2013) 《ネタバレ》 海炭市叙景を見た時も思ったが、熊切監督は物語が淡々としていても画作りが巧いからか間が持つ。殺人が起きても、それは一種のスパイスであり、物語にそこまで大きな波紋を与えない。刺激的なシーンは点で発生するが、それが全体の淡々とした雰囲気を変えることはない。 そのせいか、どうも映画の中に入り込めない。入り込まれることを拒否しているかのよう。 淳悟(浅野忠信)と花(二階堂ふみ)の絡みのシーンは印象的に描かれ、ドキドキさせられる。 しかし、それ以外の日常のシーンでの二人がどこまでつながっているかは読み取りづらい。淳悟は、娘として花を愛したいが性欲に逆らえないし誰にも渡したくない。花は、淳悟は私の男(自分のもの)であり誰のものでもない。恋愛関係とも親子関係とも違う妙な関係性であり、他者の介入は許されないのである。 もう放っておけばいいんじゃないの? 正直、そんな二人を見せられても全然感情が動かないけど人間同士が対峙している時の絶妙な緊張感やら、流氷やら、二階堂ふみのエロティックなシーン(ギリギリ見えない!)やら、見どころは多い。[映画館(字幕)] 7点(2015-03-31 01:46:48)(良:1票) 《改行有》 2. ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う! 《ネタバレ》 ちょっと期待はずれ。 若いころの仲良しメンバーを集めて、12軒のはしご酒という伝説を達成しようとしているうちにSF的展開になっていくお話なんだが、序盤30分くらい笑いどころも少なく地味。××との戦いが始まってからは笑えるシーンも増えて、「これどうなっちゃうの?」的なワクワクがでてくる。それなのに、話のシメ方が全然気持ち良くない。 その伝説達成が物語の真相や解決に大きく関わってくるんだろうな、と思いきや全然関係ないってのは本当に腰砕け。 全体的にアイデアが足りてない印象が否めない。ゾンビもの、警察もの、ゲームもので 「そう来るか!」ってな感じでガンガン面白いものを作ってきたエドガー・ライトだけに残念。SFものと酔っぱらいものをうまく掛けあわせられなかったようだ。[映画館(字幕)] 6点(2014-05-03 18:41:28)(良:1票) 《改行有》 3. 藁の楯 《ネタバレ》 一般人やら警察やらが冷静かつ論理的な判断ができなさ過ぎじゃないか。 そいつを守る価値が有るかどうかなんかで、そんなに葛藤するものなのか。 そんなん許したら社会はめちゃくちゃになっちまいますよー、って分からないものか。 問うべきは、司法制度の方じゃないの?いちいちセリフが長いよ。 特に酷いのは、SPが油断し過ぎ。松嶋さんなんか臭いを発しにきただけで足引っ張り過ぎじゃないか。その他もろもろ言い出せばきりがないほどに粗だらけの映画だがそれなりに楽しかったですよ。 藤原くんがホントにクソなのが良いです。[ブルーレイ(邦画)] 6点(2013-11-04 11:56:45)《改行有》 4. 悪い奴ほどよく眠る 二時間半にも及ぶ重厚な現代モノ汚職復讐サスペンス。とにかく緊迫しっぱなしで疲れます。後味悪いです。オールバック髭なし眼鏡の三船さんが新鮮。[DVD(邦画)] 7点(2008-11-27 11:58:29) 5. 笑う大天使 安っぽいCG満載のめちゃくちゃなB級アクションコメディ。原作ファンには大不評らしい ですが、原作をまるで知らない僕は意外と楽しめました。 なかなか頑張ってるアクションシーンは長ったるかったので、もっとストーリー上のコメディ部が中心で中身に厚味をもたしてくれた方が良かったかな。[DVD(邦画)] 6点(2008-11-27 11:56:24)《改行有》 6. 笑の大学 舞台の映画化としてありがちで、やはり地味ですね。それでも役者の熱量があれば見れるものは見れるんですが、これは微妙。前半は笑えるんですが、テンポも悪く、画面も変わらずなので、だんだん飽きていってしまいました。[DVD(字幕)] 4点(2008-11-27 11:52:35) 7. ワンダフルライフ この監督の人間の(特に会話の)撮りかたは、言葉に詰まったり、会話の腰を折ったり、かんだりしてもお構いなしで、演技というものを意識させないリアリティがあって個人的に大好きです。 ただ、この映画は題材は良いと思うのですが、どうにも退屈で眠い。死後ドキュメントみたいな雰囲気は良いんですが、設定の割に仕掛けが弱く、物語や映画としてのカタルシスみたいなものがまるでないのがちょっと物足りないと思いました。 さぁ、どんな想い出を選びましょうか。 [DVD(邦画)] 6点(2008-01-26 16:53:32)《改行有》
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS