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プロフィール
コメント数 253
性別 男性
自己紹介 直接的に「内容」に向かうのではなく、「スクリーンへの現れ方」を語る言葉(技法論的な言葉)をなんとかめざしたい。

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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  人間蒸発 《ネタバレ》 「探す映画は探される」というのは、私の持論である。探す主体がやがてまさに探される客体となるのは、何もこの映画に限ったことではない。この映画作り自体がはじめからそれを意図していたであろう、探すことをやめた時、見つかる重大なこと、がある。[映画館(邦画)] 8点(2024-01-24 17:37:55)

2.  妻二人 《ネタバレ》 イマジナリーラインを絶えず踏み越えて、見交わしの都度人物の位置が左右反転するという画面演出スタイルが目立っている。それは調和的な向かい合いの否定である。つまり、人物たちがそれぞれに潔く自分であることを追求しぶつかり合う増村流で、かくて未練がましい絡みのない、メリハリのあるスピーディな進行となる。岡田茉莉子の代表作の一つとなっているのではないだろうか、増村映画の偉大な常連若尾文子を脇に回して。[DVD(邦画)] 8点(2023-01-17 10:11:21)

3.  暖流(1957) 《ネタバレ》 左幸子が回る、環境の同調圧力を振り払う独楽のようにブンブン回りながら、恋のターゲットに向かって一直線。野添ひとみも素晴らしい。きわめて動的で立体的な演出で、イマジナリーラインを絶えず踏み越えるゆえ、見交わしの都度人物の位置が左右反転する。人物が頻繁に横に動いてイマジナリーラインを跨いだり、カメラが人物の背後に回って逆サイドからも撮ったりで。もちろん人物位置の反転自体が良いのではなくて、輪郭のある人物どうしの格闘が、反転の度により深められ、映画語りの速度を上げることこそが。この『暖流』の秀逸な撮影者ということで村井博を知る、すると、彼にはあの宮川一夫を鋭く相対化する視点がある、ということに出会う(「インタビュー 村井博」『映画監督 増村保造の世界』所収)、興味津々![DVD(邦画)] 9点(2021-01-06 14:07:55)

4.  天然コケッコー 《ネタバレ》 横恋慕してくる男、父親の浮気、カレとの別離の可能性などなど深刻な話題となりうる局面で、ヒロインは積極的には動かない、受動的である(が、従属的ではない)。とにかくボーっとして、まずはながめている(観客もボーっとながめている)。中心人物が受動的なので、周囲世界のほうが重量を帯びる、といっても、なんだか周囲世界の方で納まってくれるので、しあわせな映画となる。そんな映画があってもいいではないか。[DVD(邦画)] 8点(2021-01-06 14:01:00)

5.  青空娘 《ネタバレ》 ウジウジ悩まない、恨まない!(とりわけこれ!)、低レヴェルの諍いに与しない、青空を仰いで苦境をどんどん乗り越えてゆく。昭和32年の快作である。湿っぽい日本映画にあからさまに対抗している。[ビデオ(邦画)] 9点(2020-04-13 23:33:56)

6.  ろくでなし(1960) この「噂の名作」を映画館で観るのに時間がかかった、かつては。ついに観ることができたときにはほんとうに興奮した。世間に追従するだけではない「若者」の映画、映画は若者のための野心的なジャンルとなったのだった。若者表現において吉田には小津との有名な確執があったし、これも日本映画史の貴重なひとこまである。[映画館(邦画)] 10点(2020-03-08 08:52:37)

7.  Love Letter(1995) 《ネタバレ》 ラストシーンが微妙にいい。二人居るヒロインを一人二役、かつそのうちの一人の役を二人の俳優が演じることの意味。高校時代の自分への(死んだ樹君が描いた)似顔絵が出てきたのが届けられるという感傷的なシーンなのだが、中山美穂にではなく酒井美紀に似た似顔絵なのである。つまり中山美穂(樹役)にとって自分に似ていない(博子役の中山美穂にとっては似ていてはガッカリなのである)のが似ていることの証であるというこのちょっとしたズレが、観客にとっての戸惑いでもあり感傷を強めることにもなる。『花とアリス』と双璧の岩井俊二の傑作。[映画館(邦画)] 9点(2016-04-17 10:43:37)

8.  くちづけ(1957) 《ネタバレ》 鬱屈を振り払う意志(即決の決断力)が生む猛烈なスピード。なるほど増村が志すように非主体的な日本映画の対極に見える。だが映画である以上、意志や主体が絶えず視覚の対象へと(つまり客体レヴェルへと)引き落とされて(やみくもの即決というのは熟考という人間的能力からの疎外態でしかないだろ!)、皮肉にもそういう疎外態が魅力なのである、増村の場合も。[DVD(邦画)] 7点(2016-02-26 00:01:20)

9.  大鹿村騒動記 《ネタバレ》 阪本順治のよさで、なんとなくいい感じの出来に仕上がっている、ただただなんだかいい感じの映画、そんな映画があってもいいではないか。メリハリの利いたおもしろいストーリーの展開とかなんとかそんなものこの場合必要ない。手法的に印象的なのは、突如逆サイドからのショットが効果的に入ることがしばしばであることで、それは映画である以上当たり前のことであるかのようだが、舞台ものである分、おのずとそれとの差異化をはかっているとも思える。[DVD(邦画)] 7点(2016-02-21 19:17:32)

