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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
221. 家族ゲーム 行動心理や動機がつかみづらい映画は苦手なんですけど、これはなぜか楽しめましたね。なんででしょう?こういう子供は実際結構いると思います。周りが気付いていないだけで。生徒の答案をまるめて校舎の外に捨てて笑いをとるところに時代を感じました。個人情報の保護責任がやたら厳しい今の時代には、考えられないですね。[DVD(邦画)] 6点(2011-07-06 21:11:24) 222. 悪人 《ネタバレ》 小説で上下巻ある話を、むりやり映画にまとめてしまうとこうなってしまうんですね。というもったいない感がある映画です。小説の中では味わいのあるシーンも、その複線がカットされているために、小説を見ていない人には何のためのシーンかわからないところがたくさんあります。きっと、小説を読んでいる人とそうでない人では面白く感じる度合いに差が出てしまうでしょう。全体通すと、母親、合コン男、殺されちゃう女性、詐欺師の人たちなど、いろいろなタイプの「悪人」が出てくるのですが、社会の中では、心優しい主人公だけが「悪人」にされてしまう非常にメッセージ性の高いストーリーだと思いました。[DVD(字幕)] 6点(2011-07-05 16:52:32) 223. 青天の霹靂 《ネタバレ》 いわゆるタイムリープもの。 でもタイムリープにありがちな、過去改変による現在への影響などは一切なし。 もちろんパラレルワールドもなし。 主人公の晴夫が自分のルーツを知る旅に終始しています。よってわかりやすいシナリオです。その辺は好印象。 ただ、『劇団ひとり』『大泉洋』『柴咲コウ』ときたらどうしてもコメディを期待してしまうわけで、そのあたりはちょっと期待とは違いました。 多少コメディテイストな部分はありますが、これはもうヒューマンドラマでしょう。 自分を捨てたと思っていた母は、実は命をかけて自分を生んでくれていた。 ろくでもないと思っていた父は、自分のために優しい嘘をついていた。 そのオチそのものは美しく、嫌いではないです。 個人的には、晴夫には過去の世界に逃げ込まず、現在のほうで人生逆転してほしかったものです。それだけの実力はあるわけですから。 もちろんそーゆー趣旨のドラマでないことは重々承知しているんですけど。 変にサクセスストーリーの空気も出すから、期待しちゃうじゃないですか。 現在の世界に戻ってきた晴夫が一念発起してもう一度夢に向かう姿も見てみたかったです。[ブルーレイ(邦画)] 5点(2024-05-28 01:49:02)《改行有》 224. 銀の匙 Silver Spoon 《ネタバレ》 淡々と進んでいくドラマ。 あまり退屈に感じさせないのは、ケンティー演じる八軒くんに、なんだか期待しちゃうから。 八軒君はどう成長していくのだろう。進学校出身の頭の良さというアドバンテージは、どう活かされていくのだろう。 なんかね、サクセスストーリー的なものを想像しちゃって、勝手にワクワクした自分が悪いのです。 結局、期待した以上のものなんて出てきません。なぜならそーゆードラマじゃないから。 ただ前半から中盤にかけては、そんな期待感と御影アキ役の広瀬アリスのかわいさで、なんか楽しく見られました。 要は、文化祭の準備にはいってから、なんか自分が期待したのとは違うベクトルに話が進んでんなぁと、だんだん興味が薄れてきたのでした。 豚丼のベーコンエピソードは最高に良かったんですけどねぇ。バーベキューのシーン、かなり好き。ただ一番の盛りあがりがそこっていうのが残念。 せっかく打ち解けて仲良くなった駒場の実家が離農。駒場は高校を辞めてしまう。 駒場家がそんな大変な状況なのにさ、文化祭の様子を見せられても集中できないっす。 駒場家は中島先生の紹介で、別の農場で住み込みで働かせてもらえることになりました。 ・・・だからなに?根本的な解決にはなってないでしょ? それが現実だと言われればそれまでだけどさ。映画の世界でまで厳しい現実ばかり見せられると嫌になっちゃうのよ。 進学校から来た主人公が、その頭の良さで何か画期的な解決策を見つけてくれるのを、心のどこかで期待しちゃいました。 原作読んでないから何とも言えませんが、映画向きの題材じゃなかった気がします。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2024-05-15 02:17:33)《改行有》 225. 百瀬、こっちを向いて。 《ネタバレ》 特に大きな山場もなければオチもない短編小説が原作。 それを無理やり2時間弱の映画にすれば・・・・まあ、こうなりますよね。 淡々・・・。だらだら・・・。 オチがないってのは言い過ぎかもしれませんが、ホオズキのオチはオチとしては弱い。 主演のノボル役の人は良い味出していました。だから、映画自体、そんなに悪い出来ではありません。 じゃあ面白かったかと尋ねられると、う~ん・・・。 人に勧めますかと尋ねられると、う~ん・・・。 退屈でしたかと聞かれたら、YES。 この青春映画独特の雰囲気が好きなひとは、はまれる映画だと思います。 あと、ノボルの友人田辺君は良いやつでしたね~。劇中一番好きなキャラかもしんないです。 ちなみにラストの終わり方は原作のほうが好き。 結構原作に忠実に作ってあるのに、なぜラストだけ大きく変えてしまったのか。 『百瀬とノボルの気持ちは通じ合っていたのかもしれない』そんな幸福感を味わえる小説のラストが好きです。 映画はノボルが報われなさすぎでしょ。 ついでに個人的な好みの問題を言わせてもらうと、早見あかりはヒロインにしてはちょっとがっしりしすぎ。 よく言えば健康美なんだろうけど・・・。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2024-03-21 15:15:13)《改行有》 226. 鍵泥棒のメソッド 《ネタバレ》 コメディ弱め。サスペンス弱め。恋愛要素やや強め。 力の入れ具合が期待していたものと違う~。 まず桜井はダメ人間すぎて共感できません。偶然入れ替わってしまうならまだしも、故意に入れ替わったら犯罪。 それに対し、コンドウ?山崎?は良いキャラクターだった・・・ 広末演じる水嶋香苗も良い。水嶋香苗が働く職場の人たちも良い味出しています。 一番好きなシーンは、合コンの候補を尋ねられているシーン。 『アリです。』『アリです。』『アリです。』 『え?これもアリなんですか?』 の直後に、直属の部下のスマホをのぞき込んで『ギリ、アリです。』 『あ、これはうちの旦那です。』 ここだけは笑いました。 でも笑えたのはここぐらいかな… コンドウの正体には気持ちよく騙されましたね。まさかただの便利屋だったとは… いえ、裏稼業専門の便利屋ですから、それなりに凄いんでしょうけど‥ 最後はどーやってとっちらかった物語を収束させるんだろうと思ったのですが、割とあっさり。長時間引っ張った割には味気ない結末でしたねー。お金はすべて価値ある物に代えられていたってねぇ‥‥ で、その価値あるものをあげたらあっさり引き下がるヤクザの面々。挙句に通報されちゃって。 結局一番ワルイのは綾子でしたって、なんだそのオチ。 香苗がコンドウのノートを見て、キューンってなるシーンはとても好きです。[ブルーレイ(邦画)] 5点(2022-10-23 09:47:24)《改行有》 227. 図書館戦争 革命のつばさ 《ネタバレ》 メディア良化法。良化隊。良化隊への対抗組織としての図書隊。思っていたよりゴリゴリのファンタジー。 ただ上記3つを除くと、現実社会と変わらない秩序が保たれている世界。 このリアルとファンタジーが個人的にはうまく混ざっていない感じがして、ずっと不純物のまじった独特の気持ち悪さを感じていました。 ガンダムシリーズのようにいっそ戦争状態にしてもらったほうがまだ説得力があります。そんな有事でもないのに、街中で簡単に一般人に向けて銃火器の使用が認められる法案なんて通るわけがありません。 それにメディアや書籍を規制するのにスマホは全く規制されていないなんて矛盾もいいとこ。『テロや人権侵害の原因』という理由ならば、まっさきに規制すべきはSNSを発信できる通信機器でしょう。そもそもの設定が矛盾だらけなのがどーにも居心地の悪さを感じます。 それからこの作品はTⅤアニメ版かなにかがあって、そのスピンオフ的なものなのでしょうか。知らない思い出が一方的に挿入されますが、この映画が初見なので何のことやらさっぱりわかりません。ファンには嬉しい演出なのかもしれませんが、そのぶん一見さんへの配慮が足りないように思えます。 最後に、登場人物の恋愛パートだけやたら昭和のノリなのが気になります。 そもそも昭和であっても、この人たちの年齢でこんな中学生みたいな恋愛しないでしょ。[DVD(邦画)] 5点(2022-07-24 08:29:34)《改行有》 228. アンダルシア 女神の報復 《ネタバレ》 前作よりかは面白いです。黒木メイサと伊藤英明が絡んできたことで、ドラマとしての面白味が増したようです。 黒木メイサが敵なのか味方なのかわからないキャラ設定なのがすごく良いと思います。 中盤、命を狙われてトラックに追突されるシーンなど、映画ならでは見せ場もあります。このシーンはかなりのお気に入り。その迫力に加え、不意打ちだったことも手伝い、素晴らしい緊張感をもたらしてくれました。この映画に対する期待が否が応にも高まります。 ただ残念ながら、これ以降このシーンに匹敵するような迫力ある画や衝撃的なストーリー展開というものがありません。つまりはここが映画のクライマックスと言っていいくらい。後半になるにつれ映画的面白さも緊張感もトーンダウン。黒木メイサが実はルカスだったというのはそれなりのサプライズでしたが、良かったのはそこくらいでしょうか。 黒田がハニートラップにひっかかっちゃうような演出は避けてほしいところ。女性に流されない、あくまで事務的に仕事を遂行する姿がかっこいいのに。 それもあってか、黒田も新藤も神足もそれぞれ良いキャラクターでありましたが魅力的とまでは言えず。ストーリーもキャラクターもあと一歩というところです。[DVD(邦画)] 5点(2022-01-14 13:52:09)《改行有》 229. ゴールデンスランバー(2009) 《ネタバレ》 過程はすごく面白い。でも結末はものすごく気に入らない。 森田は青柳をはめたわけですから、あのような結末になっても仕方がありません。自分の家庭の金銭トラブルを解決するため、早い話友人を売ったわけです。 それに対し青柳は善良な一般市民。理不尽なトラブルに巻き込まれるのは良いとして、そのまま報われない結末を迎えるとはいかがなものか。 こーゆー理不尽系サスペンスってのは最後に大逆転してカタルシスを得られるから良いのです。最後まで理不尽なままで終わってどーする。 だいたいあんな形で生き残っても社会的には死んだも同然。顔を変え、戸籍を失い、身分を証明するものは何もないのに、これから先どうやって生きていくのでしょう。仕事も失い、家族や友人に会いに行くことさえできません。 好きだった人は別の人と結婚し、幸せな家庭まで築いています。 冒頭のシーンと最後のシーンがつながっているからってそれがどうした。ただ辛いだけです。そんな辛いだけのサプライズなんていらないです。 『大変よくできました。』をもらったって全然嬉しくない。『よくできました』のほうで良いから、竹内結子と2人で生きていくほうがずっと良いに決まっています。 壮大なカタルシスを期待して2時間以上も我慢して見続けた結果がこれか。期待させるだけ期待させておいてこれはないです。 こんなに怒りを抱えてしまうということは、それだけ作品に没入できたわけですから、映画としては悪くないんでしょう。 でも『私も見たかった』という妻には『見なくていーよ。』と言っときました。[DVD(邦画)] 5点(2021-08-15 14:51:11)《改行有》 230. パレード 《ネタバレ》 そもそも群像劇は好きじゃないんです。じゃあ見るなよって話ですが、予備知識無しで見たものですから、見るまで知らなかったのです。 1人1人のエピソードの紹介。それがつながってゆくのかと思いきや、そうでもない。みんなそれぞれ全く違う人生。でも同じ部屋に住んでいる。同じ部屋という共通項のみで世界が交わっている。その感覚だけは共有できた気がします。 一番のサプライズは、やはり直輝。5人のなかで最も安定した職業に就き、最も頼りになる存在。そんな彼が最も深い闇を抱えていたという事実。