みんなのシネマレビュー |
|
【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
221. 名探偵コナン ベイカー街の亡霊 個人的にはバーチャル世界の話も嫌いではないし、工夫すれば面白くなる設定のはずですが、この作品ではあまりバーチャル世界である必然性が感じられずイマイチでした。本格推理ものを期待していましたが、内容的にはアクション寄りでがっかり。少年探偵団の活躍も少なく、ジャックもキテレツなオカマ。もう少し、ファン心理を汲み取って欲しいなあ。4点(2003-12-27 22:42:18) 222. 古畑任三郎スペシャル 黒岩博士の恐怖<TVM> もともとこのシリーズは、あまり本格的な謎解きや、犯人探しがあるわけではなく、観客側には「誰が犯人か」も分かっている状態で話が進む。見所は、完璧に見えるアリバイや完全犯罪の方法を崩す過程にある。それはいいのだが、さすがに全てのシリーズにおいて、こういうパターンを繰り返されると、さすがに飽きてくる。計画殺人の割には、いかにも「証拠を残すためのような露骨な失策」をしたり、その証拠が、「偶然と幸運」のおかげで手に入ったりと、ミステリーとしては褒められた出来ではない。古畑任三郎始め、登場人物のキャラクターの魅力に助けられているが、特に今作は無理が目立つ。4点(2003-12-21 17:16:26) 223. ストリートファイターII MOVIES STREET FIGHTER!! この手のゲームキャラを使ったOVAにしては、最低限のラインはクリアしている。当時、「まったく期待せず見た」割には、そこそこだったので、まさにこの点数。 キャラの技(竜巻旋風脚、スピニングバード等)の描写が、ゲームよりもリアル路線なのが◎。ただ、肝心のキャラ描写自体はかなり大雑把。会議室や病院、街中などで、ゲーム中のコスチュームのままというのは、いくらなんでも違和感がある。春麗の上司が「キミ、そのコスプレは何とかならんのかね」と注意しないのも、ある意味問題(笑)。こういう部分こそリアルにすべきでは?序盤のキャミーも目立つこと目立つこと。暗殺に最も適さない格好。声優もメインキャラにこそプロを充てて欲しかった。最後のエンドロールのトラックは不必要でしょう。何でベガ様がトラックに?どうせなら、地平の彼方からサイコクラッシャーで飛んで来て欲しかった。 4点(2003-12-10 11:20:16)(笑:1票) 224. バトル・ロワイアル 原作は未読。映画のみの評価という事で。まず作品の内容以前に、この程度の残酷描写で「青少年に悪影響」だの、やたら騒いでいたマスコミや教育関係者を含めた世間一般のアホさにだだ呆れる。そっちの反応のほうが、よほど薄ら寒かった。で、作品としての評価。駄作とまでは言わないが、あまりにもストレート過ぎて、逆に何が言いたいのか判然としなくなっている。生徒同士で殺し合いをさせたところで、何か現状が変わるのだろうか?その場では「命の尊さ」とか「生きる意味」とかを考えるかも知れないが、全滅させたら意味ないんじゃないの?一部の生徒にやらせても意味ないから、日本中の全生徒にやらせるつもり?でもそんなことしたら、より少子化を促進させるだけなんじゃないの?で、生き残らせたらどうしたいの?結局、政府の方針が不明瞭なので、ラストも意味不明になっている。心理描写も薄っぺらいし、セリフのチープさに至っては、恥ずかしくて見てられないほど(「あたしの全存在をかけて、あんたを否定してやる!」とか…。そりゃ自分に酔ってるよ、こんなセリフ言うヤツ。脚本としてTPOを考えるべき)。こんなもん反社会的でも何でもない。 まあ、このご時世に積極的に残酷描写を取り入れた点だけは評価したい。 2点(2003-11-30 09:03:26) 225. 風の谷のナウシカ 漫画の方がメッセージ性も完成度も高いが、映画版も二時間枠の中でよくまとめられていて感心する。既に二十年も前の作品という事を考えれば、この完成度の高さは尋常ではない。音楽のセンスも素晴らしい。