|
1. 人間失格
《ネタバレ》 原作が好きなので観ました。原作には、主人公の独白が自分と重なりハッとさせられる、そんな魅力があると思うのですが、映画では説明的な言葉は一切ありません。それでも原作と同じように、後ろめたい共感みたいなものはありました。
この映画は豪華なのに自然。舞台にしてもそうですが、特に女優陣が素晴らしかったです。寺島さん演じる女性は、原作からはみ出していないのにとても生々しく、薄幸そうだけど芯のあるキャラクターで印象に残りました。
酒に溺れ、行く先々で女と何かある主人公。駄目だなあ…と思うけれど憎めない。そんな絶妙な駄目さ加減が、よく表現されていると思います。[映画館(邦画)] 9点(2010-02-28 19:19:29)《改行有》
2. カムイ外伝
説明的な語りや、不自然なアクションのたび現実に引き戻されそうになった。重力どこいった的な跳び方をされてしまうと、実際にそうしているように見えないため「すごい!」と思えず。
だけど、スローでの水滴などはきれいだったし、松山ケンイチのしなやかに動く肉体も見ごたえがあった。誰にも感情移入できないまま、観終わってしまったのは残念。[映画館(邦画)] 6点(2009-10-04 21:32:29)《改行有》
|