ですが観ている私たちに衝撃を与えたのはそこではありません。直輝が通り魔殺人をしているってことを、他の住人がなんとなく知っていたという事実。泣き崩れる直輝に対し、なぜ泣いているのかを誰も聞かない。なぜなら直輝が泣いている理由をみんな知っているから。未来の『直輝、あんたも伊豆行くでしょ。』の台詞と4人の視線には戦慄が走ります。 あんたがどんな闇を抱えていようが、こっちの世界には関係ない。ここはチャットルームであり掲示板だからと。舞台は現実でもその中身は匿名性の高い仮想空間なんでしょうか。 直輝はもはや勝手にパレードを抜けることは許されないのかもしれません。残りのメンバーにはパレードを抜ける自由があるが、直輝にはその自由が存在しないように感じられました。それって警察に捕まることより恐ろしいことなんじゃないでしょうか。 いや、冷静に考えれば直輝の通り魔を黙認しながら普通の生活送ったり、直輝に人生相談している事実が一番怖えーよ。[DVD(邦画)] 5点(2021-06-03 02:07:24)(良:1票) 《改行有》 231. 武士の家計簿 《ネタバレ》 前半から中盤にかけては大変面白く見られた。お駒の嫁入りから借金返済プランまでの流れは、地味ながらもちゃんとエンターテイメントしていたと思います。生真面目な性格から生み出される笑いのエッセンスが味わい深いです。家財道具を取り上げられる猪山家のリアクションが切なくも面白い。 『お救い米』という名目で着服していた年貢のエピソードも地味ながら良かった。軽いサスペンスからの逆転出世は爽快ですらあります。 後半になると時代が駆け足で進みだします。人の感情より出来事優先。まるで箇条書きのように羅列されるエピソード。みんな瞬く間に歳を取り、病気になり、死んでゆく。前半までの丁寧なドラマが嘘のよう。猛スピードでそんな様子を見せられて、いったい何を思えば良いのでしょう。歴史の教科書を無理矢理読まされているかのような感覚でした。 これ堺雅人と仲間由紀恵じゃなかったらクソつまんねー映画になっていたんじゃ・・・[DVD(邦画)] 5点(2021-05-10 01:24:33)《改行有》 232. ボーイズ・オン・ザ・ラン 《ネタバレ》 原作未読。こーゆー『頑張っても報われない』系の需要って何なんでしょう。少なくとも私は映画を見ているときくらい不愉快な気持ちにはなりたくない。いや、その過程において不愉快な気持ちや憤りやもどかしさを感じることはあっても良い。最後にカタルシスが得られるのであれば問題はない。最後まで仕事も恋愛も何一つ上手くいかない人生を見せれられても気が滅入るだけです。 ちはるは良かったのは最初だけで、その本性はクソ女でバカ女。だから恋愛は成就しなくても良い。でもせめて青山には勝ってほしかった。もしくは青山になんらかのペナルティを劇中で科してほしかった。青山のような人間が良い思いだけして終わる物語なんて不愉快極まりないです。 マンモスの社員達の常に人を見下したようなスタンスも気に入らない。おもちゃ屋のクソ生意気な店長を何も見返してやれないのも気に入らない。それがリアルだと言われればそーかもしんないけど、映画にそーゆー胸糞悪いリアルは求めていないんですよね。 振り返ってみれば、前半が一番面白かったかも。不器用ながらもちはるを慕い、少しずつ距離が縮まっていく二人の様子は若かりし頃の自分と重なり合って幸せな気分に浸れました。 ラストでちはるを電車の中に押しやったときの田西には共感できます。もはやちはるに未練があったわけじゃないんですよね。自分という人間の価値を見出しに行っただけなのです。 もう全編通して痛々しすぎる物語。そして性生活に関する生々しすぎるトークの数々。これを見るときは誰もいないことを確認して、 ヘッドホンをつけて鑑賞する必要があります。[DVD(邦画)] 5点(2020-12-24 13:36:47)《改行有》 233. 少年メリケンサック 《ネタバレ》 勢いがある。テンポが良い。宮崎あおいがかわいい。・・・でもはまらない。 展開が気になる。落としどころも知りたい。だから最後まで興味を持って見られます。でも『飽きがこない』ってことと『面白い』ってことは必ずしも同義ではないみたいです。 