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321.  リアル 完全なる首長竜の日 《ネタバレ》  綾瀬はるかが昏睡していると思いきや、実は逆で佐藤健が昏睡している方だ、という事に、どれだけ物語上の意味があるのか、はなはだ疑問。そこんトコロ最初からもっと単純にして、ミステリ的な要素と彼(あるいは二人)の罪の意識の物語を描いていたら、もっと面白い映画になっていたと思う。  殊に、最後の首長竜になったモリオと二人の格闘シーンは、心の話を描いている映画としてはそぐわない感が酷く、まるでハリウッド映画を見ているようだった。 [DVD(邦画)] 4点(2013-12-19 19:46:09)《改行有》

322.  野性の証明 《ネタバレ》  超能力というのは意義ある設定だったのだろうか?父への憎しみに起因すると言うわりには、普通に地震なんか予知してるし。予知能力というのは、健さんへ危機を知らせ回避させるための方策として機能しているが、それこそ特殊部隊員としての能力を見せる絶好のチャンスだったのに、残念だ。  それと、どうも釈然としないのは、この映画の言っている「野性」というのは、イコール「暴力」というように見える所だ。多分原作がそういう解釈の話なんだろうけど、野性というのは自然に生きる力の事だと思う。もっとサバイバル的に生きるすべだとか、子を守る力と知恵とか、そういった部分で特殊部隊員としての能力を発揮する事も出来たような気がする。ミステリである原作からどんどん離れてしまうかも知れないが。[DVD(邦画)] 4点(2013-09-30 16:37:38)《改行有》

323.  栄光への5000キロ 《ネタバレ》  長い長いと、不評の映画をたまに聞くが、これはホントに無駄に長い。  二人のレーサーとそれぞれの彼女が、同じようにレース中心の暮らしへの不安・不満を感じて、同じように危機に陥り、最後に同じように復縁する。  この構造を見せたかったのかも知れない。これが世界を股にかけるレーサーなのだ、という事なのかも知れない。しかし、この(当然、ライバル側の外人女性の方)冗長さを切れば、もっと楽に見られる時間になったのではないだろうか?  殊に、特に感動するストーリーでもなく、映画の見所としては、大画面による、過酷なラリーの疑似体験的な迫力なのだろう。ある意味、裕次郎さんが主張した「映画は映画館の大きなスクリーンで見るべき」という、体現的映画なのかもしれない。  映画館で見ると、感想が変わるのかなあ?[DVD(邦画)] 4点(2013-09-28 16:54:20)《改行有》

324.  首都消失 《ネタバレ》  理不尽で不可解な超常現象に対して、人間が右往左往しながら対峙する物語。基本的に、怪獣映画のセンスで作られているが、異常事態が発生した時の政治家たちや報道機関、安全地帯にいる一般人などを、リアルに描こうとする姿勢が見て取れ、まだゴジラシリーズよりはまともに見れる。もっとも、SCMトラックなどはメーサー砲のセンスで辟易ではある。  この東京を包み込む謎の雲の正体が、全く語られないのが逆に良かった。自然現象と説明するのは無理がありすぎるし、兵器・地球外からのいたずらや攻撃などでも規模が規模だけにウソっぽい。人間にはどうしようもない事のメタファとしてそのままで良いと思う。  電気的な特徴を持っているとか、薄い皮のような状態だとかの、雲の詳細が少しづつ分かってくるあたりは、とてもワクワクする面白さなのだが、人間の家族ドラマのほうがありきたりで、つまらない。さらに「特殊兵器」への展開には、やっぱり日本のSFなのだなあ、と思い知らされる。[ビデオ(邦画)] 4点(2013-07-23 20:05:40)《改行有》

325.  大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇] 《ネタバレ》  こんなに手当たり次第に子作りしてると、いざご懐妊という時に、誰の子?となる事必至だろうな。  一応、後継ぎの父はそれなりに地位を与えられる仕組みらしいから、結構厄介なことになると思うのだが。  ま、いいけど。  主に女性(と、男の好きな人)向けの「たくさんの若いイケメンを楽しむ」という目的で、男女逆転の世界を作ったハズのわりには、今回女将軍に選ばれる人たちが、どれもこれも田舎のにいちゃんっぽいのは、いかがなものか。いや、自分は別に構わないけど。  好意的に解釈すれば、今回の映画はそんなところに主眼は無く、堺雅人と菅野美穂のラブストーリーなのだ、と取れるが、それなら男女逆転してなくて良くないか?  この設定を生かすなら、冒頭書いたような騒動でも起こって、男と女の否応ない違いと役割を問う位しないと、意味が出てこない気がする。あっ、若いイケメンを楽しむのが意義だったか。[DVD(邦画)] 4点(2013-07-09 10:25:50)《改行有》

326.  009 RE:CYBORG 《ネタバレ》  今作の話は何から連なる話なのか、よく分からんが、かつて武器商人たちと戦っていた戦士が、任を解かれたからと言って軍産関係に従事するなど、とても受け入れ難い設定だ。「武器は悪くない、要は使い方なのだ」という論理を捨てきれないアメリカ人が書いたホンなら、それもあるかもしれん。しかしこれは、石森章太郎が生み出した「サイボーグ009」のアニメーション化なのだ。  しかも「世界の平和と自由を守ってきたのは俺たちアメリカ人だ!俺にとっての正義は俺の邪魔をするものを排除する事だ!」と、002ことジェット・リンク。  何だ、これは?サイボーグ達が、様々な人種・国の人間で構成されているのを、台無しにするこのセリフは!彼はダークサイドにでも落ちたのか?  百歩譲って、今回の話はそんなお子様正義の話じゃなく、もっとシリアスな「神」をめぐる物語なのだ、という主張があるのかも知れない。確かに、聖書の冒頭とバベルの塔の物語をあからさまに引用した、「彼」の物語が示すように、今回の事件の首謀者は「神」である。  しかもこの神は、人間が頭の中で作り上げたモノ、人間の脳の働きソノモノという解釈だそうだ。実際、現実世界で言う神は、人の作った概念だ。だが、「死への恐怖により(脳が)作り上げた」神が、実行すると自らを死に至らしめる「人類のやり直し」を行うというのも、矛盾しており納得しがたい。  ここまでなら、自ら作ったモノに自ら苦しめられる愚かさの物語、といういささかイタイ寓話と捉えることも出来よう。  しかし、最後に神は超常的な力を発揮してしまう。支離滅裂である。  …と考えてきて、ふと思った。何か、一回りしちゃった感はあるが、最後の超常現象を成したもの以外の神を、「彼の声」ではなく「悪魔の声」と読み変えれば、事はスッキリする。ずいぶんと振り回されはしたが、今まで通りの「サイボーグ009」と言えるような気もする。その代り、既存の宗教をすべて敵に回すことになるが…。[DVD(邦画)] 4点(2013-06-11 15:56:50)(良:3票) 《改行有》

327.  ぱいかじ南海作戦 《ネタバレ》  ぱいかじに吹かれていると、いろんなことがどーでもいい気分になってくるらしい。それを感じられるかどうかが、この映画の評価の分かれ道だ。そこを乗り越えると、とてもおおらかに泥棒を許せたり、勝手に踏み込んでくるTVクルーに笑顔を振りまけるのだろう。だが私には、乗り越えられなかった。  永山君を引き留める主人公の描写があまりにいい加減で、笑わせたいんだろうが笑えないという状況が、不愉快(実に正しい字面だ)ベースを作ってしまうのだ。どーでもいい気分どころか、泥棒たちと同じ穴の狢になって、あさましく人を騙そうとしている主人公を見ていると、後の展開に素直に心動かされることができない。 [DVD(邦画)] 4点(2013-05-14 18:23:53)《改行有》

328.  探偵はBARにいる 《ネタバレ》  何かに似ていると思って考えたら、遠い記憶がよみがえってきた。ファーストシリーズのテイストを期待して見てみたら、コミカルの部分を間違って解釈して超駄作になっていた『ルパン三世』第二シリーズ。  そんな感じ。  本作は、(TVの方の)『探偵物語』の、ギャグ的な部分を拡大解釈して、大間違いしたハードボイルドではないだろうか。主人公たちが痛い目にあっても、死にそうになっても、神の采配を知って安心感を感じているように見えてしまうのも、コミカルに過ぎるからではないか。  これは本格ミステリではないんだから、犯人が判ってしまってもいいから、もっと小雪の描写をしてその心情を納得させてくれないと、復讐と言われても気持ちが乗らない。[地上波(邦画)] 4点(2013-05-13 07:26:32)(良:1票) 《改行有》

329.  美味しんぼ 《ネタバレ》  三國連太郎と佐藤浩市の関係をつなぎ直した作品らしいが、観る者にはそんなこと関係ない。  原作を読んでいないしテレビも見ていなかったので、よく分からんが料理対決の部分の説得力が無さすぎではないだろうか?片方は「贅沢な素材よりも普通の真っ当な食事に…」的なよくあるヤツだし、もう片方に至っては、思い出に対する評価になってしまっている。さて次に、と思って見ていると、何と物語がそこで終わる。  そもそも料理というのは勝負事ではないのに、そこを無理に勝負に仕立てた挙句に結果を出さない、というのが何ともフラストレーションがたまるのである。  映画の主題は親子の絆だから、と言うならそれでもいいが、己が持ち込んだ仕掛けなのだから、その料理勝負という仕掛けと絡めて親子を描くのが、真っ当な描き方ではなかろうか。[地上波(邦画)] 4点(2013-05-02 23:36:58)《改行有》

330.  毒蛇島奇談 女王蜂 《ネタバレ》  allcinemaによると、これの公開は52年の2月、原作の連載は同年5月号までというから、原作の種明かしギリギリか或いは先行していたのかもしれない。私の時代に『銀河鉄道999』が完結前に結末を見せて話題になったが、それに匹敵する事例かも知れない。  話は大幅に端折っている、というかかなり違う部分があるし、金田一先生は洋装のカッコイイおじさんで変装までするし、色々と驚くことが多い。「さ」というダイイングメッセージを告げた次のシーンに、サスケ・サブロウ・サクライの旦那が登場した時には笑ってしまった。ミスリード面白すぎ。  それでも、このややこしい話を90分で収めたのは、ナレーションや説明セリフの多用があるとはいえ、大したものかもしれない。  横溝正史の面白さを期待すると、当然がっかりするが、彼の作品をどんなふうに料理したか、を見たい人には面白いかも。昔の人が、これや千恵蔵の金田一を見てきた事を思うと、市川崑版の金田一はさぞ完璧に見えたことだろう。  それにしても、毒蛇島奇談って何だよ。[ビデオ(邦画)] 4点(2013-04-19 09:48:06)《改行有》

331.  レンタネコ 《ネタバレ》  30年前に出会っていたら、好きになっていただろう映画。 今はもう「こういうセンス、イイでしょ?」とでも言いたげな、こういう映画は好きじゃない。  大体、心の穴を埋めるためにネコを使う、という事がイヤだ。ネコは便利な道具ではない。  人間で考えてみる。我々は心の何かを満足させるために友達を作るのではない、友達が心に何かを埋めてくれるのだ。順序が逆。  これを作った人はネコ好きではないのだろう。この感覚は、私には犬好きのものに感じられる。ネコの好きな人は、お互いに効果を期待したり、依存関係を好んだりしないような気がするのだ。私自身、ネコ好きだから特に。 [DVD(邦画)] 4点(2013-04-10 02:39:29)《改行有》

332.  黄金を抱いて翔べ 《ネタバレ》  どこが面白いのかさっぱり分からない。  北朝鮮がらみの話、暴力団っぽいモノや左翼とかいう連中の話、みんな中途半端に終わってて、興味の対象が持続しない。幸田のモノローグで始まり、それに対応するセリフで終わるこの映画の、本当の興味の対象は幸田の人生であるのではないか?幸田の生い立ちや、彼の過去などをもっと、掘り下げるべきだったんじゃないだろうか?  というか、そういうところが見たかった。  それにしても、あんな金塊がある金庫が、鏨で開くんだろうか?[DVD(邦画)] 4点(2013-04-06 22:47:51)《改行有》

333.  相棒 -劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン 《ネタバレ》  この物語のキビシイところは、ストーリー中の大イベントである「東京ビッグシティマラソン」のシーンが殆どブラフであるという事だ。そして、警察と(映画の)観客を振り回したこのシーンの前後で、犯人の性格が変わってしまっている事だ。  捕えられた犯人は、元首相を殺すつもりが無かったと言っているが、その前に4人の人間を殺し1人にけがを負わせているのだ。実行犯と計画犯の差というなら、その描写が必要だ。(ちなみに片山雛子だけ「脅し」なのは何故なんだろうか?)  このシリーズはとにかく権力・官僚にトゲのある物語で知られている。しかし今回の映画化で、批判の対象になったのは権力だけではなく、日本人の「バッシング社会」、犯人が取り調べで「この国の目に見えない無責任さや無言の悪意」と表現したものである。これは、なかなか面白い社会批判になるのではないか?  …と、思っていたのだ。途中までは。いや、その面もあることは否定しないが、この物語は最終的にやはり、いつも通りの官僚・権力者たちの体質の話に収束させてしまったのだ。いつものイヤミなほどの官僚批判と同じだ、と肩を落とした。  何よりそこが残念な所だ。実際、S文書が明らかになって、殺された青年の名誉は回復されるだろうが、大衆の無責任さ・悪意といった部分は、矛先を変えるだけで何も変わらないはずだ。良く考えもせずに人を非難したことなど、やはり無かったかのように振る舞うに違いない。  そういう意味では、やはり犯人にはちゃんとマラソン(大衆)を標的に、戦ってほしかった。[地上波(邦画)] 4点(2013-04-01 01:57:20)《改行有》

334.  刑事物語 くろしおの詩 《ネタバレ》  前作でうっかり監視対象の家族と同居する羽目になった刑事は、とうとう成り行きでヤクザの構成員になった。潜入捜査にリアリティを出すためのアイデアだったが、その方法が喜劇的過ぎてついていけない。それでも何とか納得したのは、他の映画・番組で確立された植木等のキャラクタがあればこそ。ずいぶんとずるいやり方だ。[地上波(邦画)] 4点(2013-03-29 11:22:24)

335.  さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち 《ネタバレ》  くどいようだが、私は「愛し合うべきだったのだ」などとは思ってはいない。思ってはいないが、よしんばそう思っている者がこれを作ったというのなら、これは相当おかしな事ではないか?  彼らはいつ、愛し合おうとしたのだろう?帝国側はまあ、しょうがないが、地球側もヤマトもいつ和平を交渉したのだろう?正体の知れぬ異星の少女の言うまま、最初から彗星を破壊するつもりだったではないか。  そして、この映画には感動どころと言うものが無い。いや、無くはないのだが、登場人物が次々と死ぬところという、嫌悪すべき方法論だ。アメリカ映画がよく描くように、「何が何でも前向きに生きのび」ろとは言わないが、これだけ自己犠牲や任務のための死で泣かせようとする姿勢は、素材が素材だけに、また前述の物語の基本姿勢と照らしても、おかしいだろ、と言わざるを得ない。  それ以外はほとんど戦闘シーンの連続で、見ていてとても疲れてしまう。  ヤマトを出航させる理由などを見てもただの感傷にしか見えず、前述の泣かせどころと言い、「ヤマトファンの気持ち」に最大限よりかかった物語で、恐らく(めったにいないとは思うが)ファンでない人が初めて見ると、ポカーン状態だろう。  一つだけ、この映画が自分に教えてくれたのは、引き際と言うのは大事な事なのだ、という事かもしれない。 [DVD(邦画)] 4点(2013-03-19 18:37:17)(良:1票) 《改行有》

336.  CHECKERS in TANTAN たぬき 《ネタバレ》  たぬきは他のものに化けて人を騙すという、わりと伝統的な日本人の共通認識を利用したコメディ。変身の過程の描写が、テクノチックでたぬきっぽくないのだが、それが時代を感じさせる。  周りの人間がほとんど、「チェッカーズ大好きです」という価値観で物語が出来上がっていて、それが最後の締めの原動力となっており、まあアイドル映画としては、真っ当でファンにはそれが良いのかも知れない。  それにしてもたぬきが人に化ける話を?なんて思っていたが、同時代の「女子高生がヤクザの組長に」なったりするのと、あんまり変わらないのかな?今思えば。[DVD(邦画)] 4点(2013-03-16 08:41:47)《改行有》

337.  ひとごろし 《ネタバレ》  昨年鑑賞した『びっくり武士道』の真面目版。といったら、かの作に失礼だが。あ、シリアス版と言えば良いか。  原作を読んでいないので言い辛いが、そもそも「ひとごろし!」と叫んで周りの人間が逃げる、という大元の部分が非常に漫画的というか非現実的なので、シリアスにすると余計にその部分が引っ掛かる。  しかも昴軒さん、ちっとも悪くない。闇討ちしたのは相手側だし、誹謗による周りの人たちの行動が気持ち的に受け入れられないのと相まって、この人に同情の念さえ抱いてしまう。  それと、昴軒が追いつめられているという感じが薄い。腹を切ってしまおうとするほどの困り様には見えないし、それほどの剣豪で「武士」を強調する人が、(髷とは違うらしいが)髻を取られる事に、恥を感じないというのも、ちょっとチグハグな感じがする。まあ、これは時代劇でしか、それを知らない自分が言うのもなんだが。    つまり全体的に言うと、物語の説得力ゼロなのだ。残念ながら、これに関しては、喜劇の世界観でそこんところ上手く丸め込んだ『びっくり武士道』に軍配を上げざるを得ない。[DVD(邦画)] 4点(2013-03-03 05:47:53)《改行有》

338.  Doki Doki ヴァージン もういちど I LOVE YOU 《ネタバレ》  ジャケ借りです。この年になって、今更こういうのも恥ずかしいが、TSUTAYAで目にした時の、中山忍の水着姿の訴追力には抗えなかった。  劇場公開作ではなく、アイドルファンを狙ったビデオ作品のようだが、内容を見ると主役は林泰文という青年。あの『野行き山行き~』の少年かあ。  童貞を捨てる目的で死者の世界から戻った少年が、暫定的に少女に憑依して可愛い女の子と友達となり、彼女の危機を救う。  主人公たちが「ヤル」の何のといってる割には、(当然だが)中山には優等生的な答えをさせて、フラストレーションがたまる。  最後に男子の体が空いて、カッコいい青年に憑依して、彼女と上手くいくという展開だが、元の少年のまゝのカッコでハッピーエンド(せめてその状態で中山の方からのキスくらいは)にさせてあげてもいいんじゃないか?  それにしても昔のビデオ作品は凄いね。主人公の友達の行動は、未遂に終わってるがほとんどレイプに近い。事あるごとにビールでお好み焼きパーティをしているようだし。  しっかし、こんなのまで登録されているんだなあ。みんシネ恐るべし。[ビデオ(邦画)] 4点(2013-02-28 06:45:12)《改行有》

339.  226 《ネタバレ》  久しぶりに困った映画を見た。  この無謀な青年将校たちを、どう描きたいのか、さっぱりわからない。映画で語られている限り、この人達は威勢のいい言葉と「はずだ。だろう。」という楽観主義と、狙う相手の顔さえ知らなかった非実務的な精神論で事を起こした、大馬鹿者としか言えない。  彼らの決断や最後のシーンを見ると、思い入れたっぷりに家族の描写などしているが、そんなことしたって、ごく一部を除いてそれまでの描写が殆ど無いのだから、「勝手に盛り上がってろ」としか思えない。少なくとも見ている者には、感傷は伝わらない。  一番参るのは、彼らの国を憂いた気持ちを、見ている者に判らせるための仕組みが無い事だ。同じ題材の『動乱』では、売られそうになる娘、そのために脱走する兵士など、うまく描いていた。  彼らの気持ちに賛同できれば、最後のシーンで涙したかもしれないが…。  本当の不幸は、国を憂いて理想を実現しようとしたはずの若者さえも、日本の軍隊らしい精神論で物事が解決すると思っていた、という事なのだろう。[DVD(邦画)] 4点(2013-02-27 05:02:32)《改行有》

340.  時をかける少女(1997) 《ネタバレ》  アニメーション版のレビューで、あのさわやかな結末を「ハッピーエンド」と書いて、少し「どうなのだろう?」と考えることがあった。こんな有名作なのに、恥ずかしながら原作を読んでないので、本来どうなのか分からぬが、知世版を元として考えると、この物語のハッピーエンドって、本作のような事ではないと思うのだ。  本作では、ラベンダー事件の後15年後に、和子と深町は再び出会う。しかもどうやら和子は彼の事を忘れていたのに、彼を見たとたんにそれを思い出したようだ。  時をかける少女って結局、成就できない純粋な頃の想い、を追い求める少女の物語だったのではないかと、最近思うのだ。15年後の顛末は、ただのエピローグではなく、重要な意味を持っていたのではないか。人は時とともに移ろい変わり、成長する。だから昔は取り戻せないのだ。だから、思い出は美しいのだ。だから、少女は時をかけているのだ。今作の和子は昔の想いを現在につなげたが、彼女は却って、時を止めた少女となってしまったのではないか。 [ビデオ(邦画)] 4点(2013-01-23 03:01:03)(良:1票) 《改行有》

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