ただまあ、当時は感動したものの、さすがに今見ると、「その者、青き衣をまとい~」という予言もちょっと恥ずかしいし、ナウシカの自然に対する狂信的な態度にも少し疑問が残る。8点(2003-10-31 20:23:21) 226. 千年女優 千代子の思い出話の中に、現実の取材スタッフが入り込むという発想は最高。序盤で絵描きを匿う少女時代の話までは、千代子も可愛いし、実際にあったエピソードだから面白い(この話全部が千代子の妄想という可能性も残るが…)。しかし、その後、現実の話と映画の話がごっちゃになってくる辺りから様子がおかしくなってくる。整合性のない同じような話の繰り返しに飽き飽きしてくる。しかもラストのあのセリフ。あれですべてが台無しに。「自己陶酔しまくっているからこそ女優なのだ」、ということを言いたいのかも知れないが…。結局、人間の人生なんて、映画のワンシーンのようなものってこと?少女時代の千代子ちゃんに+1点。 5点(2003-10-30 21:18:03) 227. 打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993)<TVM> 青春前夜の小学生時代って、人生の中で一番、思い出深い出来事が多い時期なんですよね。友達との他愛のないケンカ、実るはずのない初恋、隣町へのちょっとした冒険…。もう二度と戻れないけれど、当たり前のように傍らにあった、少年の頃の夏の日を思い出させてくれる佳作。ただ、後半のメイン部分のほとんどが想像(妄想?)というのが、いまいち意味不明です。「せつない」と言うより、「むなしい」と言う印象。しかもそのまま終わってしまうというのも…。 6点(2003-10-28 18:42:38) 228. 銀河鉄道の夜(1985) ネコであることに少しの違和感も感じない幻想的な世界。それでいて、寂静とした死の影がつきまとう。まさにこの作品自体が「メメントモリ」。死を想え…。 9点(2003-10-25 00:41:18) 229. めぞん一刻 ある意味、ホラーより怖い。何でゲジ眉が響子さんなんだ?何をどうすれば、こんな無残な配役になるのだろう?当時のファンの嘆き、怒り、失笑、嘲笑、すべての負の感情の吹き溜まり的作品。0点(2003-10-22 19:28:17)(良:1票) 230. 世にも奇妙な物語 映画の特別編 「携帯忠臣蔵」は面白かった。でもそれ以外の作品が駄作ぞろい。「雪山」も「結婚シミュレーター」も、既に似たような話がいくつもある。「チェス」も非現実的すぎる状況が白々しく、そのせいでオチがバレバレ。4点(2003-10-22 18:01:44) 231. リング(1998) まともに見れるようになった邦画ホラーの先駆け的作品。完成度はヘタなハリウッドホラーよりも数段上。怖さの「湿度」が違う。陳腐になりがちな「呪いのビデオ」という都市伝説を使って、作品としてうまくまとめ上げている。不可知論だけに終わらず、時間制限を課せられた中での「呪いの原因究明」という謎解き要素が、作品としての緊張感を高めている。そして人間のエゴこそが呪いを伝播させていくというラストも薄ら寒くてイイ。 9点(2003-10-22 17:48:26)(良:3票) 232. るーみっくわーるど 炎トリッパー 懐かしいです。今思えば、確かにこれは「犬夜叉」の原点的作品ですね。タイムトリップものとして、すっきりとまとまっている名作です。8点(2003-10-22 17:44:42) 233. 模倣犯 <原作は未読。映画のみの評価です> 恐らく監督の自己満足のために犠牲になった作品。いったい、どれだけ映画と違うのか、確認のため原作を読んでみたくなった。基本的に大真面目にやっているように思えるが、あの自爆シーン(?)を見るにつけ、全編がオチのための壮大なフリだったのかも知れない。もし真面目にやっているとしたら、あのような「黒ひげ危機一髪」みたいな爆発シーンにする必然性が分からなくなる。単に監督の「ちょっと違うことをやりたい」という自己満足のためだけの確信犯的演出。