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21.  ゴジラ FINAL WARS 東宝の名ヒロイン・水野久美を波川玲子の役名で出演させたコトとか、リメイクの候補にも上がることなく落ちこぼれ続けてきたマイナー怪獣群(マンダ、アンギラス、エビラ、ヘドラ、キングシーサー、ガイガン、クモンガ、カマキラス)を平成の世にカムバックさせて”チャンピオンまつり”世代に目配せした点はマァ評価できるけど…。キレっ放しで落ち着きの無い情緒不安定児童の挙動を記録したビデオ映像を延々と見せられたようでゲンナリ。エラク不評を買っているカントクさんのことは全く知らないし知りたくもないが、一言云わせてもらう「頼むからおまいはもうちょっともちつけ」5点[DVD(字幕)] 5点(2005-09-12 23:38:29)(良:1票)

22.  69 sixty nine 《ネタバレ》 すまん、平均点むっちゃSageます。何や?あのヘタレな九州(佐世保)弁は!あげんとに(あんなハンパなものに)いちいち字幕やら入れんでよかくさ(入れなくてもイイよ)!もう聞いてて余りのワザとらっぷりに鳥肌立ったじゃねーか!しかもフェスティバルはこの映画のクライマックスのハズなのに、何だあのユルい腑抜けた「サンシャイン・オブ・ユア・ラヴ」のライヴ演奏は!あんなんで会場があんなに盛り上がるわきゃねーだろが。まぁ全部ケンの妄想夢オチだから、じゃ済まされない下らなさで辟易した。こんなモン見て九州(の一部)を分かったような勘違いはして欲しくないので警告の意味も込めて7点マイナスゥ![DVD(字幕)] 3点(2005-08-31 23:58:22)

23.  スウィングガールズ 《ネタバレ》 けっこう辛口のコメントが多いですね。しかも何か矢口監督が前作(ウォーターボーイズ)を踏襲し杉!という見方が大半のようです。しかし「最初はやる気も実力もないヘタレな登場人物たちが次第に真剣に(作品の主題たる何かに)のめり込み始めてラストで見事に締め括る」というプロットは洋の東西を問わぬ言わば”王道”であり、或る程度の類似性は無理からぬのではないでしょうか。あと、「女子高生にビッグバンドジャズ」という取り合わせで「奇を衒った」と云えば、まぁ確かにそう見えなくもないですが、私は寧ろ新鮮さと共に「故きを温めて新しきを知る」的な古典への憧憬すら感じましたね。クライマックスで「Sing Sing Sing」を(吹き替えナシで)鮮やかにキメる彼女らの活き活きした姿を見る限り、受け狙いのあざとさなんぞ殆ど気になりません。惜しむらくはテンポが些か冗長な点と彼女らに降りかかるトラブルに作為が目立ち過ぎる点。特に友子がコンテストの応募テープを送り忘れるくだりはドジっ娘とかで済まされない杜撰さ・無神経さでいくら何でもワザとらし杉。普通に会場に着いて演奏で全く問題なかったハズ。それと、こういう吹奏楽系で短期間に上達するには優れた指導者が不可欠なのに最後まで不在のままなのも痛い。竹中直人にその役割を振ろうとして余計なエピソード(実はハッタリでした的なサゲ落ち)まで盛り込んでいるが明らかに蛇足。素直に谷啓あたりに任せて欲しかったと思います。2点マイナス。最後に矢口監督について。二番煎じでお茶を濁してる、とか云うよりも若手を積極的に起用して才能を開花させよう!という日本映画界への前向きな姿勢を私は買いたいですね。若手俳優の成長なくして邦画の復権などありえないのですから…。[DVD(字幕)] 8点(2005-08-29 02:19:19)(良:3票)

24.  男はつらいよ 寅次郎恋歌 BSで鑑賞。初代おいちゃん森川信の味わい深い「バカだねぇ…!」もコレで聞きおさめ。うーん、残念無念。おいちゃん役はやっぱアンタが最高だったよ!森川信、最後の輝きに‥オマケして7点![CS・衛星(字幕)] 7点(2005-08-28 00:41:15)(良:1票)

25.   《ネタバレ》 戦前の東宝を代表する名匠・山本嘉次郎監督によるセミ・ドキュメンタリー・タッチの傑作。筋立て自体は東北地方の貧しい農家の少女いね(高峰秀子)が懸命に馬を育て上げ、遂に最後で軍馬に買い上げられる迄が淡々と綴られているだけの至ってシンプルなもの。が、山本監督による渾身のオリジナル脚本は愛弟子・黒澤明の協力を得て徹底的な調査の下に書かれただけあって、東北の四季を詩情豊かに掬い取って実に秀抜。これほど活き活きとした東北ズーズー弁が全編を貫く映画は恐らく本作が本邦初であろう。いかにもワザとらしいドラマティック的な展開が極力排除されているのも「綴方教室」を受け継ぐセミ・ドキュメンタリー・タッチの真骨頂。三村明を始めとする4人のカメラマンによる柔らかいロー・キィ・トーンのモノクロ撮影も美しく味わい深い。「かまくら」「なまはげ」「曲がり家」「かんじき」「雪降ろし」といった地方色溢れる要素が丹念に盛り込まれており、当時の平凡な日本人の暮らしぶりも窺い知ることができてとても興味深かった。場面的には何と言っても子馬出産を一家で見守るシーンが素晴らしい。実際の出産場面に出演者たちを立ち会わせただけに全員の表情が真に迫っている。汽車で旅立つ弟を見送るためにいねが裸馬の背に乗って追いかけ、窓越しに併走する場面のダイナミックさにも唸らされる。これだけの作品を(東宝のゴリ押しで)エノケン喜劇映画をも掛け持ちさせられながら完成させた山本嘉次郎のパワーに舌を巻きつつ文句ナシの10点を進呈! <追記>山本嘉次郎監督について補足。何より凄いのは商業作品では職人に徹することで娯楽作品を制作会社の注文通りにウェルメイドに仕立て上げる一方、芸術性に富む意欲作にも果敢に取り組むその姿勢。つまり、興行的にペイさせるだけの実績を挙げた上で、初めて自身の「撮りたい」モノへとチャレンジするというコト。愛弟子クロサワも1960年代までは確実に師匠のスタンスを踏襲していた。だから、私が個人的に高く評価する演出家は「娯楽性と芸術性を兼ね備えた」人物に偏る。そういうワケなので、悪いが私的にはゴダ●ルやタル○フスキーといった「おのれの撮りたい欲望に忠実」過ぎるゲージュツ派の監督はあまり高い評価は致しかねる。[CS・衛星(字幕)] 10点(2005-08-27 01:08:41)(良:2票)

26.  ウルトラQ ザ・ムービー 星の伝説 《ネタバレ》 コレも平均点引き下げ。実相痔カントクもシナリオの佐々木守もこんな縄文オマージュなオナニー映画を作る方便として、かの傑作TV特撮番組「ウルトラQ」ネームバリューを悪用した点で問答無用に断罪!しかも、てめーらオリジナルTV版に全く関わってねーじゃん(まぁジッソー君は没シナリオ書いてるけど)!怪獣(薙羅‥だったっけ?)も出すだけ出しといて、人類の叡智を結集して退治するでもなく暴れっ放しのままENDってのはどうよ?しかもダサっっ!こんなの全然「ウルトラQ」じゃねーーーYo!どうしても作りたかったのなら潔く完全オリジナルでやったらんかい!怒りを込めて6点マイナスゥゥ!![ビデオ(吹替)] 4点(2005-08-07 11:39:25)

27.  宇宙大怪獣ドゴラ 《ネタバレ》 ごめん、悪いけど平均点下げちゃうよんw。だってさー、仮にも肩書きは“宇宙大怪獣”だぜ?あの稀代の名悪役キングギドラに先立つ快挙!と思わせておいて終盤辺りに海月モドキがヘロヘロしてるだけなんて…。もう”肩透かし”とか”拍子抜け”とかでは割り切れないYo!着ぐるみ怪獣に代わる新境地を開拓せんとした東宝スタッフの高い志はマァ分からなくもないけど、生憎と映像のセンス・オブ・ワンダーで観る者を圧倒するパワーというかオーラが今イチ感じられない。要するに「絵」に華が無いんだな。【なにわ君】さんが楽しめたと仰る宝石強盗のくだりなんかもそれなりに悪くはないんだけど、怪獣による都市破壊のスペクタクルを堪能しようという観客にとっては微妙なワケ。例えるなら「懐石料理を注文したら冷やし中華を出された」みたいな。コレはコレで不味くはないけど何か違うだろ?と。だったら、こんな煽情的な題名にするんじゃねぇよ、と。「ダイヤモンドGメン対宝石強盗団!」とかなら笑って許せたのに。とにかく半端じゃない虚脱感に襲われた幼少時の記憶に従い、無情に5点マイナスさせて貰います。円谷英二特技監督お許しあれ…。最後にひとこと、「特撮怪獣映画における真の名作・傑作とは老若男女を問わない懐の深さを有するものである!」というのが私の持論。悪しからず。[ビデオ(字幕)] 5点(2005-06-03 13:16:14)(良:1票)

28.  デビルマン 永井先生の作品数々有れど、鬼気迫る絵柄・ストーリーテリングの上手さ・キャラ造形の奥深さ・絶望感に満ちたエンディング、どれを取っても作者のピークを成す、正しく傑作コミックの名に相応しい原作だけに、どうせ映画化するなら世界最高水準にあるジャパニメーション!でやって欲しかった…!!全く‥誰だ?おたんこ”那須博之”なんてタワケモノをこのサイトに登録したスットコドッコイな香具師は??って思って検索かけたらOhマイGod!オレだったよ…○| ̄|_ (3月1日追記)ゲゲ、何と那須博之カントクが死去されました。まさか、コレが遺作になるとは…汚名返上のチャンスも潰えた那須カントクのご冥福を祈ります。合掌(でも1点)…。1点(2005-03-04 16:14:13)(笑:2票)

29.  赤西蠣太 伊丹万作は伊丹十三の父にして「無法松の一生」等の名脚本家として、つとに知られている。が、彼の秀抜な映画センスを真に実感したければ監督としての彼を知らねばなるまい。本作は現在でも鑑賞可能な数少ない一作である。まずもってチャンバラ時代劇全盛期の昭和11年という時点で”パロディ”という概念を導入した斬新な発想が凄い!しかも講談・浪曲で手垢にまみれた「伊達騒動」を巧みに換骨奪胎して”コメディ”に仕立て上げた手腕には思わず舌を巻いた。間違いなく「天才」の成せる業である。開巻の雨傘が踊る俯瞰撮影の妙、BGMにショパンやメンデルスゾーンをあしらう大胆で小粋な処理、「ミスター時代劇」千恵蔵にコントラストも鮮やかな二役を演じ分けさせるブッ飛んだエスプリ、それでいて実に快調なテンポ、どれを取ってもズバ抜けた映画センスとしか言いようが無い。惜しむらくは生来の病弱な体質が彼に作品の量産を許さなかったことだろう。太平洋戦争へと突入した時点で日本の敗戦を鋭く予見した理性の持ち主であったが故に病床の身で書き上げた脚本を盟友・稲垣浩に託した彼の無念な心情は「無法松の一生」にも滲み出ている。生きていれば間違いなく小津や溝口にも匹敵する天才監督と謳われたであろう。残念ながら息子にはその才能の一部しか受け継がれなかったようだ。僅か46歳の若さで夭逝した孤高の天才に敬意を込めて10点。 10点(2005-02-26 21:22:06)(良:2票) 《改行有》

30.  拳銃は俺のパスポート 《ネタバレ》 日活プログラムピクチャーと言えば”荒唐無稽”の代名詞のような駄作アクションの吹き溜まりをイメージするが、中にはキラリと光る佳作もいくつか生み出された。本作もそんな一作である。先ず、宍戸錠扮する主人公が依頼を受けアラカン親分を狙撃する冒頭の殺しの場面が、銃の組み立てから射殺まで実にキビキビとしてキマっている。哀れアラカンは一言も発することなく退場。凶器の銃も車ごとプレスして証拠も隠滅、後は高飛びするだけのハズだったが、敵の追跡が異様に手際が良く、空路・海路共にたちまち手が回って追い詰められる辺りのテンションもナカナカ。途中で挿入されるジェリー藤尾の主題歌はどうも頂けないが、敵に捕まってからの痛めつけられっぷりがハンパじゃねーくらいにキマってたんでマァ良しw。小林千登勢も若くて可愛い!マカロニウェスタン風の主題曲をバックに決めるラストの逆転劇も鮮やかな演出で結構楽しめた。ただ…敵がちょっと余裕こいて、主人公があれこれ逆転への小細工を弄するに充分な時間的ゆとりを与え過ぎ!油断は禁物、3点マイナス。7点(2005-02-11 02:56:27)

31.  若い人(1962) 《ネタバレ》 石坂洋次郎原作、3度目の映画化。監督は日活が誇る”ミスター・リメイク”こと西河克己。今回の舞台は九州(の長崎)に変更されているが、そんな差異など問題ではない。今回のリメイクで最大のセールスポイントは何と言っても芳紀17歳のうら若きサユリが魅力全開で恵子を演じているコト!に尽きる。くわぁ~~!!むっちゃ可愛いじゃねえか、コンチクショウ!!と・こ・ろ・が、ナント何と裕次郎扮する新人教師・間崎慎太郎はラストで恵子ではなく、浅丘ルリ子演じる女教師・橋本スミ子の方を恋人に選ぶのであーーーーーる!!!そんなバナナ!いや馬鹿な!!アンビリーバボ!!インクレディボー!!信じられーーん!!!裕次郎、お前はアフォか??眼医者へ逝け~!!まぁ原作がそうだからと云えばそれまでかもしれんが、原作知らずに観る者には説得力皆無な展開としか言いようが無い(浅丘ルリ子ファンの方、御免なさいw)。なもんで、サユリの類稀な”ぷりてぃ”さにも拘らず、4点マイナスじゃ~~~!!!!6点(2005-02-04 00:58:22)

32.  あずまんが大王 THE ANIMATION 《ネタバレ》 何と言っても上映時間が僅か5分では単なる原作PVに過ぎない。声優は割と原作イメージに忠実なキャスティングだと思うが、いかんせん絵柄が変に大人びた感じで(特にちよすけ!)原作の可愛らしさに大幅に負けているのが余りに痛い、痛過ぎる。悪いが7点マイナスゥ!3点(2005-01-28 02:49:11)

33.  日蓮と蒙古大襲来 《ネタバレ》 日蓮宗に帰依なさっている方にはさぞかし有り難くも素晴らしい「開祖・日蓮上人マンセー」な内容なのでしょうが、生憎と私は帰依してないもので余りの荒唐無稽さにハッキリ言って笑っちゃいました。ま、戦前・戦中の日本なら「神風伝説」と教え習わせていただけに納得!の展開なのでしょうけど。今となっては「神風」でもなければ、本作みたいに日蓮上人が法華経の御利益で吹かせた訳でも何でもなく、たまたま台風シーズン真っ只中に蒙古が船団で来襲して被害に(ご丁寧に二回も)逢ったのが真相てのは歴史上のイパーン常識っすからw。戦前に公開してれば絶賛の嵐になってたかもナンチャッテ(駄洒落かよ)。5点(2005-01-28 01:57:40)

34.  河内山宗俊 《ネタバレ》 タイトルと人物設定だけ拝借して、まるっきり別の軽妙極まる人情時代劇に昇華させた山中貞雄の高い力量には全くもって敬服するしかない。二十代でこんなハイレベルの演出力を発揮できるとは…(絶句)!!的確な省略法で観る者の想像力をいちいち刺激してくる場面場面のウマさときたら、もうヴェテラン・巨匠の域に入っているかのようだ。俳優アンサンブルも見事。河原崎長十郎扮する主人公・河内山宗俊が最初に登場する大道将棋シーン、大仰な見得を切るでもなく静かな凄みを漂わせ実にさりげない。中村翫右衛門演じるやくざの用心棒・金子市之丞の飄々とした掴み所の無さもユーモラスで絶品。「爪楊枝」という取るに足りない小道具でもセンス次第でキャラクター描写に大きな役割を果たせることがよく分かる。静と動の映画的リズム転換の上手さも群を抜いて素晴らしい。殊に若き原節子(お浪)がバカな弟のために身売りを決意する悲愴な場面での静かなタメ、一転して狭い路地裏を逃げながらバカ弟を庇いつつ死んでゆく宗俊と市之丞の壮絶な立ち回りの躍動感!緩急の付け方の絶妙さ・対比法の多用など唸らされる。コレで本人にとっては別に会心作でも何でもないのなら、山中貞雄の”真の傑作”レベルは一体どれほどだったのか??現存するのは僅かに三作、しかも時代劇のみときては彼の真価は永遠に誰にも判ることはあるまい。音声の悪さで1点マイナス。9点(2005-01-24 16:52:20)(良:4票)

35.  サンダカン八番娼館 望郷 《ネタバレ》 とにかく晩年の北川サキを演じる田中絹代が圧巻の名演技!若き日のサキに扮した高橋洋子もまぁ熱演してはいるが、ハッキリ言って全く勝負になっていない。ボルネオでの回想場面と熊本は天草での現在とが対比される形で物語は進むが、天草編が圧倒的にインパクト大なので皮肉な事にバランス崩壊しているかのような印象を受けた。確かに彼女ら”からゆきさん”が遠く異郷の地で身を鬻ぐに至る運命も悲惨ではある。が、何より酷いのはそこまで身を落としても全く報われることなく、人の住む処とは到底思えぬようなあばら家で孤独な老後を送らざるをえないコトではなかろうか。それでいて彼女は笑みを絶やそうとせず、自暴自棄に陥ることもなく気丈に生きている。この余りに悲しくも気高い老女を田中絹代が演じたればこそ、本作はかくも堂々たる佳作の風格を備えることができたと言えよう。老醜を晒すことなく美しい面影を残して銀幕から引退したガルボや原節子のような潔い生き様も決して否定はしない。が、矢張り私は老いてなお演技に情熱を傾けた田中絹代の生き様の方にこそ深く感動を覚える。9点(2004-12-31 23:39:47)(良:1票)

36.  アレクサンダー戦記 劇場版 《ネタバレ》 あんまり無茶苦茶な設定や描写、キモいキャラデザに初見時は「何じゃあぁぁぁ、こりゃあぁぁぁぁ!!」(by優作)状態。どーもオカシイと思ったら原作が(「帝都」シリーズの)荒俣宏かよ‥。まぁ歴史に忠実に描いたんじゃ大して面白くもない人物伝だったなら、こういうトンデモ設定もアリかなとは思うけどサ。ことアレクサンドロス大王とユリウス・カエサルに限っては(確信を込めて絶対に!)史実通りに描いた方が遥かに(もうコレの100倍は)面白くなっていただろうに…。こういう歴史上に輝く”天才”を妙なSFオタクっぽい解釈で捻じ曲げてんじゃねぇっつの!お子様向けって訳でもナシ、一体誰をターゲットにこんな珍品を作ったんだ?こやつらは。とにかく無性に腹立たしいから7点マイナスゥ!!!3点(2004-12-05 01:25:02)

37.  愛と希望の街(1959) 《ネタバレ》 先ず、何と言っても京子役の富永ユキがとても女子高生とは思えないオバサン顔で吃驚(ビクーリ)。おまけに凄い大根だし。テーマも「ブルジョワの偽善を断固糾弾する!」的な学生運動っぽい図式が余りに露骨ってか陳腐に過ぎて些かハナにつく。千之赫子の女教師もナァ…教え子の就職斡旋と恋愛を公私混同して渡辺文雄を振ってしまうくだりは逆ギレもとい逆恨みにしか見えず、全く同情できない。あと、真鍋理一郎の音楽は何だか特撮怪獣モノみたいな“おどろおどろしさ”で、能天気な邦題ともども凄まじくミスマッチ!!いろんな意味で「フッ若いな、大島…」と思わせずにはいられない大島渚のホロ苦いデビュー作に‥6点。ま、御本人も松竹の仕打ちには納得してないらしいし、こんなモンでしょ?悪いけど。6点(2004-11-30 01:54:45)

38.  ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣 《ネタバレ》 クソ映画の連続REVIEWは著しい心身の消耗に見舞われる恐れが可成り強いため、リハビリを兼ねて東宝特撮怪獣映画を観ることにしますた。本作に登場するのは新造の怪獣が何と三体も!こう書くと豪華に聞こえますが、しかしてその実態は「イカとカニとカメを何のひねりも無くただ巨大化させてみました~!」的なシンプル造形。先陣を切って登場するイカの怪獣は、その名も”ゲゾラ”。恐らくは酒のつまみの「ゲソ」に掛けたであろう小粋?なネーミングに出だしからノックアウト寸前。こやつはイカのくせにシレ~と上陸して村を蹂躙するお茶目さん。しかし、火攻めに逢って焼きイカとなり呆気なく死亡。次いでカニ怪獣が出現、その名も”ガニメ”。「オイオイ横歩きしないじゃないか!」なんて野暮は言いっこ無しです。例え直進しようがカニって言ったらカニなんですったら。こやつも平気で上陸して人々を襲うものの、旧日本軍の弾薬に引火させて吹っ飛ばされます。トリを取って最後に登場するはカメ怪獣、その名も”カメーバ”。生憎と某大映のアレみたいに甲羅からジェット噴射したり火炎を吐いたりせず、首をニョキッと伸ばしたり引っ込めたりするだけです。ラストは唐突にもう一匹のガニメが現れ、カメーバと何とも地味~な決戦をしつつ、火口に二匹仲良く転落してEND。セルジオ島という南洋の島に舞台が限定された閉塞感とか光るアメーバっぽいエイリアンはチョットなぁとか突っ込みどころには事欠きませんが、突拍子もないクソ映画の直後に観ると何だか優しい気持ちになり笑って許せるので無問題。個人的には平成ゴジラシリーズなんかよりゃ遥かに楽しめました。よってオマケして6点。6点(2004-11-29 00:04:57)(良:1票)

39.  CUTIE HONEY キューティーハニー 《ネタバレ》 こ、こっ恥ずかしかぁぁぁぁぁぁ!!!!下着同然で大通りをコンビニまで疾走するハニーの勇姿?に出だしから退きまくり!!「オニギリ好き」なんて設定、永井センセの原作にゃ確か無かったハズ。庵野の捏造か、大人の事情(ファミ○ーマートとのタイアップ?)か知らないけど興醒めもイイ所っす。佐藤江梨子の大根ぶりを見ていると撮影時に「エリちゃん、違う違う!もっとこう色っぽく!しょうがないなぁ‥じゃあ僕が手本見せるから。いいかい?『ハニーーーー・フラーーーーーッシュ!!』こうだよ!じゃもう一度!!」とか身をくねらせながら嬉々として演技指導している庵野の姿が目に浮かび更に萎える…。3点(2004-11-27 02:40:12)(良:1票)

40.  ゼブラーマン 《ネタバレ》 哀川翔アニキもクドカンとかいう人物も三池というカントクも全然知らずに観ました。どうも彼らに関して或る程度の予備知識つーか予習が必要な作品だったみたいっすね。イキナリ観ても何のこっちゃサパーリですた。皆さんに好評のゼブラーナースも私にはチョット理解できません。ただ…何となくなんですけど、もしかしたら狙いはラストのキメ台詞「白黒つけたぜ!」をシマウマ男に言わせんがため「だけ」だったんじゃないのか??という気もします。一言で評するなら「陳腐」。すみませんが5点マイナス致しまする。5点(2004-11-26 13:15:47)(良:1票)

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