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年齢 60歳

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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  カメラを止めるな! 《ネタバレ》 傑作。面白いと言われていて期待通り面白かった映画。近年まれにみる傑作とまでは言わないが、とくに映画が好きな人にとっては、ネタバレせずに見ることができたら大いに楽しめるだろう。【ネタバレ注意】前半部分、ツッコミどころのある不自然さはきっと伏線なんだろうとは思っていたが(そのとおりだったが)、そういう展開になるとは思わなかった。すばらしい回収。むしろ、そんなところまでという広がりがよかった。ただ、映画好きのための映画という感じはするので、あらゆる人への“オススメ映画”になるのか疑問もある。それにしても、これを300万で制作したというのが驚き。ほんと?“素人まがいの演技”を絶妙に演じる役者たちや、周りのスタッフだけでも20人以上いるはずなのに彼らのギャラはいくらなの?ゾンビの人形や撮影機材は借り物なの?とか余計な心配をしてしまう。37分ノーカットと宣伝されているけれど、さすがに編集でつないでいるだろう。劇中で撮影されている映像が、ちゃんと本編中の撮影映像なのか気になったが、その意味でエンドクレジットに流れる「本当の撮影シーン」も最後にいいサービス。とてもいい。【追記】映画の構成上、仕方がないことだと思うけれど、最初の「ワンカット」パートで、突発的な出来事に対して、適切な効果音が付いているのはヘンだね。(あれが“放送されているそのもの”のはずなので)【追記】あれは、本当にワンカット撮影らしい。それならそれで、ああいう形にしてほしくなかった、という部分はあるけれど、まあ細かいことではある。[映画館(邦画)] 9点(2018-08-22 00:20:52)

2.  ちはやふる 結び 《ネタバレ》 傑作。すばらしい。前作(上の句/下の句)の出来がよかっただけに、期待は裏切られないだろうという予想と、そうはいっても何度もうまくいくとも限らないという不安があったのだが、総じて期待を上回るものだった。【ネタバレ注意】まず、前作の引きを受け継いでいる“かのような”出だしにやられた。“上の句”の序盤で少しだけ感じたキャスティングの違和感はまったくない。広瀬すずは千早だし、野村周平は太一だし、新田真剣佑は新だ。原作は途中までしか知らないが、膨大な原作からエッセンスとなる部分を抜き出し、ときには改変して全体を構成し直しているだろうストーリーは、全編にわたって引き込まれるものだ。短い時間で、それぞれの人物の背景が描写されるのも見事だと思う。ただ、クライマックスのパターンがまたそれか、という感じなのは否めない。一番盛り上がる設定なのだろうし、そうそう代わりになるパターンがないということだとは思うけど、前作にも出てきたのでもう少しヒネリというか、別のシナリオがなかったものかと思う。あと、毎回最後の Perfume だけが浮いていると思う(Perfume が嫌いなわけではない)。しかし、アニメも良作だったし、実写映画もこれほど良作なマンガ原作は稀有だと思うので、そういう意味では幸運な作品なのだろうと思う。[映画館(邦画)] 9点(2018-05-02 18:03:31)

3.  映画 聲の形 《ネタバレ》 9点(=今年一番の作品)と評してよいかわからないし、賛否はありうると思うし、好き嫌いもあるだろう。デートムービーになるとはいいがたい。しかし、私にとっては制作発表からの期待に十分応えてくれた、すばらしい作品。聴覚障害とイジメという難しいテーマを扱いつつも、“かわいそう”という感情とは違う意味で心が揺さぶられる。本作は障害やイジメで悩んでいる人たちの気持ちが分かるというものではないし、それを意図した作品ではないだろう。その意味ではそれらを素材としてだけ使っていることに不満を感じる人もいると思う。もちろん配慮に欠けているわけではない。協力として日本ろうあ連盟の名前もある(これは原作でも同じ)。また、原作の緻密さを思えば将也と硝子の関係に絞り込まれているし、他の人物も改変や省略されている部分はあるから、物足りないとか不満を感じる人がいるのもわかる。しかし、アニメで二時間超という尺、かつ美しく映像化された本作は恵まれた作品だと思う。初見では原作(2巻以降)を読まないでいたが、映画として完結していた。また、原作に比べてエグい描写が弱まっている面もあるが、もし原作通りに1クールのテレビアニメとして制作しようとしたら、地上波では放送できなくなるんじゃないだろうか。劇場での上映に比べて、地上波というのは制約を受けやすいものだ。 【ネタバレ注意】小学生時代に聴覚障害が理由でイジメを受けていた硝子がイジメていた将也と再開し、やがて恋心を抱くまでになる。「イジメてたやつを許すのはともかく好きになるとか設定がおかしい」という批判も見たが、もともと硝子は将也を嫌がってはいなかったわけで、その批判は当たらないと思う。丁寧に書き込まれた街並み、硝子が告白に失敗して足をバタバタさせているシーンなど細部にまで神経の行き届いた表現、難しかったであろう早見沙織さんの演技、すばらしい面を挙げればキリがないほどだ。多くの人に鑑賞してほしいと思う。[映画館(邦画)] 9点(2016-09-21 22:36:20)(良:2票) 《改行有》

4.  涼宮ハルヒの消失 《ネタバレ》 凄い作品。ただし、テレビシリーズとの連携が前提であり、単独作品としての評価ではない。でも、観客の多くはテレビシリーズを見ているのだろうし、映画を制作する側もそれを想定しているのではないだろうか。テレビシリーズを面白いと思う人なら、間違いなく楽しめると思う。【ネタバレ注意】私は原作は未読だが、原作に忠実だそうだから、原作が素晴らしいのだろう。あえて言うなら、やや長めでもう少し早い展開でもよい気はする。が、それもアニメの手間を考えるとサービス精神とも感じられる。もっともエンディング曲は微妙なのはともかく、気になる点はある。教室でハルヒの名を出したとき、谷口以外に東中出身者は全員風邪で休んでいたのだろうか。さらに気になるのが校庭に書いた絵の意味である。あの意味は、少なくともテレビシリーズではハルヒに伝わっていないはずだ。テレビシリーズも含めてよくできたストーリーで、原作に忠実に作られているのも、わずかな改変が後の破綻を招きかねないからだろう。それだけに細かい不自然さが気になるところだ。とはいえハルヒシリーズ全体としては傑作で、この作品に知り合えたことを幸運だと思う。 [DVD(邦画)] 9点(2011-01-23 14:45:39)《改行有》

5.  大誘拐 RAINBOW KIDS 《ネタバレ》 初見は15年くらい前(なにしろLDだった)。映画公開時には「ひさびさに日本の映画が面白い」という、邦画にとって自虐的なコピーだったと記憶しているが、たしかに面白いと思った。ほんとうの悪人が一人もいないという設定でのドラマがよくできている。中盤に少しだれる気がしないでもないが、オチがよかった。まあ、若者俳優陣の大根ぶりは気になるが、あれはあれで味があってよい。しかし、すべては北林谷栄の素晴らしい演技。“やさしいおばあちゃん”から“プライド高き当主”への変化からは、本人の気性が透けて見える。 [DVD(邦画)] 9点(2008-09-15 22:24:26)《改行有》

6.  シコふんじゃった。 《ネタバレ》 やっぱり日本のいい映画はいいな、と思える作品。周防監督らしいのだろうが、この映画のいいところは、笑いがあふれているところ。ハリウッドの“コメディ”映画がいまいち笑いきれないのと対照的(そもそもコメディ映画は、笑えるように翻訳するのが大変らしいけれど)。正子の出場は“やりすぎ”な感じがしないでもないですが、やはり主役の本木雅弘が凄い。すばらしいキャスティング。[DVD(邦画)] 9点(2008-04-01 01:03:47)(良:1票)

