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プロフィール
コメント数 1648
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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201.  さよならジュピター 《ネタバレ》 よく「詰め込み過ぎ」と言われてる作品かと思うのですが、確かにそーなんですケドだから根本的に映画として内容が足りてない(=間延びが酷い)訳ではないと思うし、これも根本的にはそれらの内容がごくレベル低すぎ(本質的な意味で)てコトでもないかとは思うのですね。そこに加えて(大作映画だけあって)特撮やなんかの質は別にそんなに酷いっちゅうモンでもねーですし(音楽とかユーミンの主題歌なんかは決して悪くない方にも思えますし)だからまァ「普通につまらない普通の映画」の範疇ではあるかと思いますね(ただし「かなり高度に」)。 ※ま~でもゆーて、まずちょっと「無駄に長い」という気もしますケドね(間延びとゆーのとは少し違うと思いますが)。 ※あと演技面は、好いか悪いかの前にどーにも気になるのが英語と日本語のごった混ぜなのですよね。日本語なら(皆)日本語、英語なら(皆)英語、の2つが混ざるのは別に好いんですが、会話する2人の片や日本語・片や英語ってシーンがワリかし多いのは正直ウザいです。たぶん、役者が両方は喋れないってヤツばっか、という単純な理由だと思うのですが、にしても外国人キャストなんか別に大した演技もしてねーのですから喋れるヤツを連れてくりゃ好いのに…と思うのですケドね(最悪片言でもいーじゃんか)。 しかし、詰め込み過ぎ⇒それ故に個々の要素ひとつひとつは薄っぺら過ぎ、なのもまた確かであり、だから結局コレという見せ場がコレといって見当たらないから(全体としても)あんまし面白くない…のだとも思うのですね。取捨選択するなら、一番要らないのは個人的には(火星のナスカ絵に始まる)宇宙古代文明ばなしかな~と思いますね(この話でもってオーラスも締めくくろーとしてるのですケド、結局ココがいちばん意味不明なモンだから観終わった感じがまた激・悪くなっちゃってる気もしたり)。木星太陽化計画をやろーとしてたら⇒ブラックホールが太陽系に接近してる!らしーので⇒計画変更して木星を爆破!して軌道を逸らしました…なら、も少しシンプルでたぶん尺もコンパクトに出来たかと。 でも、コレだとぶっちゃけ「『妖星ゴラス』の二番煎じ」にしかなってない気がするので、やっぱラストのドンパチはアクション的にもっと見応えの有るモノまでに単純に改善して、そんでココにもっとチャンと(本田とマリアの)宇宙ロミジュリの話を絡ませればいーじゃないですか。ただし現状、ロミジュリの話は(前述どおりな中でも)いちばん薄っぺらい!て感じなのですケドね(⇒散々無重力セックスしただけじゃねーか!と)。ま、ソコはジュピター教団のヒッピー風を全部ブッタ切れば済むコトか、とも思いました(アレも正直総じて全く意味不明にも思えるのですが、コレはもしかしたらジェネレーションギャップてヤツなのかもな…と思ったりも)。 とは言え個人的結論は「アイデアの質が足りないのを量で誤魔化そうとして失敗してるヤツ」てなコトだと思いますね(前述どおり、私には今作は『妖星ゴラス』の劣化版にしか見えんのです)。でもやっぱ、ソレこそはどこまでも「量より質」なヤツだ、と思うのですケドね(当たり前に)。[DVD(邦画)] 3点(2022-05-03 22:55:40)《改行有》

202.  クライシス2050 《ネタバレ》 もし、映画の面白さ・見どころの有無の具合を数値化できたとして、ソレを製作費で割った値でランキングをつくったなら、洒落や冗談ではなくマジで、ワリとブッ千切りで今作が史上ワーストだ…という気がしますですね。今回、似てると噂の『さよならジュピター』と(念には念を入れて)見比べてみましたが、今作に比べればアレなんて(アレさえも)甚だ可愛いモンだとすら思いましたよ(まあ、アッチは「詰め込み過ぎ」ですが、コッチは「それすら無い」という系統ですケドね)。私だってこーいう映画もそこそこ観てきてる…て自負も在りますケド、確かに本作は個人的にも超・ド級ではありました(流石、今どきDVD化もされてないダケはあります)。 正直、どこがどう駄目なのかを事細かにレビューに書いてやるつもりで息巻いて観てたのですが、観終わる頃には息も絶え絶え・精根尽き果ててソレどころではない感じです。一点だけ言いたいコトが残ってるとしたら、コレもマジで今作のドコに製作費が70億も掛かったのか、てコトですね。例え主演がチャールトン・ヘストンで、その他キャスト・スタッフもハリウッドの本物で、音楽なんてモーリス・ジャールで、あとはなんかのメカデザインをシド・ミードが担当してた、としても、コレに(=このクオリティに)そんなに大金を要した…とゆーのは俄かには信じ難いのですよ(VHSの画質なので細かいトコロのつくり込みが伝わらなかった…という可能性はあるにしても)。大きな声では言えねーですが、ちょっと犯罪の臭いすらする気がしますですね(ぼったくり or 横領・背任の類い)。[ビデオ(字幕)] 0点(2022-05-02 22:33:20)(笑:1票) 《改行有》

203.  ナイト・オン・ザ・プラネット 《ネタバレ》 正直、ハタチ過ぎに一生の仕事を選ぶとなったとして、私の場合にタクシー運転手とゆーのはまず選択肢には入ってこなかっただろうなぁ…と思うのですね。見ず知らずの人間と密室に押し込まれて、で間を持たせる為には気まずくも喋るか、でなければ更に気まずい沈黙を耐え忍ぶか…ソコは(今でも)耐えられなくはないまでもシンプルに気乗りはしないだろうなぁ…とは思うのです。でも、昔の私よりも多少人生経験を積んだ今になって思うのは、仕事だろうが余暇だろうがとにかくやはり「人と繋がれる」とゆーのは実に非常に魅力的なコトであって、その意味では特に大都会のタクシー運転手なんて、ソレこそあらゆる分野・人種のあらゆる人々と毎日一期一会の出会いを重ねてゆける(+でその気になれば彼らと話すコトも出来るかも知れない)て、考えてみればスゴい仕事だと思うのですよ。私も実はもしかしたら、今の職種で通用しなくなったら20年後とかにはやってるかも知れない…と思います(でも私、殆ど運転経験ないので二種免許って取れるのかな?てな気もしてますケド)。 非常に純粋な会話劇の部類だと思いますが、また深夜のタクシー内てのも会話劇のシチュエーションとしてはこれまた非常に面白いとゆーか、何とゆーかこのジャンルにおける何かエッセンシャルなモノも感じられるなぁ…とゆーか。多くの場合で1対1、密室で動きもなし、かつ互いに面識が有るワケでもなし、そしてそもそも会話に乗るかどーかも完全に気分次第……なので結局、そーいう目的も必要性も本来は存在しないハズの会話を映画として面白いモノにする為には、本当に純粋な「会話としての面白さ」とゆーのが求められるのかなぁ…とでも言いますでしょーか(→端的に、それが最も際立っていたのがラスト、ヘルシンキのエピソードだったかなぁ…とも思いますかね)。 重ねて今作、会話劇でかつ全体としてはコメディタッチ、というジャンル分けになる作品だと思いますが、個々の状況設定・登場人物のキャラ自体は比較的シンプルで、少なくとも奇を衒ったというレベルでもないオーソドックスなモノだったと思います。が、だからこそ前述どおりの「会話としての(普遍的とも言える)面白さ」は逆に際立っていたかなぁ…と。そしてそれは取りも直さず、五つの話にそれぞれ出て来る役者さん達の仕事が総じて実に行き届いて素晴らしかった…というコトだ、とも。率直に、ウィノナ・ライダーって、ベアトリス・ダルって、ロベルト・ベニーニって(否、ベニーニはちょっと完全に超・ワールドクラスかも知れない)そしてマッティ・ペロンパーってこんなにまで凄い役者だったんだ!とつい感動してしまいましたね(これも否、ソレらを引き出した監督ジャームッシュをこそ、まずはとにかく褒めない訳にはいかないか…とも)。[インターネット(字幕)] 9点(2022-05-01 03:25:48)《改行有》

204.  片腕マシンガール 《ネタバレ》 血飛沫スプラッシュなおバカ・和製スプラッタですが、随所のつくり込みにはかなりのこだわりが見て取れます。その熱意こそが、こんな低俗なB級作品にこんなに熱烈なファンがこんなに沢山居る理由かと(しかも世界中に)。 まず、血飛沫の派手さで大いに誤魔化されてもいますが(それも当然狙いのうちでしょうが)人体破壊描写のアイデアには中々にユニークなものが散見されます。個人的に面白かったのは、板前のけじめ寿司だとか、マシンガンで敵の胴体に風穴を空けておいてそこから後ろの敵を撃つシーンだとかですね。オーラスも(ちょっとグロすぎてエフェクトかけてますが)かなり派手かつシュールでユニークなシーンだったかと思います。 もう一つ、やはりカメラワークがかなり面白いですね。俳優さんは女性も多くて決してアクションが本領という人ばかりでもないと思いますが、戦闘シーンにはかなりの迫力が出せていますし構図その他に意外性も多分に感じ取れます。予算的にどーしようもない部分は潔く諦めますが、出来ることには妥協しないという姿勢にも、とても好感が持てるとゆーか。 更に一点手を抜いてないのが、随所で「キメ」のポーズをチャンと考えているコトですか。これは何つーか、日本の特撮や戦隊モノを好んで観てきた人たちだから出来ることだ、という様にも感じます。これも所謂「文化的レガシー」と言ってよいヤツなのかも知れないと思ったりしますね。 正直、邦画ってカネ掛かってないヤツの方がユニークで面白かったりすることがままある、と思ってます。その中でもかなりアウトサイダーな作品なのは確かだと思いますが、日本の映画文化全体においても地味に結構重要な作品だった、とも思うのですね。[インターネット(邦画)] 7点(2022-05-01 03:12:36)(良:1票) 《改行有》

205.  窮鼠はチーズの夢を見る 《ネタバレ》 なんつーか、最近とみに思うのが、ゲイの恋愛映画って「妙に」面白いな…と。こないだ観た『ブロークバック・マウンテン』なんて、あまりに面白すぎて「面白かった」以外の感想が出て来なかった故に、も~レビューが書けなかった…という次第で。?ナンでですかね、思うにどーも、感情移入の取っ掛かり…とかってのが少し異なってくるとでも言いましょーか。所謂「ノンケ」の男女の恋愛事象においてはコレもノンケな私だと、どーしたってその「男」の側からしか恋愛のアレコレを見ない・考えない(=ハナから他方の「女性」の側の恋愛的思考を「理解できる」と思って見ようとしない)というコトかな…なんて。そしてソレが「男同士(に見える二人)」になった瞬間、ソレだけでより多面的な感情移入(=全方位への共感)が出来る…ので、結果妙に面白かったり(部分的に)メチャ新鮮だったり…てなコトかな、とも思われたり。 結局、ごく実直にニュートラルな視点を保とうと意識してさえ、如何に私が視覚情報由来の「先入観」に支配され尽くしているか、というコトの証左でしか無いよーな気もします、が、ソレ(だけ)で映画が更に面白く観れるのなら個人的にはシンプルにただ万々歳!ではありますし、またごく大袈裟なハナシをするならコレだって映画文化の発展してゆく一つの大いなる「道」だとすらも思われますですよ。今作とて確かに、登場人物の性別(・性自認・性的指向)という部分をいったん総て白紙化して本質的な恋愛要素の性質だけを評価するなら、実に古典的でむしろ古典的すぎてもはや滑稽、という様な恋愛沙汰の様にも思われるのです(とは言えそりゃ、部分的にはこの種の作品に固有・特有の要素も含まれますケド、私はソレはあくまで「枝葉のコト」かと思っていてですね)。がしかし、中でココには確実に素晴らしく本質的な「ユニークさ・ハイクオリティ」が在った…と思われるのが、端的な成田凌のキャラ創造・或いはその(やや狂おしいホドの)実際の演技ですね。今作を踏まえて今後本邦では、女優だろうが男優だろうがこの手の(病んでて重くて面倒臭い)恋愛主体を演じるのであればこの成田凌を意識・或いは現実に「勝負」(少なくとも理解+解釈)しつつ演っていかなくてはならない…筈であって、ソコに生じる従来よりも更に多面的な(=それこそ「性別」を超越するかの様な)種々のタスクとゆーのこそが、このジャンルの映画を一つ先の深み・高みまで導いてゆくというモノに感じられる…てコトが言いたかったのです。 重ねて、成田凌はやっぱ凄いですね。コレはも~男性的とか女性的とかってそーいうコトでもねーのかも知れませんケド、今作の彼にはやはり多分に共感、そして部分的には(私ですら)真実に「愛おしさ」を感じた…と言ってしまって好いかと思います(そんな「リスク」如きは屁でもねーですわ)。そして勿論、相手方の大倉忠義だって(ハマってるか否かで言えば)も~ドハマりしてたと(コレも)言って好いでしょう。まあジャニーズだと、こーいう「手合い」のイケメンてのは結局オートマチックにしっくり来ますよね…とゆーか(コレだってある種の「先入観」でしかない気もしてますケド)。[インターネット(邦画)] 8点(2022-04-30 12:15:39)《改行有》

206.  不連続殺人事件 《ネタバレ》 原作は未読ですが、我が国の古今の探偵小説の中でも傑出した一作とのコトで、その事件ものとしてのクオリティ(殊に推理の取っ掛かりとなる例の「心理の足跡」というヤツ)については流石に決して悪くないモノに見えましたし、ソコの際立たせ方・あるいはオーラスの種明かし自体もソコまで悪くもなくまずまず明解でもあったか…とは思うのですね。でも、如何せんやはり映像化には向かない作品とゆーか、少なくとも映画としてはやっぱ到底表現不可能なレベルで登場人物が多すぎますよね(だから、やるとしたらある部分はオミットしていかないとどーにもならん…てなヤツかと)。個人的なハナシとしても、そもそも最近事件ものの映画自体があまり面白く観れない…とゆーか、ただ殺される為だけに用意された人物・状況設定とゆーのがどーにも浅い・軽いと思えてしまって…とゆーか、その意味では今作はその極致でもあったかな…とまた思います。正直、種明かしだけ観れば(=オチだけ教えてくれれば)あとは誰がどーなろーがどーでもイイや…という感じに途中から為ってしまいましたですね。多分、小説の方を先に読んだ方が好かったヤツかと思います(なので心置きなく1点引かせて頂きました)。 原作も読まずに何故に今作を観たかとゆーと監督が曾根中生だからなのですが、ロマンポルノからも結構大勢女優さんが連れて来られてましたね(宮下順子だの梓ようこだの岡本麗だの、大体が多門の妾だからある意味適切だとも思いますが)。結局一番目立つ役柄だったのが絵沢萠子だってのにも少し笑ってしまいましたが、中で私の好きな泉じゅんが1シーンだけ大きく可愛く映ってたのはチョイ嬉しかったですね。[DVD(邦画)] 4点(2022-04-29 21:50:10)《改行有》

207.  チョコリエッタ 《ネタバレ》 超大作級の長尺を誇っていますが、中身はホントにフツーの青春もの、かつ(この長い旅路の涯てにも関わらず)かな~り曖昧に終わってゆく…という中々イイ度胸をしている映画ではあります。でも、あくまで個人的には、この超・ゆったりとしたテンポはまずまず心地好くもあったのですね。1カット長回しを多用していたり、その中でも個々のキャラの動き・台詞も各々ゆったりとしていて、かつ全編でソレが完璧に統一的にそーだった、というコトで、一度その流れに乗れれば最後まで流されてゆける…という感じでもありました(ある種好い意味で「抑揚」とか「切れ目」が無い、とでも言いますか)。近々で再見するコトはないかと思いますが、30年後くらいにならまた…という気もしますです。[インターネット(邦画)] 6点(2022-04-29 01:21:58)

208.  鬼婆 《ネタバレ》 中々強烈な映画ですね。「生きる」コト或いは「生きたいと願う」コト自体が罪なのか(醜いコトなのか)という問いかけは、ここまでヴィヴィッドなモノではないにしろ現代でもある種の普遍性を持った価値観かとも思います。しかし、やはりこの時代のこの戦乱の状況下において…だからこそ、ココまで切実で生々しいモノに為り得る…とは容易に実感できるトコロではありますし、映画自体としてもワリかし無駄とゆーのを削ぎ落して(むしろ)ソコだけを際立たせた様な作品、であるかとも感じられますね。舞台となる芒の原が好かったですね。何も無いとゆーのとは違うものの、不毛であるコトには変わりないですし、見通しも悪くて実に居心地も(色々と)好くなさそーで…でも、一方で邪心を持つ者が潜むのにも打って付けという様な感じもあって、諸々ととても優れた舞台設定だったな…と思いましたね。 役者の感じも実に素晴らしかった(凄かった)ですね。主演3人の誰をとってもコレも実に生々しいとゆーか、一週間ぐらい飲まず食わず寝ずで閉じ込められていたかの様に皆ギラギラしてましたよね。本質的な「生命力」というヤツを大いに感じ取れましたです(重ねて、ソレが好いモノか悪いモノかは別として)。[DVD(邦画)] 8点(2022-04-29 01:20:06)《改行有》

209.  余命10年 《ネタバレ》 非常に典型的な病気もの映画なのは確かにそうで、中でも系統としては高度に『ある愛の詩』的なヤツ…と言いますか。今作における人間性の描き出しとゆーのは、男性には成長、女性にはそれを包み込む母性的なモノを求めてゆく…という作品である様に(私には)見えましたです。ただ、今作の小松菜奈は冒頭から自分の運命をある程度受け容れた状態にあって、その意味では(設定年齢以上に)より大人であるとゆーか、そういった母性的な愛情を命ある限り周囲の人々に振りまいてゆこうという崇高な人にも見えたのですね。そしてそれは恋人となる坂口健太郎との関係性においても尚更にその様に見えるとゆーか、彼が(正直思いがけないホドに)人として未成熟なコトも相まって、コレはもうこのジャンルの映画としては少し風変わりな質感だな、とすら感じられたのですね。ズバリ、コレって「恋愛」なのかな?(少なくとも「恋」ではないのではないのかな?)とすら感じた…とでも言いましょーか。 ただ、そーいった「人の出来た」小松菜奈が時折溢してゆく悲しみや悔しさといったモノは、それこそ(我々男性にとっては特に)愛おしい「泣きドコロ」だったと思いますし、全体としても菜奈さんは物凄く気合・魂の入った演技をされてた様に思います。また、前述どおりやや情けない健太郎くんの成長ぶりも、コレも(特に女性にとっては)堪らない見ドコロにはなるべくモノだろうと思いました。もう一つ、織り込まれる四季の映像とゆーのが、どれも実に凝っていて非常に美しかったですね。結論、やはりシンプルでオーソドックスな作品ではありますが、完成度とゆーのは決して低くないと思いました。興味のある方は是非。[映画館(邦画)] 7点(2022-04-23 09:32:26)《改行有》

210.  砕け散るところを見せてあげる 《ネタバレ》 いや~中々に風変わりとゆーか、諸々と一見は個々の要素の取り合わせが整合性を欠きまくっている…とでも言いますでしょーか。お話の方も(オープニングから本編開始!辺りからしてそーですが)言うなればかなり「分かり難い」とゆーか非常に唐突にも思える展開が最後まで続いてゆきますし、とりあえず(そーは言っても)お話的にはごく極めてシリアスなヤツ…ぽい一方で、登場人物のキャラや言動・言葉遣いには多分に滑稽さや可笑しみ(=やや「厨二」的な質感)が感じられたり、それに主役2人は年頃の男のコ女のコで如何にも青春!て感じに(最初から)見えてはいるのですケド、彼らの互いに対する感情の正体だってコレも最終盤までまるでハッキリしない儘進んでゆくのですし…私自身も、そーいった諸々がようやく(自分の中で)繋がり始めたのは相当に後半深くになってからでしたし、率直なトコロ、コレが繋がらないまま終わってしまった…てな人も少なからず居るだろう、と思うのですね。 ただ、先ほど少し「厨二」な…と書きましたが、確かに格好好いモノを格好好く・あるいは美しい愛を美しく「分かり易く」描くという映画ではないにしろ、描きたいソレ自体は実はごく非常に恰好の好い・美しい・そしてオーソドックスで共感の容易なモノである…とは確実にそー思われたのですよ。ソレを非常に独特でやや「破天荒」とも言える手法で描こうとした、というチャレンジングな作品にも見えましたし、個人的には前述どおりソコら辺とて(最後まで観れば)十分に腹落ちはしたのですよね。ユニークさも含めて、私は非常に好きな映画です。とは言え、序盤~中盤の居心地の悪さと、その後終盤までのワケの分からなさは、重ねて「人を選ぶ」だろう作品だ、とも思われますが。 ※ちょっと原作を読んでからレビュー書いた方が好いヤツだな…とも思ったのですが、それだといつになるか分からないのでとりあえず書きました。そのうち、書き直すことになると思います。[インターネット(邦画)] 8点(2022-04-23 01:39:37)《改行有》

211.  Ribbon 《ネタバレ》 予告編の感じは結構重そう?な映画だったし、ド初っ端もワリかしシリアスな雰囲気…なのですケド、そこから1時間弱はコロナの自粛で暇してる美大生のんちゃんのぐーたら日常コメディが続いてゆく、そのコト自体にはやや意表を突かれたと言っても好いかなあ、と。あと、このコメディ時間帯ってのはコメディの中でもちょっと相当におバカ系寄りとゆーか、特に主人公とその家族(とりわけ父・母)はかなりエキセントリックなキャラ揃いで、結論的には後半がやっぱしかなりシリアスでマジメな展開になってゆく作品としては少しだけ雰囲気はアンマッチかも…とも思いましたかね。もう一つ、コレも少しだけですが脚本が稚拙な部分も在るっちゃあ在る…とゆーか、例えば特に母親の振舞い(いくらナンでもあーゆーのを捨てねーだろ)とか、中盤の内定取消しの唐突な電話(コレもあんなのはもう流石に非常識だろ)とか、率直にチョイ不自然かな…と思う箇所も無くはなかったのですよね。 でも、個人的には今作、正直メチャクチャ気に入りました。やはり描きたいモノがしっかり在るって映画はイイですね!(だから前述のとおりに垣間見える若さ・拙さとかだってむしろ逆に好い様に作用してる…とすら思えましたよ)コロナ禍で人々が受けた傷と、そこからの再生…確かに、それは誰しもに(基本的には)平等に訪れたモノかとも思いますが、そこにも多少の濃淡とゆーか、やはり年齢で言えば若い学生のかた・職業で言えばアートやエンターテインメント業界のかたの方がより困難に直面されたものかとも思います。ある種、誰しもが感情移入できるだろうテーマなのも確かでしょうし、中でその主人公に仮託された思いとゆーのはソレこそ「皆辛いんだ…と思うが故に言えなかった叫び」なのだとゆーのもまた痛いホドに理解できるのですよね。中盤以降はとても共感度の高い映画だったと思いましたし、それをごく明るく爽やか・かつアートでオシャレなラストで締めくくったのも(それこそまだまだ"ままならない"状況が続く中では)ごく適切で嬉しい終い方だったと思います。初監督で主演・脚本も務め上げ、こんな素晴らしい作品を完成させたのんちゃん(+スタッフの方々)には最大の賛辞を!(→1点プラスしておきます) ※追記:本作は「初・劇場長編作品」で、初監督は『おちをつけなんせ(2019)』なのですね(配信もの)。勘違いしました→そのうち観ます。[映画館(邦画)] 8点(2022-04-19 22:16:38)《改行有》

212.  女子高生に殺されたい 《ネタバレ》 能動的な「殺したい」はまだともかく、やはり受動的に「殺されたい」てのは多分おそらく「愛されたい」すらより極めて高度に困難ですよね(その行為がまるで「一般的」なモノでない以上は)。しかも、今作の「オートアサシノフィリア」とかゆう御仁てのは、それこそ「誰」に殺されたいだとか殺す「方法」だとかにも選り好みがあって、かつその殺人行為自体も「完全犯罪」でなければならんのじゃ!てな具合に注文がエラく多いので、尚更こりゃ~無理っぽいな…とも(最初は)思ってたのですよ。ところが、多少は無茶や無理筋(+ファンタジックや偶然の要素)も含まれるものの、こーいうごく突拍子も無いエキセントリックな企てとしては思いのほか「筋道」はチャンとしてるのでして、結果まずまず上手くいきそうな感じに(かつ実際にもごく着実に)下拵えを済ませてゆくのですよね。一見はふざけたタイトルからシュールコメディかなんかだと思って観に行ったのですが、中々どーして精密に組み立てられたまま上質なサスペンスでした。映画としての展開運びも、前半がその「標的が誰なのか」と「どうやって殺させるのか」というトリック部分のタネ明かし、そして後半が本番当日の顛末、とゆーことでどちらもかなり面白くワクワクと観てゆくコトが出来ました。率直に、意外なホドに面白かったです(+大衆的でありながら実に奇抜なアイデアの有る非常にユニークな作品だ、ともやはり思いますし)。 ※以下、シンプルに思いっ切りネタバレしてますのでご注意ください。 なので映画全体としては全然フツーに楽しかったよ…というコトなのですが、一点だけ、コレだけ綿密に事を運んでいながら、肝心なメインのミッションはまたエラ~くアッサリと失敗したな…とゆーのが正直なトコロでもあるのですよね。クライマックスの展開自体は特に河合優実ちゃんの頑張りが素晴らしくて(てか優実ちゃんはルックス・演技もろもろ今作では非常に好かったと思いますね)そこからの全体的な締め方を含めても決して嫌いな方ではないのですが、重ねて肝心の部分がちょっと呆気無い…という感じでもあって。 とは言え、観終わっての感じも前述どおり確実に好かった方の作品だったとは思ってます。実はコレ、映画版の方が原作よりも少しボリューミーでキャラも追加されてるらしいのですが、それら追加キャラの効果もキチっと出せてるし無駄やダブつきも無かったですし、そして個々の演技も総じてどれも悪くなかったと思いますし(お蔭でカワイイ女の子が沢山出て来るのでその意味でも楽しいですし、言うまでも無く主演・田中圭の「密やかな変態性」という部分のクオリティもそこそこ悪くなかったと思いますし)。たぶん、原作も読むと思います(実は、既に買っちゃいました)。[映画館(邦画)] 7点(2022-04-19 22:12:16)(良:1票) 《改行有》

213.  女子高生ゾンビ 《ネタバレ》 高部あいって、結構可愛かったよな~と思って観てみたのですが… 高部あいはゾンビハンター、狂言回しとしてのフツーの女子高生を梶原麻莉子、そして緒沢あかりが敵方のキーキャラ(実質ラスボス)を演じており、この3人は女子高生ルックで登場する+ゾンビ化した女子高生てのもチョコチョコ登場する(→一部は体操服ブルマで)。作中の敵は前述どおり確かにゾンビだが中でホストと呼ばれるボス的なヤツが居り(緒沢あかりがコレで、実は高部あいも…という)雑魚のゾンビを使役しているという意味ではややヴァンパイア系ぽい話でもある。総じて、極端にレベルの低い超・C級というワケでもなく、主演の女子高生3人はそこそこ可愛くもあるし、アクションも(チャチだが)全く全然観るに堪えないっちゅうモンでもない。3人以外では小沢和義が頼れる味方のオッサンを演じており、彼の演技もそんなに悪くはなかったと思う(兄貴も出てたらしいが、気付かなかった…)。 ただ、かと言って好かった(=ココは!という好い点が在った)とかいうワケでもなく、まず高部あいは正直思ったよりは可愛くなかったし(好みの問題だが、それでも今作のクール系な役ってのが、彼女の場合ただ仏頂面に見えてしまう…という程度の演技力だったのも確かかと)女子高生のゾンビてのもやっぱまるで可愛げが無いし(血みどろで目ェ剝いて「ヴオオオオオオォォォォオ!!」て来られりゃそりゃあ…)何よりこの手合いでまるでエロシーンが無えってのも…(格闘中とかにパンチラチャンスくらいは幾らでも在っただろ!と)もう一点だけ、他はまだともかく音楽・録音が今作は妙に稚拙ですね(各所で声・音・SEの重ね方がスゴく適当でまるで雰囲気が出ないし、録音では単純にセリフ拾い切れてないシーンも散見されたりして)。ゆーてまあ、駄作・凡作なのは確実かと(事情が在るならイザ知らず、カネ出してまで観るモンでもないかな…と)。[DVD(邦画)] 3点(2022-04-19 19:02:16)《改行有》

214.  人妻集団暴行致死事件 《ネタバレ》 同監督の『女教師』からまずは古尾谷雅人、他にもチョコチョコと引き続きの出演者も居り、内容的にもかなり近いモノがあるとゆーか(だから)一種の続編と言っても好いかと思う。前半、だいぶ尺を取ってその若者たちの不毛な生き様を丹念に描いてゆくことで、彼らが(確かにチンピラに近い様な不良ではあれ)別にそこまで「悪人」て人物ではないコトを印象付け、ソレと後半の「凶行」を対比させることである種の社会的なやるせなさ・やり切れなさ(不条理)を描き出すコトが主眼という、まま高度な社会性を擁するロマンポルノだとは感じるのだね。 とは言え、コレは少なからず現在と当時との意識の差とゆーか、彼らは確かに悪人とまでは言えないかも知れないけれど、特にその「女性観」とゆーのには個人的にはも~許容できない様な自分勝手さ・ぞんざいさ(=コレはも~今時なら女性蔑視と言って好い様な)もまた見て取れるのだね。その意味では、あくまで私は(最後まで観ても)残念ながら彼らには共感・感情移入は出来なかったし、だから(室田日出男が非業の死を遂げる中ですら)どこか暢気に終わってゆくラストにはかなり高度に違和感すらが在ったのですよ。結論的には、私は今作はあまりポジティブな感情を持って観終わることは出来なかったですね。 一点、肝心の人妻(室田日出男の嫁さん)役の黒沢のり子という女優さんは、室田日出男と同レベルで今作には非常にハマっていましたね。少し蒙昧でおどおどとして、かつ別に高度に美人というワケでもないのだけどどこか妙に色気が在るとゆーか、色々と非常にとにかく「生々しい」のですよ。その意味では、彼女の濡れ場なんかだって(ポルノ的にも)ある意味「オツな」クオリティを備えていた、とも感じますですね。[インターネット(邦画)] 4点(2022-04-19 02:20:48)《改行有》

215.  明け方の若者たち 《ネタバレ》 二人とも大学(大学院)卒業してスグに就職したばっかですし、生活も健康的、かつ結構「意識高い」系な感じでもあるのですよね(でも意識「だけ」高い…て風に見えなくもない)。ただ、例えばソコでの二人での遊び方なんかはエラく無邪気であどけないとゆーか、諸々含めてもとにかくなんか「若いな~」つーか、もはや私も多少のジェネレーションギャップとゆーか(少なくとも恋愛映画としては)もう同じ目線では観れないかな…というごく残念なナニモノか、もワリと結構最初からしっかり感じ取れてはいたのですね(てか結局、単に私が老いたダケ)。 ところが本作、その上に実は軽い「叙述トリック」の類でして、この部分は率直に嫌いな人は嫌い~大嫌い(とゆーか「許せない」)というヤツだと思いますので、結論、率直に評価はバラつく方の作品だ、とは思われます。あとは諸々の要素(役者への好悪、音楽性、少しずつでも若者が成長してゆく…という物語性、他)の好み次第…てな感じとしか言えねーですかね。あくまで個人的には、やや好みからは外れたヤツでしたが。 ※とは言ったものの、ね~~~「少しは、好きで居てくれた?」「ごめんね」「本当に、ちゃんと好きだったよ」…て、そーいうコト訊いてんじゃねーよ!つーかさ。正直なハナシ、ワリと結構とんでもねータマだったな…とは思わざるを得なかった、てな感じすね。。。 ※あと、若者の恋愛映画だからソレ自体は別に全然悪くないのですケド、全体のごくライトな感じに比しても性描写が意外なまでにワリと結構しっかり在る…とゆーか、特に中盤の旅行夜のシーンとかはそのカメラ構図とかもなんか相当に生々しいモノだったりして、ソコら辺(個人的には)全体の雰囲気とはやや不整合かとも思いましたね(殊に主演の二人の元来の雰囲気とも合ってなかったかなぁ、と)。 ※もう一つ、コレも北村くんはそーいうお芝居が本領だとは思うのですケド、やっぱワリと結構「ドライ」ぽくも見えるとゆーか、だから終盤でふと打ち明けるホドに実は彼女に入れ込んでいた…とゆーのが序盤・中盤の様子からはあまり伝わって来なかったのですね。ソコはもう少し分かり易くして欲しかったかな…てのも思ってしまうトコロではあります。 ひとつ、随所で挿入されるポップ音楽の感じは確かに好かったと思います。キリンジの『エイリアンズ』は実は初めて聴きましたが素直に好い曲だと思いましたし、その場面にも(その時点の見かけとしても、そして歌詞を深く読み解くと最終的には更に)好く合っていたと思いますね。結局、世界と二人との間に在るのと同じ様に、二人の間にも「越えられぬ壁」が在った…という孤独さを描いたお話かと思いますので。[インターネット(邦画)] 5点(2022-04-19 02:11:36)《改行有》

216.  検察側の罪人 《ネタバレ》 うーん…仕事において「優先順位」って、結構ナニよりも大事だったりしますよね…… そこかしこまで行き届いてシャレオツな画づくりだとか、役者の演技にしても(主演2人も含めて)決して悪くはなかったとも思うのです。ただ如何せん、本筋のサスペンスとしてのお話の内容がまずは薄っぺら過ぎます。特に、中盤以降で最上が犯した2件の殺人はあまりに短絡的とゆーか、少なくとも「してやられた!」とか「鮮やか!」とかいうサスペンス的な醍醐味には全く為り得ないバカっぽさでしたよね。正直、これは起承転結でいったら「転」のエピソードですよ(=つまり、この感情移入が難しいホドに馬鹿げた犯行を主人公が見事に暴く結末こそを我々鑑賞者は希うのであって、ソレに答えるのがサスペンス映画の務めではないか、と)。 そしてこの通り後半は内容の酷さも然ることながら、また駆け足&テキトー&無駄っぷりもとにかくま~酷いのですよね(=正直、残り30分くらいまでにはもう2点は付けても好いかと思ってたのですが)。取りも直さずソレは、まず前半でキムタクが如何にカッコ好いかを描くことに注力し過ぎて結果「起承」まで話が進むのに1時間以上掛かっているコト、そしてコレもとにかく登場人物が(本当に無駄に)多すぎるというコト。ラスト付近は「寄り道」のエピソードもマジで要らないモンばっかでしたね~キムタクの「誕生日」の話とか、ニノと吉高由里子のセックスだとか、あと議員の葬式あたりは完全にブラック・コメディですし…(重ねて、他にやるべきコトが幾らでも在っただろと)…こんなコトは言いたくないのですケド、所謂「ダメな(大作)邦画」の見本の様な作品にも思えましたかね(見てくれがちょっと「ゴージャス」なダケ、という)。 今一度言わせて貰うなら、主演2人についても演技自体は別に悪くなかったと思います。キムタクは単独でも大いに客を呼べる役者なのですから、ゆーて彼のカッコ好さをメインディッシュに映画を撮るってのはコンセプトとしては決して間違いではない…とも思ったりね。でも、それにしたって後半は(前述どおり)彼とてカッコ悪過ぎ・アホ過ぎで、逆によくこんなダサい男をキムタクが演り切ってくれたな…とすら思うレベルでして。二宮クンは、中盤で一発ブチ切れる(+前述どおり吉高由里子とセックスする)以外は、実は特にナニもやってなかった…とも思いましたが、まァ~やっぱ(ダブル主演の片割れの)彼すらもそーいう「ぞんざいな」扱いだってのが、本作のバランスの悪さの証左…とも思えますですね。。 正直、近年の邦画では(個人的には)コレもワーストクラスですね。[インターネット(邦画)] 3点(2022-04-16 23:26:58)《改行有》

217.  世の中にたえて桜のなかりせば 《ネタバレ》 確かに、桜を眺めると年月の移り変わりを実感するとゆーか、人生における時の流れを再認識しますよね。それはソレが、春という「はじまり」の訪れを告げるモノであるが故か、或いはその儚さ故か、いずれにせよコレも確かに、来年もまた変わらずにこの桜を見れるだろうか…と自らの人生を振り返るきっかけになる、とゆーのはまま有るコトか、とも。 テーマは「終活」。とゆーか今作は、必ずしも人生の晩期に差し掛かった人のみならず、人がふとその人生の「振り返り」をしてみる、という幾つかのエピソードで構成された作品であります。映画自体やシナリオの質感・或いはそのコンパクトさも含めて、どちらかとゆーと(映画より)TVドラマに近い様なごく親しみ易い・分かり易いという作品だったかとも思いますが、それはおそらく本作がメインターゲットとするだろうかなり熟年の視聴者を意識するのならばまま適切なコトだとも思えるし、一方でシンプルな内容・演出はそーではない比較的若い視聴者にとっても、きっと物事の本質的な部分のクオリティとして伝わるだろうモノであったかとも思うのですね。率直に、真摯でとても好い・善い映画だと感じました。 主演の岩本蓮加ちゃんは非常に整ったルックスの美人さんですし、演技自体は発展途上という感じでしたがとても堂々としていて今後が大いに期待されます(ただ、同じ乃木坂の白石麻衣さんに結構瓜二つレベルでソックリだとも思いましたケド)。宝田明さんは、もはや「素」といった感じでこの映画に自分の思いを込められていた…かの様に私には見えました。でも今作でも背筋もシャン!とされていて全くご壮健に見えていたので、重ね重ね残念です。映画を追っかけていると色々と人の噂も耳に入るものですが、どこに行っても好い評判しか聞かない人でした(正に紳士だと)。そう考えると、この映画は宝田氏の人生や人間性のひとつの結実だったのではないか、とは確実に思われるトコロであるのですね。[映画館(邦画)] 7点(2022-04-16 23:02:14)《改行有》

218.  キネマの神様 《ネタバレ》 うーん…全くピンと来ない………いずれ再見するかも知れませんが、自分でもこれはちょっと残念です。。 やはりジェネレーションギャップとしか言えないのかも知れませんが、正直ジュリーという人に対する確固たるイメージが私の中には無いのですよ(『太陽を盗んだ男』とか、他は歌の方の『勝手にしやがれ』くらいしか知らんモンで)。そーすると、ついこないだの例の騒動のコトもありますし、今作でも見た目なんかもワリと険のある感じで…とか、あとは何より作中でも終始一貫してほぼ完全なダメ人間(もはや「クズ」の域)だし…となると、どーにも主役に好感が持てなくて結果お話にもまるで入ってゆけなかったのですよね。確かに、コレがもっと大いに茶目っ気のある志村さんだったらだいぶ違ってただろうなァ…とは(個人的には)も~思わざるを得ないトコロでありましたし…でもゆーて、年回りや知名度(或いはタレントとしての「格」)はともかく、やっぱりそもそも随分とキャラが違うという2人に(私には)思われたのですよね(だからそもそもコレは「ミスキャスト」なのではないか、と)。まあ、2人にはプライベートな親交もあったとのコトらしいですし、その上で志村さんの代役を引き受けるという勇敢な人もおそらく他に居なかった…という事情があってのコトなのでしょーケドも。 でも重ねて、シナリオだってな~んか好く分からんですよコレ。どーもボヤっとしてるとゆーか、そもそも過去のパートでゴウが映画監督を諦める理由からしてよー分かりませんし、作品世界にコロナ禍の状況を持ち込む理由もソレこそ「何となく」にしか見えませんし、んでゴウが最後に脚本の賞を取ったコトにだって一体どーいう意味があったのですか?(このコトで彼は人生に少しでも「本質的に」前向きになれたのでしょーか?=名誉だの100万円だのを得るコトなんかよりソッチの方がもはや彼の人生においては余程重要なコトなのではないのでしょーか?)。そして私が絶対的に手落ちだと思うのが、彼の奥さん(淑子さん)のお話には全く何のカタも付いてない…というコトですね(正直、ココだけはも~ちょっとワタシ的には許容範囲の外ですね)。 ひとつだけ、コレは好かったと思うのは実は北川景子です。映画全盛期の「往年の大女優」の若い頃を演じさせるのなら、確かに彼女が今の日本で一番ハマるのではないか…とすら思えましたですね。どだい「普遍的」てナンだろう?とも思ったりしますが、その昔の女優さんの美人な感じってのは今よりも諸々と「普遍的」なモノだったなあ…とは、私も確実にそー思うトコロではあるのでして…[ブルーレイ(邦画)] 4点(2022-04-09 12:57:42)(良:2票) 《改行有》

219.  猫は逃げた 《ネタバレ》 今作でも、繊細なキャラ設定+展開運びのもたらす妙味は際立ってました。共同脚本とのコトですが、特に肝心な箇所のアイデアについてドッチがドコなのかは少し気になってるトコロですね。「物分りの好い大人な(大人ぶった)女」という本妻と、「自分を慕ってくれる少し年下な(年下感を出してくる)女」という職場の後輩、てのは中々に好対照ではありますし、正に一長一短在るものでしょうがソコは少し青く見える隣の芝…なのかもなあ、と。また、この2人の間でフラつき続ける肝心の男の方てのも、主体性とかプライドとかそれこそ「愛」とかゆーのが在るのか無いのか諸々ハッキリしなくて実に頼りない…てのがまま絶妙だったと思います。シンプルな様で、流石…と言いたくなるごくクオリティの高い仕事だと思いましたね。 個々のシーン(台詞)でも、も~唸らされたモノが幾つか。気持ちが「冷めた」その瞬間に口に含んだコーヒーの方が「温かった」とか、オーラスの痴話喧嘩バトルロイヤルでの「泥棒猫の猫泥棒」とか。もう一つ、中盤の食卓でのシーン、奥さんの方が少しだけ口を滑らせて、旦那も敏く感じ取って、次の瞬間から会話の間合いが(本当にホンの少しだけ)乱れてゆく様子の絶妙さ、とか。監督お得意の恋愛会話劇(+コレも多分にコメディ入り)ではありますが、中でもかなり高度なモノが色々と今作でも見て取れた…かなあ、と。十二分に良作すね。[映画館(邦画)] 7点(2022-04-07 23:21:41)《改行有》

220.  夏への扉 ―キミのいる未来へ― 《ネタバレ》 うう~好意的に解釈すれば、先が読めない程度の適度な複雑さを備えるSF作品で、そのタイムトラベルの仕掛けは(ごく古典的ではありつつも)まずまず鮮やかにキマっていてラストも爽やかなハッピーエンド…ですし、お話やSF要素の映画への落とし込みもそこそこ巧くいってるし、SF的映像表現もまあまあ好く出来ている方で少なくともチープというコトもないし、娯楽作品としては全然悪くない…とも思いましたかね(正直、あまり評判が良くなかった気がしたので観るのが遅くなりましたが、好い方に予想外でした)。 ただ、まずは一つ難癖を付けさせて下さい。今作ではワリと簡単にタイムトラベルは出来てしまうし、かつ並行世界の概念も無いのでとある時点の過去を変えれば世界線全体に影響が波及する…という分かり易い法則が在る様なのですが、一つポイントなのは、それでもタイムトラベルをしてその部分の仕掛け(を施す人物)は「ループ」に入らないといけない(=そーしないと流石にタイムパラドクスを引き起こす)というコトだと思うのですね(=最初に冷凍冬眠して30年後に目覚めた宗一郎は、ソコから過去に戻っても必ずもう一度冷凍睡眠して30年後に戻らなければいけない、という)。端的に、そーしなければいけない、というコトの説明がちょっと雑だったのではないか…と思うっちゅうコトなのですよ。だから一番肝心な部分、過去に戻ってあーだこーだ(結構やりたい放題)やっても最後には「もう一度冷凍睡眠しなければ」=「璃子とお別れしなければ」いけないコトの必然性が、ちょっと念入りに考えないと実はピンと来ない…という不親切さがまずは感じられたのですね(まあ、タイムトラベルものとしては当たり前っちゃあ当たり前ではあるのですケド、まずは冷凍睡眠!→そこからタイムマシンで戻って…→また冷凍睡眠!というややこしさなので、やっぱ理解するのに若干時間が掛かった…かと)。 もう一つ、なーんかチョイと…色々ダサいというか子供っぽいとゆーか、前述どおりSF的表現は悪くないと言いつつもちょっとコメディ的ともゆーか(少なくとも)エレガントで知的、という感じではなかったですし、あとはオーラスの歌がまた率直にちょっとダサい…かなあ、と。だから結局、少~しTVドラマ風とゆーか(重ねて)ジュブナイルSF風とゆーか、そーいう感じも見受けちゃった…とゆーのが正直なトコロでして。 結論、それでも決して悪い作品ではないと思いますし、例えばファミリーで観たりすると更に更に楽しめるかも…という作品かとは思いますですね(でもやっぱり、小さい子供にはチョイと小難しい話かも知れませんケドね)。[ブルーレイ(邦画)] 6点(2022-04-06 01:03:41)《改行有》

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