10.  田園に死す 《ネタバレ》 売りに行く柱時計がふいに鳴る横抱きにして枯れ野行くとき。家の換喩である柱時計にも実は未練がある(家出をすすめる寺山は家らしい生活をしたことがないという哀しい逆説である)。中年の「私」が少年時代の(母を乗り越えた)「私」を待ち受けるが、来ない。これはいいシーンだ。結局、幼年期というものを卒業できない人間のモンダイなのである。いい映画だと思う。[映画館(邦画)] 8点(2016-02-02 23:08:39)

11.  小さいおうち 《ネタバレ》 松たか子がいい!ところで、人物たちを泣かせるのが多いのだが泣くのをこらえさせる演出をしたほうがたぶん効果があると思う。泣くのは、観客の仕事なのだ、笑いと同様に。 山田監督作品は「寅さん」シリーズと『たそがれ清兵衛』だけが良い例外。[映画館(邦画)] 6点(2016-01-31 13:49:44)

12.   《ネタバレ》 ダメ男からついには「必死に」逃げる女だが、逃げても逃げても捕まるように逃げている、のが腐れ縁における内的葛藤というところだが、正直、いいかげんにしろである。この永遠の不徹底な逃げだけで映画を作るのは大胆すぎる(観客のほうが逃げる)。その代わりといおうか、大エキストラ起用の火事のシーンがものすごく気合いが入っている。要するにこういうことだ、徹底的に寄りの(世界喪失的な)撮影のきわめて個人的な別れ話に、それとはまったく無関係な社会的騒動を目覚まし的に衝突させてみせるという面白さ。[ビデオ(邦画)] 5点(2015-11-02 11:06:18)

13.  落第はしたけれど 《ネタバレ》 斎藤達雄の長い手足のコミカルな身振りが印象的である!小道具の数々がきわめて豊かな表情をみせる、いちいち挙げる必要もない、もうなにもいうまい、最高傑作だ。[映画館(邦画)] 10点(2015-09-15 10:21:41)

14.  千羽鶴(1969) 《ネタバレ》 増村が川端とは!?と、まずは驚きなのだが、強弱ではなしに、やはり強強強の増村調である。増村は観客にひたすら襲いかかる。[ビデオ(邦画)] 6点(2015-09-15 10:05:56)

15.  最高殊勲夫人 《ネタバレ》 増村って、強弱がなくて、強強強の連続である。疲れる、が、一生懸命の細部演出の積み上げは感取できるし、ゴージャスな映画である。[ビデオ(邦画)] 7点(2015-09-12 23:28:06)

16.  トカレフ(1994) 《ネタバレ》 長回しだ、長い、魅力的に長い。相米慎二との違いってなんだろう、と考える。阪本監督のほうがまだ説話的かな、相米はもう破れている味なので。それにしてもこの主人公が死ぬ必要はないわけでね、しぶとく生き抜ぬくべき、説話的なカッコヨサの要請に背いても。[ビデオ(邦画)] 7点(2015-04-21 23:54:21)

17.  禍福 前篇 《ネタバレ》 成瀬映画の例外的に強力なシーン!相思相愛の恋人があるにも拘らず親から政略結婚を強要されている男が草原に仰向けになっていて、その憂鬱を馬上の女性の出現が一挙に吹き払う。大蒼穹をバックに圧倒的に爽快に現れ出るこの馬上の魅力的な女性がなんと政略結婚の相手なのである。もはや何も悩む必要はないのであって、洋装で颯爽と馬に股がるこのモダンガールへと一挙に心変わりである、「メソメソする」和装の入江たか子を棄てて! 日本映画史におけるモダンガール像のきわめて政治的な機能を、成瀬映画も担ったのだ。銃後を守るのみならず外地にも乗り出すような積極的な女性像は、求められ利用され、やがて時期が来れば排除もされるだろう。[CS・衛星(邦画)] 8点(2015-03-23 16:48:22)

18.  花とアリス〈劇場版〉 《ネタバレ》 真ん中の木立が画面を二つに分けている。センパイを引き連れているアリスが、木立につかまって、左のフレームに体を乗り出して、花に電話をする。この人どうするの?センパイは右のフレームにおとなしく収まって料理されるのを待っている。花が答えて曰く、「記憶喪失」のセンパイはアリスの元カレっていう設定なのよ。アリス目を点にして「うっそぉ、はやく言えよ」。このなんとも可笑しいシーンだけでも、ほんとうによくできた瑞々しい「映画の映画」だ。映画の筋の展開を、登場人物がフレーム内フレーム(木立)につかまって相談するという「映画の映画」。[DVD(邦画)] 10点(2015-03-23 16:17:49)(良:1票)

19.  宗方姉妹 《ネタバレ》 なるほどこれには戸惑う。やけに怖い無職の夫がふるうビンタ、これはいけない、存在の深みがトグロを巻くようなのは、小津向きではない。オテンバな役柄で思い切り浮いている高峰秀子、居てくれて良かったよ、でないと陰気になってしまう。[ビデオ(邦画)] 6点(2015-03-16 21:20:14)

20.  祇園囃子 《ネタバレ》 完璧。今で言えば芸能事務所のシンドイ話を見せられる感じ。ラストシーンだけでも素晴らしい(という言い方は、濃密な作品世界のラストシーンについにいたった感慨でもある)。新入り若尾文子の身代わりで辛い務めを引き受ける木暮実千代の笑みで終わる。乗り越えた笑みなのである、凄い。 長回しの溝口(宮川一夫カメラ)だが、畳の座位から立ち居への移行にアクション繋ぎが例外的に二三あってメリハリが導入される。日本家屋の襖や簾などの上下の線がフレーム内フレームとして頻繁に画面を、閉じられた謀略・欲望・権力の空間として現出させる。[映画館(邦画)] 10点(2015-02-24 18:45:39)

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