7.  劇場版 メイドインアビス 深き魂の黎明 《ネタバレ》 傑作。テレビアニメの続編にあたるので、テレビ版を見て気に入る作品かどうか判断する必要はあるが、気に入った人なら間違いなくお勧めできる作品。ただし、エグイ描写があり「R15+」にレーティングされていることは注意。 【ネタバレ注意】 決して心地よい作品などではないし、テレビ版を見ていれば序盤から悪い予感しかしないだろう。その予感はそのまま当たる。意外な展開も含め、細かい部分のツッコミどころを勢いでごまかすということもない。ストーリーがよく考えられているのは原作からだろうけれど、劇場アニメだけあって映像も丁寧に作られている。さらなる続編につながるポイントとしても十分である。なお、本編の評価とはしないが、週替わりで上映された本編前の短編「マルルクちゃんの日常」もよかった。とくに4週目は、本編にも影響するような設定が盛り込まれていたのが意外だった。ちゃんと原作者と打ち合わせていたらしい。[映画館(邦画)] 8点(2020-11-24 18:58:38)《改行有》

8.  ジョゼと虎と魚たち(2020/日本) 《ネタバレ》 良作。原作未読、旧実写版未見の状態で鑑賞(東京国際映画祭)。予告編である程度は予想できたけれど、タレント声優であったことは気にならなかった。 【ネタバレ注意】 序盤、ジョゼの傍若無人ぶりとか、そのジョゼを祖母が閉じ込めようとしていたりとか、ちょっとそれはないと思うところもあるのだが、そのあたりは気にならないくらいの展開。まさに王道的なラブストーリーである。突拍子もない出来事が起きるということでもないのだけれど、アニメ映像としても丁寧に作られていて好感が持てる。クライマックスで起きる“偶然”くらいは許容したい。細かいことだが、主人公への思いを受け止めてもらえない脇役のバイト先の女性が、序盤では相手にもしていない感じの、しかし好青年であるもう一人の男性と終盤でうまくまとまっているような描写があるのもよいところである。(改めて確認してみたいと思うが)悪役がいないだけでなく、不幸な結末を迎えた登場人物はいないのではないだろうか。とても“見心地のよい”作品。 なお、旧作実写版で池脇千鶴の濡れ場がある、ということが話題になったことは知っていたが、それらしい箇所はまったくなし。このストーリーのどこで?と思ったら、実写版はアニメとは別物らしい。アニメを見た後、実写版を見ようと思っていたが、正直あまり見たくない気持ちである。[映画館(邦画)] 8点(2020-11-22 09:56:37)《改行有》

9.  劇場版 SHIROBAKO 《ネタバレ》 良作。今年一番の期待作で期待通りの内容だったが、期待を超えてはこなかったという感じ。好きだと言える作品ではあるけれど。 【ネタバレ注意】いくらかネガティブな点を取り上げておくと、そもそもテレビシリーズでハッピーエンドだったのを覆す序盤だというのは、設定上しょうがないとしても、途中に挟まれたミュージカルがちょっと長い。ミュージカルしてる間って、なかなか話が進まないんだよね。え、まだ終わらないの?と思ったくらいの長さだった。もう一つは、クライマックス。“劇場版”アニメの中の“劇場版”アニメなんだから、もっと凝ってほしかった。もちろん作画や動きが重要なアニメではないし、「封切まで3週間」という設定で劇的に改善させるわけにはいかないだろうけど、最初から作画やCGはもっと凝ったないようにしておくとか、もう少し“見せ場らしい見せ場”であってほしかった。なお、冒頭のテレビシリーズ(主に前半)のダイジェストは、あってもあまり意味がないと思う。 このように、細かく気になるところはあるけれど、全体としてはとても楽しめた。テレビシリーズを見てない人にとっては意味が分からないところはあるだろうけれど、相手にしていないと思う(だから冒頭のダイジェストは要らないと思うのだが)。セリフまわしの妙はさすがで、テレビシリーズからの笑いや、現実におけるこの数年のアニメ業界の話題も交え、充実していた内容だった。 一度見ただけでは把握しきれないところもあったので、この後もリピートする予定。[映画館(邦画)] 8点(2020-02-29 23:39:34)《改行有》

10.  劇場版 響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレ 《ネタバレ》 とてもよい作品。ただ、“すごい”という印象は持てなかった。テレビシリーズがそれだけよくできていた、ということだと思う。【ネタバレ注意】テレビアニメからそうだけど、中学時代のトラウマから抜け出せない人ばっかり、という印象はある。もちろん、そういう心情や性格が交錯していくようすはうまく描写されているし、終盤にいたるまで自然かつ緻密。京都アニメーションらしく画が綺麗でよく動くのもいい。ただ、演奏シーンはやたらCGと手描きを駆使している感じが強く、もっと落ち着いて演奏を聴かせてもよかったように思う。あと、テレビシリーズに比べて曲がイマイチだった気がする。モトムと親との関係がやけにアッサリしていたのと、麗奈&滝先生に至っては何の進展もなかったのが“フィナーレ”としては残念。そもそも麗奈成分が少なかった。あと、初っ端から秀一&久美子という展開で「こりゃ別れるな」と思わざるを得ないところ、まあ、それなりの展開ではあったが、勢いでキスしそうになった割に別れちゃうとか、これは後輩に迫られてデキちゃうパターンという気がする。テレビでも“根はいい子”という描写されていたデカリボン先輩が夏紀に感謝を述べたり、卒業した先輩たちが最後に登場してちゃんと様子を見せていたりと、細部まで“行き届いている”ところはさすがである。[映画館(邦画)] 8点(2019-04-22 07:59:15)

11.  君の膵臓をたべたい(2018) 《ネタバレ》 良作。もともと話題になっていたのは知っていたけどスプラッター感のあるタイトルでまったく興味を持っていなかった。たまたま Kindle でコミカライズ版の序盤が無料になっていたのを読んだところ、全然印象と違うストーリーっぽいと分かって楽しみにしていた。十分満足のいく作品に仕上がっていると思う。(大きく改変している)実写映画がヒットしたらしいのに、(比較的原作準拠度の高い)アニメ映画の出足がイマイチらしいのはとても残念。【ネタバレ注意】冒頭でヒロインの遺影が出てくるけど、白い制服写真って遺影という感じがしない(これはコミカライズ版も同じ)。普通の葬式なら、せめて黒い制服に加工してくれるんじゃないだろうか、と余計なことが気になった。終盤の展開は途中の伏線で予感させてくれるけれど、原作のように直接文章でしつこく読まされない分、(よい意味で)急展開な印象を与えられているのではないだろうか。最後にコーヒーショップで恭子に真実を伝える場面で、何も注文しないのが気になった(原作にはちゃんと描写がある)。ほかにも旅行先の描写が止め画なのに、アニメで追加された花火シーンがバリバリCGでキレイなところは落差を感じたとか細かく気になる部分はあるが全体として原作のテーマは失われず、良作だったと思う。【追記】冒頭の病院のシーン、会計の番号が気になった。「54番」を大きく出しているなら、その下に「55番」以降の続く番号が出ているのはヘンではないか。もう一点、最後に「プラントハンターによるソニーパーク炎上事件」を思い出すシーンがあったんだが(アレの内容をよく知らないのだけれど)、大丈夫なんだろうか。[映画館(邦画)] 8点(2018-09-07 01:59:51)

12.  恋は雨上がりのように 《ネタバレ》 傑作。原作コミックから読んでいて、高校生がオジサンに恋をするというファンタジーな設定ながらも、なかなか惹かれるストーリーだった。アニメ化された作品もよく、流行りとはいえ実写映画はどうだろうと思っていたが、バッサリ捨てるところは捨てながらも、原作のエッセンスを損なうことなく、端折っているような印象もなく、単独の作品としてうまく再構成されていた。もともと“大感動作”ではないけれど、映像化に恵まれた作品だと思う。それにキャスティング。小松菜奈と大泉洋という組み合わせはもとより、脇役も原作キャラを彷彿させる人たちばかりだった。あえて気になる人を挙げるなら喜屋武はるか役の清野菜名くらいだけど許容範囲。コミックやアニメでは不自然な部分があっても“画”からの想像で補完してしまうところがあるのに対し、実写映画ではどうしてもリアリティを考えなければならないことはあるけれど、そういう不自然さも感じなかった。【ネタバレ注意】小松菜奈が疾走するシーン、ホンモノの陸上選手ではないけれど、ちゃんと疾走している印象があったのもよい。ファミレス「ガーデン」も、よく原作の雰囲気を損なわない店構えのロケーションがあったものだと思う(わざわざ建てたわけじゃないよね?) ラストも、状況が違っているけど、ちゃんと原作のセリフだったのはよかった。考えたんだろうな。[映画館(邦画)] 8点(2018-06-30 01:33:43)(良:2票)

