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プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

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281.  十三人の刺客(1963) 東映の娯楽時代劇をコンスタントにこなし、実際この年だけでも4本の映画を送り出している工藤栄一だが、映画会社からしてみれば、どちらかというと扱いにくい監督だったのだそうです。大枠では映画会社の意向に沿ったかたちで作られてはいるものの、当時の娯楽作にしては相当の後味の悪さを残すのが工藤監督の味付けだったからです。この作品では、剣の実力ではナンバー1と思しき武士のその鍛錬と精神集中を存分に見せた後に露呈させる無様な死に際だろう。しかしこのスッキリしない部分こそが魅力の監督でもあります。豪華キャストによる大殺陣はまるでエキストラによる農民一揆のようで、どうみてもかっこいい戦いは存在せず、唯一最後に見せるおそらく映画会社が求めるところの片岡千恵蔵と内田良平によるかっこいい武士道対決が反対に空々しかったりする。あと、里見浩太郎と丘さとみの美男美女コンビも妙に浮いている。甘いマスクが作風と合ってない。[ビデオ(邦画)] 6点(2008-02-27 13:16:00)(良:1票)

282.  忍者秘帖 梟の城 下のお二人のおっしゃるとおり、断然リメイク作品よりも面白い。大作映画にありがちな大味な見せ場や若い男女のさむいちちくり合いが格を落としてしまっているが、複雑な物語をシンプルに構成し、忍者の忍者たる行動の一つ一つを遠目に細やかに映し出すことでブランドとしての忍者ではなく本物感を前面に出している。その本物感を増幅させるのが、やたらと多い暗がりのシーンである。人気役者の顔を映すことよりも忍者のいる風景の自然さを重視している。忍者同士の戦いにおけるアクションシーンもなかなかのもの。なんと一瞬ですがワイヤーアクションもあります。[ビデオ(邦画)] 6点(2008-02-26 13:36:54)

283.  変幻紫頭巾 マキノ正博監督、阪東妻三郎主演で映画化されたもののリメイクなんだそうです。フィクションでありながらいつも悪役として実名がさらされるかわいそうな老中・田沼意次を謎の覆面武士が懲らしめる物語。実物大の雛人形、というより雛人形という名の女を箱詰めでプレゼントされる田沼は滅法エロくも描かれちゃう。登場人物が多いにもかかわらず実に分かり易いストーリーは加藤泰の功績か? ニヤリとする口元超どアップはこの頃の他の工藤栄一作品にも見られるんだけど、あまりのどアップ過ぎに笑ってしまった。あと、忘れちゃいけない、花魁・花紫を演じる丘さとみがメチャきれい。花魁という役柄もあるんだろうけど、この頃の丘さとみの中じゃ一番だと思う。[映画館(邦画)] 7点(2008-02-25 14:19:30)

284.  名探偵コナン 天国へのカウントダウン 《ネタバレ》 「名探偵コナン」は「事件→解決」という推理漫画であると同時に別に大筋の物語があります。もともと新一がコナンとなった原因である「黒の組織」との戦いです。で、劇場版コナンで今のところ唯一「黒の組織」が大きく絡んでくる作品がこの「天国へのカウントダウン」なのです。この作品でも「事件→解決」というパターンが当然描かれるのですが、その部分では他の作品と大差ないというか、どうでもいいというか、とにかく「黒の組織」と比べたら、どんな卑劣な殺人犯もかすんでしまうわけで、だからこの最高の敵キャラが登場するこの作品は別格的な面白さがあるわけです。全く関係のない殺人事件と「黒の組織」との絡ませ方が絶妙で伏線を張りまくったストーリー展開は絶品です。お約束の新一(コナン)と蘭のラブラブシーンは、ココだけの話、泣いてしまった。ホース巻き付けてダイブするところね。劇場版コナンの最高傑作だと思います。今のところね。[映画館(邦画)] 7点(2008-02-15 13:20:22)

285.  名探偵コナン ベイカー街の亡霊 バーチャルリアリティゲームの中で命懸けのゲームに挑むというかなり飛躍した設定は、その飛躍ぶりにおいてシリーズ中でも最たるもので、劇場版だからこそ描けた設定ともいえる。ただ、いくら「名探偵コナン」があり得ないことだらけの漫画であっても、世界観そのものがココまで現実離れしてしまうと個人的にはどうもしらけてしまう。「命」はゲームのようにリセットできないというメッセージも、ゲーム内でどんどん子供たちがゲームオーバーとして消えてゆく姿で感動を煽ることでむしろ「命」を軽んじたような結果となってしまっている。お馴染みのキャラクターでありながら滅多に登場しない父、工藤優作の活躍という、サブキャラ投入によって「名探偵コナン」ファンに対するサービスと同時にマンネリ打破という効果を狙っていると思われるが、その部分に関してはまずまずの効果はあったと思う。[映画館(邦画)] 3点(2008-02-14 11:02:25)

286.  名探偵コナン 瞳の中の暗殺者 《ネタバレ》 コナンファンのヨメ(当時はまだ結婚してませんでした)に付き合って並びましたよ。子供ばっかりの列に。その長い行列が一番印象に残ってる。いつも新たな登場人物に名前や職業の字幕が出て、いわゆる容疑者を我々に提示するのだが、その提示された瞬間に、一人だけ全く容疑者前としていないという理由で犯人が予想できてしまうという粗さがまず痛い。犯人がただただコナン(新一)と蘭のロマンスを盛り上げるためだけとしか思えない不可解極まりない思考と無謀な行動を繰り返し、全体的にムリヤリ感が充満している。それでも一番の見せ場となる告白シーンにウチのヨメはいちいち「キャ~!!」とか「イヤーン」とか叫ぶのだが、まあ、そうやって楽しむ作品なんだろう。そうでもしないとクサすぎて見れないでしょ、コレは。[映画館(邦画)] 4点(2008-02-13 17:28:31)

287.  名探偵コナン 水平線上の陰謀 毎年毎年よく考えるなあと感心する。途中からワンパターンから抜け出そうと人気のあるサブキャラの活躍で急場を凌いできた感があったがそろそろ限界かなと思ってた矢先の今作は、サブキャラの助けを借りずに王道で頑張っている。コナンのアクションシーンがかなり少ないのだが、そのぶん本筋の推理以外のかくれんぼや園子の居場所の推理といった推理漫画ならではの展開で楽しませてくれる。ラストはこれまた本筋の事件とは関係のない蘭のピンチ。ウチの娘は何度も見てるくせにラスト付近になると、蘭ちゃんは?蘭ちゃんは?とウルサイウルサイ。とまあ、視覚的にも一人閉じ込められているという画は、けっこうドキドキさせてくれる。毛利のおっちゃんが滅法かっこいいというのもたまには良い。[DVD(邦画)] 6点(2008-02-12 11:32:20)

288.  バッテリー 岸谷五朗と天海祐希の親二人のリアクションがいちいちクサくて冒頭からひきっぱなし。お話自体もかなりクサイんだけど、こういうのもたまにはいいかとギリギリ思わせてくれたのは、たぶん主人公の王子様ルックな顔立ち(両親のどちらにも似てなさすぎ)と汗臭いイメージの野球との実に魅力的なアンバランスさに意識がいってたってのもあるだろう。ど田舎の風景にも不似合いなこのキレイな顔の少年の、一人だけ浮いてる(馴染まない)存在は、偶然にも(?)主人公の劇中の浮いた存在にもリンクするのだが、そのことを度外視しても、この浮きっぷりはちょいと面白い。と、思って見てたのに、大人が出てくるとやっぱり異常にクサくなる。最後はそこまでクサくしますか!寒すぎる。原作未読です。[DVD(邦画)] 3点(2008-02-07 12:54:23)(良:1票)

289.  ゆれる 兄はこういう人物である、あるいはそうあってほしい、あるいはそうに決まってる。信頼と嫉妬によって作られる願望と偏見。思い込み、思い違い、記憶違い、主人公である弟から見たドラマが主人公自身の曖昧な記憶をもって、地味なドラマにミステリアスな装いをかぶせる。とはいってもやっぱりミステリアスな展開が全て弟の心情からくるものでしかなかったのだと解かるラストあたりでは、正直、「ずるいなあ、この展開」と思ってしまった。ま、「ずるいなあ」の中には「うまいなあ」ってのも含むんですが。ただ、いくら主人公から、つまり弟から見たドラマとはいえ、兄の心情が実に曖昧でその曖昧さが一見作品の魅力にもなってるようでもあるのですが、個人的にはどうも腑に落ちん。心の中という実に曖昧なものを説明を排除して見せてゆくんだけど、けして映像で見せるのではなく過剰な表情で見せてゆく。気持ち悪いくらい過剰なのにけっきょく何考えてんだかよくわからんってどうなのよ。どうとでもとれる表情を過剰にするって、変じゃん。[DVD(邦画)] 4点(2008-02-06 11:32:44)

290.  手紙(2006) 差別は当たり前。危険な情報を得れば当然防衛本能が働き、危険と思われるものとは距離を置きたいと思うのも当然。だから差別は当たり前。どこに逃げてもダメ。危険ではないと判断してもらうにはそこで踏ん張る。そこで理解してもらう。そうやって時間をかけて理解してくれる人間を増やしてゆく。・・・まあ、セリフで言わないとなかなか伝わらんわなあ。マジメに丁寧に作っているのはわからんでもないが、メッセージを間違いなく伝えようとすることに最も力が入っていて、けっきょく一番安易な方法を選んでしまった作品。いや、はなからこの安易な方法しか頭に無いか。あと、沢尻エリカ、、演技は若手ナンバー1なのは間違いないだろうことはよーくわかったが、前半と後半と別人になっちゃってるじゃん。時間の経過とか環境の変化とか成長とか垢抜けたとかじゃなく、あれは別人。もちろん彼女が悪いんじゃなく監督が悪い。[DVD(邦画)] 3点(2008-02-05 11:08:01)

291.  間宮兄弟 兄弟が休みの日に昼寝をするシーンにヘリコプターの音が被さるというのはあきらかに森田監督自身のヒット作『家族ゲーム』のパロディ。弟のお菓子や笹かまぼこの食べ方も『家族ゲーム』での伊丹十三の目玉焼きチューチューを彷彿させる。その家族(兄弟)にとっての日常を繰り返される画で見せてゆき、その一見特異な日常が実は現代の日本の文化の縮図的に描いてみせるそのやり口を見てもこれは現代の『家族ゲーム』といえる。異なるのは『家族ゲーム』は社会風刺をしながらもけして肯定も否定も表立ってしなかったが、『間宮兄弟』で描かれるオタク文化はどちらかというと肯定的に描かれているというところ。風刺に辛辣さが微塵もない。もちろんこの幸福感にも似た緩やかさこそが監督の狙いなのだろうけど、映画としての面白さを奪っているように感じる。様々な問題を孕む社会をすべて受け入れるという懐の大きさを描いているのだとしたらなおさら。[DVD(邦画)] 3点(2008-01-29 10:38:10)

292.  Wの悲劇 デビュー作『野菊の墓』でその才能をいかんなく発揮した澤井監督の第二作は大ヒットが約束された薬師丸ひろ子主演の映画。原作「Wの悲劇」を舞台劇「Wの悲劇」にし、それらを演じる役者たちにスキャンダラスな事件が降りかかるというまさに「W」なシナリオは一見複雑そうでありながら実にわかりやすく違和感の無いドラマに仕上がっている。ただ、舞台劇の芝居じみた展開が舞台劇以外でも引きずっている感があって、とくに高木美保の最後の登場シーンの大声でセリフを言ってからナイフを取り出し走ってくるってのは、いかにもすぎて、その唐突感も安っぽい。冒頭の夜明け前から世良公則との出会いを介して徐々に明るくなってゆく背景は撮影自体をその時間帯で行っているのだろうか。そうでなきゃあんなにもリアルな光の移ろいは出ないだろう。もちろんそれでも照明による調整もいるわけだから、その時間帯の一発勝負の撮影に拘った監督はやっぱり凄いなあと思う。[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-01-21 16:55:34)

293.  銀嶺の果て 黒澤明が脚本に参加しているからなのか娯楽性に富んだ観やすい作品に仕上がっている。一人が滑り落ちた際のすばやくハーケンを打ち付けるシーンやザイルを体に巻きつけるシーンの繊細な描写が山男の人となりや、山がいかに危険であるかといった一切合切を一瞬で見せきる。これが監督デビュー作というから驚き。三船敏郎も俳優デビュー作らしいが、三船の三船らしさというものをうまく引き出している。過酷であっただろう雪山でのロケも間違いなく作品を高みに押し上げているだろうが、いまひとつダイナミックさに欠けるような気がする。面白いんだけど決定的な画に欠けるというか・・。[ビデオ(邦画)] 6点(2008-01-17 12:53:49)(良:1票)

294.  茶の味 日本の田舎の風景とマンガチックなCGというマッチすることの絶対無いとりあわせを、逆に合わないからこそ面白く新しいものが作り上げられるというアイディアで勝負。それは成功していると思う。ただし家の中とか納屋とか縁側とか学校とかという場所はいいんだけど、合間に挟まれる美しい自然の景色にはあざとさを感じる。こういった美しい自然を背景に自転車を走らせる少年が映されればものすごくいいんだが、人物と美しい景色は必ずといっていいほど同じ画面に出てこない。美しい夕日と美しい夕日を見る人物も同じ画面にけして収まらない。こういうところでしらけてしまう。とってつけたような美しい風景の使い方にテキトーさを感じずにはおれない。もしくは映画そのものに対する概念が個人的に合わない。[DVD(邦画)] 2点(2007-12-13 13:22:01)(良:1票)

295.  秋刀魚の味(1962) 「そうかね」とか「そうなの」とかその返しの「そうなんだ」とか「そうなのよ」とか無くてもいいような短いセリフが発せられ、発せられる度にその短いセリフの主をいちいち画面に映し出す。この小津独特の切り替えしが魅力と感じるのは何故だろう。小津の映画のお話はどれも似たり寄ったりで当時の日本の家族を描いているのだが、そんな単調なお話だからこそ、このリズミカルな切り替えしが心地よさを演出してくれるのだろうか。とにかくお話を思い出してもピンとこなくても実際に観ると至福のときを体現できるのが小津の映画。晩年は小津は古臭いなどとも言われたらしいがこの遺作にしたって実に新しい。べつに小津がビッグネームだからとかじゃなく、本気でそう思う。あと、ユニーク。男たちの真面目顔でつく嘘には二度とも騙されちゃってドキドキしましたよ。こうゆうのもどこにでもありそうなお話を面白くしてる。小津はやっぱりいいねえ。[DVD(邦画)] 8点(2007-11-29 15:10:46)(良:1票)

296.  喜劇 とんかつ一代 日本独特の人情喜劇と川島が得意としたスラップスティックコメディが見事に合わさった作品。とはいうものの、いくつかの川島作品に見られる「とんでもなさ」が無いのでごくごくありふれた作品という印象。日本の風習を揶揄するように、わけが分からぬ複雑怪奇な親類のつながりを笑いへと転化し、でもそれもまたいいもんだとお祝い事で話を収束させるストーリーが心憎い。あ、とんでもないシーンが一つあった。仲良しになったフランス人(岡田真澄 !)が連れてきたお母さんの無表情。なんなんだ?あの意味の無い異様さは![CS・衛星(邦画)] 6点(2007-11-27 13:33:21)

297.  スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ そこそこに楽しめる漫画なんですけど、漫画たらんとする映画ってのはもうすでに山のように作られており、むしろそんなんばっかの昨今においては新鮮味も無ければ面白みも無い。これが『キル・ビル』以前なら大いに手を叩いたところだが、いくらマカロニをスキヤキに変えて日本人に西部劇をやらせるという奇抜さをもってしても、あるいはガトリング銃をむりやりにひっぱりだして往年のマカロニ・ウエスタンをパロっても、もう一味二味ないとどうも満足しかねる。完成度はそこそこ、かっこ良さもそこそこ、ハチャメチャさもそこそこ。全てにおいてそこそこで突出しているところがない。ふざけるんだったら本気でふざけろよ!決闘はもっとゾクゾクさせろよ![映画館(邦画)] 5点(2007-11-26 15:25:00)

298.  幻の光 どっしりと構えられたカメラによって映し出される画はどれもが程よく素晴らしい。構図はほぼ完璧。なのに何か物足りない。完璧すぎて面白みに欠けるってのもあるかもしれないが、構図がいいのが目立ちすぎている。生活感が乏しいのはそこに起因しているかもしれない。べつに生活感が無いからダメってことじゃなく、むしろ再婚する以前の生活は虚構性を帯びたほうが良かったと思うのでいいと思うのだが、それも結果的にそうなったにすぎないことはその後も同じような画面が続くことからも明らかで、どうも構図だけにこだわりすぎて、お話を語るうえでのリズムを無視しているような感じ。よくわからんが。とにかく何かが足りん。[DVD(邦画)] 6点(2007-11-22 13:34:29)

299.  トパーズ(1992) 原作はただ過激なSMプレイを描いてみせ、ノーマルな男がそれを聞くたびに吐くといったイメージでしかなく、いくらアンダーグラウンドに生きる女を称えていると言われても正直なところ面白いとは思えなかったんだけど、あの単なるエピソードの羅列のようなものを、しかも一部猟奇的な描写をどうやって映画にするのだろうという興味から観た。映画は原作よりもその言わんとしていることがわかりやすくなっていると思う。猟奇的な描写は排除され、同じシチュエーションのものはあっても全く別のお話のようにうまく脚色されている。原作者が監督したとは思えないほど、原作の上辺をなぞることをせずにしっかりと映画へと昇華させている。映画『限りなく透明に近いブルー』とは雲泥の差。キャスティングが監督の人脈をうかがわせるのだが、作品の持つアバンギャルドな雰囲気に実に合っている。絶賛はできないが意表を突かれたせいか、けっこう満足感を味わえました。[DVD(邦画)] 6点(2007-11-12 19:21:46)

300.  みんな~やってるか! 観ている最中に、観ている自分が恥ずかしくなってきた。面白いとか面白くないとかの次元じゃないです。ひたすらくだらない。しかし傑作『ソナチネ』の次の作品である。この作品の後、『キッズ・リターン』『HANA-BI』がある。ということは確信犯なのだろう。北野武とビートたけしという二つの顔を持つ男の葛藤の表れか。後年この二者を見事に『TAKESHIS’』で融合させ破壊させたのだが、この頃はこの『みんな~やってるか!』というくだらない作品でバランスをとるしかなかったのかもしれない。そういう意味では北野武の映画史においては興味深い作品ということになるだろう。作品単体だとくだらないとしか言い様がないのだが。ただ、この作品、ぜんぜん背伸びしてないところがある意味凄い。ちょっとぐらい高尚なところを垣間見せたいのが人の性だとは思う(元々才能はあるのだし)が、そうゆうのが微塵も無い。まあ、でも、くだらない。[ビデオ(邦画)] 4点(2007-11-09 13:41:48)

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