現役を引退したロートルが活躍する映画ってのは結構あります。若い人にはわかんないかもしれませんが、いくつになっても人は夢を見ていたいもんです。それに昔取った杵柄を披露する瞬間ってのはなんとなく高揚感を感じるのです。 ですからこーゆータイプの映画にはいつも一定数のニーズはあると思う。ただ、そーゆータイプの映画の中で、この作品はやや変化球に過ぎると思う。 ユースケが言っていたように、人は歳には勝てない。特にロックやパンクといったジャンルならなおさらでしょう。 そこでオジサン達に活躍させようとするなら、年齢を重ねてきたからこそのアドバンテージが必要でしょう。じゃないと説得力に欠けたプロットになっちゃいます。 例えば、解散した後もそれぞれ夢をあきらめきれずに腕を磨いていたとかさぁ。 『失われた若さ。がっかりする聴衆。しかし演奏が始まるや否や、そのサウンドは若かりし頃の少年メリケンサックをはるかに凌ぐもので、若者達の度肝を抜くのだった。』 いや、ほんとに例えばの話です。こーゆー人たちが第一線で再び活躍するためには、そーゆー何かしらの伏線からの説得力をもった演出が大事だと思うのです。劇中突然まともなライブができるようになる意味がわかりません。 ジミーにいたっては、障害者のフリをしていた意味もわからなければ、突然そのフリをやめた意味もわかりません。 若いときの少年メリケンサックのほうに魅力を感じ、そっちの物語のほうが面白そうだと感じた時点で、この作品はやや失敗している気がします。[DVD(字幕)] 5点(2020-06-15 00:57:11)(良:1票) 《改行有》 234. おと・な・り 《ネタバレ》 どーにもこーにも退屈しちゃいまして、映画の良し悪しに関わらず高い点数はつけられません。 V6の岡田君演じる野島聡は良かったのですが、女優さんのほうを特別かわいいとか、きれいだとか思えなくて。もちろんこれは、演技や演出の問題ではありません。私の好みの問題です。 ですがレビューというものが、主観に基づいた感想を書くものだとすれば、『ヒロインにそこまで魅力を感じなかったので、物語に入り込めなかった』という自分の気持ちを大事にしたいです。 最後のほうまで、お互い何者かわからないっていうシチュエーションは好きなんですけどね。 そのまま知らずに終わるっていうのはよくあるパターンですが、これはちゃんと知り合いますね。エンドロールでは知り合った後の後日談まであります。しかも二人がそれぞれ海外から帰ってきた後の話。会話だけで、二人が一緒に暮らし始めたことがわかります。その会話の微笑ましいこと。なんだか幸せな気分になりました。 かと言って、『じゃあ良い映画じゃないか。』と聞かれれば『Yes』なんですが、『面白い?』って尋ねられると、う~んって感じなんですよね。 主演の2人のファンの方であれば、きっとはまる作品だと思います。 私にはちょっと淡々としすぎていました。 あと、茜の登場シーンが印象最悪でイライラしました。実は良いやつってのがわかったとしても、こんな非常識な人間は嫌です。[DVD(字幕)] 5点(2020-05-20 21:48:24)《改行有》 235. アヒルと鴨のコインロッカー 《ネタバレ》 前半がダラダラしていて、とても退屈。ただ、映画全体がミステリーの様相を呈しているので、見ていて飽きはしません。展開、行く末が気になっちゃうタイプの作品。 ストーリー的には、どうしても気になる部分が結構あります。 まず麗子はもったいつけすぎ。椎名にストレートに真相を話しちゃえば済む話。 琴美。脅迫電話もあれだけはっきり内容を録音していれば、立派な証拠になります。さっさと警察に言えば済む話。 河崎。病死の設定の必然性が疑問。でも彼の病死によって、ドルジが一人で計画を実行するという状況が生まれ、そこへ椎名が巻き込まれるわけだから、ストーリー上やはり必要だったのか・・・。 最高に良かったシーンは、ドルジが思い出の録音テープを一人部屋の中で聴いていたとき、部屋の外から聞こえてくる椎名のボブ・ディラン。これが序盤のシーンとつながって、なんとも味わい深い空気を生み出す。このシーンはマジで最高です。 わりと酷評されがちなラスト。コインロッカーに神様を閉じ込めちゃって、見て見ぬふりをしてもらうっていうのも、伏線ときれいにつながっていて好き。 その一方で、ペットを殺しまくって、脅迫して、人を故意にひき殺した人間が、そんなすぐに社会復帰できるわけないじゃん、ってとこが気になります。 それに、河崎と思っていた人はドルジで、ドルジだと思っていた人は無関係な山形人。この辺がミステリーってことなんだと思うけど、ミステリーとしてはしょぼい。なのに、さもすごいどんでん返しって感じで、もう一回種明かし的な回想シーンを見なきゃいけないのがちょっとめんどくさい。 ショッキングなシーンによる刺激、邦画特有の雰囲気は良い。でも映画としては正直いまいち。 面白いとは思えないし、心に残るものがないです。 ただ落としどころが気になるので、最後まで見れちゃった感じです。 最後に、絶賛されてる瑛太の演技。個人的にはあの棒読み加減がすごい気になってだめでした。[DVD(邦画)] 5点(2018-06-01 00:31:44)《改行有》 236. ピクニックの準備 《ネタバレ》 どのエピソードも悪くはないんですが、『こーゆーのが見たかった!』と思ったのは、貴子と美和子のエピソードくらいかな。『さくらのエピソード』も、学校を感じられる部分が結構好きです。 杏奈のエピソードはあってもなくてもいい感じ。本編でもっと加藤ローサ見たかったですね。 高見のエピソードはもはやミュージッククリップ。 亮子のエピソードはマンガチックすぎ。亮子にしろ野球部の彼にしろ、こんな高校生いるわけないし。多少のキャラ設定はともかく、この二人はやりすぎ。あまりにも現実離れしすぎです。 千昭のエピソードはショートフィルムとしては結構好きです。ストーリーもちゃんとありますし、キャラも良い。ただ今回、スピンオフ作品としてはどうかなって思っただけです。だって不良神主は超強烈なキャラしているものの、本編では全然出てこないわけですから、そこにスポットを当てられてもね。 やはり貴子のエピソードが本編と深く関わっていて、とても良いですね。 美和子のエピソードは本編の大事な部分に触れているだけでなく、全エピソード中、最も『学校』を感じられる雰囲気が好きです。学校のシーンじゃないのに、学校を感じられる、作り手のセンスが光る作品です。 それにしても、歩行祭の前日にいつも通り野球部の練習やったり、犬の散歩行ったり、プレゼント買いにショップをはしごしたり、バイトする人までいたりして、みんな凄いね。[DVD(邦画)] 5点(2018-05-06 05:29:57)(良:1票) 《改行有》 237. バックダンサーズ! 《ネタバレ》 ミウ、ヨシカ、トモエ、愛子の4人が、バックダンサーズとして栄光をつかむまでの物語。いわゆる青春サクセスストーリー。 4人の演技は嫌いじゃないです。むしろ好き。hiroやサエコなんてかなりうまかったんじゃないかな。真剣な感じが伝わってきて、応援したくなるキャラクターに仕上がっています。 また、当時おそらく〝旬〟であったろうメンバーを使っているだけあって、画的に大変カッコいい。90年代後半から2000年代前半のJ-POPが好きな人たちには、見ているだけでも楽しめる華があります。 ただ、映画としてはどうかな。ストーリーはシンプルなんですけどね。そのわりにわかりにくい。 『チャンスが来ない。プロデューサーにめぐまれない。でもマネージャー、バンド、DJ、スポンサーと数多くの協力者に出会い、最後は大きなステージを成功させる。』たったそれだけのストーリーなのに、ところどころわかりにくいのは何故? 例えば、磯部(梶原善)のポジションがわからない。セイジやテルがどーゆー人なのかもよーわからない。美浜(木村佳乃)が高橋と小西部長に対して、『第二製作所との契約は切れましたから』というシーンも、本来であれば嫌な奴らを見返して胸がすくような思いがするのであろうが、よく意味がわからなくてポカンとしてしまいます。 最後のステージは盛り上がっている雰囲気は楽しいんだけど、そもそも4人の力ではないのが痛い。 そしてダンス。悪くはないのですが。明らかにパワー不足。もっとあっと驚くようなパフォーマンスを見せてこそ、最後の看板シーンの説得力も出るというもの。他の脇役ダンサーのパフォーマンスのほうが良かったように感じてしまいます。 こーゆーサクセスものでしか感じられないカタルシスをあまり得られなかったのは残念です。[DVD(邦画)] 5点(2018-04-17 14:50:27)(良:1票) 《改行有》 238. 幸福な食卓 《ネタバレ》 なぜ父親は自殺未遂をしたのか。なぜ母は家を出たのか。兄の言う『ズレ』とは何なのか。答え合わせはされているようでされていません。兄の言葉は抽象的な表現にとどまっています。それともたったそれだけの情報量で理解できない自分が悪いのか。 いずれにせよ、映画としてあまりに中途半端で、かつ娯楽性にも欠けます。 とは言え、大浦君と佐和子のやりとりはとても穏やかで微笑ましい。ユーモアもあります。こーゆー青春疑似体験は結構つぼ。 なのに、そんな大浦君の死とひきかえに始まる、中原家の再生。まさかこのテイストの作品で死人が出るとは夢にも思いません。大浦君の死って、はたして必要だったのでしょうか。家族が再生するきっかけとなるためだけに、こーゆー展開にしたのだとしたら、あまりにも安直。だからとても感動はできません。 本編とはあまり関係がありませんが、『西校』の設定も気になります。随分高い偏差値の難関校らしいですが、それにしては生徒が幼稚。本当に偏差値が高い学校であれば、『歌を歌わない。』『一生懸命頑張っているクラスメートを非難する。』なんて子供じみた真似は絶対にしません。そーゆーリアリズムに欠ける部分ばかりが目についちゃって、いまいち物語に入り込めないまま終わっちゃいました。[DVD(邦画)] 5点(2018-03-16 02:48:49)《改行有》 239. ガメラ 大怪獣空中決戦 《ネタバレ》 期待してみただけに、評価が辛めになっちゃいます。 オープニングから中盤くらいまでは、雰囲気があって非常に良いです。 『ギャオス』にしろ『ガメラ』にしろ、「いったいこれは何だ?」と姿を現すまでの緊張感は素晴らしい。 ギャオスの糞の中から出てくる関係者の持ち物。この画が、生物としての生々しさを感じさせて期待が膨らみます。 これは『ゴ○ラ』とは一味違うぞという気にさせてくれます。 そして後半。ガメラとギャオスのガチンコ対決。一番の見せ場、が、なんか一番かったるいのは気のせいでしょうか。 やはりここは普通の怪獣映画なんですね。また、どうしても怪獣が出てきてからは模型を使ったシーンも多くなるため、テンションが下がってしまいます。飛行シーンの合成具合なんかは作り物感が半端ないです。 中盤以降の、出来ない描写を無理矢理力技で作っちゃうような画よりも、、前半のようにできる範囲で限りなくリアルに近づけている画のほうが好き。 また、伊原剛志の少々わざとらしい演技や、藤谷文子の棒読みも、鑑賞のジャマになっちゃうレベルです。 ただ、ストーリーは良かったです。 地元福岡の映像がたくさん出てくるのも嬉しい。[ブルーレイ(邦画)] 5点(2017-05-15 02:23:23)(良:1票) 《改行有》 240. チルソクの夏 《ネタバレ》 この内容で2時間。果たしてこの尺が必要だったのかどうか・・・。 当時の女子高生の日常を、ただダラダラと見せられるシーンがかなり多いです。 だけど、懐かしさを感じる街や学校や家の雰囲気に惹かれて、結局最後までダラダラと見てしまいます。 でも最後まで見ても、特に面白いシーンも無ければ、感動するポイントもない。 演出や演技は、『台本どおり』というイメージが強く、リアルさを感じない。 特に、アン君が出てくるシーンは、カタコトのせいもありますが、まるで中学生の舞台劇みたいな空気になります。 ジャンル分けするなら、『恋愛』であり『ドラマ』になるのでしょう。 その『恋愛』に関しては、アン君がどうしてそこまで郁子に惹かれたのか、その部分がほとんど描かれないので、説得力はないし共感も生まれません。アン君が郁子に会いに来たときは、あまりにも唐突で違和感しか感じません。 そして『ドラマ』としては、とにかく薄い。 この映画には、これといった『ウリ』がないです。 ひたすら雰囲気押しの2時間。微妙です。[DVD(邦画)] 5点(2017-01-25 14:28:15)《改行有》
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