13.  BLAME! 《ネタバレ》 傑作。コミック原作はだいぶ前に1巻のみ読んで難解だった記憶しかなく、2週間の限定公開ということで、「シドニアの騎士」ファン向けの作品かと思っていたが、ちゃんと面白い作品に仕上がっていた。【ネタバレ注意】原作の設定を借りて、ストーリーが大きく組み替えられているらしい。原作者がちゃんと絡んでいるそうだが、原作1巻を読んだ限りでは、ある意味“こんなに分かりやすい話”になるとは思わなかった。ただ、最初の“探検”はともかく、希望が見えてきた時点での探検に(若い)女を連れて行くかな、とは思った(子孫繁栄的に)。小さなことではあるが、色々注意深く設定されているように見えるだけに気になる点だった。[映画館(邦画)] 8点(2017-11-07 20:56:50)

14.  君の名は。(2016) 《ネタバレ》 傑作。絶賛されるのもわかる。先週までで興収91億で、100億が通過点とも言われているが、このまま記録を打ち立ててほしい作品。【ネタバレ注意】序盤、「夢の中で現実との区別がつかない」ということはあっても「現実で夢かどうか区別がつかない」ということにリアリティを感じないので、いつまでも「あれは夢」と思っているのはおかしいだろ、と思っていた。入れ替わって“現実世界”で生きているのだから、自分に電話すればいいじゃないかとも思った。なんでスマホで日記を付けるだけなのか。だが中盤の展開で、そのあたりの醒めた気持ちが吹っ飛んだ。そういうことだったのか。そこから先の展開は引き込まれるばかりだった。序盤の疑問も、入れ替わりの記憶を忘れてしまうものと理解すれば(ご都合主義とはいえ)納得できるものだ。それが結末に結び付いている。一点、気になるのは三葉が自転車をこぐ場面で見せたパンツ。“サービスカット”なのかもしれないが、要らなかった。 新海誠監督の過去作を思えば、この爽やかな結末は意外でもあるが、「よく話し合って作った」とのことだ。今後の作品にも期待したい。[映画館(邦画)] 8点(2016-09-21 22:05:28)《改行有》

15.  ちはやふる 下の句 《ネタバレ》 “上の句”に比べれば、少し新鮮味がなくなった気はするが、やはり青春映画の傑作。【ネタバレ注意】原作から大幅に改変されてオリジナル要素が加えられているものの、キャラクターの骨子は変わらないというのは“上の句”と同じ。新鮮味が薄く感じられたのは対戦シーンが少なめだったからかもしれない。なにしろ一番の名手であるはずの新の対戦シーンがほとんどない(このストーリーではしかたがないけれど)。余談だが、部室に貼ってあったのは“上の句”で着物の合わせが逆だったポスターじゃないか? 最後、“上の句”と“下の句”で区切りをつけているから当然といえば当然なのだが、このあたりをやっているなら、映画はもっと続けられるんじゃないかと思ったところで急展開の締めくくりになってしまった。まあ、綺麗に終わったといえばそうなんだけど。しかし、エンディングのPerfumeはやっぱりちょっと(しかも“上の句”と同じ曲だった)。と思ったところで、続編制作の報。そちらも楽しみ。[映画館(邦画)] 8点(2016-04-30 00:08:29)

16.  ちはやふる 上の句 《ネタバレ》 よくできた青春映画。アニメしか見たことがなく原作コミックは未読だけど、大幅な改変を加えているのに、原作のエッセンスがうまく活かされている。うまくアニメ化された作品が実写で駄作になってしまう例は多いが、本作はそうした例には当てはまらない良作。【ネタバレ注意】アニメ(おそらく原作も)を知っていると、オリジナルな展開や会話に驚かされる面はある。それくらいストーリーや設定は大幅に改変されている。しかし、(前後編の2部作とはいえ)“映画”という作品として完結したもの、あるいは現代的・現実的なものに作りかえられているのであって、それぞれの人物の性格付けや立場は変わらない。原作エピソードの“いい場面”はちゃんと再現されている。あえて言えば、片手間だった顧問が大会に行くなら「練習を見て気が変わった」というシーンを入れてほしかったというくらい。あと、エンディングでPerfumeはちょっと。「下の句」が楽しみ。[映画館(邦画)] 8点(2016-04-08 21:53:15)

17.  容疑者Xの献身 《ネタバレ》 面白い。テレビは見ておらず、原作も未読だが、原作が面白いのだろう。【ネタバレ注意】天才対天才という筋書きで、どちらかがミスを冒したわけでもなく(気になる点はあるが)、ちゃんと話が展開していく。役者もいい。柴崎コウの無駄かげんも許容範囲。ただ、本筋に関係ない冒頭のシーン、登山のシーンなど、やや冗長に感じる部分はある。またストーリーとしては、2日続けて午前休みしたことが気になる。「日頃と違う」ことはアリバイ作りにはマイナスになるはずで、(結局自分の犯行を露呈させる)2日目はともかく、(無関係なはずの)1日目は無理してでも朝から出勤すべきだっただろう。実際、そうすれば湯川に気づかれなかった可能性が高い。そうなっては話にならないだろうが、「かつては容姿を気にしなかった石神の変化」から展開させてもよかったかもしれない。それを言ったら、最初から死体を見つからない場所に隠してしまえば失踪事件で済んでいただろうし、富樫の経歴を調べたら別人であることがばれそうな気もするが。しかし、冷静なはずの石神が結局…と思わせる展開が、うまく回収されているのは見事。四色問題の解決が「美しくない」というのもさりげなく高いポイント。花岡靖子の自供がなければ、石神は「自分の才能を活かして最愛の女性を幸せにした」という幸せな気持ちを持ち続けて生き続けることができ、花岡親子も幸せに生きられたのであろう。石神は、花岡靖子が感じていた重圧を理解しておらず、それが招いた最悪の結末というラストもよい。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-05-02 20:37:44)《改行有》

18.  告白(2010) 《ネタバレ》 傑作。脚本がよくできているし、演技も素晴らしい。面白い邦画は、本当に面白いと思わせてくれる。たしかに現実離れしている点は感じるが、これは映画。私は気にしない。【ネタバレ注意】いきなり冒頭からタイトル通りの展開なのかと思ったが、その後の作り方がうまい。おそらく、(この映画の中での)森口悠子は、血液も混入させていないし、最後の爆弾も解除したままなのではないか。あくまで脅迫。後者は、対象者や巻き添えも含め不確定要素が多すぎるし、銅線を切断して解除した後の描写がない。個人的には、R15+指定になったスプラッターな演出は、もう少し抑えてもよかったと思う(スローモーションの多用も)。 [DVD(邦画)] 8点(2011-02-08 23:05:59)《改行有》

19.  さんかく 《ネタバレ》 良作。【ネタバレ注意】3人とも、ただ演技してる役者だということを忘れて、いかにもいそうな迷惑キャラで「全員不幸になって終われ」と思うくらいにイライラさせられる。設定も演技も素晴らしいし、田舎に行った後の展開が凄い。留守電の件は、着信拒否しそうな気はするけれど。 [DVD(邦画)] 8点(2011-01-23 14:10:44)《改行有》

20.  サマーウォーズ 《ネタバレ》 面白かった。点数は甘めだけれど、楽しめた。冒頭は声優が気になったけれど、ストーリーがよかったし、仮想現実の映像もよく作られていた。予告編では何がどうなるんだかわからなかったが、ちゃんと話の筋があった。ご都合主義、ネットの世界観など、制作側は承知の上でしょう。【以下、ネタバレ】最初に解読したはずの暗号が間違っていたのに、その時点で、“他の暗号解読者と同じように”アカウントを乗っ取られているのは変(そういう描写をしなければよかったのに)。スパコンだのイカ釣り漁船だの、アニメだからこそ、という描写があるし、最後の暗号解読もいい展開。何より“根っからの悪者”っぽい人がいない。(展開はそうでもないけど)なかなかほのぼのした映画だった。[映画館(邦画)] 8点(2009-09-04 02:55:06)

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