「どんな事件もTVを見ている側からすれば、ただのエンターティメントでしかないことの象徴」とか言ったメッセージ性を受け取る必要はない。 1点(2003-10-17 19:21:49)(笑:1票) (良:1票) 234. 羅生門(1950) 半世紀以上も前の作品ということを考えれば、非常に斬新なミステリー的アプローチの名作であることは確かです(原作含む)。主観すら無意識的に変えてしまう人間のエゴの醜さや滑稽さがよく描けています。それを語っている僧の話すら主観というフィルターを通っている以上、どこまで正確に事実を伝えているか分からない。真相はまさに「藪の中」。一番驚いたのは、降霊してまで話を聞き出そうとするところ(笑)。7点(2003-10-16 06:28:42) 235. 紅の豚 うーん、監督のやりたいことは分かるんですが、いざ作品化したら中途半端な内容になってしまった感じです。別に豚になってもならなくても自分の信念を貫くことは出来るわけですし、男のロマンというよりは、男の自己満足という印象で、同じ男としてもいまいち共感出来ませんでした。4点(2003-10-13 13:54:18) 236. 修羅雪姫(2001) しょぼい。余りにもしょぼい。とにかく脚本と演出のダメっぷりが大きい。ストーリーも世界観もアクションもキャラの設定もすべてにおいてチープ&中途半端。銃弾をもかわす超人的な暗殺集団なのに、その殺陣の迫力のなさ、演出センスの悪さに至っては、監督や演出家にもっと日本の漫画を読んで勉強しろと言いたい(「るろうに剣心」「ベルセルク」「ドラゴンボール」「バキ」etc.etc.)。キャラ描写の「分かってない」部分も多い(あの仲間の青年は、ラストの戦いのシーンでやられそうになる彼女を助けるのが「パターン」だろが!)。ストーリー展開も終わり方もぞんざい極まりない。釈由美子のCOOLな魅力にかろうじて+2点献上。2点(2003-09-29 00:04:56) 237. タイム・リープ 原作を読んでから見ました。おかげで、いまいち分かりにくかったシーンが理解できて助かったんですが、やっぱり何故かすっきりしないんですよね~。バラバラになった時間を飛び越えつつ、パズルのように情報を整理していく過程は面白いんですが、どこか矛盾があるような気がしてしまいます(私の理解力の無さが悪いと思うんですが)。この設定だと、タイムパラドックスとかの心配は無いんでしょうか?また、バラバラになっているのは彼女の主観的な時間なんですから、それを外側から見ているとどうなっているのかなーとか、余計なことを考えてしまいます(笑)。でも、面白いことは確かです。7点(2003-09-23 14:21:34) 238. ISOLA 多重人格少女 このタイトルのつけ方は確かに問題ですね。陳腐すぎ。なんで原作通りのタイトルにしないのかな?多重人格ものに共通する弱点は、最初からネタバラシをしたような状態で話を進めなくてはならない点でしょうね。残念ながら、「多重人格」という設定自体が、既に陳腐なものになってしまっている以上、どのようなオチがあっても、作品としての面白さやインパクトは半減せざるを得ないでしょう。4点(2003-09-23 13:52:31) 239. 裸のランチ 映画の前に、ちゃんと原作を読んでらっしゃる方がいるというのに驚きます(褒めてます)。だいぶ前に見た記憶がありますが、タイプライターが虫みたいになったりすること以外、あまり印象に残っていないですね。基本的に脳内妄想みたいな幻覚が現実と混ざり合うような話なので、完全に好みが別れる内容だと思います。4点(2003-09-21 07:48:02) 240. らせん やっぱりヒット作の後に安易な発想で続編は作らないほうがいいという見本。前作の存在理由すら危うくする。ウィルスだのDNAだの、呪いや心霊現象に中途半端な理由付けはして欲しくない。原作は途中で挫折したまま。2点(2003-09-21 02:07:29)
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS