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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
281. バトル・ロワイアル 《ネタバレ》 世間でもその是非がずいぶん話題になった問題作。 いわば戦争のミニチュア版で、争いのむなしさや未来への警告といったメッセージも込められているよう。 ただ、単純に中学生同士が殺しあうのが面白くて見る者も多いだろうから、教育上の問題を指摘する声もわからないではない。 でも、リアリティのある内容ではなく、描写もたいして生々しくもなかったので、規制する必要もないだろう。 ルール説明のビデオは面白かったけど、ストーリーは少し盛り上がりに欠ける。 生徒が死んでいくにしても、生徒のそれまでの人生やクラスメートとの関わりが時間の制約もあって描ききれていないので、感情移入できない。 単にゲームの中のキャラクターが死んでいくのと変わらず、緊迫感が出てこない。 原作の漫画のほうが描きこんでいる分、もっと面白い。 キャストはとても中学生に見えないのが何人もいるが、個性に富んでいて良かった。[ビデオ(邦画)] 5点(2013-01-20 23:11:11)《改行有》 282. 濹東綺譚(1992) 孤高の小説家・永井荷風を軸に、当時の風景が淡々とリアルに描き出されている。 大抜擢された墨田ユキは演技が共演の大ベテランとは比較にならないのは当然としても、フェロモンは感じる。[ビデオ(邦画)] 5点(2013-01-20 01:42:21)《改行有》 283. 明るいほうへ 明るいほうへ -童謡詩人 金子みすゞ- <TVM> 映画の中で時折り挟まれる金子みすずの温かい詩が心に残る。 金子みすずがこんな悲しい人生を送っていたなんて知らなかった。[ビデオ(邦画)] 5点(2013-01-18 23:17:13)《改行有》 284. バカヤロー! 私、怒ってます バカヤローと怒鳴らざるをえないところまで追いこんだ人たちに対する怒りを描いた四話のオムニバス。 ①ダイエットを強要するセレブ男への怒りが爆発。最近見かけない相楽晴子がヒロイン役。 ②都心から離れた家にいつも終電で帰らなければいけない女が、それが原因で男にフラれる。話としては一番物足りないが、全盛期の安田成美を見れる。 ③客になぐられて鼻血を出すタクシー運転手の情けない顔が大地康夫にピッタリでちょっとかわいい。 ④英語コンプレックスに苦しむサラリーマン。同様のコンプレックスを持つ日本人は多いだろうし、クスっとできるお話。四話の中では一番。 四話とも怒りに共感を覚えるような内容で、それを爆発させることにカタルシスを感じる。小話としてまとまっていて、映画館で改まって見るような内容ではないが、気軽にテレビで観るぶんにはちょうどいいかも。[CS・衛星(邦画)] 5点(2013-01-10 00:34:49)《改行有》 285. 容疑者Xの献身 《ネタバレ》 石神の献身的な愛には心打たれるものがある。 でも、顔のない死体のトリックで巻き込まれたホームレスが気の毒で…。[DVD(邦画)] 5点(2013-01-09 00:22:30)《改行有》 286. 少女 an adolescent 《ネタバレ》 少女と中年の警官の恋愛が退廃的なトーンで描かれる。 フランス映画に見られるようなテイストで、音楽にもフランス音楽が使われているので意図的だろう。 陽子役の新人小沢まゆは、さすがに中学生ほど幼く見えないが少女には見える。 奥田瑛二も危ないエロ中年の匂いが出ていて好演。 半身の鳥の刺青の入ったエロ警官、警官をSEXに誘う中学生、交尾中の犬に拳銃をぶっ放す兄、孫の裸を盗み見る彫り師、ラリって車で事故死する男…。 どこかネジの外れた危なっかしい人間ばかり出てくるのは、奥田ワールドなのか。 孫娘の綺麗な肌に刺青を彫ろうと説得する爺さんの論理がぶっ飛んでいる。 陽子と母が同じ男を巡って醜く争うは、父が首を吊った煙突から兄が飛び降りるは、もうドロドロのメチャクチャ。 そんな崩壊した家庭の中で、陽子の男への思いは一途。 男と対になる半身の鳥の刺青を掘って、二人で羽ばたくことを夢見る。 背中一面に彫り物を施されるシーンは、なかなか印象的。 ただ、主人公の警官がどうしても好きになれないので、作品の評価もそのぶん下がってしまう。[ビデオ(邦画)] 5点(2013-01-08 00:29:47)《改行有》 287. グミ・チョコレート・パイン 原作の大槻ケンヂの冴えない青春時代を、ケラ流のアレンジで映像化。 高校生の悶々とした思いは、心当たりのある人も多いだろう。 あの頃がほろ苦い後悔と共に思い出されて、こそばゆくなるような作品。[映画館(邦画)] 5点(2013-01-06 00:55:21)《改行有》 288. 輪廻(2005) 《ネタバレ》 優香はバラエティでは生きた表情をするので、ずっと見ていられるほど魅力がある。 ところが、テレビドラマだといかにも作り物になって、全然魅力を感じなかった。 なので、映画でもまったく期待していなかったが、思ったよりずっと良かった。 少女の生まれ変わりかとミスリードしておいて、実は犯人の……。 生まれ変わりはホラーでもよく使われるが、ワンアイデア加わって作品が引き締まった。 ホラーとしてよくまとまったストーリー。 人形は不気味すぎて女の子の所持品としてはリアリティないけど、怖がらせるアイテムにはなっている。 ホラーのなかにも切なさを感じるのが好みだがこの映画にはそれがなく、救いのないラストで後味は悪い。 「ずっと一緒だよ」をもう少し救いにつなげてほしかったが。[地上波(邦画)] 5点(2013-01-06 00:48:57)(良:1票) 《改行有》 289. ザ・レイプ(1982) 《ネタバレ》 田中裕子はすごい美女ってほどでもないけどフェロモンがすごい。 レイプ裁判を中心にストーリーが展開するが、事情聴取や裁判などを通してのセカンドレイプがリアルに描かれる。 過去の不倫体験や中絶など隠しておきたいことまで相手弁護士に暴露されてしまう。 原作が落合恵子だけに、女性から見た繊細な心の動きを巧みにとらえている。 恋人も傷を受け、次第に壊れていく二人の関係に、被害者のダメージに対して加害者の罰の軽さが浮き彫りになる。 息を吐くようにウソの言い逃れを続ける加害者と、執拗に被害者を攻撃する弁護士が憎々しい。 これまで何度も取り上げられてきたテーマであり、今観ても目新しい視点は何もないが、丁寧に物語を紡いではいる。 公開当時は社会派ドラマとしてインパクトもあっただろうが、予想の範疇に収まっていて少し古くなった嫌いはある。[ビデオ(邦画)] 5点(2013-01-05 00:33:46)《改行有》 290. ゼブラーマン バカバカしい話なので途中で嫌になるかもと思ったが、クドカン脚本でそれなりに楽しめる。 ただし、あんまり後には残らない。 鈴木京香扮するゼブラナースの胸元が一番印象に残ったくらい。 荒唐無稽でチープなB級テイストだが、この映画はそれでいい。[映画館(邦画)] 5点(2013-01-05 00:29:31)《改行有》 291. チーム・バチスタの栄光 《ネタバレ》 真相が影の薄い麻酔医の快楽殺人というのが、結末として今ひとつスッキリ決まった感がない。 やっぱりちゃんとした動機や人間関係、葛藤があったほうがミステリーは面白い。 竹内&阿部のコンビはなかなか良かったけど。[映画館(邦画)] 5点(2012-12-30 00:58:45)《改行有》 292. パンダ・コパンダ 子供の頃に観たが、宮崎駿の原案・脚本だとは知ったのはずっと後のこと。 言われてみれば、宮崎ワールドにつながるほのぼの感はあった。[映画館(邦画)] 5点(2012-12-30 00:16:54)《改行有》 293. 1980(イチキューハチマル) 1980年を舞台にした群像劇だが、その時代の雰囲気がよく出ている。 監督はナイロン100℃を主宰するケラリーノ・サンドロヴィッチ。 やっぱり映画より舞台のほうが面白いし向いているようだ。[映画館(邦画)] 5点(2012-12-29 00:03:40)《改行有》 294. 男たちの大和 YAMATO 大和の実物大セットを作って撮影したことで話題にもなった邦画大作。 戦闘シーンは迫力があるが、ストーリーが今までの第二次大戦物の枠組みを超えるものではなかったので、ややインパクトに欠けるか。[映画館(邦画)] 5点(2012-12-28 23:58:13)《改行有》 295. 戦場のメリークリスマス 《ネタバレ》 公開当時、観終わったとき感じたのは、退屈と戸惑いしかなかった。 ラストも「何じゃそれ?」としか思えなかったが、最近観直してみると印象は違った。 ハラの笑顔に、集団的狂気の悲哀が浮かび上がって切なくなる。 こうした重苦しいテイストの映画は本来あまり好みではなく、同性愛的描写も共感できない。 わからない馬鹿は相手にしないと言わんばかりの大島監督の演出も鼻に付く。 でも、何か考えさせられる作品ではある。 役者が本業でない出演者の大根芝居が気になったが、それも終盤ではさほど気にならなくなった。 ただ、ローレンスの日本語が聞き取りにくいのはマイナス。[インターネット(字幕)] 5点(2012-12-24 00:41:11)《改行有》 296. 砂の器 ハンセン病を題材にした社会派の映画で、感動の名作だと世間の評価も高い。 けれど、それほど感銘を受けなかった。 おそらく、演出が自分の肌に合わなかったのだろう。 まず、映画で大きな役割を果たす音楽が、生理的に受け付けない。 「どうだ、悲しいだろう。感動的だろう。さあ、泣きなさい」 そう促されているようで父と子の哀しい物語に入り込めず、そのあざとさが気になる。 苦学生のはずの男が、大学で教授に認められて一流のピアニストにという設定も無理がある。 また、どんな境遇で育ったにせよ恩人である善良な三木巡査に手をかけた主人公にはまったく共感できず嫌悪感を覚えるだけ。 [ビデオ(邦画)] 5点(2012-12-20 20:19:06)《改行有》 297. 卓球温泉 《ネタバレ》 どこにでもいるような専業主婦が、家出した先はさびれた温泉地。 そこで、卓球を使った町興しに力を貸すことに。 「相手が返せないような球を打ってはいけません」 夫婦の絆を取り戻す結末は予定調和的で、こじんまりとまとまっている。 ベタすぎて、見てるほうが恥ずかしくなるけれど。 温泉のごとく、善人ばかりのヌルい話で古臭い。 でも、くたびれた心を温めたい方にはオススメかも。[ビデオ(邦画)] 5点(2012-12-20 20:09:46)《改行有》 298. さまよう刃(2009) 東野東吾原作の映画化だが、映画より小説のほうがいい。 原作のペンの力を映像の力が超えられずにいる。 娘を獣たちに蹂躙されて失った父の悲しみが、今ひとつ伝わりきらない。 原作の濃度を薄めて小さくまとめているために、感情の過程を飛ばされてしまうからだろう。 それでも、話が破綻しているわけではないので、決して観れないわけではない。[DVD(邦画)] 5点(2012-12-18 22:03:00)《改行有》 299. 大病人 《ネタバレ》 伊丹十三監督らしく社会問題を含んだ作品。 末期がんの映画監督(三国連太郎)が、自分の病名を悟っていく過程が痛々しい。 あの幽体離脱と臨死体験はどうなのって思うけど。 「死を敗北と思いたくない。やりたいことをやった後の安らかなエンディングと思いたい」 いたずらな延命処置を拒み、映画の完成にかける姿には、死への敗北感などない。 般若心経の演奏はどうなのって思うけど。[ビデオ(邦画)] 5点(2012-12-16 00:18:41)《改行有》 300. ガチ☆ボーイ 記憶を失う男という重くなりがちな題材を、プロレス研究会という設定でポップに仕上げている。 ただ、映画館で観るほどのものではなかったか。 [映画館(邦画)] 5点(2012-12-15 00:11:42)《改行有》
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